飲食店にセルフレジを導入するには?種類別の特徴と導入手順を解説

飲食店のセルフレジは、お客さま自身が注文や会計の一部を行う仕組みです。人手不足や会計待ちの解消を目的に、セルフレジの導入を考える飲食店は増えている一方で、コストやお客さまにとっての操作性、食い逃げ対策などが気になって導入を迷っている飲食店もあるのではないでしょうか。

この記事では、飲食店の各業態でよく使われているセルフレジの種類や必要な費用、メリット・デメリットと対策を分かりやすく解説します。

📝この記事のポイント

  • 飲食店のセルフレジは、前払い式と後払い式に大きく分けられる
  • 前払い式には券売機・モバイルオーダー決済など、後払い式には注文用タブレット決済や伝票バーコードを使う方法などがある
  • 導入にかかる費用には端末代のほか、月額利用料やキャッシュレス決済手数料などがある
  • セルフレジは注文・会計の効率化に役立ち、お客さまの利便性向上も図れる
  • Squareは予算や店舗の規模に合わせた複数のセルフレジ導入方法を提供している
目次


飲食店のセルフレジとは

Square Self Service Kiosk
飲食店のセルフレジとは、お客さまが自分で注文や会計を進める仕組みです。お店側は注文受付や会計作業の一部を減らせるため、少ない人数でも営業しやすくなります。

セルフレジが飲食店で増えている理由

飲食店では、人手不足や会計待ちが課題になりやすいです。セルフレジを使うと、スタッフが注文を聞く時間やレジ対応の時間を減らせます。

また、お客さま自身がスマートフォンで注文する流れも広がっています。株式会社リクルート ホットペッパーグルメ外食総研の調査では、外食時に自身のスマートフォンで注文するセルフオーダーの利用経験率は67.5%でした1。セルフ注文やセルフ会計は、飲食店でも身近な選択肢になりつつあります。

セルフレジが向いている飲食店

セルフレジは、注文内容が比較的決まっている店舗や、会計が集中しやすい店舗に向いています。たとえば、ラーメン店、ファストフード店、カフェ、回転寿司店などです。

一方で、接客を重視する高級店や、メニュー説明が多い店舗では、すべてをセルフ化しないほうがよい場合もあります。お店の雰囲気や客層に合わせて、どこまでセルフ化するかを決めましょう。

飲食店で使われるセルフレジの種類

飲食店のセルフレジは、大きく「前払い式」と「後払い式」に分けられます。

前払い式は、注文時に支払いまで済ませる方式です。テイクアウトとイートインの両方に対応している飲食店や、1人利用が比較的多いファストフード店などで多く見られます。代表的な形は次のとおりです。

種類 よく見られる店舗 特徴
券売機 ラーメン店、定食店 現金中心だがキャッシュレス決済に対応する機種もある
モバイルオーダー決済 カフェ、居酒屋、テイクアウト店 お客さまのスマートフォンで注文と決済ができる
セルフオーダーキオスク ファストフード店、フードコート タッチパネルで注文し、その場で支払える

前払い式では、先に会計が完了するため未払いを防ぎやすい一方、追加注文が発生した場合は、再度注文・会計が必要になることがあります。

後払い式は、食事後にお客さま自身が会計するタイプです。追加注文が発生しやすい回転寿司店やファミリーレストランでよく見られます。代表的な形は次のとおりです。

種類 よく見られる店舗 特徴
注文用タブレット決済 回転寿司店、ファミリーレストラン 食後にスマートフォンのコード決済や登録済みカードで支払う
伝票バーコードをスマホでスキャン カジュアルレストラン、カフェ 伝票のバーコードをお客さまのスマートフォンで読み取る
伝票バーコードをセルフレジでスキャン 回転寿司店、レストラン お客さまが伝票を持ってセルフレジで会計する

各種セルフレジの詳しい特徴を見ていきましょう。

前払い式セルフレジ

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前払い式のセルフレジは、注文と支払いの両方をお客さまの操作で行う方式が多いため、お客さまが券売機などの機械やスマートフォン操作に慣れている場合は、注文や支払いをスムーズに進めることができます。

券売機

券売機は、ラーメン店や定食店などでよく見られる方式です。現金対応が中心の機種が多いものの、交通系ICカードなどのキャッシュレス決済に対応している場合もあります。注文と支払いを同時に済ませたうえで、半券をお客さまから預かって注文内容を厨房へ伝える流れが一般的です。

モバイルオーダー決済

モバイルオーダー決済は、お客さま自身のスマートフォンからメニューを選び、注文とキャッシュレス決済まで行う方式です。カフェや居酒屋、テイクアウト店など幅広いジャンルの飲食店に導入されています。専用端末を各テーブルに設置せずに導入できるため、小規模店でも試しやすい方法です。

一方で、お客さまのスマートフォンや通信環境を利用するため、操作に不慣れな人への案内や、通信トラブル時の対応方法を検討しておく必要があります。地下の店舗など携帯電話の電波が入りにくい立地では、モバイルオーダー用のWi-Fi環境を整える必要がある場合もあります。

セルフオーダーキオスク

セルフオーダーキオスクは、お客さまがタッチパネル式の端末で商品を選び、その場で支払いまで行う方式です。券売機に似ていますが、写真付きメニューやオプションを画面上で表示しやすく、ファストフード店やフードコートなどでよく見られます。

一方で、端末の設置スペースや機器費用が必要です。混雑時や操作に迷うお客さまがいる場合に備え、スタッフがサポートできる導線も考えておきましょう。

後払い式セルフレジ

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食事後にお客さま自身が会計する後払い式のセルフレジは、お客さまが注文を追加しやすいのがメリットです。ただし、未会計のまま退店されないよう、支払い状況をスタッフが確認できる仕組みが重要です。

注文用タブレット決済

注文用タブレット決済は、各テーブルに備え付けられた注文用タブレットを使い、食事後にそのまま会計する方式です。大手ファミリーレストランチェーンなどで導入されており、スマートフォンのコード決済のほか、お客さまが専用アプリにあらかじめ登録したクレジットカードを使って支払えるケースもあります。

会計後は、スタッフ側の画面に「会計済み」と表示されるなど、支払いが完了したテーブルを確認できる仕組みがあると安心です。反対に、支払い状況をスタッフが把握しにくいシステムでは、会計確認の運用を別途決める必要があります。

伝票バーコードでスマホ決済

食事と一緒に渡される伝票に印刷されたバーコードをお客さまのスマートフォンで読み取り、スマートフォン上で支払う方式です。お客さまはレジに並ばずにテーブルから会計できるため便利です。

この方式ではお客さまのスマートフォンを利用するため、店内の通信環境を整えておく必要があります。また、決済完了情報が店舗側のシステムに反映されたことをスタッフが確認する流れを決めておくと安心です。

伝票バーコードでセルフレジ支払い

お客さまに食事と一緒に伝票を渡し、食事後にお客さま自身が伝票のバーコードをセルフレジでスキャンして支払う方式です。回転寿司店やファミリーレストランなどでよく見られます。セルフレジの操作に慣れていないお客さまをサポートできるよう、呼び鈴などを設置している店舗もあります。

セルフレジの台数が少ない場合、会計が集中すると会計待ちの列が発生することがあります。機器の操作方法や決済エラーに対応できるスタッフの配置も検討しておきましょう。

飲食店セルフレジ導入にかかる費用

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飲食店にセルフレジを導入する際の費用は、どの形式を選ぶかで大きく変わります。以下に主な費用をまとめました。

費用項目 内容 確認ポイント
端末費用 キオスク、券売機、タブレットなど 購入かレンタルかを確認する
月額利用料 POSレジや注文システムの利用料 無料プランと有料プランの違いを見る
決済手数料 キャッシュレス決済ごとの手数料 支払い方法ごとに確認する
周辺機器 プリンター、呼び出し端末など 既存機器と連携できるかを見る

一般的に、セルフレジ機器やセルフオーダーキオスクを複数台導入したり、テーブルごとに注文・決済用タブレットを設置したりする場合、端末費用が高くなる傾向があります。また、セルフレジの導入とともにキッチンディスプレイシステム(KDS)や厨房プリンターなどを一気に入れ替える必要がある場合も、初期費用がかさみやすくなります。

自店の業態や注文の流れ、ターゲット層に合っているかどうか、キッチンディスプレイシステム(KDS)など既存のシステムと連携できるかなどを考慮して、自店に合ったセルフレジシステムを選びましょう。

飲食店セルフレジのメリット・デメリット

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セルフレジには業務効率化やお客さまの利便性向上などのメリットがある一方で、操作サポートや食い逃げ対策が必要になるといったデメリットもあります。

メリット1:注文と会計を効率化できる

セルフレジの大きなメリットは、注文や会計にかかるスタッフの手間を減らせることです。ピークタイムのレジ待ちを減らし、スタッフは調理や接客に集中しやすくなります。

メリット2:注文の聞き間違いを減らしやすい

お客さま自身が画面でメニューを選ぶため、スタッフによる注文の聞き間違いを減らしやすくなります。写真付きメニューを使えば、追加注文やおすすめ商品の案内にもつなげやすくなります。

デメリット1:操作に不慣れなお客さまへの対応が必要

操作に慣れていないお客さまへの対応が必要です。高齢のお客さまや初めて来店する人には、画面の案内だけでは分かりにくい場合があります。スタッフがサポートできる体制や分かりやすい案内を用意しておきましょう。

デメリット2:後払い式では食い逃げ対策が必要

後払い式では、食い逃げ対策も重要です。会計済み表示、出口付近での確認、スタッフへの通知など、未会計のまま退店しにくい仕組みを作りましょう。

セルフレジ導入の手順

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セルフレジを導入する際の具体的な手順を解説します。手順ごとに確認すべきポイントを押さえて、スムーズにセルフレジを導入しましょう。一般的な導入の流れは以下のとおりです。

ステップ1:導入するセルフレジを決める

まず、前払い式と後払い式のどちらが合うかを考えます。来店時に注文が決まりやすい店舗では前払い式、追加注文が多い店舗では後払い式が候補になります。端末費用やスタッフ教育、セルフレジ機器やセルフオーダーキオスクの設置スペースがあるかどうかなどを考慮して、導入するセルフレジ形式を決めましょう。

後払い式を選ぶ場合は、スタッフが会計済みかどうかを確認する方法や、お客さまがどこで支払うのかも決めておきましょう。店内飲食とテイクアウトを両方行う場合は、会計の流れを分けるのも一つの方法です。

ステップ2:必要な機器と決済方法を選ぶ

次に、セルフオーダーキオスクや席に設置するタブレット、セルフレジなど、必要な機器を選びます。クレジットカードQRコード決済など、よく利用される決済手段に対応できるかも確認しましょう。

厨房へ注文を伝える方法も重要です。導入を検討しているシステムが、既存のキッチンプリンターやキッチンディスプレイシステム(KDS)と連携できるかを確認しておくと、注文の見落としを防ぎやすくなります。

ステップ3:スタッフとお客さまへの案内を準備する

導入後すぐは、スタッフが近くで案内できるようにしておきます。操作方法を短く書いたPOPや、支払い方法の案内を用意すると、初めてのお客さまも使いやすくなります。

トラブル時の対応も決めておきましょう。決済エラー、注文間違い、返金が起きたときに、誰が対応するかを事前に共有しておくと安心です。

Squareで始める飲食店のセルフレジ

特に小規模な飲食店では、大きな設備投資をせずにセルフレジを導入できるかが重要です。クレジットカードQRコード交通系ICカードといったさまざまなキャッシュレス決済に対応できる決済代行サービスのSquareでは、セルフレジも一緒に導入することができます。Squareでは、予算や店舗の規模感に応じた3種類の導入方法を提供しています。

(1) Square キオスクで注文と会計をセルフ化する

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注文から決済までを終えられるシステムを低コストで導入したいお店にピッタリなのが、飲食店向けのセルフオーダーシステム「Square キオスク」です。導入に必要なものは以下のとおりです。

(1) Squareのアカウント(無料)
(2) Square キオスク端末(29,980円/台)
(3) iPad(Square キオスク端末に取り付けます)
(4) Square キオスクアプリ(月額5,000円/台)
(5) Square POSレジアプリ(一部機能は有料)
(6) 上記(5)のアプリをインストールしたタブレットやスマートフォン

Squareのアカウントはオンラインですぐに作成でき、Square キオスク端末もSquare ショップから購入できます。キオスク端末が届いたら、(4)のキオスクアプリをインストールしたiPadを取り付けます。これで、お客さまが注文や決済を行うのに必要な準備は完了です。

お客さまは、店頭のSquare キオスクに表示されたメニューから注文したい品を選び、支払い画面からキャッシュレス決済(※電子マネー以外)で支払います。お店側は、手持ちのタブレットやスマートフォンにSquare POSレジアプリをインストールしておけば、お客さまの注文内容をキッチンや店内でいつでも確認できます。さらにSquare キッチンディスプレイシステム(KDS)と組み合わせて利用すれば、注文の内容や注文を受けてからの経過時間をデジタル表示でき、調理や配膳の効率化を図れます。

(2) モバイルオーダーとオンライン決済を活用する

Squareでは、注文用のウェブサイトを無料で作成できるサービス「Square オンラインビジネス」も提供しています。専門知識がなくても、メニュー登録から注文受付・決済までをオンライン上で完結できます。

有料プランでは、QRコードを使った店内でのモバイルオーダーにも対応できます。お客さま各自のスマートフォンやタブレットで、テーブルや座席に設置されたQRコードをスキャンして注文し、お支払いまで完了できます。さらに、SNSなどにオンライン注文用ウェブサイトのリンクを掲載しておけば、テイクアウトや事前注文の受付も手軽に始められます。専用端末を各テーブルに置かなくても始められるため、小規模店でも導入しやすい方法です。詳しい特徴はこちらをご覧ください。

(3) funfoとSquareの連携でセルフレジ・スタッフ会計の両方に対応

Squareの決済端末は、飲食店向けのPOSレジとモバイルオーダーのアプリfunfoと連携させることができます。お客さまは自身のスマートフォンでお会計を完了できるほか、Squareの決済端末を使ったお会計をご案内することもできます。

モバイルオーダー決済とSquareの決済端末の両方を利用できることで、より多様な決済に対応でき、お客さまの利便性アップにもつながります。Squareとfunfoの両方を利用しているレストランは、導入後の効果を以下のように話しています。

「夜はお料理と一緒にお酒も楽しんでいただくなかで、お酒の注文率が比較にならないほど上がりました。お客さまがモバイルから注文していただけるというのは、大きく客単価に貢献してるなと思います」
– 川﨑正太さん、Another Table

セルフオーダーをはじめるならSquare

Squareの非接触型セルフオーダーシステムは、飲食店スタッフの業務負担軽減に役立ちます。居酒屋やカフェ、フードトラックなどに最適で、お客さまはQRコードを読み取るだけ。メニュー閲覧から注文・決済まで自分のスマートフォンで完結できます。

まとめ

飲食店のセルフレジを選ぶ際は、前払い式と後払い式に分けて考えると検討をスムーズに進められます。券売機やモバイルオーダー、キオスク、バーコード会計など、店舗の業態に合う方法を選びましょう。価格だけでなく、お客さまの操作性や対応できる決済手段の幅広さも重要なポイントです。Square キオスクや Squareを使ったモバイルオーダーから始める方法もぜひ検討してみてください。

よくある質問

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ここでは、飲食店のセルフレジについてよくある質問に答えます。

セルフレジはどんな飲食店で使われていますか?

ラーメン店の券売機、ファストフード店の注文キオスク、回転寿司店やファミリーレストランの注文用タブレットやセルフレジなどで使われています。カフェや居酒屋、テイクアウト店では、モバイルオーダーを使う例もあります。

飲食店におすすめのセルフレジはどれですか?

来店時に注文が決まりやすい店舗なら券売機やキオスク、スマートフォン注文を取り入れたい店舗ならモバイルオーダーが候補です。追加注文が多い店舗では、注文用タブレット決済や伝票バーコードを使う後払い式が向いている場合があります。

セルフレジで食い逃げは起きませんか?

後払い式では対策が必要です。会計済み表示、出口付近での確認、スタッフへの通知を組み合わせると、未会計での退店を防ぎやすくなります。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2026年8月20日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。