ネットショップの最適な配送方法とは?メール便と宅配便サービスを徹底比較

ネットショップの開業に合わせて、商品の配送方法を選択する必要があります。ネットショップと商品の特性に合う配送方法を選ぶには、サイズ、価格、早さ、安全性など「求める条件」とのマッチングが重要です。各配送事業者のメール便や宅配便のサービスを比較し、ネットショップの配送方法を決定しましょう。

目次



なぜネットショップの配送方法が重要か?

ネットショップの商品の配送方法は、ビジネスの評判や運営コストに大きく影響するため、事前にしっかり比較検討をして決定する必要があります。シンプルに考えると、早さ、安さ、安心感のどれを重視するかで最適な配送方法は違ってきますが、メリットだけに注目するのでなく、各配送サービスの特性が自社のネットショップの運営スタイルやコンセプトに合うかが重要です。配送方法の選び方がネットショップに与える可能性のある影響として、以下のようなものが考えられます。

  • 配送方法により、商品の破損や紛失などのトラブルが起きることがある
  • 配送事業者のサービス品質が、ネットショップの印象にもつながることがある
  • ネットショップが送料を負担する場合、 高額な配送方法はビジネスのコストが大きくなる
  • 配送事業者とネットショップとの契約により、配送料の割引、集荷サービスなどが利用できることがある

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ネットショップで買い物をするお客様の立場からも、配送方法と送料は見逃せない問題です。特に、同一や類似の商品をどのネットショップで購入するか決定するために、送料や到着までの早さなどの配送方法がポイントになるケースは少なくありません。また、時間指定や追跡などのサービスがあるとお客様の利便性はアップします。

お客様がネットショップで商品を注文し、受け取って使うまでのトータルの流れを買い物体験と考え、より高い満足を提供するためにも、配送方法を慎重に検討しましょう。

ネットショップの商品の配送方法としては、軽量で薄型の商品を送るのに適したメール便(小型便)と、重く大きいサイズの商品に適した宅配便(小包)の2種類が便利です。各配送業者のサービスを比較しながら詳細を見ていきましょう。

配送方法(1) メール便

メール便は、以下のような特徴を持つ配送方法です。

  • 軽量・薄型の荷物の配送に適している
  • 全国で料金一律のサービスが多く、配送料が安い
  • 郵便ポストに投函して発送できるサービスもある
  • 届け先の郵便受けに届くので、受け取りが不要(※手渡しのサービスもあり)
  • 追跡サービス、破損などの損害賠償がないケースもある

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総合的に、手軽かつ安価に利用できる反面、メール便では追跡や損害賠償などが利用できないこともあると把握した上で、利用するサービスを選びましょう。メール便や同等の小型便として、ネットショップで利用しやすい日本郵便とヤマト運輸のサービスを紹介します。

日本郵便のメール便サービス

日本郵便のメール便サービスには、「クリックポスト」「ゆうメール」「レターパック」「スマートレター」などがあります。1キロまで配送可能なクリックポストは、インターネット上でクレジットカード決済ができ、自分で印刷したラベルを荷物に貼って発送できるため、ネットショップ運営者にとって利便性が高いといえます。

また、4キロまで対応可能なレターパックは、専用封筒の購入で送料の支払いが完結する点が便利で、対面で受取人に受領印をもらう配送方法と、郵便受けに届く配送方法から選ぶことができます。

クリックポスト(日本郵便)

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ゆうメール(日本郵便)※旧・冊子小包

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レターパックプラス(日本郵便)

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スマートレター(日本郵便)

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ヤマト運輸のメール便サービス

ヤマト運輸による「メール便」の名称がついたサービスは2015年に終了していますが、同等サイズの薄型の小包を送る「宅急便コンパクト」と「宅急便コンパクト薄型」、さらに「ネコポス」というサービスがあります。割引や配送契約などを利用でき、いずれも荷物の集荷や追跡サービスがあるのでネットショップの商品配送に便利です。

宅急便コンパクト(ヤマト運輸)

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ネコポス(ヤマト運輸)

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以上のように、料金の面では日本郵便のメール便サービスが安い傾向にありますが、ネットショップの特性に応じて、届け日指定や追跡などの求められるサービスを検討して配送方法を選ぶと良いでしょう。

配送方法(2) 宅配便

メール便のサイズに収まらない商品をネットショップから配送したい場合は、宅配便(小包)を利用しましょう。宅配便には、主に以下のような特徴があります。

  • サイズを問わず配送可能
  • 商品特性に応じた配送サービスがある
  • 冷凍や冷蔵の商品に対応したサービスもある
  • 破損や紛失に対して損害賠償がある
  • 配送距離、重量、サイズに応じて料金が変わる
  • 窓口への持込割引などがある

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宅配便の運賃は、荷物のサイズと宛先によって決定します。トラック運送件数のトップ3社であるヤマト運輸、佐川急便、日本郵政のサービスを比較してみましょう。

宅急便(ヤマト運輸)

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飛脚宅配便(佐川急便)

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ゆうパック(日本郵便)

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以上3社の宅配便を比較すると、サービス内容に大きな違いはないことがわかります。3社とも営業所などへの持ち込み割引を行っていることから、窓口の近さなどの利便性も考慮した上で、配送方法を選んでみてはいかがでしょうか。

なお、荷物のサイズと重量は、梱包材にも影響を受けます。配送各社が用意している梱包材の他、かさばらない緩衝材や軽くて丈夫な素材の封筒や箱を検討してみると良いでしょう。ネットショップごとに適切な配送方法を選ぶことで、効率的なビジネスの運営を目指してください。記事内に登場する配送方法、価格などは2021年1月現在の情報です。

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執筆は2020年2月23日時点の情報を参照しています。
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