シニア向けスマートフォン教室を開業するには

近年、スマートフォンの保有率は年々上昇しており、今やパソコンや固定電話の保有率とほぼ同数になっています。

参考:2017年版 情報通信白書の概要(総務省)

次々と登場する新しい機能を、どう使いこなしていいか分からないと思っているシニア層も多いのではないでしょうか。

今回は、シニア向けのスマートフォン教室を開業するときに知っておきたいポイントを紹介します。

シニア向けスマートフォン教室を開くメリット

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スマホを使うシニア層の増加

モバイル社会研究所が2020年1月に行った調査によると、70代のスマートフォン所有率が5割近くに達し、60代の所有率も7割近くとなっています。

スマートフォンを所有するきっかけとして、多くのシニア層が「家族のすすめ」「周囲にスマホを持っている人が増えた」「使いたい機能・アプリがあった」と回答していることから、今後もシニア世代においてスマートフォンの利用が増え続けると考えられます。

参考:70代のスマートフォン所有率が約5割に拡大:ケータイ所有率を抜く(モバイル社会研究所)

初期投資が少なくて済む

スマートフォン教室を開くのに大がかりな初期設備投資は必要ありません。基本的に必要なのは、受講者本人が所有するスマートフォンです。テナントを借りず、自宅の一室や貸し会議室を利用すれば、月々の家賃もかかりません。また、特別な資格や許可も必要ありませんから、比較的手軽に始められる事業といえるでしょう。

副業にも最適

「土曜日の2時間だけ開講する」など、自分のスケジュールに合わせて開催日を決められるので、副業にもぴったりです。ただし企業に勤めている場合、副業を禁止している企業もあるので最初に確認しておきましょう。

スマートフォン教室を開業するときに必要なもの

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開業届

スマートフォン教室に限らず、個人事業主として事業をおこす場合には、開業届を税務署に提出します。青色申告を希望する場合は、青色申告承認申請書も税務署に提出します。

参考:
[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続(国税庁)
[手続名]所得税の青色申告承認申請手続(国税庁)

個人事業主ではなく法人を立ち上げる場合は、「起業の前に知っておきたい!会社の違い」の記事をぜひ参考にしてみてください。

開催場所

教室になる場所を借りる、自宅で開催する、受講者宅に出張するなどの方法があります。

自宅の場合
受講者数が少人数の場合は、自宅で教室を開催すれば賃料などのコストを抑えることができます。清潔で快適な環境を整え、受講者が居心地よく過ごせるよう努めましょう。「好きを仕事に!自宅サロンを開業するには」の記事もぜひ参考にしてみてください。

賃貸物件を借りる
一般的な賃貸物件を借りるほか、市民センターなど公共施設の一室を時間借りするという方法もあります。賃貸物件を借りるよりもコストを抑えられます。

受講者宅へ出張する
マンツーマンで指導する場合、受講者の家(または指定の場所)に出向くことも可能でしょう。その場合は交通費は受講料に含まれるかどうか、もしくはカフェなどを指定された場合に飲食代を受講料に含むかどうかを、しっかり明記しておきましょう。

備品

ホワイトボードやパソコン、紙の資料など、指導内容を受講者に分かりやすく伝えるためのツールを用意すると便利でしょう。

カリキュラムの作成

受講者のレベルはさまざまだと考えられます。また、習得したい内容も人それぞれ異なるでしょう。たとえば、メールや電話など基本的な機能だけで十分なのか、ソーシャルメディアや便利なアプリを使いこなしたいのかなど、受講生の希望に沿ったリキュラムを組むのもよいでしょう。

「スマホメールの使い方レッスン」「Instagramに写真を投稿したい!初心者向けレッスン」など受講生の知りたいことをピンポイントで教える単発レッスンを開催することも良いかもしれません。

シニアに教える際のポイント

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イラストや写真を使ってわかりやすく
文章だけでなく、イラストや写真を交えて直感的に理解できるテキストやレジュメを用意しておくと説明が伝わりやすくなります。

文字は大きく
テキストの文字が小さいと「読む気にならない」ということもあるので、文字は大きく、簡潔な文章を心がけましょう。

専門用語をなるべく使わない
受講者が「アプリ」「クリック」「アイコン」といった言葉に馴染みがない場合も考えられます。使い方を効率よく覚えてもらうために、専門用語を使うのではなく、たとえば「アプリ」を「機能」、「アイコン」を「マーク」と言い換えるるなど、説明の仕方を工夫してみましょう。

また、口頭で説明するだけでなく、実際に受講者が手を動かして操作する時間を設けることで、習ったことをより定着させることも大切です。

礼儀をもって接する
シニアを対象とした場合、受講者のほうが教える側よりも年上ということもあります。受講者が人生の先輩であることを心に留め、相手のことを尊重しながら、敬意を払って接しましょう。

スマートフォン詐欺対策
近年、高齢者が被害に遭うネットトラブルが増えています。スマートフォンを使うことで生活が便利になると同時に、ネット詐欺などにあう危険性も高まります。シニア向けのネット詐欺対策を教えるカリキュラムを設けるのもひとつのアイデアではないでしょうか。

参考:スマートフォンやタブレット端末の普及で急増する高齢者ネットトラブル(総務省)

スマートフォン教室運営に役立つサービス

開業準備が整い、受講者が集まったらいよいよ教室開催です。定期的に通ってくれる受講者が増えれば経営も安定するので、受講者目線のカリキュラムを作成してリピーター増加を目指しましょう。

受講者のなかには、毎回受講料を支払うことを手間に感じる人がいたり、受講者の家族が「高齢者にお金を持たせるのは心配」と気にしたりするかもしれません。また、教室の主催者としても金銭の扱いは一番気を遣うところです。

主催者と受講者の両方にとって負担を少なくするよう、クレジットカードを使った「継続課金」を活用する選択肢もあります。

事前に受講者(または受講料を負担する家族)から同意を得た上でクレジットカード情報をシステムに登録をしておけば、設定した日に登録したクレジットカードから受講料が引き落とされます。

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※クレジットカード決済ごとにかかる決済手数料を除く

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執筆は2018年4月12日時点の情報を参照しています。2021年9月24日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash

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