東京・新宿にあるWPÜ SHINJUKUは、ホテル、カフェダイナー、ギャラリー、ラジオ、イベントスペース、レジデンスを備えた複合施設だ。宿泊する人、食事に訪れる人、音楽やアートに触れる人、イベントを開く人。さまざまな目的を持つ人が行き交い、日々新しい出会いや体験が生まれている。
WPÜが大切にしているのは、若い世代やクリエイターが、音楽、食、アートといったカルチャーに生で触れられる場所をつくること。沖縄・那覇で2025年10月にオープンしたNÜCHI by WPÜも、食と音楽、人が交わるミュージックバーとして、その考え方を広げる拠点の一つになっている。
今回は、WPÜ SHINJUKU総括支配人の浅木隆太さんと、WPÜ CAFE & DINER SHINJUKUフロアスーパーバイザーの小野太聖さんに、複数の機能を持つ施設の運営、Squareを選んだ理由、新宿と沖縄をまたいだ売上管理について伺った。

業種 宿泊業・飲食業
業態 複合型ホテル、ミュージックバー
使用しているSquareのサービス Square ターミナル、Square ハンディ、Square スタンド、Square POSレジ レストラン向け(プラスプラン)
目次


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滞在、交流、カルチャーが生まれる複合施設、WPÜ SHINJUKU

WPÜ SHINJUKUの施設内には、さまざまな目的を持つ人が訪れる。ホテルには宿泊客が、カフェダイナーには食事を楽しむ人が、イベントスペースやギャラリーには音楽やアートに触れたい人が集まる。国籍や年齢もさまざまだ。

「ホテルには国内外からの観光客が来ますし、キオスクにはグッズを求めて来てくれて、ラジオは音楽好きが集まってくれます。多様なファンクションがあることで、いろいろな人が来てくれている感じがありますね」(浅木さん)

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▲WPÜ SHINJUKU総括支配人の浅木隆太さん

WPÜ SHINJUKUの構想は、「街に開かれた場所をつくりたい」という想いから始まった。

「施設の玄関口である1Fにカフェ&ダイナーをつくったのは、街の人が入口として入りやすいからです。2Fのギャラリースペースに関しては、東京ではアートや音楽のイベントをこのサイズでできる場所がなかなかなかったり、あっても場所代が高かったりする。だからあえてそれをつくって、いろいろな人が使えるようにしたいという考えがありました。パブリック性を重視して、ホテルをつくっていったという感じです」(浅木さん)

WPÜが大切にしているのは、未来をつくる世代のクリエイターやアーティストが、音楽、食、アートといったカルチャーに直接触れられる環境をつくることだ。コロナ禍を経て、自分たちがこれから何をすべきかを社内で話し合うなかで、未来の才能をどう引き出すかという視点が生まれた。その考えは、社名である「ワンダーパワードユー」にも込められている。

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▲多彩なクラフトビールが楽しめるカフェダイナー(写真提供:WPÜ)

施設内に若手アーティストやクリエイター、学生向けのレジデンスを設けているのも、その視点からだ。暮らす場所の近くで、音楽イベントや食のイベント、アーティストによる制作やワークショップが常に行われる。日々の中でそうした場面に触れられることが、滞在している人にとっても新しい経験になる。

「これから未来をつくっていく世代の人たちには、やっぱり生で見て感じてほしいじゃないですか。僕たちスタッフも、過去に生で触れたアートや音楽に衝撃を受けたというメンバーが多いので、そういう環境をつくりたいという想いがすごくありますね」(浅木さん)

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▲ラウンジにはさまざまな国籍・年齢の滞在者が集う

さらにWPÜ SHINJUKUでは、アーティストやクリエイターの短期滞在プログラムも行っている。紹介や公募を通じて国内外からアーティストを招き、1週間~1カ月間、WPÜ SHINJUKUに滞在しながら制作やワークショップを行う。制作の過程を、レジデンスの入居者やホテルゲストが見ることもできる。

「カルチャーが集まる場所にすると、経験のある人たちがイベントをやってくれたりする。そういうものを若者や学生たちが間近で見られて、参加できる環境にすれば、この場所ならではの出会いや経験が生まれると思います」(浅木さん)

WPÜ SHINJUKUでは、多様な目的やバックグラウンドを持つゲストを受け入れながら、日々新たなカルチャーが交差していく。

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▲イベント時の様子(写真提供:WPÜ)

短い立ち上げ期間で、複数の会計シーンに対応

WPÜ SHINJUKUでSquareを導入したのは、2023年の開業時だった。ホテル、カフェダイナー、キオスク、イベントスペースなど、施設内に複数の機能があるWPÜ SHINJUKUでは、会計が発生する場面も一つではない。フロントでのチェックイン時の支払い、カフェダイナーでの注文・会計、キオスクでの販売、イベント時の決済。それぞれの場所に合わせて、スムーズに使える決済環境を整える必要があった。

開業までの準備期間が限られるなかで、決済サービスの導入にもスピード感が求められた。Squareは導入時の対応が早く、現地でのセットアップやサポートも受けられたことから、立ち上げ時の運営に合っていたという。

「新宿のオープン時に、どの決済端末を入れるか考えていたタイミングでSquareを紹介してもらいました。使ってみたら操作がすごくシンプルで、メンバーへの導入が早かったんです。スマートフォンを触るのと同じような感覚でみんな使ってくれていたので、それを見てこれはいいなと思いました」(浅木さん)

現在、WPÜ SHINJUKUでは、ホテルフロントでSquare スタンドとSquare ターミナルを使用している。チェックインカウンターでの決済に加え、状況に応じてSquare ターミナルを持ち運び、ソファ付近で会計を行うこともある。足の不自由なお客さまや、その場で対応した方がよい場面でも、端末を動かせることが役立っている。

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操作のしやすさは、スタッフへの共有にもつながっている。WPÜ SHINJUKUでは約50名のスタッフが働き、そのうちキッチンスタッフを除く約40名がSquareの端末を操作できる。ホテルやカフェダイナー、イベントなど、日によって人の流れが変わる施設だからこそ、多くのスタッフが迷わず扱えることは現場にとって大きい。

フロント、カフェダイナー、キオスク、イベント。それぞれの場所で求められる会計の流れは少しずつ異なる。WPÜ SHINJUKUでは、Square スタンドやSquare ターミナルを場面に応じて使うことで、施設内のさまざまな会計シーンに対応している。

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注文受付からテーブル決済まで。カフェダイナーにSquare ハンディを導入

WPÜ SHINJUKUのカフェダイナーは50席あり、フードとドリンクを合わせたメニュー数は100品以上。国籍やバックグラウンドの異なるスタッフの視点を活かし、ジャマイカ出身のスタッフの意見を取り入れたジャークチキンプレートや、海外のコーヒーカルチャーに詳しいスタッフの知見を活かしたコーヒーなど、多様なカルチャーがメニューにも表れている。

カフェダイナーでは、2026年8月にSquare ハンディ3台を導入し、あわせてPOSもSquareへ切り替えた。常時4〜5名いるスタッフがSquare ハンディを1台ずつ持ち、注文受付からテーブル決済までを1台で行う運用を始めている。

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「テーブルでオーダーから決済まで完結できるので、スタッフの動線がかなりスムーズになりました。今までの半分ぐらいの労力で済んでいる感覚です」(小野さん)

ディナータイムはテーブル会計を基本としつつ、状況に応じてSquare スタンドを使ったレジでの会計も選べる。お客さまの希望やその場の流れに合わせて、会計場所を変えられる点も使いやすいという。

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手のひらの上で作業が完結

Square ハンディは、決済受付からバーコード読み取りまで、業務運営に必要な機能を手のひらサイズに集約した軽量端末です。居酒屋やレストランでのテーブル会計、商品数の多い小売店での在庫管理など、さまざまな場面で活躍します。ビックカメラやヨドバシカメラなど、家電量販店でもお求めいただけます。また、初期費用をかけずに始めたい方には、お手持ちのスマホを使った「スマホでタッチ決済」もおすすめです。

また、POSをSquareへ切り替えるにあたり、フードやドリンクのメニュー登録も行った。現在はカテゴリー分けを調整しながら、スタッフが注文を入力しやすい画面に整えている段階だ。

「前に使っていたものよりも画面がシンプルで、メニューも探しやすくなりました。ボタンを押してからの反応も速くなった感じがあります。今はPOSもSquareに統一されたので、決済の連携も早くなって、1秒かからないぐらいです」(小野さん)

今後はメニュー設定やカテゴリー分けをさらに整えながら、Square POSレジ レストラン向け(プラスプラン)で使える機能も活用し、カフェダイナーの運営に生かしていく考えだ。

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▲Square POSレジ レストラン向け(プラスプラン)では、滞在時間ごとにテーブルを色分けすることが可能

NÜCHI by WPÜから広がる、売上管理の一元化

NÜCHI by WPÜは、料理やカクテルと音楽、人が交わるミュージックバーとして、2025年10月に沖縄県那覇市にオープンした。開店時からPOSと決済端末をSquareでそろえ、店内ではSquare ハンディを使い、席で注文を受け、そのまま会計まで対応している。

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▲NÜCHI by WPÜの店内(写真提供:WPÜ)

「NÜCHI by WPÜでは、POSも決済機能もトータルでSquareを使っています。そこで問題なく運用できていたので、新宿のカフェダイナーにも導入しました」(浅木さん)

NÜCHI by WPÜで先にSquareを使っていたことは、新宿での導入作業の面でも役立った。

「NÜCHIですでにSquareのPOSを使っていたので、沖縄のメンバーに聞けたのは良かったですね。設定画面も見られるので、どういうふうにシステムをつくっているのか参考にしながら進められました」(小野さん)

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▲カフェダイナーのフロアスーパーバイザーを務める小野太聖さん

Squareで売上データを確認できることは、日々の店舗運営にも生かされている。WPÜでは、日々の朝礼で前日の売上を共有している。

「正社員やアルバイト関係なく売上データの数字を共有していて、スタッフの感度やモチベーションが上がるといいなと思っています。『昨日は数字が少し伸びませんでしたね』という会話を全メンバーが共通してできると、じゃあ対策として次はどうしようかとチーム全体で考えられるので、みんなでつくっている感覚があります」(浅木さん)

また、Square上で新宿と沖縄の売上を横断して確認できることは、拠点を越えた刺激にもなっている。沖縄の週末の売上を見て新宿のスタッフが刺激を受けたり、反対に新宿の盛り上がりを沖縄側が感じたりする。離れた場所にいても、それぞれの店舗の状況を知ることで、自分たちの運営を考えるきっかけになっているのだ。

売上を確認することは、単に数字を管理するためだけではない。昨日の結果を見て、今日どう動くかを考える。新宿と沖縄、離れた拠点で働くスタッフの間にも、同じ数字を見ながら店舗をつくっていく感覚が少しずつ育っている。

個性ある人や場所に光を当てるカルチャーハブに

WPÜが目指しているのは、音楽、食、アート、イベントを通して、より個性のある人や表現に出会える場所だ。

「今、特に東京ではさまざまな面で均一化が進んでいると思うんです。でも、いつも面白いものって、個性がある人のアイデアだったり、独特な雰囲気、個性があるお店だったりする。そういうものにスポットライトが当たるような施設にしていきたいと思っています」(浅木さん)

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WPÜ SHINJUKUでは、若いクリエイターによるZINEやマガジンのイベント、食と音楽を組み合わせたイベント、アーティスト・イン・レジデンスの制作過程を見られる食事会など、さまざまな企画を行っている。

「これからカルチャーに触れていく若い世代にとっても、音楽やアート、食に親しんできた大人にとっても、ここを訪れることで新しい発見や刺激に出会える。そんな場所を目指していきたいです」(浅木さん)

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そしてWPÜの構想は、新宿だけにとどまらない。今後は都市部だけでなく、地方にもカルチャーが集まる場所をつくっていきたいと考えている。

「都市でもやりたいですし、地方でもやっていきたいですね。地方に面白いカルチャーが集まる場所ができたら、若い子たちがその土地に残るきっかけにもなると思っています」(浅木さん)

新宿で生まれる出会い、沖縄で広がる音楽と食の場、そしてこれからの新しい拠点。WPÜはそれぞれの場所の個性を生かしながら、宿泊、飲食、イベントを通じて、人とカルチャーが交わる場をつくり続けていく。

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「正社員やアルバイト関係なく売上データの数字を共有していて、スタッフの感度やモチベーションが上がるといいなと思っています。『昨日は数字が少し伸びませんでしたね』という会話を全メンバーが共通してできると、じゃあ対策として次はどうしようかとチーム全体で考えられるので、みんなでつくっている感覚があります」 ー WPÜ SHINJUKU 総括支配人 浅木隆太さん

Squareで実現できたこと

施設内の会計シーンに合わせた端末導入

ホテルフロント、キオスク、イベント、カフェダイナーなど、施設内のさまざまな場所で会計が発生するWPÜ SHINJUKU。Square スタンド、Square ターミナル、Square ハンディをシーンに合わせて導入することで、チェックイン時の決済からテーブル会計まで、それぞれの現場に合う会計の流れを整えています。

Square ハンディとPOSによる注文・会計の一体化

カフェダイナーでは、Square ハンディ3台の導入にあわせてPOSもSquareへ移行。スタッフがテーブルで注文を受け、そのまま決済まで対応できるようになり、ディナータイムのテーブル会計や状況に応じたレジ会計など、店内の動きに合わせた対応がしやすくなりました。

新宿と沖縄をまたいだ売上データの共有

WPÜ SHINJUKUと沖縄のNÜCHI by WPÜの売上を横断して確認し、朝礼でスタッフに共有。売上を管理するだけでなく、店舗の状況を知り、チームで次の動きを考えるきっかけにしています。

記事に​​掲載されている​​店舗情報 (商品内容、​​価格、​​営業時間など​​) は​​2026年8月時点の​​ものです。