美容室で今すぐ始められるDXとは?

近年、ビジネスシーンでよく聞かれる「DX」という言葉。日本では経済産業省が2018年に「DXレポート」を発表し、あらゆる産業でのDX化を推奨していますが、そもそもDXとは何を指す言葉なのでしょうか。DXについては詳しくは後述しますが、美容室でもDXに取り組むことで、業務の効率化や人手不足の解消につながることが期待されます。この記事では、DXについて、そして美容室が取り組めるDXの具体例を解説します。

目次



DXとは

DXとは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)のことを指し、もともとは2004年にスウェーデンの大学教授によって提唱された概念だといわれています。日本では、経済産業省が「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。つまり、IT化の先にあるビジネスの変革そのものを指します。

参考:「DX 推進指標」とそのガイダンス(経済産業省)
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美容室とDX

厚生労働省が発表した調査結果によると、2020年度の全国の美容室数は25万7,890店舗で前年よりも1.4%増加し、過去最高数を記録しました。今やコンビニエンスストアよりも数の多い美容室は、当然のことながら、お客様やそこで働くスタッフの激しい奪い合いが予測されます。激しい競争にさらされている状況において、お客様やスタッフに選んでもらえる店になるためには、DXによってビジネスを変革させ、顧客満足度、従業員満足度ともに向上させる必要があるのではないでしょうか。また、コスト削減や売上向上も期待できることから、美容室にとってDXは今すぐ取り組むべき喫緊の課題だといえそうです。

参考:令和2年度衛生行政報告例の概況(厚生労働省)

美容室で取り組めるDX

美容室で取り組むことができるDXについて解説します。

キャッシュレス決済

クレジットカード会社が2020年7月に行った調査では、感染拡大により店頭でのキャッシュレス決済利用者が増えていることが明らかになりました。さらに、キャッシュレス非対応店舗では「利用意欲が下がる」と回答した人も半数以上いました。新型コロナウイルスの感染拡大以来、他人との接触を少なくして感染リスクを下げる「新しい生活様式」では、不特定多数の人が触れる現金の会計よりも、キャッシュレス決済の方が安心だと感じるお客様もいることでしょう。

このような時代背景からも、キャッシュレス決済は美容室で導入を検討すべきDXの項目といえるでしょう。キャッシュレス決済には、クレジットカード決済電子マネー決済、QRコード・バーコード決済の主に3種類があります。支払い方法の選択肢を増やし、顧客満足度の向上を図りましょう。キャッシュレス決済の導入には、決済端末を用意する必要があります。各社の初期費用・月額利用料、決済手数料、決済端末のデザイン性などを比較して決定するとよいでしょう。

参考:JCB、「キャッシュレス決済に関する調査~コロナ禍におけるキャッシュレス決済事情~」を発表(株式会社ジェーシービー)

予約システム

予約システムは、お客様からの予約を管理するシステムのことです。インターネットが普及した現代では、主にクラウドをベースとしたネット予約システムが利用されています。システムによって異なりますが、主に以下のような機能があります。

  • 予約用サイトの作成
  • 24時間の予約受付
  • お客様への予約完了メール配信
  • 自動で予約表に反映
  • スタッフの指名予約
  • 顧客データの収集と分析
  • 事前決済
  • 予約のリマインド

電話やメールだけで予約を受け付けている場合、予約の受付・管理業務を多くをスタッフが手作業で行うことになり、ダブルブッキングなどのミスも起こり得ます。また、施術中で手が塞がっている場合など、電話に出られないタイミングも発生します。24時間、自動で受け付けてくれるネットの予約システムであれば、予約の取りこぼしといった機会損失の防止効果が期待できます。また、顧客管理機能のあるシステムであれば、お客様の予約履歴が自動的に顧客管理データに蓄積されます。キャンセル防止に役立つ事前決済やリマインド機能があるものを利用すれば、キャンセルによる損失を防ぐことも期待できます。最近では、無料もしくは安価に導入できるネット予約システムもあるので、自店舗に合ったサービスを検討しましょう。
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POSレジ

POS(販売時点情報管理)レジとは、何が・いつ・どれくらい売れたのかといった情報を管理できるレジです。最近では、アプリなどで提供されていることが多く、スマートフォンに慣れている人なら簡単な操作で会計作業が行えるものも多くあります。

美容室の場合、カットやカラーリングなどのサービスメニューをあらかじめ登録しておき、会計時にサービスの項目を選択するだけで、自動的に売上データが記録されます。終業後にスタッフがレシートの控えをもとにレジ締めを行っている美容室であれば、POSレジを導入することでレジ締め手間を省くことができます。

また、POSレジに蓄積されるデータを活用することで、どのようなサービスが人気でお客様の需要が高いのかを把握し、適切な売上分析や集客戦略に生かすことができます。さらにPOSレジには、在庫管理の機能がついているものもあるので、ヘアケア商品などの物販を行っている美容室であれば、同じシステムで商品の在庫管理も可能です。

顧客管理

美容室に特化したカルテアプリや顧客管理アプリ、さらには予約システムなどで顧客管理を行うことができます。予約システムに付帯する顧客管理機能であれば、お客様がスマートフォンやパソコンからオンライン予約をした際に入力した情報をそのまま反映させることができるので、来店時のカルテ入力などが不要になります。また、お客様の好みや施術内容、アレルギーの有無など、次回施術の際に必要な情報だけでなく、写真を撮影して保存できるサービスもあります。施術時の何気ない会話を記録しておけば、次回来店時の接客にも役立つでしょう。

スタッフ管理

専用のアプリやシステムを利用し、スタッフのシフト作成や労務管理を行うことができます。シフト作成に特化しているものもあれば、POSレジや予約システムと合わせて使えるものなど、さまざまなシステムがあります。

シフト作成は、各スタッフから希望を聞き、シフト表を作成し、全スタッフにその内容を伝えて、シフト通りに出退勤が行われているかどうかまでを管理する必要があり、担当者にとっては負担の大きい業務といえるでしょう。このような煩雑な業務を自動化することによって、技術を磨いたり、サービスメニューの開発に充てたりする時間をこれまでい以上に確保することができるようになります。

給与計算

給与計算ソフトやアプリを利用して、スタッフに支払う給与の計算を行うことができます給与やボーナスの計算、明細の作成・発行など、給与処理に関わる業務を効率化できます。手作業で起こりがちなミスを防ぐことも期待できます。また、勤怠データと連携できれば、出勤日時や出勤時間の転記ミスなどの防止にもつながります。

美容室向けのユニークなDX

上記で解説した「美容室で取り組めるDX」は、飲食店やエステサロンなど、他業種にも応用できるDXです。この項目では、美容室向けのユニークなDXを紹介します。

スマートミラー

美容室の鏡をスマートミラーにすることで、鏡の前に座ったお客様のカラーや長さ、ボリュームなどのシミュレーションを行うことができます。また、鏡にヘアカタログを映し出したり、鏡の上で動画再生を行ったりすることも可能になります。

参考:鏡×IoT「ミラーロイド」をヘアサロン「EARTH」に6/16から大量導入!美容室の鏡がスマートフォンになる魔法のデバイス(株式会社ミラーロイド)
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自動シャンプー機器

その名の通り、シャンプーを自動で行うことのできる機器が、メーカー各社からリリースされています。お客様の頭部を機器にのせるだけで、サロンで美容師が行うように自動でシャンプーができます。ただ洗うだけでなく、メーカーによってはヘッドスパの機能がついていたり、頭皮ケアができたりするものもあるようです。

この記事では、美容室が取り組むことができるDXについて解説しました。DXは、IT化が目的なのではなく、デジタルツールを利用した「ビジネスの変革」を目的としています。DXの導入によって、負担の大きな業務を効率化し、より売り上げにつながる業務にコストと人材を投入できるようになるでしょう。一方で、DX導入を検討する際に気になるのが、「どれくらいの費用がかかるのか」と「どのツールから導入すべきか」といった点ではないでしょうか。コストを抑え、運用もなるべくシンプルにしたい美容室経営者におすすめなのが、Squareです。

Squareでは、無料のアカウントを作るだけで、店頭でのキャッシュレス決済、POSレジ、予約システム、顧客管理、スタッフ管理などDXに役立つ機能を導入することができます。一つの管理画面でこれらの機能が利用でき、初期投資の負担もありません。DXを考えている美容室は、一つのアカウントでさまざまな機能が使えるSquareの導入を検討してはいかがでしょうか。

※対面でのキャッシュレス決済には決済端末(7,980円から)の用意が必要です。決済ごとの決済手数料についてはこちらをご確認ください。

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執筆は2022年6月29日時点の情報を参照しています。
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