売上レポートで店舗の売れ行きを把握

「(Square POSレジアプリについて)スタッフにも使い心地を聞いて、『こうしたほうがいいです』って意見があれば、『OK!』ってすぐに変えられるのがいいなと思います。アプリからでもパソコンからでもすぐに編集できますし、お客様の声を反映しやすいのはやりやすいですね」ーAKHA AMA COFFEE JAPAN オーナー市川純平さま

赤城神社から徒歩2分。東京都新宿区の東側にある神楽坂に、タイ生まれのコーヒー屋が上陸した。その名は、AKHA AMA COFFEE(以下、アカアマコーヒー)。タイの北部、チェンライの山奥に住む少数民族、アカ族のリー・アユさんが地元の村をもっと豊かにしたいとはじめたカフェである。アカ族を指す「アカ」とアカ語で母を意味する「アマ」の言葉を組み合わせたアカアマコーヒーでは、リーさんの母親をはじめ、地元に暮らす人々が栽培したコーヒーを飲むことができる。

アカアマコーヒーを日本で運営するのは、高田馬場で「地球を旅するCAFE」を営む市川純平さん・山下夏沙さんご夫妻。夫妻はオープンに伴い、Squareのキャッシュレス決済サービスを導入した。キャッシュレス決済端末の利用はもちろんのこと、Square POSレジの商品登録機能も巧みに操っている。Square POSレジを使うことで、お会計はどのように効率化されたのか。いつでも、どこにいてもリアルタイムで確認できる売上レポート機能は、どのように経営に役立てているのか。オーナーの市川純平さんに話を伺った。

業種 飲食業
業態 カフェ
利用しているサービス Square POSレジSquare データSquare リーダー
導入を検討した理由 スタイリッシュで、使いやすい決済端末を探していた
Squareが役に立っている点 ・Square POSレジアプリで商品の登録や編集をいつ、どこからでも行える
・店舗に常にいなくても、Squareの売上レポート機能で売上情報を把握できる
・会計処理に時間をかけなくて済む

時は2012年、市川夫妻がタイを旅していたときのこと。おいしいコーヒーを求めてたどり着いた先がアカアマコーヒーだった、と市川純平さんは振り返る。想像を超えてくるおいしさに、滞在中は一日三回も通い倒した。味はもちろんのこと、アカアマコーヒーのストーリーに感動した二人は、店頭でコーヒーを淹れるリーさんにすかさず、「店を開けるとしたら、アカアマコーヒーを扱っていい?」と尋ねたという。当時、「地球を旅するCAFE」はまだ構想段階だった。

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旅を終え、帰国からしばらくして二人は「地球を旅するCAFE」を形にした。旅先で話した通りアカアマコーヒーを取り扱うことになり、リーさんとの交流はそこからどんどん深まることになる。リーさんがアカアマコーヒーの初海外出店を市川夫妻に託したのは、いわば自然の流れだったのかもしれない。

「ちょうど地球を旅するCAFEが5年目を迎えたとき(2019年)、リーたちと飲んでいて。そのときに『コラボレーションで東京でお店やらない?』って言ってくれたんです」

奇遇にも、ちょうど二店舗目を持ちたいと考えていた市川夫妻。商談はとんとん拍子にまとまり、市川夫妻は息つく間もなく、店舗の物件探しをはじめた。

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オープンに伴い、市川さんは迷うことなくキャッシュレス決済を導入することにした。

「時代的かなって(笑)。地球を旅するカフェでは自分たちがお店に立つんですけど、アカアマコーヒーでは自分たちが常に立っていないので。売り上げの計算とか、キャッシュレスのほうが簡単かなと思って導入しました」

さまざまな決済サービスのなかからSquareを選んだ理由は、デザインと使いやすさが大きかったよう。

「スタイリッシュなお店がいつもSquareを入れてる印象がありましたね。あとは誰でもわかる、いい意味でシンプルだと思いました。アプリでリアルタイムに売り上げが見れるのも使いやすそうだと思って、Squareに決めました」

店舗は2020年7月に、無事オープンした。訪れるお客様は、近くで働く人、通勤や買い物に神楽坂を利用する人など、店舗の近くで生活する人が大半を占めている。なかには、現金を一切持ち歩かない層もいるのだとか。

「たとえばランニングしている方だと、携帯だけ持って、SuicaやiDで支払われる方もいます」

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現金とキャッシュレスの比率は今のところ、7:3。レジ締めも楽なことから「オールキャッシュレスにしたいくらいです」と笑う市川さん。なかでも、一番気に入っている決済方法はタッチ決済だという。

「1秒くらいで決済が終わるじゃないですか。気持ちいいんですよね。クレジットカードをピッてかざしてもらってる間にコーヒーを用意する、みたいな。テンポがよくて、すごく使いやすいです」

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POSレジアプリでは自由自在に商品を登録

カフェといえば「ラテ、牛乳はオーツミルクに変更、テイクアウトで」など、注文内容が細かくなることもある。カスタマイズの内容によっては追加料金が発生したり、イートインかテイクアウトかによって税率も変わったりする。複雑になり得る注文でもテンポよく会計まで持っていけるよう、アカアマコーヒーでは商品から細かいオプションまでSquare POSレジアプリに登録している。

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たとえば「ドリップコーヒー」や「ラテ」などのドリンクメニューは「店内」「テイクアウト」というカテゴリにそれぞれおさめられており、「豆乳に変更」などは「追加」のカテゴリに登録されている。

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おかげで、お客様の注文通りにアプリ内で商品を選択していくだけで、すぐに会計画面へと進める。思い立ったらすぐに登録内容を編集できるのは、特に気に入っている点のよう。

「スタッフにも使い心地を聞いて、『こうしたほうがいいです』って意見があれば、『OK!』ってすぐに変えられるのがいいなと思います。アプリからでもパソコンからでもすぐに編集できますし、お客様の声を反映しやすいのはやりやすいですね」

従来のPOSレジなら業者が商品を登録してくれるのが一般的だが、Square POSレジアプリは登録作業を全て自分で行う。手間ではなかっただろうか。

「登録作業自体は本当にパッとできました。メニューもすでにあったので、それを入れ込んでいくだけでした。カテゴリの分け方とかは、スタッフに使ってもらいながら改善できるところは改善していった感じですね」

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何でもデータと相談

アカアマコーヒーには夏沙さんと純平さんのどちらかが、同店舗の名物でもあるキャロットケーキなどを納品しに、毎日顔を出している。とはいえ、地球を旅するCAFEの運営もあるため、ずっと店にはいられない。現状、8人の従業員を雇い、彼らに運営を任せる時間もある。店の様子が常に見れないからこそ、Squareの売上レポート機能が頼りになる。

「パソコンから(Squareのアカウントに)入ると、売り上げとか、人が多い時間帯とかが全部わかるじゃないですか。常にお店にいるわけじゃないので、お客様の流れやどういう商品が出てるかとかが、最初はわからなかったんですが。データがあるおかげで、それが見えてきました。そういう意味でもすごくありがたいですし、わかりやすいです」

Squareの売上レポート機能なら、曜日別、時間別での売り上げをグラフで見ることができる。どの時間に店舗が混み合うかがひと目でわかるため、データをもとに人員配置を決めることもあったという。

「朝はのんびり一人でやってもらってるんですけど、だいたい昼を超えたら二人立ってもらうようにしてます。それこそ売り上げを見て、いたほうがいいよねってなりました。データがリアルタイムですぐに見れるので、何でもデータと相談しています」

指定した期間の売上レポートも、Squareのアカウントにログインするだけで、簡単にダウンロードすることができる。この機能には、タイにいるリーさんと連携するうえでも助けられているという。「売り上げをタイに報告する義務もあるので、データの共有をかんたんにできる点もいいなと思いました」

さらにSquareは会計ソフトのfreeeとも連動できるため、会計処理も簡単。

「freeeと連動できるのは、Squareにした1個の理由でした。全部勝手にfreeeにデータが飛んでいくので、こちらがわざわざ打ち込む必要がないです。税理士さんもfreeeのアカウントからリアルタイムで売り上げが見れるので、やりとりのタイムラグが減りますよね」

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地域に根付いたカフェを目指して

神楽坂にあるアカアマコーヒージャパンは、アカアマコーヒーの記念すべき海外第一号店である。ところが出店が決まった直後に感染症が拡大しはじめたため、タイにいるリーさんは、まだ店を訪れたことがない。焙煎も店内で行う予定だったが、そのトレーニングも今のところは延期という状況。予期せぬできごとが重なるなかでオープンを迎えたものの、今ではすっかり固定客もつき、地域の人々に親しまれる存在となりつつある。アカアマコーヒーを今後どのような店にしていきたいか、市川さんに聞いてみた。

「アカアマコーヒーは、もともとタイの観光地エリアじゃないところに作られたお店でした。ローカルの方でも飲めるように設定して、値段も安くして。そこから話題になって、観光客もわざわざ行くような場所になりました。栄えてるエリアじゃなくて、ここみたいな住宅地でやりたいというのは、そういうのもありました。リピートしてもらえるように、ですね。

ただ、タイのコーヒーです、と押し付けたくはなくて。『なんかおいしいよね』『なんかいいよね』みたいな入りで、『あ、実はタイのコーヒーなんだ』という風に知ってもらえるでもいいかなと思ってます。アカアマコーヒーのストーリーもちゃんと伝えていきたいので、難しいところですが。ただ、近隣の方の日常に入り込めるようなお店でありたいなと思います。ふっと落ち着ける場所として認められて、地域の方と一緒に作れていければ理想です」

「常にお店にいるわけじゃないので、お客様の流れやどういう商品が出てるかとかが、最初はわからなかったんですが。データがあるおかげで、それが見えてきました。そういう意味でもすごくありがたいですし、わかりやすいです」ーAKHA AMA COFFEE JAPAN オーナー市川純平さま

Squareが実現したこと

会計をスムーズに進められる

会計に手間取ることは、スタッフにとってもお客様にとっても理想的とはいえません。アカアマコーヒージャパンでは、Square POSレジアプリに細かく商品登録をしているため、画面に表示された商品をタップしていくだけで、すぐに、正確に、お会計に進むことができています。

いつでも、どこからでも店の売上情報が把握できる

市川夫妻は、アカアマコーヒージャパンと並行して、地球を旅するカフェも運営しています。アカアマコーヒーを離れる時間帯もあるなかで、頼りにしているのはリアルタイムで更新されるSquareの売上レポート機能です。商品の売れ行きや混み合う時間帯などは随時ここから確認して、店舗の状況を把握しています。

会計処理に時間をかけなくて済む

店舗を経営するうえで意外と時間がかかるのが、会計処理です。一日の終わりにレシートを出力し、売り上げをエクセルシートなどに打ち込むだけでも、かなりの時間と手間がかかります。アカアマコーヒーでは、Square POSレジアプリを会計ソフトのfreeeと連携している(※)ので、売上情報が自動的に会計ソフトに取り込まれます。レジ締めはもちろんのこと、税理士とのやりとりも円滑に行えています。

※Square POSレジアプリは、マネーフォワードとも連携することができます。連携可能なサービスについて詳しくはこちら。

SquareのPOSレジなら高機能なのにずっと0円

キャッシュレス決済、在庫管理、顧客管理、スタッフ管理など、店舗に必要な機能をすべて搭載

Squareでは、キャッシュレス決済が受け付けられる決済端末に加えて、POSレジスタッフ管理機能など、カフェの業務に役立つサービスや機能を多く提供しています。

この事例に登場したSquareのサービスは:

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