さんぱち食堂 | オンラインショップ導入事例

さんぱち食堂は、東京都世田谷区の北烏山と南烏山のちょうど真ん中あたりにある、まちのフランス料理屋さん。烏山といえば西東京の一歩手前、世田谷区の北西部に位置する。お店は京王線千歳烏山駅北口から延びる商店街を抜け、旧甲州街道を渡ればもう目と鼻の先。5分も歩けばたどり着く。

さんぱち食堂の料理は、和に寄り添ったフレンチ。無農薬野菜などを使い、やさしい味に仕上げたメニューには、力の入れどころでもある自然派ワインがよく合う。ここは小さなお子様からご年配の方までおいしく、安心して食べられるようにと、店主の山本雅春さんとシェフの寺澤克仁さんが2012年から一緒に続けてきた店でもある。

さんぱち食堂では、感染症の拡大をきっかけに、店頭のほかにもオンラインで決済を受け付けるようになった。そのために開設したのが、テイクアウトの事前決済も全国からの注文も受けられるSquareのオンラインショップ。ウェブサイト制作の知識はほぼゼロからはじめたという山本さんが、Squareでオンラインショップを作り、感じたメリットとは。

業種 フランス料理屋
業態 飲食店、ネット販売
利用しているサービス Square オンラインビジネスSquare リーダーSquare 請求書
導入を検討した理由 ・シンプルなつくり
・コストを抑えてキャッシュレス決済を利用できる
Squareが役に立っている点 手数料が安く、売上額のほとんどを手元に残しておける

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はじめてオンライン決済を受け付けたのは、Square 請求書

多くの飲食店がそうであったように、さんぱち食堂でも感染症という事態に直面してはじめて、テイクアウトが毎日のルーティンに組み込まれるようになった。テイクアウトといっても、さんぱち食堂では開店と同時にお弁当を並べるのではなく、注文をもらってから調理をはじめる。一連の流れを効率化するためにも、事前注文が受け付けられる機能を求めるようになったという。

「注文しか受けられないものだと物足りなくて、決済機能つきのものを探していました。そしたら、『そうだ!Square 請求書があるじゃん!』と思い出したんです」

Square 請求書については、Squareから加盟店宛に送られるメールで知ったそう。当時は特に必要ないと思い読み流していたものの、「今なら活用できる!」とひらめき、シェフと相談のうえ、導入を決めた。作業としては、お客様から注文が入るたびにSquare 請求書をメールで送信する。ただ早々に気付いたのは、メールのやりとりだけで思いのほか時間がとられてしまうこと。もう少し効率化したいという気持ちはありつつも、しばらくの間はこの方法で注文を受け続けた。

そんななか「クリスマスのコースセット(『お家でNoelcourseset』)を作って、送りたい」「年末に実家に帰れない人たちに向けておせち(『フレンチおせち』)を送りたい」という思いから、今度はオンラインショップの開設に興味を持ち始めた山本さん。

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決済まわりは、Squareで統一したかった

さんぱち食堂では2013年からSquareの決済端末を利用していたこともあり、山本さんとしてはオンラインショップを作るなら、決済まわりはSquareで統一したい(※)、という思いが強かった。事前注文の決済を受け付ける手段としてSquare 請求書を活用したのも、そのためだったそう。

※Squareでは実店舗とオンラインの売り上げを全て一つのアカウントから管理できます。

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Squareで統一できることを前提とし、手数料にも注目してオンラインショップ作成サービスを比較してみると、Squareが秀でる点があったという。

「他社とも比べましたけど、手数料が高くて。Squareであれば売上分が、ほとんどそのままもらえますよね(※)。初期投資も、Squareが一番低いんじゃないかと思いました」

※Squareのオンラインショップにかかる手数料は、決済手数料の3.6%のみです。振込手数料や早期入金手数料などはかかりません。料金プランについてはこちら

Squareのアカウント内からオンラインショップの編集画面を触ってみたところ「これなら自分でもできるかもしれない」と思い、せっせと手をつけはじめたという山本さん。以前からイラストの制作をお願いしているデザイナーさんの力も借りながら、1カ月ほどかけてサイトを公開できる状態まで持って行った。

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オンラインショップを正式にオープンしたのは、2020年12月。クリスマスやおせちの注文を受け付けられるタイミングにも無事間に合った。ウェブサイトから予約できることをTwitterやInstagramで発信すると、注文の通知が次々と届きはじめたという。

「予想以上の数を配送できて、なんとか年末も乗り越えられました」

業務時間がかなり短縮された

オンラインショップからは商品を全国発送できるのはもちろんのこと、お客様がメニューを選ぶ際に「店舗受取」と選択すれば、事前注文と決済を受け付けることもできる。そのため、事前注文は以前のメールでのやりとりから、オンラインショップで受ける方法に移行。メールからオンラインショップに切り替えてからの業務時間は、どのように変化したのだろう。

「もう、すごい短縮ですね。まずメールを送らなくて済むようになりましたから。あとはオーダーが入ると(Square POSレジアプリ上で)ポップアップでお知らせしてくれるので、タブレットからみんなで確認できます。スタッフ全員にメールで通知が飛ぶようにも設定していますね。あと、オンラインショップに予約フォームも設置してるので、今まで電話でしか受けていなかった席の予約もほぼメールになりました。めちゃめちゃ効率化されたと思います。通常やりたい店の営業にも、力を注げるようになりました」

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▲取材中にも注文が。

年明けには二度目の緊急事態宣言が出されたことで、おうち時間が再び推奨され、事前注文もぽんぽん入るようになったという山本さん。2021年1月時点でのオンラインショップの売り上げは、お店全体の2割を占めているそう。オンラインショップの売り上げが増えているのは、客層の広がりも貢献しているのかもしれない。

「やっぱり今回すごいと思ったのが、北海道とか東北、九州、広島、と僕たちと全く縁のなかった場所からの購入者がいるってことです。これまでは、千歳烏山のお客様がほとんどでした。でもそれだけだと僕たちは天井が見えちゃう。

1カ月に一回、あるいは3カ月に一回でも来店してくれる方ができれば、それ以上の何かができるかもしれない。その入り口として、まず僕たちの商品を知ってもらう必要があります。そういう意味では、オンラインショップがコマーシャル代わりにもなっていてうれしいです。Instagramとも連携できるので、インスタからの購入者も増えましたね。お客様からの注文が北から南まで入るようになり、夜中の営業時間外からでも買ってもらえるようになった。それが一番のメリットですね」

全国各地から注文が入ることで、今後新たにできることの想像も膨らんでいった。

「こういう商品もオンラインショップで売れるんじゃないか、と考えるようになりました。毎年周年で出してるグラスやコースター、Tシャツといったグッズも、今度からはオンラインショップで売れるなぁ、とか。効率がよくなったのもそうですが、次の売り上げにもつながるツールだと感じています」

おいしい、たのしい、安心。さんぱち食堂ではこの三つを追求しながら、オープン当初からシェフの寺澤さんと一緒に歩んできたという山本さん。千歳烏山とその近隣の方々から愛される飲食店であり続けると同時に、今後もっと幅広い客層にさんぱち食堂を知ってもらえるよう、山本さんが今後も大切にしていきたいこととは。

「大事にしているのは空間です。みんなが楽しめる空間があることで、人と人とがつながって、食事がもっとおいしくなっていく。飲食店からはこうやって文化が生まれると思うんですよね。逆にそれが成り立つように努力をしないと、なくなっていっちゃう世界だと思います。それはあと10年経っても変わらないと思うので、そこは大事にしたいところです。でも昨年からはオンラインショップもできたので、オンラインを通して広がる世界も大事にしていきたいです。

きっとコロナが明けたらみんな『いや〜こんなことあったんだよ』って言いに来たいと思うんです。そういうときに、『最初に食事するんだったらここがいい』と思ってもらえるような店にしていかないと、とは常に感じています」

「他社とも比べましたけど、手数料が高くて。Squareであれば売上分が、ほとんどそのままもらえますよね。初期投資も、Squareが一番低いんじゃないかと思いました」ーさんぱち食堂店主 山本雅春さま

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Squareが実現したこと

業務時間が短縮された

さんぱち食堂では、テイクアウトをはじめた当初、事前注文と決済をメールでお願いしていました。ところが、お客様とのやりとりにかかる時間は想像以上のものでした。Squareでオンラインショップを開設してからは注文確定メールなどが自動送信されるようになり、メールの返信に割いていた時間をほかの業務に充てられるようになりました。

コストを抑えてオンラインショップを作成できた

オンラインショップを作成するにあたり、山本さんはさまざまなオンラインショップ作成サービスを比較したものの、どれも手数料が高額なのが懸念点でした。Squareなら無料プランからはじめられるうえ、かかるのは決済手数料だけなので、売り上げをできるだけ多く手元に残しておくことができました。

オンラインショップと実店舗の売上・在庫情報を連携することができた

さんぱち食堂では2013年からSquare リーダーを店舗で利用していたこともあり、売上情報を一箇所で管理するためにも、決済をなるべくSquareで統一したいという思いがありました。Squareでオンラインショップを作成したことにより、オンラインと実店舗での売り上げを、一つのアカウントからまとめて確認できるようになりました。

ビジネスチャンスの拡大につながった

さんぱち食堂のこれまでの客層は、千歳烏山や近隣のエリアに住む人たちがほとんどでした。
オンラインショップを開設し、お客様におなじみのメニューを全国発送するようになってからは、北海道や九州に住むお客様にも利用してもらえるようになりました。営業時間問わず、注文が入るようにもなりました。


Squareでは、オンラインショップが作成できる機能に加えて、クレジットカードと電子マネーを含むキャッシュレス決済の受付、POSレジやオーダーエントリーシステムなど、飲食店に欠かせないサービスや機能を多く提供しています。

この事例に登場したSquareのサービスは:

※:Square オンラインビジネスを活用したネットショップの事例はこちらをご確認ください。

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▲シェフの寺澤克仁さん。

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