クラウド請求書発行システムを​比較!​完全無料ツール厳選4選

時間や​​人員に​​余裕の​​ない​個人事業主や​​中小企業に​とって、​事務作業に​かかる​手間や​時間は​最小限に​抑えたい​もの。​なかでも​請求書に​関する​業務は​その筆頭でしょう。

請求書の​ミスは​トラブルに​も​つながるため、​発行や​送付、​管理には​細心の​注意が​求められます。​事業が​成長して​取引の​数が​増える​ほど、​作業の​負荷が​大きくなったと​感じる​経営者も​多いのではないでしょうか。

しかし、​​クラウド請求書を​​使えば​請求業務に​かかる​工程を​大幅に​短縮でき、​浮いたリソースや​時間を​事業の​成長に​充てられるようになります。​パソコンや​タブレットと​インターネット環境が​あれば​すぐに​使う​ことができ、​専用の​サーバーや​ソフトウェアなどは​必要ありません。​​
​今回は、​そんな​クラウド請求書を​使う​メリットや、​請求書作成サービスを​選ぶ際に​注目すべきポイントを​押さえたうえで、​おすすめの​無料サービスを​四つ紹介します。

目次


クラウド請求書とは

クラウド請求書とは、​オンライン上で​​請求書の​作成や​​発行が​できる​​サービスを​指します。​データは​すべて​インターネット上に​保管される​ため、​「特定の​パソコンでないと​請求書を​作れない」と​いう​ことは​ありません。

つまり、​クラウド請求書を​使えば、​いつでも​どこからでも​請求書の​作成や​発行、​送付が​できるのです。

クラウド請求書発行システムとは

クラウド請求書システムとは、​​請求書や​​見積書の​​発行・送付・管理を​​クラウド環境で​​行える​​専用の​システムです。​利用方法は​簡単で、​インターネットブラウザで​システムを​開き、​アカウントを​作成するだけ。​特別な​ソフトウェアを​インストールする​必要は​なく、​インターネットに​つながって​さえいれば​スマートフォンや​タブレットなどからも​​利用できます。

クラウド請求書発行システムの​主な​機能

​クラウド請求書発行システムの​大きな​特徴は、​請求書に​関する​すべての​作業を​ワンストップで​行える​点です。​主な​機能は​次のと​おりです。

  • 取引先情報の​登録・管理
  • 請求書の​予約および定期送信
  • 発行・送付履歴の​​管理
  • 支払い​状況の​追跡・管理
  • 売上管理・分析
  • クラウド会計システムとの​連携

クラウド請求書発行システムを​​導入する​3つの​メリット

クラウド請求書発行システムを​導入すれば、​​業務効率が​大幅に​上がります。​特に​注目したいのは​次の​三つの​効果です。

1. コストの​削減

請求書に​関する​あらゆる​作業を​1カ所で​行うと、​各工程間の​連携が​スムーズに​なり、​時間を​大幅に​短縮できます。​それだけでなく、​決まった​取引先に​請求書を​定期的に​発行する​作業を​自動化できる​ため、​その工数自体の​削減が​可能です。​また​請求書の​検索や​並べ替えも​簡単で、​必要に​応じて​すぐさま確認できる​ため、​紙や​ファイルを​探し回る​手間もなくなります。

ほかにも​注目したいのが、​物理的な​費用の​削減です。​メールや​クラウド請求書発行システム上で​請求書を​送付すれば、​印刷および郵送コストは​ゼロに。​紙での​送付が​必要な​場合は、​郵送代行機能の​ついた​サービスを​使えば、​封筒や​​用紙、​​プリンターと​​いった​​備品を​​準備する​​必要は​ありません。

2. ミスの​軽減

クラウド請求書発行システムの​機能は、​手作業に​よる​ミスを​防ぐのにも​大いに​役立ちます。​たとえば定期送信機能を​使って、​事前に​登録した​​情報を​​もとに​​請求書を​​自動で​​発行・送付すれば、​毎回の​請求内容に​間違いは​起こりません。​​

また、​請求業務や​その周辺業務で​ミスが​起きる​可能性は​シンプルな​管理に​よって​回避できます。​クラウド請求書発行システムなら、​請求書の​ステータスが​すべて​可視化される​ため、​発行および送付漏れを​未然に​防げます。​それだけでなく、​発行済みの​請求書を​紛失する​心配も​ありません。

3. 業務の​自動化

クラウド請求書発行システムでは​支払い​状況を​一覧でき、​​未払いの​​請求書を​すぐさま判別できる​ため、​​状況把握に​​時間が​​かかりません。​また、​取引先に​支払い​期限の前、​当日、​あとに​自動リマインダーを​送信して​支払い​漏れを​防ぐこともできます。

さらに、​支払い完了と​同時に​メール通知が​届くよう設定すれば、​入金状況の​確認作業も​必要ありません。​それだけでなく、​会計システムと​連携させると​請求書の​数字が​帳簿に​自動反映される​ため、​転記の​手間や​時間も​省けます。

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クラウド請求書サービスを​​選ぶ際の​​ポイント

クラウド請求書発行システムのなかには​無料で​使える​サービスが​少なく​ありません。​導入ハードルが​低い​一方で、​注意したいのが​さま​ざまな​制限です。​そこで、​最適な​サービスを​​選ぶために​見るべき​ポイントを​五つ解説します。

発行枚数に​制限は​あるか

多くの​サービスには​無料プランと​有料プランが​ありますが、​その​違いの​一つが​請求書の​発行枚数です。​無料で​使える​範囲で、​自身の​ビジネスに​必要な​発行枚数を​満たしているかどうか​確認しましょう。

支払状況は​確認しやすいか

入金管理のしやすさも​重要です。​未払いや​支払い​済みなど、​請求書ごとの​入金ステータスを​一覧できる​サービスなら、​支払い​漏れなどにも​すぐに​対応できるので​安心です。

どのように​支払いを​受け付けたいか

請求書の​支払い方法と​いうと、​まず​思いつくのが​銀行振込かもしれません。​最近は、​​クレジットカード決済機能の​​ついた​クラウド請求書も​登場しています。​アメリカン・エキスプレス・インターナショナルが​​食品飲料卸・​飲食サービス業を​​対象に​​実施した​​調査に​​よると、​​購買や​​仕入れなどの​​支払いに​​クレジットカードを​​利用したいと​答えた​人は​​61%、​​代金回収時に​​クレジットカード決済を​​受け入れたい​人は​​55%にのぼる​ことが​わかりました。

クレジットカード決済機能が​あるからと​いって、​使い方が​複雑と​いうわけでは​ありません。​たとえば​Square 請求書なら、​​取引先は​​請求書内に​​ある​リンクを​​クリックし、​​リンク先で​​カード情報を​​入力するだけ。​入金も​最短翌営業日と​早いので​請求側・​支払い側ともに​スムーズです。​​銀行振込の​場合、​期日までに​入金が​あったか​どうかの​確認作業が​発生しますが、​Square 請求書の​クレジットカード決済機能なら​取引先が​支払いを​完了させたと​同時に​システム上で​ステータスが​自動更新され、​入金状況を​瞬時に​把握できます。

インボイス制度に​対応しているか

2023年10月以降、​適格請求書発行事業者は、​仕入税額控除を​受けたい​取引先に​対して、​必要事項を​記載した​インボイス​(適格請求書または​適格簡易請求書)を​発行しなければなりません。​さらに、​発行した​インボイスの​写しを​7年間保存する​ことが​義務づけられています。

取引先に​迷惑を​かけないためにも、​抜け漏れのない​インボイスの​作成は​重要です。​そのため、​クラウド請求書サービスを​選ぶ際は、​要件を​満たした​請求書を​ミスなく​簡単に​作成できる​こと、​そして​保存の​手間が​かからない​点を​重視しましょう。

実店舗の​売り上げと​一元管理できるか

販売チャネルが​複数ある​場合は、​一元化できる​サービスを​選びましょう。​実店舗を​経営している​場合、​対面決済と​請求書ベースでの​売り上げを​まと​めて​管理できる​機能が​あれば​便利です。

たとえば​前述の​Squareでは、​​請求書に​​限らず、​​対面で​利用できる​​決済端末や、​​ネットショップを​​作成できる​​機能も​提供しています。​​これらを​​請求書機能と​​あわせて​​使えば、​​あらゆる​チャネルの​​決済を​​一つの​​管理画面で​確認できるようになり、​​売上情報の​分散を​​防ぐと​同時に​業務の​効率化が​叶います。

サポート体制は​​整っているか

操作方法や​システムの​動作に​​ついて​​不明点や​質問が​​ある​ときに、​すぐに​​連絡できる​​窓口が​​あるのも​重要です。​電話や​メール、​チャットに​よる​サポートが​受けられるのかどうか、​サポートに​費用が​かかるのかどうかは​あらかじめ確認して​おきたい​ところです。​​

無料なのに​高機能!​制限なしに​請求書を​発行できる​サービス厳選4選

ここでは、​無料プランでも​請求書発行数が​無制限の​サービスを​四つ​集めました。​どの​サービスを​導入するか​迷っている​場合は、​ここで​紹介した​ものから​試してみると​よいでしょう。

Square​​ 請求書

キャッシュレス決済サービスの​​Squareが​提供する​​クラウド請求書サービスです。​無料プランが​充実しており、​​見積書作成や​リマインダーの​送信、​請求書の​​定期送信、​入金状況の​リアルタイム確認などと​いった​​機能は​​有料プランでなくとも​​使えます。

大きな​特徴は、​​クレジットカード決済機能が​ついた​​請求書を​​送れる点。​​取引先は​​受け取った​​メールに​​ある​リンクから、​​クレジットカード情報を​​入力して​​決済を​​完了できます​(も​ちろん、​請求書に​口座情報を​記載して​銀行振込を​依頼する​ことも​可能です)。​​
インボイス制度にも​対応している​うえ、​​freeeや​​マネーフォワードなど​​クラウド会計ソフトと​​の​連携も​​簡単です。​詳しくは、​Square 請求書の​さま​ざまな​機能に​ついてまと​めた​記事も​参考に​してください。

Zoho Invoice

Zohoは、​​企業向けの​​クラウドソフトウェアを​​提供している​​インド発の​​企業です。​​「Zoho Invoice」は​同社が​展開する​​数ある​​サービスの​​一つで、​​クラウド請求書の​発行が​可能です。​プランは​無料プランしか​ありません。​​日本語、​英語、​ドイツ語、​スペイン語、​フランス語など、​多言語に​対応しており、​Zoho Signとの​連携で​取引先に​電子署名を​求める​こともできます。

INVOY

INVOYは、​FINUX株式会社が​提供する​クラウド請求書サービスです。​​​税込5,000円以上の​請求金額から​クレジットカード決済に​対応している​ほか、​受け取った​請求書を​カード払いに​する​機能も​あります。​利用には​3%あるいは​3,000円の​手数料が​かかりますが、​カード払いを​利用する​場合、​INVOYから​3営業日以内に​取引先の​銀行口座に​請求額が​振り込まれます。​​​料金プランは​​無料と​​有料の​​2種類ですが、​​どちらも​​請求書の​発行枚数に​制限は​ありません。

MakeLeaps

​リコー​(RICOH)​​グループの​​メイクリープス株式会社が​​提供する​サービスで、​​国内で​​多くの​​企業に​利用されています。​​​無料プランの​ほか、​事業規模に​よって​複数の​有料プランが​用意されており、​郵送にも​対応しているのが​特徴です。

無料プランでは​請求書の​発行枚数に​制限は​ない​ものの、​​取引先が​3社まで、​​ユーザー数が​1名のみに​限られます。​​取引先が​​3社以上​ある​事業や、​複数ユーザーが​利用する​場合は​​有料プランを​​検討すると​​いいでしょう。

Square 請求書なら、​作成から​オンライン送信まで​簡単スピード対応

請求書の​作成、​送信、​支払いまでの​流れが​簡単に。​自動送信、​定期送信など​便利機能も​無料。

人手不足の​今、​中小企業や​個人事業が​勝ち残る​鍵の​一つが​事務作業の​効率化です。​クラウド請求書発行システムは​簡単に​導入できる​割に、​業務効率化に​驚く​ほどの​効果を​発揮します。​請求書業務の​デジタル化に​踏み出せていないのであれば、​これを​機に​無料の​クラウド請求書サービスを​ぜひ試してみてください。


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執筆は​2017年9月1日​時点の​情報を​参照しています。​2024年9月13日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。