GINZA MUSIC BAR | Square ターミナル導入事例

老舗デパートに華やかな高級ブランドショップ、流行りの飲食店が数多く軒を連ねる、東京・銀座。実は世界でも有数のバーが集まる街としても知られている。その数は300軒を超えるといわれ、個性もさまざまである。今回訪れたのは、銀座七丁目交差点からほど近い「GINZA MUSIC BAR」だ。

音楽プロデューサーの大沢伸一さんとコーヒープロデューサーの鳥羽伸博さんによる銀座で唯一本格的な音楽を聴かせるバーとして、2014年にオープン。上質な音楽とお酒をこよなく愛する大人で賑わう店内で、お会計時に使われているのがSquare ターミナルである。Squareを導入した背景やオペレーションへの貢献について、詳しく聞いた。

業種 飲食業
業態 バー
使用しているSquareのサービス Square ターミナル
目次


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音楽好きが集うバー

GINZA MUSIC BARが入居するのは、買い物客がひしめく大通りから一本中に入った、銀座すずらん通りに面したビルの4階だ。エレベーターの扉が開くと、イブ・クライン・ブルーで彩られた空間と、壁際の棚にぎっしりと収められた3,000枚を超えるアナログレコードが出迎えてくれる。

ジャズ、ロック、ヒップホップ、テクノ、映画音楽と、ジャンルを超えたラインアップの中から選曲を担当するのは、専属のミュージックセレクター。夕方19時の開店時間から翌朝4時の閉店時間まで、時間帯や込み具合、客層などその場の雰囲気に合わせたレコードを200枚近くかける。

「GINZA MUSIC BARでは独自の音楽的ミックスを楽しんでいただけます。何かワンジャンルのファンじゃなくても、新しい発見があったり、一緒にいろんなジャンルを聞くことで生まれてくる相乗効果みたいなものを楽しめるという点が、他のお店とは大きく違うと思います」と、ミュージックセレクターのDJ uroさん。

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▲ミュージックセレクターのDJ uroさん

GARRARDのターンテーブルに、TANNOY Westminsterのスピーカー、ALLEN&HEATHのミキサー、McIntoshのアンプと、オーディオマニア垂涎の環境で音楽に浸れるとあって、音楽好きが絶えず訪れる。新型コロナの水際措置が終了して以降は海外からのお客さまも増え、今では来店者数の5割を外国人客が占める。

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音楽好きという共通点がある一方で、日本のお客さまと海外のお客さまでは頼むドリンクには大きな違いがあるそう。

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「日本人の方はカクテルを楽しんでいる印象があります。エスプレッソマティーニや甘めのカクテルのご注文が多いです。海外の方は一貫してジャパニーズウィスキー、ジャパニーズジン、あとはシャンパンですね。日本のウィスキーやジンについては日本語で説明する機会のほうが少ないくらいです」

そう話してくれたのは、チーフバーテンダーを務める渡邉さんだ。

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▲チーフバーテンダーの渡邉海輝(わたなべ・みずき)さん

時間がない中、Squareならすぐに導入できた

お客さまの8割がクレジットカードを利用するとあって、GINZA MUSIC BARでは2014年のオープン当初から決済端末を導入していた。ただ、2022年にそれまで利用していた決済会社からシステムと契約条件の変更を提示された。新しい契約では月々の固定費が増えることになるうえ、システムの変更にもかなりの手間がかかる。この機会に他社を検討してみようと動き出し、たどり着いたのがSquareだった。

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▲ホールスタッフのパクユリアさん(左)

Squareを選んだ理由はいくつかあるという。一つが条件面だ。決済手数料は以前とほとんど変わらなかったが、Squareなら月額料金といった固定費がかからない。加えて、対応の速さにも好感をもった。というのも、前任者からの引継ぎが不十分だったため、契約を更新して以前の決済会社を利用し続けるか、他の決済会社に乗り換えるかを短期間で決定しなければいけない状況だったからだ。余裕がない中、申し込んだら当日か翌日には審査結果が分かるSquareには助けられたという。

「ネットで申し込んだらすぐに使えたことにはびっくりしました。Squareがなかったら、お客さまに『現金決済でお願いします』と言わなければいけないところでした」(渡邉さん)

新しい決済端末で、テーブル会計の時間が半分に

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時間がない中、最終的に選んだSquareだったが、オペレーション面にも思わぬ効果があった。お会計にかかる時間が減ったのだ。いくつかあるSquareの決済端末の中で、GINZA MUSIC BARが導入したのは持ち運びができ、レシートプリンターも内蔵されている「Square ターミナル」だ。

「Square ターミナルを導入した効果は実に素晴らしく、それまでわざわざレジカウンターまでレシートや領収書のプリントアウトに戻っていたのは何だったんだろうという感じでした」(渡邉さん)

GINZA MUSIC BARでは基本的にテーブル会計を採用している。以前使っていた決済端末はワイヤレスではあったものの、近距離にしか対応できない仕様だった。そのため、お会計が発生する度に、ホールスタッフはお客さまから一旦カードを預かってカウンターに戻る必要があった。カウンターに置いてある決済端末で決済をし、レシートプリンターでレシートを出力したら再びお客さまのところに戻り、カードと共にレシートを渡すというオペレーションだった。客席とカウンターの往復が発生するうえ、カードの読み込みに時間がかかることも多かった。

特に、終電前の11時台にはお会計を頼むお客さまが一斉に増える。そんなときに、カードを読み込む速度が遅いことでお客さまを待たせてしまうことが度々あった。しかも、毎回カードを預かるので、カードを取り違える事態になりかねなかった。実際、ヒヤッとする場面もあったという。

Square ターミナルがこうした課題を一気に解決した。カードを預かることなく、お客さまが座っているその場で決済ができ、かつ、領収書やレシートも決済端末から直接プリントアウトできるようになったのだ。さらに、カードを読み取るスピードも上がった。客席とカウンターの往復がなくなり、テーブル会計にかかるトータル時間は半減した。

「Square ターミナルになってから、体感でいうとお会計にかかる時間は半分になっていると思います。領収書かレシートかを選べるのもいいです。前の端末はカードをなかなか読み込まず、決済に時間がかかることがありましたが、Squareになってからはそのストレスがなくなりました」(パクユリアさん)

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Square ターミナルはタッチ決済にも対応しているので、海外からのお客さまはApple Payなどで支払うことも多いそうだ。

混雑する金曜日と土曜日にはホールスタッフ4人で対応しているが、全員Square ターミナルにはすぐ慣れたという。

「分かりやすいので練習しなくても、新しいスタッフに1回見せれば覚えられます」(パクユリアさん)

オペレーションの改善に加えて、Squareの導入で変わったことの一つが、入金サイクルだ。以前の決済会社では、決済日から入金日まで1カ月は空いていた。Squareの場合、翌営業日には入金される。クレジットカード決済が多いお店にとって、売り上げをすぐに回収できるメリットは大きい。

リアルタイムの売上情報を宣伝施策に反映

Square ターミナルで受け付けた決済情報は、管理画面にリアルタイムで反映される。そのため、店舗に出勤していない日でもパソコンやスマートフォンから売り上げの動向は分かる。

売り上げを見るうえで、終電が一つの目安になっている。終電前にどれくらいのお客さまがお会計して帰ったのか、どれくらいのお客さまが残っているのかで、売り上げが左右される。売り上げが落ち込んでいる日があれば、翌日には何らかの施策を打つ。

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レジ締めもシンプルだ。閉店後にSquare ターミナルに表示される合計額を日報に記入するだけで終わる。現金決済が2割しかないので、釣り銭の準備も月1回程度で済むという。

GINZA MUSIC BARの魅力

星の数ほどあるバーの中でも、ここまで「音楽を聴く」ことにこだわったバーはなかなかないだろう。

バーテンダーの渡邉さんもその点に重きを置いていると話す。

「トレンドのお酒を含め、全部をバランスよく並べています。音楽を愉しんでもらうのに、その付加価値としてドリンクが付いてくるようなイメージです」(渡邉さん)

最初はお客さまとして来店し、この環境に魅力を感じて今ではミュージックセレクターを務めるDJ uroさんはGINZA MUSIC BARの魅力をこう話す。

「GINZA MUSIC BARにはいろんなお客さまがいらっしゃいます。デートスポットとして利用される方もいますし、ディスコ時代を楽しまれたお客さまの接待の場に使われることもありますし、常連さんがお一人でいらして悩みを聞くこともあります。今は海外のお客さまも多いです。ミュージックバーですけど、社交の場というような雰囲気があると思います」(DJ uroさん)

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「Square ターミナルを導入した効果は実に素晴らしく、それまでわざわざレジカウンターまでレシートや領収書のプリントアウトに戻っていたのは何だったんだろうという感じでした」ーGINZA MUSIC BAR チーフバーテンダー 渡邉海輝さま

カードも電子マネーも、マルチ決済端末はこれ1台

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バーでSquareが実現したこと

短期間での導入

Squareのアカウント登録手続きはすべてオンラインで完結し、審査結果は1〜2営業日でわかります。そのため、早ければ申し込んだその日からクレジットカード決済を受け付けることができます。スピーディーにSquareを導入できたことで、GINZA MUSIC BARでは以前利用していた決済会社からSquareにスムーズに切り替えることができました。

お会計の効率化

それまで使っていた決済端末は持ち運びができず、毎回カウンターに戻って決済する必要がありました。持ち運びができるSquare ターミナルを導入したことで、「カウンターに戻る」「お客さまのカードを預かる」といったアクションが不要になりました。また、Square ターミナルにはレシートプリンターが内蔵されているので、テーブル会計の際にその場でレシートをプリントアウトして、お客さまに渡すこともできます。

リアルタイムで売上情報を把握

Squareの管理画面にはリアルタイムで売上情報が反映されます。そのため、店舗に出勤していなくても、日報を待つことなく、その日の売れ行きを逐次把握できます。GINZA MUSIC BARではこうした情報を翌日以降の宣伝や企画に生かしています。

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記事に掲載されている店舗情報 (商品内容、価格、営業時間など) は2024年4月時点のものです。