沖縄本島中部の西海岸に位置する北谷町(ちゃたんちょう)。ピンク、黄色、オレンジと色とりどりの建物が海辺に立ち並び、異国感漂う「美浜アメリカンビレッジ」が有名なエリアである。ここで一際クールな雰囲気を漂わせているのは、個性的なストリートブランドを取扱うセレクトショップ「Chocolate Jesus(チョコレートジーザス)」だ。島内ではパルコシティにも店舗がある。

Chocolate JesusがSquareを導入したのは、オープンから4年ほどが経った2015年。決済端末の活用はもちろん、いまではSquare POSレジのリテールモードで在庫管理も行う。今回は新たに導入したSquare ハンディを中心に、Squareの活用方法やお店について、管理統括責任者の新垣盛矢(あらかき・せいや)さんと事業統括責任者の金城翔(きんじょう・しょう)さんにお話を聞いた。
| 業種 | アパレル店 |
| 業態 | 小売 |
| 使用しているSquareのサービス | Square ハンディ、Square ターミナル、Square レジスター、Square スタンド、Square POSレジ(リテールモード) |
目次
- 地元・沖縄から発信したかった
- Squareの端末は場面にあわせて使い分け
- 棚卸しの作業日数が1週間から3日に短縮
- 店舗間の在庫移動はリテールモードでらくらく対応
- Chocolate Jesusの今後
- Squareで実現できたこと
地元・沖縄から発信したかった
本店をかまえる商業施設、アメリカンビレッジが完成したのは、20年ほど前のことだ。かつて米軍基地だった土地が返還されたことを機に開発がスタートし、建設が完成したのは2004年頃だった。以来、国内外の観光客が立ち寄るスポットでありつつも、地元の若者や米軍基地住まいのアメリカ人が遊びにくる場所にもなっており、昼夜問わず活気であふれている。
実際に、代表とお店を立ち上げた金城さんも、海外のファッションや音楽をいち早くキャッチしようと、若い頃から車で北谷によく遊びにきていたという。

▲金城さん
これまでにないストリート文化の発信地をつくりたいと2011年にお店をオープンさせたのは、北谷のとなりまち、宜野湾市(ぎのわんし)だった。開店から3年後に北谷町に移転。その後、町内で3店舗にまで拡大し、そのすべてを統合する形で2020年にアメリカンビレッジ内に店舗を移した。こうしていまや、北谷の文化に影響を与える側にまわっている。

アメリカンビレッジ内の店舗はかなり広く、面積は330坪ある。おかげでこれまでやむを得ず諦めていたブランドも取り入れられるようになった。20未満だったブランド数は40以上にまで拡大。アイテム数は1万点から3万点にふくらんだ。海外ブランドにとどまらず国内ブランドにもセレクトを広げ、5年ほど前からは自社ブランドの開発にも力を入れている。ただ、作り手の思いやデザインにおいて自分たちがかっこいいと思ったものだけを選ぶ、という軸はオープン当初からいまも変わらない。

Squareの端末は場面にあわせて使い分け
Chocolate Jesusは10年ほど前からSquareを使用し、新しい端末が出るたびに欠かさず入手してきた。いまでは主に4種の決済端末(Square レジスター、Square スタンド、Square ターミナル、Square ハンディ)を用途別に使い分けている。

▲1階で使用しているSquare レジスター
直近で導入した端末は、Square ハンディだ。スリムなボディで、まるでスマートフォンのようにポケットに入れて持ち運べる。

▲Square ハンディで決済をしている様子
キャッシュレス決済ができるのはもちろん、バーコードスキャナーとカメラが搭載されているため、商品バーコードをスキャンして在庫検索をしたい、商品画像を撮影してPOSレジに登録したい……など小売店ならではの場面に応じる巧みな端末だ。
POSレジも内蔵されているため、以前だとスマートフォンやタブレットから利用していたSquare POSレジを、ハンディで操作できるようになった。端末に搭載されているバーコードスキャナーを使えば、対象商品の在庫数を瞬時に端末上で確認できる。新垣さんに感想を聞いてみた。
「お店が1階、2階とあり、以前まで在庫を調べたいときは、1階のレジまで行って調べていました。ハンディがあることによって、2階にいてもその場でお客さまに接客しながら在庫を確認して、すぐにお客さまに提供できています。時間効率の面ではだいぶ良くなりました。そのままハンディでお会計もできるので、1階のレジが混んでいる場合は、簡易レジとしても使っています」(新垣さん)

棚卸しの作業日数を1週間から3日に短縮
以前までスタッフが各々のiPhoneから使用していたSquare POSレジをSquare ハンディ上で使えるようになったことは、年に2度行う棚卸しの場面でも大いに役立っているという。
「Square ハンディを導入するまでは、スマートフォンでSquare POSレジのアプリを立ち上げて、スキャン機能を使っていました。ただスマートフォンだとバッテリーがすぐに減って、何度か充電しないといけない場面もありました。それがハンディで棚卸しを行ったら、1回も充電せずに、1日全然使えるくらいのバッテリーがありました」(新垣さん)
スキャンの速度にも、変化があったという。
「スマートフォンのカメラでスキャンするより、ハンディのスキャンのほうが反応がよくて、スマートフォンだと3、4秒だったのが1秒くらいでスキャンできるようになりました。商品数が3万点ほどあるので、トータルでもかなり時間を削れています」(新垣さん)
商品のバーコードスキャンができるのは、Square POSレジのリテールモードに特化した機能だ。幅広い業種で使えるスタンダードモードでは使用ができない。Chocolate Jesusはリテールモードに乗り換える前までは、スタンダードモードを使用しており、今よりもアナログな方法で棚卸しをしていた。
「移転前まではエクセルで作った在庫データを印刷して、そこから本当に在庫があるのかを探し、チェックをつけていました」(新垣さん)
作業にかかっていた日数は、1週間。具体的には、営業を終えてから約8時間にも及ぶハードな作業を7日間立て続けに行っていた。
それがSquare ハンディに切り替え、そこからSquare POSレジのリテールモードを使うようになってからは作業日数が半分以下に激減。実質2、3日程度で終わるようになったという。

「現状ですと、Square ハンディで商品をスキャンして、表示された在庫数がちゃんとあるか、過不足が起きてないかをすぐに確認できるので、だいぶ時間効率も上がりました」(新垣さん)

店舗間の在庫移動はリテールモードでらくらく対応
Chocolate Jesusが使用しているSquare POSレジのリテールモードは、有料版(月6,000円/店舗)のほうだ(※)。あえて有料版を選んだのは、店舗間での在庫移動を円滑にし、差異をなくしたかったためだという。
※Square POSレジのリテールモードには無料版と有料版があります。前述のバーコードスキャン機能は、無料版でも使用できますが、在庫移動は有料版のみで利用できる機能となります。詳しくはこちらをご確認ください。
Chocolate Jesusを運営するWaffle inc.は、全国で3店舗を運営している。Chocolate Jesusの本店と、沖縄パルコシティ店、そして大阪の「AT.OSAKA」である。
どの店舗でも同じブランドを取り扱うため、少なくとも週に1回、3店舗間での在庫移動が発生する。
「たとえば大阪の店舗だと売れ行きがいいけど、沖縄だとあまり動いていない商品があれば、すぐに在庫移動して、売れている店舗で販売するという目的があります。前まで在庫移動の処理は手打ちで記録していたので、リテールモードで在庫移動できるようになったのは、かなり大きかったです」(新垣さん)

Square POSレジのリテールモードなら、対象商品の画面から移動させたい在庫数と移動先店舗を選ぶだけで、各店舗の在庫が自動的に調整される。在庫をいつ、何点移動したかの記録もアプリ上に残り、簡単に遡れる。そのため、差異が発生しても原因が追求しやすいという。
「記録をもとにミスを見つけて対処できるので、結果として差異が出なくなりました」(新垣さん)
無料ですぐに利用できるPOSレジならSquare
Square リテールPOSレジは、小売業の複雑な在庫管理や売上データを正確に把握するために設計された特化型POSレジシステムです。実店舗とオンラインの在庫情報を自動で同期する高度な機能を備えながらも、無料ではじめられるのが特徴。アパレルやスーパー、チェーン店など、小売事業者の事業運営に役立ちます。
Chocolate Jesusの今後
いま一番注目してほしいブランドは、なんといってもChocolate Jesusのオリジナルアイテムだという金城さん。5年ほど前からつくりはじめたオリジナルアイテムは、シーズンごとに入れ替わり、いまや全体の半分程度を占める。なかには国内外で目白押しのブランドとのコラボアイテムもあれば、「海の日」とかけあわせたものもある。時とともに進化するストリート文化のトレンドをキャッチしながら、地元沖縄ならではのメッセージやデザインを織り込める。

15周年を目前にして、どんな店舗を今後も目指していきたいと考えているのだろう。
「大事にしているスローガンに、“Supported by Locals(地元の人々に支えられて)”があります。沖縄から魅力を発信していくことをこれまで大事にしてきたので、やっぱり地元に愛されるお店、地元に根付いたお店、というところを引き続き目指していきたいと思います」(金城さん)

「Square ハンディがあることによって、2階にいてもその場でお客さまに接客しながら在庫を確認して、すぐにお客さまに提供できています。時間効率の面ではだいぶ良くなりました。そのままハンディでお会計もできるので、1階のレジが混んでいる場合は、簡易レジとしても使っています」ーChocolate Jesus 管理統括責任者 新垣盛矢さん
Squareで実現できたこと
店内のどこからでも在庫状況の確認ができるように
Chocolate Jesusは店舗スペースが1階と2階に分かれています。以前までは2階で商品を見ているお客さまに「このTシャツのSサイズ、ありますか?」などと聞かれた場合は、1階にあるSquare レジスターに接続されているバーコードリーダーで、在庫状況を調べていました。新たに導入したSquare ハンディなら、ポケットに入れて持ち運べるうえ、バーコードスキャナー搭載のため、1階まで下りることなくその場で在庫状況の確認ができています。また決済機能も備わっているため、1階のレジが混み合っているときは簡易レジとしても活用できています。
棚卸しにかかる日数が1週間から3日程度に短縮
以前までChocolate Jesusでは在庫をエクセルで管理していました。棚卸しの際には在庫リストを印刷のうえ在庫数の過不足を確認していたため、毎日8時間の作業が1週間続いていました。Square ハンディで棚卸しをするようになってからは、商品バーコードのスキャン、在庫数の確認、過不足の修正が端末上で操作できるようになり、作業日数は2日、3日程度に短縮されました。紙の印刷やチェックした内容をもとにエクセルに再度打ち直す作業などがまるっとなくなり、効率よく作業を行えるようになったといいます。
店舗間の在庫移動が円滑に
Chocolate Jesusを運営するWaffle inc.は全国で3店舗を運営しています。どの店舗でも同じブランドを取り扱っていることから、各店舗の売れ行きを見て、少なくとも週1回は在庫移動をするといいます。以前まではエクセルでその都度店舗ごとの在庫数を打ち込んでいましたが、Square POSレジのリテールモード(有料版)を導入してからは、店舗間での在庫移動をシステム上で行えるようになりました。移動させる在庫数と移動先の店舗を選択するだけで各店舗の在庫が自動的に調整されるため、作業効率が向上したそうです。またリテールモードだと移動に限らず入荷の記録も残るため、差異などが発生した際に原因が追求しやすく、結果として差異を最小限に抑えることができています。
記事に掲載されている店舗情報 (商品内容、価格、営業時間など) は2025年10月時点のものです。

