海外との違いを知ろう!国内でのタッチ決済の今と未来

▶この記事では、日本でのタッチ(コンタクトレス)決済の現状について説明します。

「海外では​当たり前?​タッチ決済に​おける、​世界の​現状」の記事では海外でのタッチ決済の現状を探り、交通機関やスーパーなど日常的な場面でタッチ決済が使われていることがわかりました。一方で日本ではどのような場面で使われており、世界での利用状況に比べてどのような違いがあるのでしょうか。

📝この記事のポイント

  • タッチ決済とは、クレジットカードやスマートフォンをかざして支払いする非接触型の決済方法
  • 日本では海外で主流の規格に加え、Suicaなどに使用されている主に国内向けの規格も普及している
  • スピードと利便性の高さから国内外で利用が拡大、関東では鉄道事業者11社局が後払いタッチ決済に対応
  • 導入すればレジ待ち時間の短縮や業務効率化が進み、インバウンド対策にも役立つ
  • Squareなら手持ちのスマートフォンでタッチ決済を受付可能、低コストで導入できる
目次


タッチ決済の基本をおさらい

タッチ決済の定義タッチ決済と海外の現状に続いて、この記事ではどのようにタッチ決済が使用されているかを掘り下げていきます。日本でのタッチ決済の利用状況をよりよく理解するうえでも、まずはタッチ決済の基礎を簡単におさらいしましょう。

Q1. そもそもタッチ決済とは?

A:非接触型ICカード、もしくは非接触型ICチップを利用している端末(スマートフォンやウェアラブルデバイスなど)を専用リーダーにかざすだけで完了する決済方法です。一定額までは暗証番号を入力する必要がないため、決済をスピーディーに終えられます。

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ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社の発表1によれば、2025年9月末時点で日本国内のタッチ決済に対応したVisaカード発行枚数は約1億6,000万枚に上ります。日常生活のなかで、タッチ決済を利用しているという人も多いのではないでしょうか。

Q2. タッチ決済の「規格」って何?

A:簡単にいうと、タッチ決済の種類です。NFC(Near Field Communication、近距離無線通信規格)の規格を統括している「NFCフォーラム」が国際基準としているものは、大きく以下の3つです。

  • 「NFC Type A」
  • 「NFC Type B」
  • 「NFC Type F」(FeliCa)

タッチ決済は、NFC Type AとBの両方に対応する「NFC Type A/B(以下、NFC Pay)」とFeliCaの2種類に分類され、世界的に主流とされているのはNFC Pay、国内で主流とされているのはFeliCaです。

Q3. タッチ決済にはQRコード決済も含まれる?

A:含まれません。タッチ決済の定義は、非接触型ICカード、もしくは非接触型ICチップを利用していることなので、QRコードを読み取るQRコード決済(バーコード決済)はタッチ決済とは別カテゴリとして扱われます。

日本と海外のタッチ決済の違いとは

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SuicaやPASMOをはじめとする交通系電子マネーが広く利用され、Apple PayやGoogle Payなどスマートフォンやウェアラブルデバイスを通しての決済も手軽に行えるようになったことから、日本でも近年よく見かけるようになったタッチ決済ですが、海外の動向とは異なる点もあります。

1. タッチ決済で親しまれる「規格」が異なる

海外での主なタッチ決済方法は、非接触対応マーク(下記イメージ)がついているクレジットカードです。

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なかでも広く普及しているのは「Visaのタッチ決済」や、Mastercardが提供する「Mastercardタッチ決済(Mastercard Contactless)」のようです。これらのクレジットカードは、「NFC Type A/B」の規格を採用しています。

一方で日本人に馴染みの深いタッチ決済は、「NFC Type-F(FeliCa)」FeliCaです。2001年にサービスを開始したSuicaや、2007年に登場したPASMOはもちろんのこと、イオンが提供するWAONやセブン‐イレブンのnanaco(どちらも2007年に発行開始)など、日本で昔から利用されているタッチ決済の多くにFeliCaが採用されています。

FeliCaは日本を中心に普及しており、海外での採用例(香港のオクトパスカードなど2)は限定的です。そのため、Felicaを搭載したタッチ決済と、NFC Type A/Bを搭載したタッチ決済(クレジットカードとデビットカード)の両方が日本で定着しています。

実際にiPhoneは2014年3にNFC Payのチップが搭載され、その後2016年発売のiPhone 74からはFeliCaにも対応しています。iPhoneと同様、Androidのスマートフォンにも両方の規格に対応する機種が登場しています。これらの端末にクレジットカード情報を登録すると、国内のお店ではもちろんのこと、海外でもタッチ決済が行えるようになります。

2. 種類の数が異なる

前述のように、海外では非接触対応マークがついたクレジットカードが主流である一方で、日本はFeliCaを採用するタッチ決済方式が複数存在し、利用場面に合わせて使い分けられているところが特徴的です。代表的なものを以下に挙げます。

プリペイド式(前払い) ポストペイ式(後払い)
・Suica(JR東日本が発行の交通系ICカード)
・PASMO(株式会社パスモが発行の交通系ICカード)
・nanaco(株式会社セブン&アイ・ホールディングスが提供する電子決済)
・楽天Edy(楽天Edy株式会社が提供する電子決済)
・QUICPay(JCBが開発した電子マネー)
・iD(株式会社NTTドコモが運営する電子決済)
・Apple Pay / Google Pay(スマートフォン決済の代表格)

日本でのタッチ決済の現状

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タッチ決済は実際にどれくらい利用されているのでしょうか。

電通が2018年から実施している「生活者のキャッシュレス意識調査」の第7回5の結果を見てみましょう。2024年12月に20~69歳の1,000人を対象とした同調査によれば、キャッシュレス決済利用者のうち「タッチ決済」利用者は89.2%、直近1年間でタッチ決済の利用機会が増えた人は50.1%になるそうです。

合わせて、株式会社ジェーシービーによる2025年度版「キャッシュレスに関する総合調査」の数字も確認してみましょう。この調査によれば、クレジットカードの保有率は85%、利用率は81%、タッチ決済の利用率は47%です。

どちらの調査でも、クレジットカードによるタッチ決済について聞いています。Suicaやnanacoなどの従来からあるFelicaを搭載したタッチ決済に加えて、NFC Type A/Bを搭載したタッチ決済も一般的な決済手段になりつつあることが伺えます。

タッチ決済導入のメリット

2026年3月25日より、小田急電鉄や西武鉄道、東急電鉄、東京地下鉄など関東の鉄道事業者11社局がタッチ決済による後払い乗車サービスの相互利用を開始しています6。SuicaやPASMOに代わって、手持ちのタッチ決済対応クレジットカードやスマートフォンを使って乗車するサービスです。タッチ決済を利用できる場面が増えるなか、タッチ決済を自社や自店舗に導入するメリットを見てみましょう。

1. レジの待ち時間が短くなる

財布を取り出したり、小銭を数えたりなど何かと時間がかかる現金でのやりとり。

一方でタッチ決済は、決済スピードが早いのが大きな利点ですSquareが調査会社に委託して実施したテストによれば、クレジットカードによるタッチ決済でSquareの端末を利用した場合、平均スピードは5.13秒です。1日の決済件数の多い飲食店や小売店にとって、タッチ決済の導入はレジの待ち時間短縮につながります。

2. インバウンド対策になる

訪日観光客のなかには、母国での買い物や交通機関乗車時の決済手段としてタッチ決済を活用している人も多いでしょう。
このようにタッチ決済に慣れている海外のお客さまを迎え入れるなかで、タッチ決済未対応だと「タッチ決済が使えないの?」と不満に感じられる可能性があります。クレジットカード決済を受け付けるのはもちろんのことですが、合計額によっては暗証番号の入力が不要なタッチ決済も用意しておくと、よりスムーズにインバウンド客に対応できるでしょう。

3. キャッシュレスへの第一歩になる

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「まだ現金での支払いしか受け付けていない」という店舗もあるのではないでしょうか。現金のみの店舗にとって、キャッシュレス決済導入のハードルの1つが決済端末の購入です。導入費用や機能を比較し、自店舗にぴったりな1台を見つけるのは簡単ではありません。

そうした店舗におすすめなのが、スマートフォンを利用したタッチ決済の受け付けです。iPhoneまたはAndroidのスマートフォンを決済端末の代わりに使うので、新たに決済端末を購入する必要はありません。キャッシュレス決済への第一歩として、お手持ちのスマートフォンでタッチ決済の受付を始めてみてはいかがでしょうか。

電子マネー決済をどこよりも早く

Squareなら最短6日で、SuicaやPASMOを含む電子マネーとクレジットカード決済を導入できます。人通りの多いエリアや通勤客をターゲットとする店舗にとって、導入スピードは欠かせないポイント。キャッシュレス利用者を確実に取り込むことで、売上機会の損失を防げます。

今回は海外とは少し異なる日本でのタッチ決済の現状と、タッチ決済導入のメリットを見てきました。次回はタッチ決済の導入を検討しているビジネスオーナーに向けて、国内で使用できるタッチ決済の対応端末を紹介します。

続けて読もう!「今後の端末選びには「タッチ決済対応」が肝?タッチ決済の決済端末3社を比較!

▶︎タッチ決済については、以下の記事でも詳しく説明しています。

(1) タッチ決済とは?歴史と成り立ちを知ろう!
(2) 海外では当たり前?タッチ決済における、世界の現状
(3) 海外との違いを知ろう!国内でのタッチ決済の今と未来
NEXT▶︎(4) 今後の端末選びには「タッチ決済対応」が肝?タッチ決済の決済端末3社を比較!


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執筆は2019年8月26日時点の情報を参照しています。2026年4月21日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。