お客さまへの接客を終えてからSNSの投稿文を考え、閉店後に売上データを見直す。個人事業主の仕事は、商品やサービスを提供することだけではありません。文章を考える時間や、日々の情報を整理する時間を減らせたら、本来の仕事により集中できるのではないでしょうか。
ChatGPTは、宣伝文や返信文の下書き、業務手順の整理などに活用できます。専門的な操作を覚える前に、普段の言葉で仕事を1つ頼んでみることから始められます。この記事では、集客・店舗運営・事務に分けた活用例と入力例、使い続けるためのコツを紹介します。
📝この記事のポイント
- 個人事業主はChatGPTを文章の下書きや情報整理に使い、日々の作業負担を減らせる
- 集客にはSNS投稿や商品説明、店舗運営にはFAQや作業手順の作成などに活用できる
- 目的と自店の情報、希望する仕上がりを伝え、追加の指示で内容を整えることが大切
- 個人情報の入力を避け、数字や事実を確認してから公開・送信する
- Squareで売上データや予約・請求を管理すると、施策の検討と日々の実務を進められる
目次
- ChatGPTとは?
- 個人事業主はChatGPTを何に活用できる?
・下書き・要約・アイデア出しに使える
・日々の記録や最終判断は事業者が担う - ChatGPTを仕事で使い始める手順と指示のコツ
・最初は1つの作業を選ぶ
・目的・背景・仕上がりを伝える
・追加の指示で自店の言葉に整える - ChatGPTの活用例:集客編
・SNS投稿と投稿予定を作る
・商品説明やサービス紹介を整える
・ブログ記事や店舗紹介の構成を考える
・販促企画を条件に合わせて比較する - ChatGPTの活用例:店舗運営編
・お客さま向けのFAQや返信文を作る
・作業手順書やチェックリストを整える
・売上データから振り返りの論点を整理する
・仕入れやシフトの検討材料を作る - ChatGPTの活用例:事務作業編
・取引先へのメールや提案文を下書きする
・見積もり条件や請求前の確認事項を整理する - ChatGPTを仕事に使う前に確認したい注意点
・個人情報や機密情報は入力前に取り除く
・数字・出典・最新情報は自分で確認する
・文章を確認してから公開・送信する - 日々の業務とデータの管理にはSquare
・Square POSレジで売り上げと商品在庫を把握
・会計ソフトとの連携や請求書機能も
・既存のツールに組み込まれたSquare AI - まとめ
- よくある質問
・無料でも仕事に活用できますか?
・パソコンが苦手でも使えますか?
・ChatGPTで作った投稿なら集客できますか?
ChatGPTとは?

ChatGPTは、OpenAIが提供する、会話をしながら質問や作業の依頼ができるAIサービスです。AIは「人工知能」を意味し、人が行う情報の整理や文章作成などをコンピューターで支援する技術を指します。ChatGPTでは、普段使っている日本語でやりたいことを伝え、回答を受け取りながら内容を調整できます1。
たとえば、お店の休業日を知らせる文章を作りたいときは、「10月30日は臨時休業します。店頭に貼る短いお知らせを作ってください」と入力します。返ってきた文章が堅ければ、「もう少し親しみやすい表現にして」と続けて頼めます。このようにChatGPTへ入力する質問や指示を「プロンプト」と呼びます2。専門用語を覚えたり、プログラムを書いたりしなくても、文章の作成を依頼したり、メモを整理したりする用途に使えます。
ChatGPTは調べ物にも活用できます。検索サイトでは、キーワードを入力して関連するウェブページを探す使い方が一般的ですが、複数のサイトを閲覧する必要がある場合や、適切なキーワードが見つからず思ったような検索結果が得られない場合もあります。その点ChatGPTでは、ウェブ検索機能を使うと、知りたい内容を文章で伝えることで、インターネット上の情報を広く参照し、複数の参照元から関連する情報をまとめて表示してくれます1。
個人事業主はChatGPTを何に活用できる?

ChatGPTを仕事に取り入れるときは、まずはChatGPTなどのAIの得意な分野や作業を知っておくと、自分の業務のどこで使えそうか、より具体的にイメージできるようになります。
業務の中でAIが得意なこと・苦手なことを、次の表で比べてみましょう。
| AIが得意な業務 | AIが苦手な業務 |
|---|---|
| 宣伝文・返信文の下書き作成 | 商品情報や価格の事実確認 |
| FAQ・作業手順書の作成 | 現場の状況に応じた例外対応 |
| 売上データの要約・整理 | 売上増減の原因の特定 |
| 販促企画のアイデア出し | 仕入れ数・シフトの最終決定 |
このように、AIは「テンプレートやルールに沿った文章作成」「データを扱う業務」「アイデアを複数出す業務」などが得意です。一方、「特定のお客さまのニーズに合わせた特例対応」や「複合的な要因が絡む事象の分析」、「経営判断や責任の伴う決定」などの業務は、人間が行うのが安心だといえます。
下書き・要約・アイデア出しに使える
ChatGPTでは、伝えたい内容をもとに文章を作るほか、長いメモを要約したり、複数の案を比較したりできます。資料を渡して内容を整理することや、利用できる機能に応じてウェブ上の情報を調べることも可能です1。
たとえばカフェなら季節のメニューの紹介文、美容サロンなら来店前の案内、フリーランスなら取引先への提案文に使えます。白紙から考える代わりに下書きをたたき台にすると、自分の言葉に直す作業に時間を使えます。
日々の記録や最終判断は事業者が担う
ChatGPTに相談するには、判断に必要な材料を伝えることが大切です。たとえばざっくり「何を仕入れるべき?」と尋ねても、伝えていない在庫数や納品日を踏まえた答えは得られません。店頭の状況も、説明しなければ反映されないためです。
日々の売り上げや経費の記録・集計にはPOSレジや会計ソフトを使い、集計された情報をもとに考える場面でChatGPTを活用すると、役割が明確になります。提案をそのまま採用するのではなく、自店で実行できるかを検討することまで含めて活用しましょう。
ChatGPTを仕事で使い始める手順と指示のコツ

難しい指示文を作る必要はありません。小さな仕事を1つ選び、必要な情報を添えて頼み、返ってきた内容を調整する流れで進めましょう。
最初は1つの作業を選ぶ
まずはChatGPTのウェブ版やアプリでチャットを開き、依頼内容を入力します。最初は「休業のお知らせを短くする」など、完成形を判断できる仕事がおすすめです。
売り上げを伸ばす方法をまとめて尋ねるより、今週の投稿文を1つ作る方が、仕事への取り入れ方をつかめます。元の文章や伝えたい事実があれば、それを材料として添えましょう。使える機能は契約プランや利用環境で異なります。
目的・背景・仕上がりを伝える
OpenAIの公式ガイドでは、指示に目的・背景・出力形式・守ってほしい条件を含める使い方を紹介しています。たとえば、情報を推測で補わせないための指示として、次の例を挙げています2。
プロンプトは明確で具体的にし、モデルが質問内容を理解できるよう十分なコンテキストを提供してください。正確で関連性の高い応答を得るために、あいまいさを避け、できるだけ精密に表現してください。
このような指示をいれることは、AIが「一般的な情報をもとに、間違った判断をする」ことを減らす助けになります。「価格は変更しない」「書いていない商品の情報は補わない」などの条件を具体的に伝えると、用途に合う下書きになります。
「新商品の宣伝を考えて」だけでは、価格や商品の魅力を推測した文章になることがあります。未記載の情報は追加せず、不明点を質問するよう指定しましょう。指示の入力例には次のようなものがあります。
[業種]のお店で使う[用途]の文章を作ってください。読者は[想定するお客さま]です。伝えたい事実は[商品・日時・価格など]で、[文字数]字程度の[文体]にしてください。書いていない情報は補わず、不足があれば先に質問してください。
追加の指示で自店の言葉に整える
最初の回答で完成させようとせず、「少し堅いので、普段の接客に近い言葉に」「冒頭で開催日がわかるように」と追加で伝えましょう。変更してほしくない条件も添えると、修正のたびに価格や日付が変わるのを防ぐ助けになります。
前述の指示文をベースに、指示→回答→修正依頼の流れを見てみましょう。
【指示文】
カフェの新メニュー「ストロベリーバスクチーズケーキ」のポスターに使うキャッチコピー(10文字以内)と商品説明文(50-80文字程度)を作ってください。読者は10-50代の女性が中心です。チーズケーキには「あまおう」を使ったジャムを使用していることや、濃厚なバスクチーズケーキであることが伝わる文章にしてください。情報は補わず、不足があれば先に質問してください。
【ChatGPT回答】
キャッチコピー(10文字):濃厚バスクとあまおう
商品説明文(59文字):「あまおう」を使ったジャムと、濃厚なバスクチーズケーキ。いちごとチーズの組み合わせを楽しめる、カフェの新メニューです。
【修正依頼】
キャッチコピーのみ修正してください。バスクチーズケーキのとろけるような食感、濃厚なチーズの味わい、ビターな風味とあまおうの甘酸っぱさを表現し、食感や食べたときの喜びが想像できるようなキャッチコピーを5案考えてください。
【ChatGPT回答】
あまおうにとろける
濃厚チーズにうっとり
ほろ苦さに苺のご褒美
甘酸っぱさにとろけて
ビターと苺の甘い余韻
最初の指示で思うような結果が得られない場合は、このように具体的な指示を追加すると、欲しいアイデアが出てくるかもしれません。
ChatGPTの活用例:集客編

集客施策を行うなかで、届ける相手に合わせて伝える内容を変えた文章を作成したい場面があるかもしれません。ChatGPTに下書きを任せ、自店ならではの情報を加える使い方を見ていきましょう。
SNS投稿と投稿予定を作る
SNSの更新頻度を上げたいと考えている店舗では、一度に数回分のテーマを考える使い方が役立ちます。単に「集客できる投稿」と頼むより、紹介する商品や来店してほしい時間帯を伝え、無理なく撮影できる内容に絞ることがポイントです。
個人経営のカフェのInstagram投稿を3回分考えてください。平日の午後に近隣に住む人へ、14〜17時の焼き菓子セット(ドリンク付き750円)を紹介したいです。投稿ごとにテーマ、撮影する写真、100字程度の本文を提案してください。値引きや未記載のメニューは追加しないでください。
出てきた案は、商品の見た目や実際の提供方法に合わせて調整します。初回来店向けの紹介と常連客向けのお知らせを分ければ、同じ商品でも伝え方に変化をつけられます。投稿後は反応だけでなく、実際の来店や注文につながったかを振り返りましょう。
商品説明やサービス紹介を整える
商品の特長を理解していても、初めて見る人に伝わる言葉へ置き換えるのは手間がかかります。小売店なら素材や使う場面、美容サロンなら施術の流れや所要時間を渡し、購入・予約前の疑問に答える説明に整えてもらいましょう。
「ふわふわコットンタオル」の商品メモを、ネットショップの商品説明にしてください。素材は綿100%、手洗い推奨、サイズは幅30cm・高さ20cmです。肌触りの柔らかさや、敏感肌やお子さんでも使える点を訴求したいです。前半に商品スペックを箇条書きで入れ、後半は特長と取り扱い方法を200字以内で説明してください。
このように、商品詳細や欲しい文章のフォーマットを伝えておくと、実用的な文章を作れます。たとえばヘアサロンなら紹介文や施術の流れ、予約の際の注意点やキャンセルポリシーなどもわかりやすい文章を記載しておけば、来店前の不安を減らす説明になります。
ブログ記事や店舗紹介の構成を考える
ブログや店舗紹介では、何を書くかを整理する段階で活用できます。お客さまから実際に聞かれた質問を材料にすると、店の事情に合ったテーマになります。
自宅ネイルサロンで、初回来店者向けの記事を書きます。予約サイトへのリンクを入れ、メニュー選びから予約、来店、施術、お支払いまでの流れがわかるような記事の構成を提案してください。最後によくある質問(所要時間、持ち物、予約変更の方法)も入れてください。
たとえば記事の中にニュース記事や統計調査などを入れたい場合は、出典と確認時点を示すよう依頼できます3。自店にないメニューが含まれていないかや、受け付けていない支払い方法が含まれていないかなど、最終チェックは必ず人が行うようにしましょう。
販促企画を条件に合わせて比較する
「リピーターを増やしたいが、どうすればよいかわからない」と悩んでいる人は、その悩みをChatGPTに相談してみても良いかもしれません。一般的な店舗での販促方法のアイデアが出てきたら、具体的な予算や作業時間を伝えて候補を絞りましょう。
値引きが難しい店なら、商品の使い方を紹介する企画なども候補になります。たとえば、このような相談ができます。
雑貨店の再来店につながる企画を3案考えてください。予算は月5,000円、準備できるのは週1時間です。一律値引きはせず、店頭とInstagramで案内します。各案の準備内容と、効果を見る指標を教えてください。
企画ごとにどれくらいの労力が必要かを考慮し、いくつか試してみて結果を比べてみるのも効果的です。
ChatGPTの活用例:店舗運営編

店舗運営では、毎日の作業や店内に蓄積した情報を整理する用途で活用できます。実際に行っている業務を材料にし、使う人が迷わない形に整えることがポイントです。
お客さま向けのFAQや返信文を作る
同じ問い合わせへの回答を毎回考えているなら、回答文のひな型を作ると手間を減らせます。駐車場の有無や予約変更の期限など、確定したルールを渡しましょう。
予約変更の問い合わせへの返信文を作ってください。変更は前日18時まで受け付け、空き状況を確認してから確定します。まず希望日時を2つ教えていただく内容で、丁寧な文面を150字以内にしてください。変更できると確約しないでください。
ひな型があっても、実際の予約状況に応じた確認は欠かせません。名前や希望日を差し込む前の文章として保存し、送信前に内容を確認する運用にすると、別のお客さまの情報が混じるミスを防ぐ助けになります。
作業手順書やチェックリストを整える
開店準備や閉店時の作業は、経験者には当たり前でも、初めて担当する人にはわかりにくいことがあります。普段行っている作業を箇条書きにし、順序や確認項目を整理してもらうと、引き継ぎ用のたたき台になります。
以下の開店準備メモを、初出勤のスタッフ向けのチェックリストにしてください。順番がわかるように番号を付け、各作業の完了条件を一文で書いてください。店の設備や操作方法が不明な部分は、確認事項として分けてください。
完成した手順書は、実際に作業しながら見直しましょう。機器の操作や衛生管理は、説明書や店の手順に合わせます。写真が必要な場所や、判断に迷ったときの連絡先を加えると、口頭で繰り返し説明する負担も減らせます。
売上データから振り返りの論点を整理する
売上データを眺めるだけでは、次に何を調べるべきか迷うこともあります。ChatGPTには、集計済みの数字から変化を文章にしたり、追加で確認したい点を整理したりしてもらえます。OpenAIの公式案内では、文書やスプレッドシート、PDFなどを添付できると説明しています1。また、利用上限はプランや利用環境によって異なります5。利用できる機能や形式を確かめ、元のデータと求める出力を伝えましょう4。
添付した個人情報を除いた週次の集計表(.xlsx)をもとに、売上額と会計件数の変化を説明してください。表にある事実と、考えられる理由を分けてください。売り上げが減った原因は断定せず、追加で確認したい情報を3つ挙げてください。
このようなケースの場合、売り上げ減少の背景には天候や営業時間の短縮、臨時休業の有無などがあるかもしれません。これらの情報も追加で入力すると、より正確な分析が得られます。ただし、AIは経営に関する情報をすべて把握しているわけではありません。たとえば、内装の老朽化やスタッフ対応の悪化、近隣の大企業の移転など、入力していない店舗の事情は分析に反映されません。あくまでも「AIによる推測」としてヒントにする程度に止め、根拠のない施策へ飛躍しないようにするのは人間の役割です。
仕入れやシフトの検討材料を作る
仕入れやシフトを考えるときは、必要な情報がそろっているかを整理する用途が役立ちます。回答は、発注数や勤務表を決めるための材料として扱いましょう。
来週の焼き菓子の仕入れ計画を考えるため、先に集めるべき情報を教えてください。直近4週間の商品別販売数はありますが、来週のイベント参加者数は未定です。不足情報を整理し、条件が変わったときの確認点も示してください。
納品までの日数や保存できる期間を加えれば、売れ行き以外の条件も含めて検討できます。シフトの場合も、スタッフ本人の勤務可能時間や店内で必要な役割をもとに調整することが大切です。
ChatGPTの活用例:事務作業編

店舗の外で取引をする個人事業主にも、文章や条件を整理する場面は多くあります。ここでは、取引先への連絡と、見積もり・請求にまつわる準備での使い方を紹介します。
取引先へのメールや提案文を下書きする
仕事の依頼を断る文面や納期調整のメールは、相手に配慮しながら要点を伝える必要があります。ChatGPTには決まっている事実だけを渡し、文面を複数のトーンで比べてもらうと、状況に合う表現を選べます。
フリーランスのデザイナーとして、新規案件の納期調整をお願いするメールを作ってください。希望納期には対応できず、1週間後なら納品できます。受注を確約せず、日程を相談する内容を、丁寧な文面で200字以内にまとめてください。
送る前には、実際の契約条件や相手とのやり取りに合っているか確認しましょう。特に「必ず対応します」「追加料金は不要です」など、伝えていない約束が含まれていないかが確認のポイントです。
見積もり条件や請求前の確認事項を整理する
見積もりでは、作業範囲や納品物、修正対応の回数が曖昧だと、後から認識の違いが生じます。打ち合わせで決まった内容を整理し、未確定の条件を洗い出す用途に使えます。
以下の打ち合わせメモを、「合意した作業」「未確定の条件」「先方へ確認する質問」に分けてください。メモにない金額や納期は推測せず、見積もり前に確認する質問文も作ってください。
ChatGPTで項目を整理した後は、見積書や請求書を発行するサービスへ確定した内容を入力します。ここでもクラウド請求書などのツールを使えば、日付と金額が記録に残る仕組みを作れます。
ChatGPTを仕事に使う前に確認したい注意点

ChatGPTは便利なツールですが、注意しておきたいポイントもいくつかあります。
個人情報や機密情報は入力前に取り除く
AIに入力する情報には、個人情報や機密情報を含めないようにしましょう。お客さまの氏名や連絡先、取引先との非公開の条件などは、入力前に取り除き、「お客さまA」「商品B」のような仮名や、商品別・週別にまとめた数字へ置き換えましょう。ファイルの場合は、非表示の列や別シートに不要な情報が残っていないかも確認するとよいでしょう。
数字・出典・最新情報は自分で確認する
読みやすい文章でも、情報が正しいとは限りません。料金や営業時間は自店の情報と照合し、制度や他社サービスは公式ページを開いて確認しましょう。出典にない内容が加わっていないかも確認が必要です。
会計や税務の判断、契約の解釈など、事業への影響が大きい内容は、ChatGPTだけで結論を出さないようにすることも大切です。疑問点を整理するところまで活用し、必要に応じて公的な窓口や専門家に確認するのがおすすめです。
文章を確認してから公開・送信する
自店のサービスを紹介する文章は、作成者が店主であってもAIであっても、お客さまが目にする案内になります。対応できないサービスや、実施予定のない割引が含まれていないかを必ず確認しましょう。他社の文章を参考にする場合も、そのまま写す使い方は他者の権利を侵害する恐れがあります。文章をそのまま活用するようにChatGPTに頼むのではなく、自店の事実に基づく表現へ整えることが大切です。自店のオリジナリティを出すことにもつながります。
日々の業務とデータの管理にはSquare
ChatGPTへの相談を仕事に生かすには、まずは日々の売上データや取引の動きがわかりやすく可視化できる仕組みを整えるのがおすすめです。決済代行会社のSquareは、クレジットカードや電子マネー、QRコードのキャッシュレス決済だけでなく、決済と一緒に販売や取引情報を記録し、商品在庫や売れ行きを確認するためのツールを提供しています。一部ツールでは、ChatGPTのような対話型AIアシスタントを利用して、会話形式で知りたいことを質問することもできます。
Square POSレジで売り上げと商品在庫を把握

Square POSレジは、会計時の販売情報を記録し、売れた商品や数量を確認できるPOSレジです。商品の売れ行きを簡単に把握できれば、ChatGPTに次の仕入れ数量を相談するうえでの材料にもなります。
Squareの在庫管理機能では、登録した商品の在庫数を管理し、在庫が少ない商品を通知する設定ができます。たとえば店頭で販売する瓶入り飲料や持ち帰り用の商品について、残りの数を確認し、少なければ追加発注を決める、といった使い方が可能です。
会計ソフトとの連携や請求書機能も
さらに経理業務を楽にしてくれるのが、会計ソフトとの連携です。Squareと会計ソフトを連携させると、Square POSレジの売上情報が会計ソフトに自動で反映されます。日々の売り上げや入出金を効率的に把握できるだけでなく、確定申告などの準備も楽になります。
取引先へ請求する個人事業主なら、Square 請求書で請求書の作成・送信や支払い状況の確認を行えます。文章の下書きはChatGPTで準備し、請求金額や送付先が確定したら、請求書として発行する流れを整えられます。
既存のツールに組み込まれたSquare AI
Squareは、無料の対話型AIアシスタントSquare AIも提供しています。Squareのプラットフォームに直接組み込まれているため、ChatGPTにデータを共有しなくても、決済や売上管理を通して蓄積された業務データを即座に分析し、経営判断に活かすことができます。たとえば、自分の事業の売り上げなどについて自然な言葉で質問したり、地域の天気やイベントなどの情報を調べたり、メニューや商品に関わる内容の作成を助けたりする機能も備えています。
事業データについて質問できる機能は現在オープンベータ版で提供しており、今後も機能の拡充が見込まれます。業務でのAI活用を試してみたい人は、まずSquareの業務効率化ツールやSquare AIから試してみる方法も選択肢の1つにしてみてください。
Square POSレジで店舗の効率をアップ
Square POSレジは、中小企業や個人事業主の業務効率化に役立つ無料アプリです。会計業務に加え、売上分析や在庫管理、スタッフ・顧客の情報管理など、高度な業務も1つのアプリ内で行えます。
まとめ
個人事業主のChatGPT活用は、繰り返している文章作成や情報整理を1つ選ぶところから始められます。自店の条件を伝えて下書きを作り、内容を確認して使う流れを整えましょう。Squareで日々の売上データや予約・請求を管理しながら、集客のアイデアを実務につなげてみてください。
よくある質問

個人事業主がChatGPTを仕事に取り入れる際に、よくある疑問にお答えします。
無料でも仕事に活用できますか?
ChatGPTには無料プランがあります。まずは短い文章の作成などから試し、利用できる機能や上限を確認するとよいでしょう。プランによって条件が異なるため、有料プランを検討するときは、自分が使いたい機能がプランに含まれているかを確認しましょう5。
パソコンが苦手でも使えますか?
文章で依頼する使い方から始められるため、高度なパソコンの知識は不要です。普段からスマートフォンなどを使っている人であれば、問題なく利用できます。
ChatGPTで作った投稿なら集客できますか?
ChatGPTを使って投稿文を作るだけで、必ず集客ができるわけではありません。紹介する商品や届ける相手が合っているかを考え、公開後の反応や予約・購入の状況を見て改善する作業は大切です。ChatGPTは、そのための案出しや文章の調整に活用できます。
Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。
執筆は2026年10月21日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。

