NYLON JAPAN YARD SALE | Square ターミナルレンタル事例

2024年9月5日(木)、横浜・大さん橋ホールにてNYLON JAPANが主催するフリーマーケット「NYLON JAPAN YARD SALE(ナイロン ジャパン ヤード セール)」が開催された。会場内での支払いをオールキャッシュレスにするにあたり、決済端末にはSquare ターミナルを採用。計60台の端末をレンタルし、各ブースに設置した。数ある決済端末からなぜSquareを選んだのだろう。イベント責任者であり、NYLON JAPANを発行するカエルム株式会社の代表である戸川貴詞(とがわ・たかし)さんに、イベントの内容やSquareを導入した経緯、利用しての感想などを聞いた。

業種 出版
業態 雑誌・書籍の企画・運営・発行
使用しているサービス Square ターミナル

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目次


NYLON JAPANの世界を五感で楽しめるイベント

今回開催されたフリーマーケットは、ファッション&カルチャーマガジンである「NYLON JAPAN」の世界がリアルの空間に飛び出したかのようなイベントだ。NYLONとゆかりのあるスタイリストや専属ブロガーの私物が手に入ったり、DJによる音楽が楽しめたり、ネイル、アート、占いのブースに立ち寄れたりと、普段マガジンを通して目にするコンテンツが会場を埋め尽くす。さらに一般募集枠も設けることで、これまで直接的な関わりのない人でも出店できるしくみにした。

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リアルな場で読者とつながれるようにと、これまでは定期的にクラブイベントを開催してきた。しかし陽が燦々と降り注ぐ日中から、さらにはクラブイベントを主に開催してきた渋谷・新宿を離れてイベントを実施するのはほぼ初めてだと言う戸川さん。コミュニティの幅をさらに広げていくためにも、新たなかたちでNYLON JAPANの世界観に触れられるイベントを作り上げた。

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▲NYLON JAPAN編集長の戸川さん

Squareの端末を60台レンタルし、オールキャッシュレスのイベントを実現

イベントの入場は無料だが、ブースごとのコンテンツは有料だ。オールキャッシュレスのイベントを実現するうえで戸川さんが選んだ決済サービスは、Square。その理由を聞くと、「Squareが一番かっこいいなと思いました」と答える。「あとユーザビリティーが抜群だと思っていて、出店者側にとってもお客さま側にとっても使いやすいのは大きかったですね」

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決済端末を頻繁に利用するようなビジネスではないため、検討するにあたりレンタルできること(※)は必須だった。

※Squareの端末のレンタルについては、営業チームにお問い合わせください。また、こちらから申し込むこともできます。

Squareなら端末のレンタルにも、イベント時のサポートにも対応している。動作確認や、トラブル時などのサポートもSquareに一任することにした。「最初は自分たちだけでセットアップできると思ったんです」と戸川さん。ただ、出店者へのサポートやトラブル発生時のことを考えると、自分たちだけで取りまとめるのは現実的でないように思えた。なにせ開催場所は1,000人以上を収容できる会場でありながらも、運営チームの人数はたったの5名。「Squareさんのサポートがなかったら、オープンが3時間ぐらい遅れていたと思います」と戸川さん。

「時間をかければトラブルも解決できるかもしれませんが、瞬時にパパッとは対応できないですよね。そういったことも全部任せることができたので、とてもありがたかったです。むしろサポートいただけなかったら、できていなかったと思います。イベントでの利用を検討している方には、まずサポート体制が素晴らしいよともう声を大にして言いたいです」

人気コンテンツや売上の推移をSquareで把握

決済サービスを決めるにあたり、来場者の消費動向がある程度わかるかどうかも重要視したポイントだった。今回のイベントは平日昼間の開催、かつフリーマーケットはこれまであまり実施してこなかったため、来場者の傾向をできるだけ細かく把握したかったという。たとえばリーチできている層や、需要のあるコンテンツについてなどだ。そこで活用したツールの一つが、Googleフォーム。入場前に個人情報を入力してもらうことで来場者の属性をある程度把握できるようにした。

もう一つ役立ったのが、Squareだ。Squareの決済端末で受け付けた決済データは、無料の売上レポートで確認できる。それぞれの端末に固有のコードを設定しておけば、端末ごとの売り上げも確認可能だ。つまり、出店ブースごとの端末コードがわかれば、ブースごとの売り上げがわかる。

「どのブースで、どれくらいの人が、いくらぐらい購入しているのかがわかるので、それだけでも結構たすかりますね。たとえばアート作品はこれくらい売れるんだ、服とか占いはこんな感じで売れるんだ、とかですね。時間帯別の売り上げも見られるので、後半の時間帯のほうが購入額が高ければ、次回はその時間帯で開催しようとか、次のイベントに向けて参考にもできます」

端末から売上レポートにアクセスすると(※)、時間帯別の売り上げがグラフとして表示されるため、1日を通しての売り上げの浮き沈みがすぐにわかる。

※売上レポートは、Squareのアカウントにログインしてパソコンから見ることもできます。

イベント来場者は、基本的に現金を持ち合わせていない

オールキャッシュレスのイベントやお店が少しずつ増えてきた昨今、NYLON JAPANでもオールキャッシュレスに振り切ったのは、単純に読者層のニーズに応えるためだったという。読者層の多くを占めるのは、20代から30代の男女だ。

「今回のイベントにいらっしゃるお客さまもそれくらいの年齢だとすると、現金をそもそも使っていないんですよね」と戸川さんは話す。「もう本当にスマホ1台で済ませているじゃないですか。なので、スマホ決済にいかに対応できるかを一番重要視していました。オールキャッシュレスにしたいというよりも、世の中がそうなので、そこに合わせたという感じですね」

実際に出店者の方々もキャッシュレス需要の高まりを肌で感じている。

今回出店者として参加したイラストレーターのKIMUKIMUさんは、このイベントに参加する直前にSquareを自ら導入したと話す。「こういうポップアップって、お買い物をしていくうちにどんどん現金が減っていっちゃうんです。クレジットカードにも対応できたほうが自由が効くので、自分でも導入することにしました」

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導入したのはSquare リーダーだといい、Square ターミナルを利用するのは今回がはじめて。感想を聞いてみた。「すぐに決済できちゃうのがいいですよね。お客さまもたぶんドキドキされると思うんです。でもカードをピッとかざしてから待つ時間が本当にないからいいなと思います。レシートが出るところもいいですね。それとポップアップによっては忙しくて何がいくつ売れたかメモできなかったりもするので、この端末から売り上げが見れるところはありがたいです」

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▲KIMUKIMUさんは「角をなくしていくこと」をコンセプトに活動するイラストレーター。過去にはお笑いタレントのゆりやんレトリィバァとのコラボグッズを制作したことも。

参加アーティストの西野萌黄(にしの・もえぎ)さんも、増加するキャッシュレスのニーズに対応するべく、本イベントの1年ほど前からSquareを導入し、展示やイベント出店の際などに使用してきた。

「3人に1人くらいから『PayPayいけますか』とか『クレジットカード使えますか』という要望をいただいていたので、やっぱりキャッシュレスで支払えたほうがいいなというのは感じていました」西野さんは続ける。「こういうイベントってふらっと来る人が多いので、何かを買うためというよりは、寄ってみたけどそこまで持ち合わせてないみたいなことがやっぱり多い印象です」

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西野さんも個人で導入したのはSquare リーダーだと話す。Square ターミナルの使い心地はどうだろう。「すぐに使えましたね。Square ターミナルならひと目で何が売れたかがわかるので、そこがすごくいいなと思います。前までは手書きで売り上げを記録していたので、履歴が残るのはありがたいです」

売り上げの記録が手書きだと分析もなかなか難しい。Square ターミナルなら決済はもちろん、端末上で売上レポートを見ることができる。日付を指定すれば、過去の売れ行きもすぐに振り返ることができる。

お客さまの需要と売上管理の利便性から、自身で主催する展示イベントなどはできる限りオールキャッシュレスで対応するようになったそうだ。

「当日の朝に慌ててお釣りを準備してたんですけど、搬入もあるので結構時間が取られてたんです。キャッシュレス決済だけにしてからはそういう億劫なこともなくなりましたね。お金をずっと見張っていなくていいので、席も外しやすくなりました」

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▲西野萌黄さん。「egg」をはじめ、90年代のファッション雑誌にも通ずる鮮やかな色合いで、インド神話や仏教の思想を表現している。

最後に戸川さんが、もう一つのSquareのうれしいポイントで締めくくった。

「対象のユーザーが何を使っているかはわからないので、なるべくいろんなキャッシュレス決済方法が使えたほうがいいと思います。そういう意味ではSquareならほとんどいけますよね」

今回のイベントの来場者のように、若年層のあいだでは「現金がなければキャッシュレス決済で」という感覚はすっかり根付いてきている。お客さまのニーズに応えられるよう、イベントではキャッシュレス決済の導入を積極的に検討したいところだ。

「どのブースで、どれくらいの人が、いくらぐらいの購入をしているのかがわかるので、それだけでも結構たすかりますね」ーカエルム株式会社代表、NYLON JAPAN 編集長 戸川貴詞さん

Squareで実現できたこと

Squareのレンタル端末によりイベントをオールキャッシュレスにできた

NYLON JAPANを発行するカエルム株式会社は出版社のため、イベントでのキャッシュレス決済の導入にはレンタルの選択肢を検討していました。Squareから決済端末を60台レンタルし、イベントではオールキャッシュレスを実現できました。また、端末の動作確認やトラブル時の対応もSquareに任せることができました。Squareの端末のレンタルについては、営業チームにお問い合わせください。また、こちらから申し込むこともできます。

ブースごとの売り上げや、1日の売り上げの推移を把握できた

Squareの端末で受け付けた決済のデータは、無料の売上レポートで確認できます。さらにそれぞれの端末に固有のコードを設定しておけば、端末ごとの売り上げも確認できます。NYLON JAPANではこの設定を活用することで、ブースごとの売れ行きを把握できるようにしました。フリーマーケットはこれまで数回しか開催したことがなかったため、人気コンテンツを可視化できる点が助かるといいます。さらには1日の売り上げの推移も確認できるため、売り上げが集中した時間帯をチェックし、次回のイベントの開催時間の参考にするそうです。

迷いなく使いこなすことができた

出店者のなかにはSquare ターミナルをはじめて使う人も多くいました。しかし、直感的に操作できることからすぐに使い方を把握し、安心して決済を受け付けることができました。

*執筆は2024年XX月XX日時点の情報を参照しています。