小売店・​飲食店・宿泊施設に​導入できる​非接触ツールを​一挙に​紹介

新型コロナウイルス感染拡大に​より、​三つの​密​(密集・密室・密閉)を​避ける​こと、​手洗い​・うが​いを​徹底する​こと、​人との​距離​(ソーシャルディスタンス)を​とる​こと、​などを​含む​「新しい​生活様式」が、​多少なりとも​定着しは​じめています。​同時に​少しずつ変化を​見せているのは、​接触を​伴う​ビジネスの​ありかたです。​「どう​すれば​お客様と​従業員の​安全を​守りつつ、​ビジネスを​続けていけるか」は、​多くの​事業者が​直面した、​もしくは​直面している​課題ではないでしょうか。

お客様に​少しでも​安心して​サービスを​利用して​もらう​方法して、​非接触ツールの​導入が​考えられます。​この​記事では、​「どのような​ツールが​あるのだろう」と​関心を​持つ​小売店や​飲食店、​宿泊施設などに​向けて、​手軽に​導入できる​非接触ツールから、​業務を​完全非接触に​切り替えたいと​考える​人に​向けた​ツールまでを​紹介します。

目次


リーズナブルに、​取り入れられる​非接触ツールとは

まずは​飛沫感染対策の​ために​ビニールシートを

く​しゃみや咳、​会話を​する​際に​放たれる​飛沫から​感染が​広がると​されている​新型コロナウイルス感染症。​飛沫感染防止の​工夫と​して​挙げられるのは、​透明ビニールシートを​活用して​従業員と​お客様との​間に​仕切りを​作る​ことです。

天井などから​吊して​レジ周りに​設置する​ビニールシートは、​オンラインで​簡単に​購入する​ことができます。​なかには​シートと​あわせて​クリップや​突っ張り棒などを​セットで​販売している​店舗も​あります。​また、​サイズなどは​商品に​よって​少し​ずつ異なるので、​必ず​レジ周りの​寸法を​とり、​お店の​レジに​合わせた​ものを​注文しましょう。

一方で​座って​接客する​場合には、​テーブルなどに​置ける​アクリルパーテーション​(アクリル板)の​ほうが​適しているかもしれません。​コの​字型や​L字型などに​形を​カスタマイズしてくれる​お店も​あるようなので、​用途に​合わせて​選ぶと​いいでしょう。​その​ほか​店頭で​接触を​防ぐために​できる​工夫は、​こちらでも​紹介しています。

手指の​アルコール消毒を​非接触に

入店時に​手指の​消毒が​できるよう消毒液を​設置している​お店が​増えています。​「多くの​人が​使うのが​気に​なる」​「できれば​消毒液の​ボトルも​触りたくない」と​いう​お客様も​いるかもしれません。​そういった​お客様の​懸念を​解決する​ためにも、​手を​かざすだけで​消毒液が​自動噴射される​タイプや足で​踏むタイプなど​非接触タイプの​アルコールディスペンサーを​導入してみては​いかがでしょうか。

たとえば、​以下のような​商品が​販売されています。
アルコールディスペンサー​「テッテ」​(キングジム)
アルコールディスペンサー​(非接触)​(株式会社MTG)
ステンレス製アルコールスタンド​(株式会社京伸)
サラヤ足踏式手指消毒器​(サラヤ株式会社)

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決済を​非接触に​

少し​前までは​現金主義と​して​知られていた日本。​しかし​新型コロナウイルス感染症拡大の​影響を​受けて、​これまでは​抵抗なくしていた​現金での​やりとりに​不安を​抱く​人が​増えているようです。​ある​調査に​よれば、​「現金の​受け渡しに​対して​抵抗を​感じるようになりましたか?」と​いう​質問に​対して、​対象者の​うち49.7%は​「やや​感じる」、​14.3%は​「強く​感じる」と​回答しており、​全体の​うち64.0%が​現金の​受け渡しに​抵抗を​感じている​ことが​わかります。

参考: 【調査】現金での​決済に​6割超が​「抵抗を​感じる」、​キャッシュレス決済の​意識変容​(シェアリングテクノロジー株式会社、​2020年5月14日)

以前まで​キャッシュレス決済の​導入には​かなり​費用が​かかっていましたが、​最近では​個人事業主や​小規模事業者でも​手が​届きやすい​価格帯で​導入が​可能に​なっています。

これらの​方法は​具体的には​どのように​活用すれば、​接触頻度を​減らせるのでしょう。

キャッシュレス決済端末の​利用

クレジットカード決済と​いえば、​端末に​お客様が​暗証番号を​入力する​シーンが​ぱっと​頭に​思い浮かぶかもしれません。

クレジットカードでの​タッチ決済で​あれば、​カードや​スマートフォンを​端末にかざすだけで​決済を​完了できるので、​従業員と​接触せずに​会計を​済ませる​ことができます。

コンタクトレス決済と​しても​知られる​タッチ決済とは、​クレジットカードを​端末にかざして​もらうだけで​決済が​完了できる​支払い​方法で、​以下の​マークが​クレジットカードに​ついていれば、​利用が​可能です。

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サインが​不要​(※)なので、​衛生面を​気に​する​ことなく​決済を​終える​ことができます。

※サインが​不要な​金額は、​カード会社に​よって​異なります。

自店で​利用している​決済端末が​タッチ決済に​対応している​ことを​知らない​事業主は​少なくないようです。​決済端末が​タッチ決済に​対応しているかを​確認した後、​お客様には​できる​限りタッチ決済を​促すよう​従業員の​間で​共通の​フローを​設けておくと、​接触を​減らせるでしょう。

また、​QRコード決済や​交通系ICなどの​電子マネーに​よる​決済も​接触を​減らすことに​つながります。​これから​決済端末を​導入すると​いう​場合は、​タッチ決済や​電子マネーなど、​「端末に​触れずに​決済を​行えるかどうか」を​比較検討ポイントに​掲げておくと​いいかもしれません。

Square リーダー​(4,980円)は、​QRコード決済、​交通系ICを​含む電子マネー、​またタッチ決済に​対応しています​(※)。​キャッシュレス決済の​受け付け・POSレジ・レシートの​印刷が​一台で​行える​オールインワン決済端末、​Square ターミナルも​上記の​支払方法に​対応しています。

※対応している​クレジットカードブランドは、​Visa、​Mastercard、​American Express、​JCB、​Diners Club、​Discover。​QRコード決済は​PayPay、​電子マネーは、​交通系IC​(Suica、​PASMO、​Kitaca、​TOICA、​manaca、​ICOCA、​SUGOCA、​nimoca、​は​や​かけん)、​QUICPay、​iDです。

タッチ決済​(※)だけの​ご利用で​十分と​いう​場合は、​「Tap to Pay on Android」または​「iPhoneの​タッチ決済」の​機能が​便利です。​お手持ちの​Android端末または​iPhoneに​Square POSレジアプリを​ダウンロードすると​タッチ決済が​受け付けられるようになる​機能で、​無料で​使う​ことができます。

※ここで​いう​タッチ決済は、​タッチ決済対応マークが​ある​クレジットカードまたは​モバイルウォレットに​登録された​クレジットカードのみと​なります。​電子マネー決済には​対応していません。

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▲Square リーダーで​決済を​受け付けている​様子

ECサイトでの​販売

お気に入りの​お店に​行くには​交通機関を​利用しなければいけない、と​いう​消費者も​少なくないでしょう。​もし交通量の​多い​場所に​店舗が​位置していれば、​感染症の​状況を​見て​「今は​行くの​控えて​おこう」と​考える​消費者が​なかには​いるかもしれません。​店舗に​足を​運ぶのを​諦める​消費者、​なるべく​外出を​控えたい​消費者向けに​用意して​おきたいのが、​ECサイトです。

以前までは​専門の​業者に​高額な​コストを​支払って​構築を​依頼していた​ECサイトも、​近年では​低価格の​サービスを​利用して​簡単に​自分で​作れるようになりました。​このような​サービスを​上手く​使いこなせば、​売り上げのとりこぼし防止に​も​つながります。​たとえば、​Square オンラインビジネスでは、​実店舗と​連携した​ECサイトを​無料で​始められます。

オンライン注文の​導入

自粛期間中に​多くの​飲食店が​取り入れた​テイクアウトは、​接触を​減らす施策と​して​今後も​継続していきたい​手段です。​その際に、​作る​分量を​把握し、​お客様の​待ち時間を​短縮できるよう​「テイクアウトを​希望する​方は​事前に​ご連絡ください」と​ソーシャルメディアなどで​発信していた​飲食店も​多く​いたのではないでしょうか。

しかし​ソーシャルメディアでは​事前予約を​承る​ことは​できても、​事前決済まで​受け付ける​ことは​できなかったかもしれません。​注文も​決済も​事前に​終えられる​方法が、​「オンライン注文」です。​お客様は​店舗に​足を​運ぶ​ことなく、​スマートフォンから​メニューを​確認し、​注文から​決済までを​終える​ことができます。​さらに​注文した​際に​受け取り​時間が​通知されるので、​お客様は​時間ど​おりに​店舗に​向かえば​出来立ての​商品を​すぐに​受け取る​ことができます。

事前に​決済を​して​もらえる​オンライン注文で​あれば​店舗での​現金受け渡しもなく、​接触の​機会も​最小限に​抑える​ことができます。

オンライン注文は​以下の​サービスが​提供しています。

また、​オンライン注文に​おいて​不安に​感じる​部分と​いえば​「実店舗との​注文と​混乱してしまわないか」​「オンラインで​受けた​注文を​見落と​してしまい​そう」などではないでしょうか。​このような​心配を​取り除く​ためにも​あらかじめに​確認して​おきたいのは、​キッチンプリンターや​POSレジとの​連携機能の​有無です。​オンラインから​注文が​入る​たびに​POSレジ、​または​キッチンプリンターに​通知が​届けば、​注文を​見逃す​ことも​防げるでしょう。

【業種別】完全に​非対面に​切り替える​ための​ツール

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小売店では​セルフレジを​導入

商品バーコードの​スキャンから​会計までを​お客様が​自分​自身で​行える​セルフレジ。​最近では​従業員と​お客様との​接触を​なるべく​減らせるようにと、​コンビニエンスストアや​外食チェーンなどでの​導入が​進んでいます。​また、​バーコードの​読み取りは​従業員が​行い、​会計だけを​お客様が​画面を​通して​行う​レジは​「セミセルフレジ」と​呼ばれており、​スーパーなどでは​この手の​レジが​多く​導入されています。

少しでも​お客様に​安心して​買い物して​もらえるようにと、​導入を​検討する​小売店の​事業主も​いるかもしれません。​決して​安い​投資では​ありませんが、​以下の​メーカーが​セルフレジ、​セミセルフレジを​提供しています。

また、​自店ですでに​利用している​レジの​モニターを​非接触に​切り替えられる​サービス​「ATEMS AirSensor”W”」が、​株式会社プラネットから​リリースされています。​高額な​ハードウェアを​新たに​購入する​必要が​ないので、​小規模事業者に​とっては​検討しやすい​サービスかもしれません。
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飲食店では​セルフオーダーシステムを​採用

最近では​タブレットから​注文できる​飲食店も​増えてきました。​しかしながらタブレットを​全席に​導入すると​なれば、​コストも​膨れ上がるでしょう。​一方で​費用を​抑えつつ、​セルフオーダーシステムを​導入する​方法と​して​利用できるのが、​QRコードを​用いたセルフオーダーシステム​(QRオーダー)です。​スマートフォンなどから​QRコードを​読み込むと​メニューが​表示され、​お客様は​そこから​注文や​決済を​行う​ことができる​目新しい​システムです。

日本でも​徐々に​広がりを​見せていますが、​実は​QRコード決済が​浸透している​中国などでは​広く​親しまれている​注文方法です。​接触を​減らす方法と​しては​もちろんの​こと、​店員が​テーブルに​来るまでの​待ち​時間が​削減できるので、​お客様の​満足度向上に​も​つながっているようです。

QRコードを​活用したセルフオーダーシステムの​サービスを​以下に​いくつか​挙げます。

  • Square オンラインビジネスの​セルフオーダー機能
    メニューの​閲覧、​注文・決済を​お客様の​スマートフォンから​行う​ことが​可能。​導入費用は​無料、​お客様が​クレジットカードで​支払った​際の​み決済手数料が​かかります。

  • ユビレジ QRオーダー
    注文、​店員の​呼び出し、​会計まで​スマートフォンで​行う​ことができます。

  • SelfU​(セルフ)
    注文に​限らず、​決済も​スマートフォンから​行う​ことができます。

  • Okage Go
    注文は​もちろんの​こと、​店員の​呼び出しも​手持ちの​スマートフォンから​行えます。

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宿泊施設では​無人フロントを​実現

少しでも​多くの​宿泊者に​安心して​寝泊りして​もらえるようにと、​フロントを​無人に​切り替える​宿泊施設が​少し​ずつ​増えているようです。​出迎えてくれる​従業員が​いない​ことに​寂しさを​感じる​宿泊者も​いるかもしれませんが、​宿泊者と​従業員の​安全を​確保する​一つの​手段です。​また、​フロント業務を​自動化できれば、​人件費の​削減に​も​つながるでしょう。

たとえば​Keeyls株式会社は、​鍵の​無人受け渡しシステムと​あわせて、​タブレットを​用いた​非対面型チェックインシステム、​「KEY STATION」を​提供しています。​本来で​あれば​導入に​多額な​コストが​かかる​ものの、​補助金などを​活用すると​初期費用を​大幅に​削減する​ことができます。

安全性を​どのように​確保していくかは、​対面型ビジネスを​経営する​事業者に​とって​目下の​課題かもしれません。​お客様に​少しでも​安心して​サービスを​利用して​もらう​ためにも、​まずは​できる​ところから​接触を​減らす取り組みを​はじめてみては​いかがでしょうか。

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執筆は​2020年7月16日​時点の​情報を​参照しています。​2024年5月16日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash