ネットショップに​独自ドメインは​必要?​初めて​でも​分かる​取得の​メリット・デメリット

ネットショップを​始めるなら、​ドメインは​早めに​考えて​おきたい​要素です。​出店方法、​ネットワーク環境、​サーバーと​合わせて​検討する​ことで、​ネットショップが​独自ドメインを​取得すべきかが​見えてきます。​初めての​ネットショップ開業に​向け、​ドメインの​基礎、​そして​独自ドメインの​メリットと​デメリットを​考えてみましょう。

目次



ドメインの​基礎知識

ドメインとは、​インターネット上の​どこに​ウェブページが​あるかを​示す​「住所」のような​もので、​URLの​一部です。​たとえば​「https://squareup.com/」と​いう​URLなら、​ドメインは​「squareup.com」の​部分で、​基本的に​アルファベット、​数字、​記号の​組み合わせで​作られています。

家や​土地の​住所に​同じ​ものが​二つとないように、​ドメインも​既に​存在する​ものは​使えず、​重複は​ありません。​だから​こそ、​インターネットブラウザに​URLを​入力すると、​特定の​ウェブページを​開く​ことができるのです。

ドメインが​示す情報は​「住所」だけではない

ドメインの​役割は​所在地を​表す​ことだけでは​ありません。​ドメインの​末尾には​「.jp」​「.com」​「.net」などの​文字列が​付く​ことが​一般的で、​それぞれの​文字列にはもともと​意味が​あります。​以下は​その​一例です。

  組織形態   国・地域
.co 企業 .jp 日本
.ac 教育機関・学校法人 .us アメリカ合衆国
.com 商業組織 .eu ヨーロッパ連合
.net ネットワーク .au オーストラリア
.org 非営利組織 .kr 韓国
.shop 店舗・ネットショップ .cn 中国

たとえば​「.co.jp」と​付く​ドメインなら、​「日本を​拠点と​する​会社組織」の​ウェブサイトである​ことが​わかります。​ネットショップの​ドメインと​しては、​「.jp」や​「.co.jp」の​他、​国・地域を​限定しない​「.com」や​「.shop」、​オンラインビジネスに​広く​使われる​「.net」などが​付く​ことが​一般的です。

日本の​消費者を​ターゲットに​した​ネットショップに​「.ac」などの​目的の​異なる​ドメインを​誤って​設定してしまうと、​ユーザーを​混乱させてしまう​可能性が​あります。

共有ドメインと​独自ドメインの​違い

ネットショップの​ドメインでも、​楽天市場や​Amazonのような​モール型サイト内に​出店している​ネットショップの​場合は、​ドメインの​一部に​モール名が​入っています。​このタイプは​「共有ドメイン」と​呼ばれ、​モール側が​サーバー契約や​管理を​行う​ため、​ネットショップ側は​サーバーや​ドメインの​費用負担が​ありません。

一方、​モール内ではなく​個別に​出店する​ネットショップの​ドメインは、​独自ドメインと​呼ばれ、​有料ですが、​シンプルで​わかりやすい​ドメインを​自分で​決める​ことができます。

jp-blog-domain-02

独自ドメインの​メリット

ネットショップを​開業する​際、​出店方法と​併せて​考えて​おきたいのが​「独自ドメイン利用するか​どうか」です。​まずは、​独自ドメインで​ネットショップを​運営する​メリットを​考えてみましょう。

ブランディングに​有利

独自ドメインの​最も​わかりやすい​メリットは、​ネットショップの​ブランディングのしやすさに​あります。​たとえば、​「https://squareup.com/」と​いう​URLの​場合、​「.com」の​前の​「squareup」の​部分が​そのまま​ネットショップ名に​なっていれば、​ひと目で​「あの​ネットショップの​URLだ」と​わかります。

ドメインは​重複して​存在しないため、​世界に​一つの​ドメインで​ネットショップの​存在感を​アピールできます。

SEOを​意識した​名前を​つけられる

ブラウザの​検索順位に​おいて、​上位表示されやすい​ドメインは​存在しませんが、​入力ミスが​起きにくい文字列や、​表示された​ときに​わかりやすい​独自ドメインを​設定する​ことは​可能です。

たとえば、​自社の​靴販売専門の​ネットショップ​「A」と​同名の​カフェが​既に​存在する​場合、​ただ​「A」単独でなく、​「shoes-A」​「A.shoes」など​関連の​強い​単語を​つな​げたドメインに​する​ことで​差別化が​可能です。​ドメインが​わかりやすければ、​ユーザーが​誤って​カフェの​ほうを​クリックする​確率は​下がり、​ウェブページが​利用される​ことで​SEO対策に​も​つながります。

メールアドレスも​運用しやすい

URLだけでなく、​メールアドレスの​「@」以降の​部分も​ドメインと​呼びます。​ネットショップの​運営用に​ビジネス仕様の​有料メールアドレスを​取得する​場合、​URLと​同じ​ドメインを​使う​ことで、​本格的な​ビジネスである​ことを​表現でき、​信頼性に​つながります。

サーバーの​移行が​できる

サーバーとは、​ウェブサイトの​データを​保管し、​ページを​インターネット上で​公開する​ために​必要な​装置です。​独自ドメインの​ネットショップの​場合は、​オンラインで​レンタルサーバーを​契約する​ことが​一般的で、​サーバー移転も​自由に​できます。​そのため、​ネットショップの​事業拡大などに​伴い、​容量が​大きく​速い​サーバーに​移行して​閲覧を​スムーズに​するなど、​ビジネスを​柔軟に​展開できます。

独自ドメインの​デメリット

独自ドメインで​ネットショップを​開く​ことには、​デメリットも​あります。​ドメインの​取得前に​しっかり​検討して​おきましょう。

希望の​ドメインが​取得できない​ことが​ある

希望の​ドメインが​既に​使用されている​場合は、​重複して​取得する​ことは​できません。​ただし、​ネットショップ名などが​珍しい​名前の​場合は​あまり​心配は​いりません。​また、​「.com」の​代わりに​「.shop」を​選ぶなど、​ドメインの​一部を​変える​ことで​取得できる​場合も​あります。

更新を​怠ると​消える

有料の​独自ドメインの​場合、​通常1年ごとに​料金を​払う​ことで​1年間の​利用が​可能に​なり、​支払いを​やめると​ドメインは​使えなくなり、​再取得できなくなる​ことも​あります。​ドメインは​賃貸物件のような​ものと​考え、​契約更新を​する​ことで​同じ​独自ドメインを​使い続ける​ことが​可能です。

集客力が​低い

モール型などの​共有ドメインの​ネットショップは​モールの​知名度で​集客が​容易である​ことに​比べ、​新規の​独自ドメインの​ネットショップは​集客に​おいて​不利です。​広告や​ソーシャルメディアなどを​使った​マーケティングなど​地道に​集客を​続ける​ことが​大切に​なってきます。

サーバー管理の​手間が​かかる

サーバーを​自由に​選べる​ことは​独自ドメインの​利点である​一方で、​使いやすい​サーバーを​選ぶ​手間や​コストは​デメリットでも​あります。​サーバー管理に​ついて​情報収集を​怠らず、​サーバーダウンなどの​万が​一の​事態にも​備えましょう。

独自ドメインの​取得の​流れ

独自ドメインの​取得方法は、​大きく​分けて​二つ​あります。​一つは、​ドメイン名登録申請を​取り次ぐ指定事業者を​介して​取得する​方法で、​事業者に​よって​扱う​ドメインの​種類や​サービス内容が​異なります。

もう​一つは、​ASP​(アプリケーションサービスプロバイダ)と​呼ばれる​事業者を​利用する​方法です。​ネットショップ専門の​ASPは、​ネットショップを​自作する​システムを​貸す事業者で、​独自ドメインの​取得の​他、​SSL対応などが​セットに​なった​月額数千円ほどの​パッケージが​利用でき、​初心者でも​簡単に​ネットショップを​開設できる​サービス設計が​特徴です。​Square オンラインビジネス、​BASE、​STORESなどの​ASPが、​独自ドメイン対応の​プランを​提供しています。

一度​設定した​ドメインは​後から​変更できないため、​ネットショップを​開店する​前に​慎重に​考えましょう。​集客や​運用など、​さまざまな​側面から​ドメインに​ついて​検討しておく​ことを​お勧めします。

ネットショップを​無料で​開始するなら​Square

EC作成から、​オンライン決済、​店舗連動の​在庫管理まで、​便利な​機能が​無料で​簡単に​始められます。


Squareの​ブログでは、​起業したい、​自分の​ビジネスを​さらに​発展させたい、と​考える​人に​向けて​情報を​発信しています。​お届けするのは​集客に​使える​アイデア、​資金運用や​税金の​知識、​最新の​キャッシュレス事情など。​また、​Square加盟店の​取材記事では、​日々​経営に​向き合う​人たちの​試行錯誤の​様子や、​乗り越えてきた壁を​垣間見る​ことができます。​Squareブログ編集チームでは、​記事を​通して​ビジネスの​立ち上げから​日々の​運営、​成長を​サポートします。

執筆は​2021年9月1日​時点の​情報を​参照しています。
当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。
Photography provided by, Unsplash