お歳暮の配送料、値上げ相次ぐ 百貨店など物流コスト増、企業努力だけでは吸収できず(SankeiBiz、2018年11月21日)
ヨドバシ・ドット・コムが送料無料を貫いても大成功している理由(ダイヤモンド・オンライン 2018年8月1日)
ネットショッピングを利用する理由
送料の設定
全国どこに配送しても同じ金額の送料を適用します。離島など一部の地域を対象外にすることもあります。
一定以上の金額を購入したお客様に送料を無料にします。
配送エリアを分けて、エリアごとに送料を設定します。
宅配便やメール便など、配送手段によって異なる送料を設定します。
購入金額に関わらず、全国一律送料無料、もしくは一部の地域を除いて送料無料という場合です。
送料に対する消費者の心理
送料無料のメリット
購買者にとってのメリット
合計の支払い金額が購入金額と同じなので、合計金額がわかりやすくなります。
注文から決済までのフローが明確です。送料が別途かかる場合は、配送料金一覧や配送条件が記載されているページなどを開いたり、商品をカートに入れてから送料の額を確認したりなど、ひと手間増えます。支払いまでの手間が増えれば、購買意欲が低下してしまう可能性があります。送料無料なら、最小限のステップで商品の選択からお会計まで進めてもらうことができます。
販売者にとってのメリット
仕入先との契約で商品の価格を下げられない場合などに、送料無料を設定することで競合との差別化を図ることができます。
「5,000円以上送料無料」など、一定額以上を購入したお客様に対して送料無料にすることで、「送料無料になるなら二つ買っておこう」「5,000円以上にするためにこれも買おう」という心理が働き、複数個の購入やまとめ買いが増え、客単価アップが期待できます。
新規の顧客を獲得したい場合は、「お一人様一回限り送料無料」「初回注文のみ送料無料」といった方法を使うのも効果的です。送料の負担をなくすことで、新しい商品を購入するときの「失敗したらどうしよう」という購買者の迷いや不安を軽減することが期待できます。
定期購入のお客様限定で送料無料を導入するなど、リピーターを増やす手段としても使えます。
送料無料導入のヒント
一定額以上で送料無料にするなら、注文金額にあと少し足りないという時に買い足しができるよう、少額の商品を設けましょう。500円、1,000円など金額別で商品を探せるようにすると、購買者にとって親切です。
「感謝祭」「創業祭」「クリスマスセール」など、期間限定で送料無料キャンペーンを導入してみるのも良いでしょう。送料無料の導入を迷っている場合、期間を限定して売り上げ高の変化をみることで、今後の送料設定をどうするか考える際の判断材料にすることもできます。
ショップ側が負担する送料を広告宣伝費として考えることもできます。ネットショッピングでは、口コミやレビューなど購買者の反応が売り上げにリアルに反映されます。「送料無料でお得に買えた」という口コミが増えれば、今後の売り上げにも大きく影響します。