オリジナル商品をネットショップで販売しよう!在庫ゼロでの運営方法、注意点も解説

オリジナル商品の販売には、ネットショップの独自性を出せる、他店との価格競争に陥りにくいなど、さまざまなメリットがあります。製作方法から販売の際の注意点まで、ネットショップでのオリジナル商品販売の基本を解説します。

目次



ネットショップでオリジナル商品を販売するメリット・デメリット

オリジナル商品の販売は、ネットショップ側だけでなくお客様側にもメリットをもたらします。既製の商品と比較して、オリジナル商品の販売には以下のようなメリットがあります。

  • 他店との価格競争に陥らず、自由に価格や利益率を設定ができる
  • デザインや製作方法の工夫により、商品によっては安価に販売できる
  • お客様の声を反映したオリジナル商品を製作できる
  • オリジナル商品の販売でネットショップの個性を表現できる
  • 在庫を持たずにオリジナル商品を販売する方法もある

このように、商品管理や販売における自由度の高さは、オリジナル商品を取り扱う大きな魅力です。お客様がデザインや素材などオーダーして製作する、受注生産制の商品もオリジナル商品といえます。

一方、オリジナル商品を販売する際の以下のようなデメリットについても検討しておく必要があります。

  • 商品クオリティーがネットショップの評価に直結しやすい
  • 製作に時間や手間がかかることがある
  • オリジナル商品の認知度を上げる必要がある

もし、ネットショップのコンセプトや思いが反映されたオリジナル商品が高品質であれば、お客様にからネットショップへの評価も高くなるため、一概にデメリットとは言い切れません。製作時間は商品や製作者により異なり、既製の商品より長くかかることもあれば、すぐに発送できる商品もあります。

また、既に広く知られている商品と違い、オリジナル商品はその良さを知ってもらうために手間がかかります。とはいえ、自ら企画したオリジナル商品であれば、特性を熟知していることで、より詳しい商品説明が可能であることから、魅力を伝えやすいという側面もあります。

オリジナル商品の種類と具体例

ネットショップの販売ラインナップにオリジナル商品を加えようと考えるとき、まずはどのようなジャンルのオリジナル商品が市場で販売されているかを考えてみましょう。オリジナル商品を購入するお客様の立場で考えると、価格が安い、デザインが優れている、使い勝手が良いなど、その商品を選ぶ理由も必要です。潜在的な需要の低いオリジナル商品を製作して不用意に在庫を抱えることを避けるために、事前に十分なリサーチを行ってから販売計画を立てましょう。以下はオリジナル商品の一例です。

雑貨

マグカップなどの食器類、植木鉢などの園芸用品、人形や置き物といったインテリア用品など、ネットショップでしか手に入らないオリジナル商品の雑貨は、買う人に特別感を感じさせてくれます。

衣料品

トップスやボトムスなどの衣服だけでなく、帽子やバッグ、財布などのファッションアイテムも含め、素材やデザインにこだわったオリジナル商品がネット上で販売されています。

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アクセサリー

イヤリングやピアス、ネックレスなどのアクセサリーは、人気の高いオリジナル商品です。サイズが小さく、ネットショップで発送などの扱いがしやすいという特徴もあります。

書籍・雑誌

ネットショップで売買される書籍・雑誌は、電子書籍のフォーマットのものや、PDFの状態で購入し印刷して楽しむものなどが挙げられます。

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写真、イラスト

個人が自宅に飾るという楽しみ方の他、ウェブサイトやパンフレットの素材としての使用ができるオリジナル商品としての写真やイラストもあります。

楽曲

映像などに挿入して使うことができる楽曲も、オリジナル商品です。リクエストによる楽曲制作が可能なケースもあります。

オリジナル商品を販売する方法

ネットショップで既製の商品を販売する場合は、商品と卸業者の選定、仕入れ、在庫管理といった業務が販売の前に発生します。オリジナル商品の場合は、商品のアイデア考案から企画、発注、製作というステップは必須ですが、在庫の有無については手段を選択できます。在庫を持つケースと持たないケースに分けて、それぞれの方法や利点、利用可能なサービスについて考えてみましょう。

1. 在庫ありで販売する

オリジナル商品の製作方法は、ハンドメイドだけでなく、デザインや設計を内製し、商品の製作は外部の工場や製作者に依頼するOEM(Original Equipment Manufacturing)という方法もあります。いずれの場合も在庫はネットショップ事業者が管理することになり、こうしたオリジナル商品の販売方法には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

【メリット】

  • ディテールにこだわった商品を製作できる
  • お客様の要望に応えた商品を作りやすい
  • ハンドメイドでは、モデルチェンジがしやすい
  • OEMでは設備投資不要でオリジナル商品を製作できる

【デメリット】

  • ハンドメイドは量産が難しく、注文にタイムリーに応えにくい
  • OEMは小ロットでの生産ができない場合がある
  • 在庫を管理する場所と時間が必要
  • 不良在庫を抱えることがある

オリジナル商品販売のビジネスを成功させるためには、できるだけ低コストで在庫を維持し、お客様への認知度を迅速に高め、トレンドが変わる前に商品を販売する必要があります。宣伝不足で不良在庫を大量に抱えたり、在庫管理のミスで商機を逃したりするリスクを避けるためには、オリジナル商品の販売をサポートするツールの活用がお勧めです。

ネットショップ作成ツール「Square オンラインビジネス」を利用すると、ECサイトの開設から在庫管理、ソーシャルメディアと連携した販売まで、一気通貫したネットショップ運営が可能になり、オリジナル商品販売ビジネスの負担の軽減に役立ちます。初期費用や固定費なしの無料プランでは、販売成立の際のクレジットカード決済手数料だけでネットショップを運営できるため、これから新たにオリジナル商品販売のビジネスを始めたい人にも適しています。Square オンラインビジネスを活用しているECサイト・ネットショップの事例もぜひ参考にしてください。

2. 在庫ゼロで販売する

オリジナル商品のもう一つの販売方法は、製作から販売までを一手に引き受けるサービス業者のプラットフォームを利用する方法です。ネットショップ事業者はデザインや設計だけを行い、お客様のオーダーを基にサービス業者が製作を開始し、製作された商品がお客様の手元に直接届くという仕組みです。この方法ではほとんどの場合、最低1個から製作・販売が可能で、受注生産制のためネットショップ側が在庫を抱える必要がありません。

たとえば、スマートフォンケースやマグカップ、Tシャツ、缶バッジなど、ベースの色や形は数種類の中から選択し、そこにプリントされる絵柄をオリジナルで製作する、という形式でのオリジナル商品製作が可能です。

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こうした無在庫でのオリジナル商品の販売については、以下のような特徴が挙げられます。

【メリット】

  • 在庫管理のコストや時間がかからない
  • 少数単位でオリジナル商品を製作でき、多くの資金が必要ない
  • 受注生産制のため、赤字が発生しない

【デメリット】

  • デザインの自由度や品質が低いことがあり、差別化が難しい
  • 生産受注制のため、商品到着までに時間がかかる
  • 発注個数が少ないため、販売単価を下げにくい
  • 利益率が低くなりやすい

品質や利益率の観点から、この方法で大きな利益を生むことは簡単ではないといえますが、初めてのオリジナル商品の販売や、小規模なビジネスの試みとしては手軽に利用しやすいサービスといえます。

無在庫でオリジナル商品を販売できる代表的なサービスとしては、集客が行いやすいモール型サービスの「SUZURI」や、外部サービスとの連携で種類豊富な商品を製作できる「BASE」などがあり、いずれも初期費用ゼロで商品1個単位から利用可能です。

オリジナル商品製作・販売の三つの注意点

オリジナル商品を製作・販売するにあたっては、法律などのルールを遵守する必要があります。オリジナル商品のビジネスを始める前に、以下の3項目は必ずチェックしておきましょう。

1. 著作権・商標権・肖像権

自社で企画したオリジナル商品であっても、そのデザインや名称などが他社や他人の権利を侵害してしまうと違法となり、市場で販売することができません。たとえば、書籍やアニメに登場するキャラクターを自分で描いて商品に使う、既存の商品をコピーした商品を自作する、実在する人物やペットの写真を許可なく商品デザインに取り入れるなどすると、違法な商品になってしまいます。違法なオリジナル商品の販売を避けるため、以下の用語の定義を確認しておきましょう。

著作権……著作物(書籍、映画、音楽、絵画、学術研究など)の著作者に与えられる権利

商標権……商品やサービスの商標(名称やマークなど)の独占排他権。出願により取得される

肖像権……肖像(容姿やその写真)を無断で利用することによる、プライバシーやパブリシティ(財産的価値)の侵害から守られる権利

これらの権利を侵害した場合、懲役や罰金、慰謝料の支払いなどが発生することがあります。オリジナル商品の製作・販売を開始する前に、類似性の高い商品や同一の商品がないか、また誰かの権利を侵害していないか、忘れずにチェックしましょう。オリジナリティーを大切にすることは、ビジネスの成功と持続性にもつながります。

2. 景品表示法

景品表示法とは、正式名称を「不当景品類及び不当表示防止法」といい、オリジナル商品に限らず全ての商品に対して、商品についての不当な表示や、販売促進のための過剰な景品などを規制する法律です。たとえば健康食品の説明として、根拠を示さずに「食べると30歳若返る」と表示して販売すれば、誇大表示として景品表示法に違反する可能性があります。商品説明の他、商品名やキャッチコピー、広告文言なども対象です。

また、オリジナル商品の販売促進活動の一環であっても、商品購入特典として不当に高価な景品をプレゼントする、不当に高価な賞品が当たる懸賞を設定するなどの行為も禁止されています。

3. 販売許可・規制

オリジナル商品であっても、商品のジャンルによっては販売許可の取得が必要なケースがあります。例として、以下のジャンルのオリジナル商品には、製作・製造と販売についての許認可や規制が存在します。

アルコール類……通信販売酒類小売業免許
化粧品……化粧品製造販売業許可
健康食品・サプリメント……医薬品医療機器等法・食品衛生法などに基づく許可
中古品(古本、古着、リサイクル品など)……古物商許可

この他、衣類や食器など肌や口に触れるオリジナル商品については、販売許可は不要ですが、健康を害する可能性のある物質が製造に使われていないか、品質について製作者・製造委託先に確認しておくと安心です。

さらに、利用するプラットフォームやサービス業者の規約を守り、オリジナル商品の魅力をお客様に上手に伝えながら販売を行いましょう。

参考:
ネットショップでの販売に必要な許可とは。届出先から申請方法までをご紹介
健康食品を取り扱う際の確認ポイント(東京都健康安全研究センター)

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執筆は2021年3月31日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash