クラウド型POSシステムとは?メリットやおすすめのシステムを紹介

業務効率化のためにPOSシステムの導入を検討している店舗オーナーもいるでしょう。クラウド型POSシステムなら、専用サーバーや大型のレジ設備を用意しなくても、スマートフォンやタブレット端末を使って売上管理や会計業務を効率化できます。この記事では、POSシステムの基本から、クラウド型POSのメリット・注意点、選び方、おすすめのシステムまで紹介します。

📝この記事のポイント

  • クラウド型POSシステムは、販売情報をクラウド上で管理できるPOSシステム
  • スマートフォンやタブレット端末にアプリケーションを入れて使うものが多い
  • 売上分析、在庫管理、顧客管理、ネットショップとの売上・在庫データ連携などで店舗運営を効率化できる
  • 導入前には必要な機能や対応端末、費用やキャッシュレス決済との連携などを確認することが重要
  • Square POSレジなら無料で使え、キャッシュレス決済と売上管理もまとめて導入できる
目次


POSシステムとは

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POSとは、Point of Salesの頭文字をとった略称で、日本語では販売時点情報管理を意味します。POSシステムは、商品やサービスが売れた時点の情報を記録・管理するためのシステムです。何が、いつ、いくらで、いくつ売れたのかを記録し、売上管理や在庫管理、顧客分析などに活用できます。

POSシステムには、商品情報を読み取るためのバーコードリーダー、会計に使う端末、販売情報を管理するソフトウェアなどが含まれます。飲食店であれば注文内容と会計をひも付けたり、小売店であれば商品ごとの販売数や在庫数を管理したりできます。

日本では1970年代にバーコードの一種であるJANコードが制定され、1980年代には大手コンビニエンスストアを中心に、JANコードを読み込むPOSシステムの利用が広がりました。

一昔前のPOSシステムでは、専用サーバーや据え置き型のレジ端末を導入し、専用のアプリケーションをインストールしたハードウェアを使って運用する方式が主流でした。専用サーバーの設置や機器の導入にかかるコストが大きいことや、専門的な設定や保守が必要な点は、特に小規模店舗にとって大きなハードルでした。

2000年代から2010年代に入り、さまざまなサービスがインターネットを介して、提供されるようになりました。今では、手元の機器やソフトウェアにデータを保存するのではなく、インターネット上の「クラウド」に保管されたデータを必要なときに取り出して利用できる「クラウドサービス」が普及しています。

そのひとつが、クラウド型POSシステムです。店舗のレジ機能だけでなく、ネットショップや会計ソフト、キャッシュレス決済などと連携しやすい点も特徴です。

クラウド型POSシステムとは

クラウド型POSシステムとは、販売情報や商品情報などをインターネット経由でクラウド上に保存・管理するPOSシステムです。POSレジとして使う端末から販売情報を送信し、売上データや在庫データをクラウド上で確認・分析できます。

従来型のPOSシステムでは、専用端末やサーバーを店舗に設置し、販売情報を店舗内の環境で管理する方式が一般的でした。クラウド型POSシステムの場合は、スマートフォンやタブレット端末、パソコンのブラウザなどから情報にアクセスできるため、店舗にいない時間でも売上データをリアルタイムで確認できます。

たとえば、外出先から前日の売り上げを確認したり、複数店舗の売上状況をまとめて見たり、在庫数を確認して追加発注を判断したりできます。データがクラウド上に保存されるため、端末を買い替えた場合でも、同じアカウントでログインすれば情報を引き継ぎやすい点もメリットです。また、専用の機器ではなく、多くの人が使い慣れているタブレット端末やスマートフォンをPOSレジとして利用できるのも、クラウド型POSシステムの利点です。

クラウド型POSシステムでできること

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クラウド型POSシステムの概要がわかったところで、ここではクラウド型POSシステムで具体的に何ができるのか見てみましょう。クラウド型POSシステムでは、会計だけでなく、店舗運営に必要なさまざまな情報をまとめて管理できます。

機能 できること 活用例
オーダーと会計 注文内容や販売情報を登録し、会計処理を行う 飲食店の注文、店舗での商品販売
ECサイトとの連携 実店舗とネットショップの売上・在庫状況をまとめて管理する 店舗在庫とオンライン在庫の一元管理
売り上げ分析 商品別・時間帯別・店舗別などで売上データを確認する 売れ筋商品の把握、仕入れ判断
商品管理 商品情報、価格、在庫数などを管理する 在庫切れ防止、棚卸しの効率化
顧客管理 顧客情報や購入履歴を記録する 再来店施策、メール配信
勤怠・スケジュール管理 スタッフの勤怠や権限を管理する シフト管理、操作権限の設定

オーダーと会計

クラウド型POSシステムを使うと、従来のPOSシステムと同じように、販売時点の情報を記録できます。小売店であれば、お客さまが購入する商品をPOSレジに登録し、個数や金額を確認して会計します。この過程で、販売した商品、販売数、売上金額などの情報がPOSシステムに蓄積されます。

他のシステムと柔軟に連携できるのも、クラウド型POSシステムの特長です。たとえば飲食店では、飲食店向けにオーダーエントリーシステムと連携することで、注文内容を会計に反映できるサービスもあります。お客様の注文はオーダーエントリーシステムでデジタル化され、POSシステムにも共有されます。注文内容を会計時に入力し直す必要がなくなるため、会計ミスや入力漏れを防ぎやすくなります。

会計ソフトと連携できるPOSシステムなら、売上データを経理処理に活用しやすくなります。また、次項でも説明しますが、クラウド型POSシステムをECサイトと連携させて、店舗とネットショップの在庫管理などを一元化することもできます。

ECサイトとの連携

ECサイトの作成サービスの中には、タブレット端末やスマートフォン向けのPOSレジアプリを提供しているサービスも少なくありません。実店舗に加えてECサイトを運営している場合、売上情報や在庫情報を一元的に管理できると業務効率が上がります。

実店舗で商品が売れたらネットショップ側の在庫数にも反映されるようにしておけば、在庫切れ商品の販売といったミスを防ぎやすくなります。実店舗とオンライン販売のデータをまとめて管理できると、販売チャネルごとの売れ筋も把握しやすくなります。

売り上げ分析

クラウド型POSシステムでは、クラウド上にPOSデータが蓄積されるため、売り上げの分析がしやすくなります。商品別、カテゴリ別などで売上データを確認できれば、仕入れや販促の判断に役立ちます。

クラウド型POSシステムを提供しているサービスでは、グラフやレポート形式など簡単に売上分析ができる操作画面を提供していることが多いため、数字には強くないという人やツールを使いこなす自信がないという人も安心です。メニュー改善や発注量の調整、キャンペーン施策にデータを活用できれば、より的確な経営判断にもつながります。

商品管理

クラウド型POSシステムが扱うのは売上情報だけではありません。商品名、価格、カテゴリ、在庫数などの商品情報を登録しておけば、商品が売れるたびに在庫数が自動で更新されます。

在庫管理ができると、売れ筋商品の欠品を防ぎやすくなります。反対に、動きの少ない商品を把握できれば、仕入れ量の見直しや売り場づくりの改善にもつながります。店舗数が増えた場合も、クラウド上で各店舗の在庫を確認できると、店舗間の在庫移動や発注判断をしやすくなります。

顧客管理

POSシステムではどのような人に対して、何が・いくつ売れたのかも記録します。お客さまの属性を把握できれば、どのようなお客さまが買い物に来ているのか、どの商品が特定の属性のお客さまに好まれているのかといった事業に活かせる情報が見えてきます。

クラウド型POSシステムの中には、顧客管理システムとして使える機能を備えたものもあります。新しくお客さまの情報を入力できるだけでなく、すでにある顧客リストの情報をインポートすることや、今後のよりよい関係構築のための内部的なメモを残したりできるシステムもあります。

顧客管理システムに保存されたお客さまの氏名、連絡先、購入履歴などを使って、過去の購入履歴をもとにおすすめ商品を案内したり、常連のお客さまに合わせた接客をしたりできます。メール配信やクーポン配布機能と連携できるPOSシステムなら、販促施策にも活用しやすいでしょう。

勤怠・スケジュール管理

POSシステムの対象である販売情報とは直接関係ありませんが、従業員の勤怠情報やスケジュール管理機能を提供するクラウド型POSシステムもあります。

スタッフごとに操作権限を設定できるサービスなら、会計、返金、売上確認などの操作を担当者に応じて制限できます。複数人で店舗を運営している場合は、売上管理だけでなく、スタッフ管理までまとめてできるか確認しておくとよいでしょう。

クラウド型POSのメリット

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クラウド型POSシステムには、従来のPOSシステムと比べて導入しやすく、日々の店舗運営に取り入れやすいというメリットがあります。

低コストで導入できる

専用サーバーや大型のPOSレジ端末を必要とする従来型のPOSシステムは、導入と運用にかかるコストが高くなりがちでした。一方、クラウド型POSシステムは、スマートフォンやタブレット端末、インターネット環境があれば始められるものもあります。

決済サービスが提供するクラウド型POSシステムの中には、かかる費用は決済手数料のみで、POSレジアプリそのものは無料で使えるものもあります。必要に応じて決済端末、バーコードリーダー、レシートプリンターなどを追加できるため、最初は小さく始め、店舗の成長に合わせて機器や機能を増やすことも可能です。

すぐに、簡単に使える

クラウド型POSシステムでは、サーバーを自社で設定したり、専用端末に複雑なソフトウェアを導入したりする必要が少なくなります。スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードし、アカウントにログインするだけで使い始められるサービスもあります。

普段から使い慣れているモバイル端末を利用できるため、従業員への操作教育もしやすいでしょう。新しいスタッフが入った場合でも、商品登録、会計、返金、レポート確認などの基本操作を短時間で覚えられると、教育にかかる時間を短縮できます。

省スペース

スマートフォンやタブレット端末をPOSレジとして使えるクラウド型POSシステムなら、大型の機器を置く必要がないため、レジ周りのごちゃつきを防ぐことができます。持ち運びも簡単で、インターネット環境があれば使えるため、イベント出店やキッチンカー、ポップアップストアなどにも向いています。

タブレットなど必要最小限の機器のみで運用すれば、カウンター周りをすっきり見せられます。お店の雰囲気を大切にしたいカフェ、美容サロン、セレクトショップなどでも、店舗デザインの邪魔にならない点がメリットです。

柔軟な会計スタイル

ワイヤレスで使えるスマートフォンやタブレット端末をPOSレジとして利用すれば、レジカウンター以外の場所でも会計しやすくなります。飲食店であればテーブル会計、小売店であれば売り場での会計、イベントであればブース内での会計など、店舗や業種に合わせた柔軟な運用が可能です。

POSレジとして使っているスマートフォンでキャッシュレス決済を受け付けられるサービスもあります。たとえばSquareなら、対応するスマートフォンにPOSレジアプリをインストールすれば、タッチ決済機能付きのクレジットカードやApple Payなどのモバイルウォレットを使ったタッチ決済を受け付けられます。AndroidとiPhoneに対応しており、スマートフォン1台でPOSシステムとキャッシュレス決済の両方に対応できる便利な機能です。

クラウド型POSシステムの注意点

多くのメリットがあるクラウド型POSシステムですが、利用にあたって注意しておきたい点もあります。

ネットワーク環境が必要

クラウド型POSシステムを使うには、基本的にインターネット接続が必要です。店舗では安定したWi-Fi環境を用意できることが多いものの、通信障害や機器トラブルが起きる可能性はゼロではありません。もしものときに備えて、モバイル回線やテザリングを予備として準備しておくと安心です。

イベント出店や屋外販売で使う場合は、会場の通信環境を事前に確認しましょう。混雑する会場では通信が不安定になることもあります。予備の通信手段やモバイルバッテリーの準備もあわせて検討しておきたいところです。

スマホ・タブレット操作に慣れる必要がある

クラウド型POSシステムは、スマートフォンやタブレット端末上で利用することが多いです。そのため、スマホやタブレット操作に慣れていない人は、最初に練習しておく必要があります。多くのクラウド型POSシステム自体の操作はシンプルで難しくないよう設計されているので、端末操作に慣れていれば問題なく利用できます。実際の会計を想定した練習を行い、スタッフ向けの簡単なマニュアルを用意しておくとより安心です。

クラウドPOSシステムの選び方

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クラウド型POSシステムを選ぶ際には、自店舗の業種や運用方法に合っているか、使いたい機能が揃っているか、すでに使っているスマートフォン・タブレット端末や会計システムとの連携に対応しているかなどを確認しましょう。

確認項目 見るべきポイント
対応端末 Android、iOS、iPad、パソコンなど、使いたい端末に対応しているか
料金 月額費用、初期費用、決済手数料、周辺機器の費用
機能 売上分析、在庫管理、顧客管理、EC連携、スタッフ管理など
業種との相性 飲食店、小売店、美容サロン、イベント販売などに合う機能があるか
サポート ヘルプページ、電話・メールサポート、導入時の設定案内があるか
拡張性 ECサイト・会計ソフトなどと連携できるか
決済手段 クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、タッチ決済に対応できるか

一部の業種特化型のサービス・機能は、「iPadのみ使用可能」といった制限があることがあります。使いたい機能がお手持ちの端末で使えるかどうかを確認したうえで選ぶのがおすすめです。また、POSレジの月額料金や初期費用、キャッシュレス決済も使いたい場合は決済手数料なども比較ポイントになります。

おすすめのクラウド型POSシステム3選

さまざまなクラウド型POSシステムが提供されていますが、ここでは特に使いやすい代表的なサービスを紹介します。

Square POSレジ

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Square POSレジは、iPhone、iPad、Android端末に対応したクラウド型POSシステムです。Squareアカウントを作成し、モバイル端末にSquare POSレジアプリをダウンロードすれば、POSレジとして使い始められます。

Square POSレジアプリは、Squareで開設したネットショップと連携でき、実店舗とネットショップの売上情報や在庫情報、顧客データなどを一元化管理できる点が特徴です。Square POSレジアプリは端末数にかかわらず無料で利用でき、月額費用や解約費用はなし。かかる費用は、キャッシュレス決済を受け付けたときにかかる決済手数料(※)のみです。

※​年間キャッシュレス決済額が​3,000万円未満の​新規かつ中小企業の​加盟店の​場合、​Visa、​Mastercard、​JCB、​American Express、​Diners Club、​Discoverの​対面決済手数料を​2.5%で​ご利用いただけます。​年間キャッシュレス決済額が​3,000万円を​超える​場合、​すべての​決済手段に​おいて​カスタム決済手数料を​ご利用いただける​可能性が​ありますので、​営業チームまで​お問い​合わせください。決済手数料について、詳しくはこちらをご覧ください。

キャッシュレス決済を受け付けたい場合は、Square リーダー(4,980円)やSquare ターミナル(39,980円)などの決済端末と組み合わせて利用できます。スマートフォンのタッチ決済機能を使えば、クレジットカードまたはApple Payなどのモバイルウォレットに登録されたクレジットカード決済を受け付けることもできます。

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ユビレジ

ユビレジは、iPad専用のPOSレジアプリです。基本的なレジ機能に加え、売上管理や分析、顧客管理や会計ソフトとの連携も利用できます。会計ソフトやキャッシュレス決済端末との連携など、店舗運営に必要な機能を組み合わせて使える点が特徴です。飲食店向けには、iPhoneやiPod Touchをオーダー入力用のハンディ端末の代わりに使える有料機能もあります。

スマレジ

スマレジは、小売店、飲食店、美容サロンなど幅広い業種に対応したiOS・iPadOS向けのクラウド型POSシステムです。基本的なPOSレジ機能を備えた無料プランのほか、売上分析や在庫管理、複数店舗管理、飲食店向け機能などを利用できる有料プランがあります。外部サービスとの連携やアプリ拡張にも対応しているほか、有料の本部管理オプションを使えば、フランチャイズや多店舗展開にも柔軟に対応できます。

まとめ

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クラウド型POSシステムは、専用サーバーや大型のレジ設備を用意しなくても、スマートフォンやタブレット端末を使って売上管理や会計業務を始めやすいシステムです。売上分析、在庫管理、顧客管理、ECサイトとの連携など、店舗運営に役立つ機能をまとめて利用できるため、小規模店舗から複数店舗展開まで幅広く活用できます。

Square POSレジなら、iOSとAndroidに対応したPOSレジアプリを無料で使えます。キャッシュレス決済、売上管理、在庫管理、顧客管理、ネットショップとの連携もまとめて導入しやすいため、低コストでクラウド型POSシステムを始めたい事業者は検討してみてはいかがでしょうか。

SquareのPOSレジは高機能なのに初期費用0円

Square POSレジは業務効率化を実現する、高機能な無料アプリです。売上分析、在庫管理、スタッフ管理など、必要な機能が1つのアプリにまとまっています。業務をなるべくシンプルにしたい、小規模なアパレル店、美容院、理容室、サービス業に適しています。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2021年12月8日時点の情報を参照しています。2026年7月20日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。