経営を助ける!歯科医院におすすめのPOSアプリ5選

厚生労働省の調べによると2016年の歯科診療所の数は前年に比べ、203施設増加の68,940施設になりました。競合相手が増えている中、歯科医院を経営するには、治療に加え、経理などの事務作業の効率化が大切となります。効率化に役立つ方法はさまざまありますが、その一つがPOSアプリです。

参考:平成28年(2016)医療施設(動態)調査・病院報告の概況(厚生労働省)

今回は、経営をサポートする歯科医院におすすめのPOSアプリを紹介します。

歯科医院のビジネスとしての特徴

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歯科の治療には、保険診療と自費診療の両方があります。最近ではホワイトニングを専門にした歯科や、無痛治療に力を入れている歯科など、さまざまなサービスを提供している歯科医院がみられます。

また、歯科治療は複数回の通院が必要になるケースが多く、初回の診療で患者から好感を得られれば、かかりつけ医として継続的に通ってもらえる可能性が高くなります。

かかりつけ医として重宝される歯科医院を目指すことは、安定した病院経営につながるでしょう。厚生労働省の調査によれば、診療所に従事する歯科医の数は徐々に増加しています。また、人口10万人に対する歯科医の数では、東京都が118.2人、徳島県が103.1人と、歯科医院として競争が激しい地域があることも予想されます。患者獲得のために積極的に施策を講じ、地域になくてはならない歯科医院を目指すことが生き残る道といえるでしょう。

参考:平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況(厚生労働省)

POSアプリとは

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POSアプリは、POSレジ機能を備えたスマートフォン・タブレット向けアプリのことです。

POSとは「Point Of Sales(販売時点情報管理)」のことで、商品が売れた時点で売り上げに関する情報(何がいつどれだけ売れたか)を自動的に記録するシステムです。POSシステムを搭載したレジをPOSレジと呼んでいます。POSアプリは従来のPOSレジを、スマートフォンやタブレット向けのモバイルアプリで代用し、多くはデータをクラウドベースで管理するもので、POSレジでは必須だった専用機や専用のシステムが不要になりました。

オンラインでアカウントを作成すればすぐに使え、無料のサービスも少なくありません。POSアプリは普段使い慣れているモバイルアプリと似た操作感で、短い時間で操作に慣れることができます。従来のPOSレジの導入には大きなコストがかかりましたが、POSアプリであればコストを抑えられるうえに場所もとりません。

歯科医院ビジネスに導入したい理由

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歯科医院ビジネスにPOSアプリを導入することには、次のようなメリットがあります。

会計業務の効率が上がる
スマートフォン・タブレット向けのPOSアプリは、画面をタップして直感的に操作できるため、会計業務の効率アップにつながります。操作に専門知識が不要なため、新たに導入してもスタッフが慣れるまでに時間がかかりません。

患者の負担が減る
スマートフォンやタブレットは持ち運べるため、診察室で会計を済ませることも可能です。足が不自由な患者や小さな子どもを同伴している患者に対して、受付カウンターまで足を運んでもらうことなく、診察席で会計ができます。このような小さな工夫が患者数を増やすことにつながります。

院内の雰囲気を損ねない
大きなPOSレジが受付カウンターに置いてあると、内観を損ねる可能性があります。ホワイトニングや矯正治療などをメインとしている歯科医院や小児歯科医院では、院内の雰囲気にこだわっているところも多いのではないでしょうか。

清潔感やアットホームさを売りにしている内観には、無機質な機械は冷たい印象を与えてしまいかねません。スマートフォンやタブレットなら小さいため、使わないときはカウンター内に仕舞っておくこともできます。会計時に見えたとしてもスマートで、雰囲気を損ねる心配がありません。

外出先でもPOSのデータを確認できる
歯科医院の経営者として、毎月・毎日の売り上げを出先でもチェックしたいと考えている人もいるでしょう。POSアプリは、インターネットにつながっていれば複数の端末からログインしてデータを確認できます。学会などに出席しているような場合でも、現在の売り上げを確認できるのです。

SquareのPOSレジなら高機能なのにずっと0円

キャッシュレス決済、在庫管理、顧客管理、スタッフ管理など、店舗に必要な機能をすべて搭載

おすすめのPOSアプリ5選

Square POSレジ

Square POSレジは、iOSとAndroidの両方に対応している無料POSアプリです。外出先からいつでもデータにアクセスできるうえ、専用のIC カードリーダー(Square Reader)と連携させることで、クレジットカード決済や電子マネーでの決済が可能となります。

タイムカード機能や在庫管理機能といった会計の範囲を超えた便利な機能も搭載しているため、より効率的な業務ができるようになるでしょう。

「アプリを利用するタブレットを持っていない」「POSレジも決済機能も一台で済ませたい」などの場合は、Squareのオールインワン決済端末(Square Terminal)の導入も視野に入れて検討してもいいかもしれません。Square POSレジアプリが搭載されているので、アプリのダウンロードにタブレットを用意する必要がありません。また、それぞれの機器を別々に用意するよりもコストを抑えられる可能性があります。どちらの端末も固定費はなく、かかるのは端末の購入代金と、決済ごとの手数料のみです。

Squareを歯科医院で導入する方法やメリットについて詳しくはこちらからご確認ください。

POS+(ポスタス)

業種に合わせたラインナップを展開しているPOSアプリです。医療機関向けのものはありませんが、「POS+ beauty」が医療機関に向いた仕様となっています。導入や設置費用、月ごとの利用料金が発生しますが、利用方法をレクチャーしてもらえるため、機械の操作設定が苦手な人に向いています。

スマレジ

iOSのみに対応しており、iPhone・iPad・iPod touchで使用できるPOSアプリです。歯科医院の規模に合わせてプランを選ぶことができます。また、有料ですが操作方法のレクチャーや初期設定などを任せることも可能なため、新しい機器などの導入に不安を感じる人におすすめです。また、実際にPOSアプリがどのようなものかを体感できるショールームもあります。

ubiregi(ユビレジ)

iPadで使用できるPOSアプリです。無料と有料のプラン、歯科医院に必要な機能だけを選べるカスタマイズプランなどがあります。Squareとの連携でクレジットカード決済が可能になるだけではなく、会計ソフトなどとも連携できるなど、使いこなせば非常に便利なアプリといえるでしょう。

クラウドPOS

iPad専用の有料POSアプリで、iPadと初期設定が完了クラウドPOSアプリが導入時に提供されます。そのため、別でiPadを購入する手間を省けます。担当者が事前に操作方法のトレーニングを行うため、導入に不安を感じる人におすすめです。


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執筆は2018年11月14日時点の情報を参照しています。2021年3月16日に記事の一部情報を更新しました。
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