オンライン口座振替(Web口座振替)は、口座振替の手続きをインターネットを活用して行う便利な仕組みです。従来の口座振替に比べ、手続きが簡単で迅速に進むため、利用者と事業者の双方にとってメリットをもたらします。この記事では、オンライン口座振替の仕組みとそのメリット・デメリット、導入方法、さらには無料で導入できるオンライン決済サービスについて詳しく解説します。
目次
オンライン口座振替(Web口座振替)とは?
オンライン口座振替(Web口座振替)は、ネット上で口座振替の手続きをし、各種サービス・商品の利用料金、家賃、公共料金などを指定した金融機関の口座から自動で引き落とせる仕組みです。インターネット口座振替、ネット口座振替、オンライン口座振替と呼ばれることもありますが、基本的な仕組みは同じです。
オンライン口座振替を利用することで、紙の書類や印鑑が不要になり、各種窓口への往復も省けます。インターネット上で申込から登録まで完結するため、事務作業の負担が軽減されるうえ、時間のロスも抑えられます。
従来の口座振替との違い
従来の口座振替は、金融機関へ口座振替依頼書を郵送または窓口で提出し、届出印以外で押印されていないかどうか、書類の記載に不備がないかどうかを確認する手間がかかる方法でした。オンライン口座振替はインターネット経由で申込情報を送信し、確認作業もデジタルで迅速に行われます。
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オンライン口座振替(Web口座振替)のメリット
手続きの簡便さとスピーディーさがオンライン口座振替(Web口座振替)の最大の利点でしょう。事業者と利用者、それぞれにとってのメリットを見ていきましょう。
事業者にとってのメリット
オンライン口座振替(Web口座振替)の導入は、事務作業の自動化や効率化につながります。紙ベースでは起こりやすい不備も減り、迅速に契約や利用開始まで進められます。
- 書類のやり取り、不備による差し戻しにかかる時間を省き、時間のロスを防げる
- 月額サービスなどの継続率が上がる
- クレジットカードを持っていない人も利用できるため、顧客層が広がる
利用者にとってのメリット
オンライン口座振替は口座振替依頼書への記入や押印などが不要で、金融機関へ出向く手間も省けるので、忙しい人でもすぐに手続きできます。
- ネット上で24時間簡単に申し込めるため、手続きがラク
- 従来の口座振替よりも、申込から口座振替の利用開始までの期間が短い
オンライン口座振替(Web口座振替)のデメリット
オンライン口座振替はペーパーレスで便利な反面、オンライン上で口座情報を入力することに抵抗があるお客さまにとって、利用開始のハードルが高さを感じさせる場合があります。
事業者にとってのデメリット
オンライン口座振替の手続きそのものは簡便化されますが、「ネットで口座情報を入力するのは危険では……!」とオンライン上で手続きを完了させることに不安を感じる利用者も一定数います。
こうしたお客さまの懸念を解消するためには、ウェブサイト上にFAQを載せたり、サポート窓口を設けたり、セキュリティーに関する情報を分かりやすく説明したりなどの配慮が必要です。
利用者にとってのデメリット
インターネット上で手続きをするぶん、接続や端末操作に慣れていない人には負担になりやすいです。人によってはオンライン手続き自体が負担になり、利便性よりも心理的抵抗が大きくなる場合があります。
オンライン口座振替サービスの導入方法
オンライン口座振替の導入には、金融機関へ直接申し込むか、決済代行会社または収納機関との契約を結ぶ方法があります。
金融機関に申し込む
金融機関に直接申し込む場合、金融機関ごとに契約手続きをしていくことになります。導入後も同様に、金融機関ごとに入金データを管理します。
決済代行会社または収納機関と契約する
決済代行会社または収納機関の場合、提携している複数の金融機関を利用できます。クレジットカード決済やコンビニ決済なども合わせて提供している会社が多いため、顧客の利便性が上がるのも利点です。
口座振替よりも便利!導入費無料のSquareの決済サービス
口座振替は自動引き落としに便利ですが、決済手段をさらに多彩にするならSquareの決済サービスも候補に入れてみてはいかがでしょうか。Squareは対面でのキャッシュレス決済をはじめ、請求書やリンクなど多様な方法で請求ができる点が特長です。
今回はオンライン決済に便利なSquare 請求書とSquare リンク決済を詳しく紹介します。ふだんは口座振替中心で運営する場合でも、補助的な決済手段として組み合わせることで顧客満足度を高められます。
Square 請求書
Square 請求書は、クレジットカード決済機能付きのクラウド請求書です。請求書作成から送付、支払いまでオンラインで一括管理でき、クラウド上に請求データを残せるため、請求書の内容や支払状況をいつでも確認しやすいです。
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Square 請求書の「定期送信機能」と「カード情報保存機能」を組み合わせて、自動引き落としの設定も可能です。引き落としに使うクレジットカードを変更したい場合、お客さま自身で変更手続きができます。
Square 請求書の導入・利用は無料。お客さまがクレジットカードで決済したときのみ、決済手数料がかかります。
Square 請求書なら、作成からオンライン送信まで簡単スピード対応
請求書の作成、送信、支払いまでの流れが簡単に。自動送信、定期送信など便利機能も無料。
Square リンク決済
Square リンク決済は、URLを発行してそれをメールやSNSで送るだけで、顧客が簡単にクレジットカード決済できる仕組みです。たとえば、SNSのフォロワーから「購入したいです」というメッセージが来たら、URLを共有するだけで支払いを受け付けられます。システム開発などは不要で、Squareの管理画面から商品情報や請求金額を入力するだけで、専用のURLが発行されます。スマートフォンなどのインターネットにつながる端末さえあれば、時間や場所を問わずにURLを発行できるところが魅力です。
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Square リンク決済の導入・利用は無料。お客さまがクレジットカードで決済したときのみ、決済手数料がかかります。
まとめ
オンライン口座振替は、手続きの簡便さやスピーディーさが魅力の決済手段であり、事業者にも利用者にも多くの利点をもたらします。しかし、インターネットでの手続きに不安を感じる一部の利用者には、適切なサポートを提供することが重要です。また、オンライン口座振替に加えて、Squareのような導入と運用にコストのかからない決済サービスも選択肢として検討できます。
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執筆は2025年3月21日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash