[g]ift | Square POSレジ導入事例

POSデータを活用した経営判断

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業種: 小売
店舗: 金沢

Our Story

北陸のクラフトをもっと身近に

[g]ift は、「石川・福井・富山の北陸三県でつくられたもの、その地の魅力が伝わるもの」をコンセプトに、伝統工芸から生活雑貨、食品までを集めたセレクトショップだ。

[g]ift を立ち上げたのは金沢市出身の中西研大郎さん。園芸店と併設ギャラリーを運営する父親に育てられたという。大学の4年間、東京農業大学で環境工学を学んだ。就職氷河期で就職先を見つけることが難しかったことから、卒業後、金沢にUターンすることに。

どんな仕事をするかも決めずに地元に戻った中西さんだが、ちょうど金沢21世紀美術館が開館するタイミングで、作家パトリック・ブランの「緑の橋」の展示サポートができる日本人が求められていた。植栽知識を買われ、中西さんは父の会社に身を置きながら社会人生活をスタートさせた。

2009年には父から会社を引き継ぎ、代表取締役となった。

実は、[g]ift の構想が動き始めたのはこの頃だ。きっかけは、父のギャラリー運営を通じて抱いた違和感にある。

「(ギャラリーでは)クラフト作家の作品を展示していました。しかし、展示期間も10日ほどと短く、いいものがお客さんが欲しいときに届けきれていない。きちんとお客さんと作品をつなぐための場所の必要性を感じていました」

ギャラリーほどに敷居を上げることなく、土地に根ざした『工芸』や『食』をとりまとめたセレクトショップをつくりたい — その思いが、[g]ift を立ち上げる第一歩となる。お店のオープンは2015年10月、北陸新幹線が開通する直前だった。

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[g]iftのストーリーについて詳しくは:【商いのコト】[g]ift to local - 北陸のものづくりと観光の発信地点に

経営判断を迅速に

[g]iftはオープン当初からSquareを導入し、カード決済とPOSレジを利用している。経営判断にPOSレジを活用しているという中西さんに、詳しい話を伺った。

「POSデータの一番シンプルな使い方は、陳列方法の検討です。パッケージのまま置いたり、サンプルを出すなど変化をつけてみたり、陳列方法の違いによる各商品の売上と店舗の売上を比較しています」

[g]iftでは入荷と支払いの関係から、45日以内に売り切れる商品が『良い商品』という基準を設けている。POSレジから各商品が1日でいくつ売れたかを把握し、たとえばあるお菓子が『良い商品』と判断した場合、メープル味だけ取り扱っていたのをしょうゆ味も増やしてみる。

「フレーバーを増やしたことで、売上を食い合って45日以内に1ロットの数量が売り切れなったら『良い商品』から脱落しますし、陳列フェイスが広がったことで、どちらかの味の売上が伸びたり、食べ比べしたいと合わせ買いにつながったりすれば1フレーバー売りから2フレーバー売りを継続します。

『良い商品』から脱落した商品に関しては、陳列の仕方やポップの表記が悪いのか、どうしたら魅力を伝えられるのか検討します。場合によっては取り扱いをやめるかどうかの話し合いも行います」

このように判断基準を設けることで、中西さんが全部判断をしなくても、スタッフでも判断できるようになる。

「基準をシステマチックに算出しているのは話し合いのためであって、データだけで結論を出すとセレクトショップではなくなります」

データはあくまでも判断材料。売れ行きに関係なく取り扱いを続ける商品もあれば、メーカーにパッケージや価格の変更を提案することもあるという。

「発注書と納品書などを集計していけば、Squareがなくてもデータを出せるかもしれませんが、商品数が多いと現実的ではありません。たとえば、通常の発注はスタッフが行っていますが、取り扱いを休むといった判断をするときには、毎月売上数の下位ランキングをみて、この商品は売り切れたら一旦休みましょうといった発注ストップをかけることで不良在庫を増やさないようにしています」

SquareのPOSレジなら高機能なのにずっと0円

キャッシュレス決済、在庫管理、顧客管理、スタッフ管理など、店舗に必要な機能をすべて搭載

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毎月売上数の下位ランキングをみて、この商品は売り切れたら一旦休みましょうといった発注ストップをかけることで不良在庫を増やさないようにしています。-中西研大郎さん、株式会社芸藝代表取締役

Square POSレジが実現したこと

  • 売上につながるデータの活用:商品ごとに1日単位で売れた数量をPOSレジから把握できることで、データを比較しながら商品のディスプレイ方法を工夫できるようになりました。

  • 在庫管理の効率化:商品数の多い小売店では在庫管理に手間が取られがちです。発注を続けるか、止めるかの判断が時間をかけずにできることで、スタッフの手間が減るだけでなく、不良在庫を抱えないようにしています。

  • 商品セレクトの判断基準:どの商品を置き続ける、取り扱いを止めるか。それとも、パッケージや価格の変更をメーカーに提案するか。POSレジのデータはお店に並べる商品の判断基準になっています。

Squareでは、クレジットカード決済の受付に加えて、POSレジや在庫管理、従業員管理など、小売店に欠かせないサービスや機能を多く提供しています。

この事例に登場したSquareのサービスは: