「寝ても疲れが取れない」「集中力が続かず、イライラしやすい」。病気ではないけどなんだか調子が出ない、そんな身体と心の不調を抱えながら日々を過ごす女性にとって駆け込み寺ともいえる場所がある。漢方薬剤師・漢方ライフクリエイターの樫出恒代(かしでひさよ)さんが主催する「漢方カウンセリングルームKaon
」(以下、漢方Kaon)だ。

漢方Kaonでは、不調に悩む女性向けに対面やオンラインで漢方カウンセリングを行っている。また、ワンディセミナーやワークショップ、「漢方アドバイザー」を育成するアカデミーを定期的に開催するなど、「漢方をもっと身近に。もっと自分らしく」という思いのもとに幅広い活動をしている。

そんな漢方Kaonの活動を支えているのが、Squareの決済サービスだ。キャッシュレス決済端末のSquare リーダーをはじめ、Square 請求書Square 予約など、さまざまな場面でSquareを利用している樫出さんに、Squareを選んだ理由や役に立っている点を伺った。

業種 ヘルスケア
業態 漢方カウンセリング、漢方アカデミー
利用しているサービス Square 予約Square リーダーSquare 請求書Square オンラインチェックアウト
導入を検討した理由 カード決済の需要を感じたため
Squareが役に立っている点 ・カード決済は入金サイクルが遅いという懸念点を解消できた
・対面、非対面の決済の両方がSquareで一本化できる
・手作業で行っていた予約管理が自動化された

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漢方は、中国から6世紀頃に伝来した医学を起源とする日本独自の医学で、不調が起きている部分にピンポイントでアプローチするのではなく、心を含む身体全体を診ていくのが特徴だ。それゆえ、漢方カウンセリングでは時間をかけて、症状はもちろんこと、日々の生活習慣や、一見不調とは関係がなさそうな仕事やプライベートの悩みにも耳を傾ける。一人ひとりの心や身体の不調を把握し、その人に合った漢方薬や養生法をアドバイスするためだ。

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漢方カウンセリングに加えて人気なのが、オリジナルメニューの「バイタルフットヒーリング」だ。足裏からひざ上までの経絡オイルトリートメントとカウンセリングを組み合わせたもので、第二の心臓と呼ばれる足に直接触れることで、より効果的なアドバイスにつながるという。

漢方Kaonに通うお客様は、40代から50代の女性が多い。更年期に伴うさまざまな症状に悩みつつも、仕事に子育てや介護で忙しく、自分の身体にゆっくり向き合う時間が取れない人も多い。マッサージで気持ちがほぐれると、普段なかなか周囲に言えなかった本音を打ち明けてくれるお客様もいるそうだ。
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キャッシュレス決済の利用が9割

より多くの人に漢方の考え方を取り入れてほしいと、樫出さんが漢方Kaonをスタートさせたのが2010年頃。しばらくは現金のみだったが、カウンセリングに漢方薬も加わると平均単価は3万円ほどになる。カード決済の需要を感じた樫出さんが、まず検討したのがCAT端末と呼ばれる据置型の決済端末だ。ただ、入金サイクルがネックになったという。

「月末締めの翌月入金とか、入金が1カ月先や2カ月先になるのは当然という時代でした」

この問題を解決したのがSquareだ。最短翌営業日というスピーディーな入金サイクルを知った樫出さんはSquare リーダーの導入を決めた。

「Squareの決済端末はスマホでも決済できるので、セミナーのときなどはその場で決済ができるのがいいですよね」

2014年にSquare リーダーを導入してから約8年。今ではカウンセリングに訪れるお客様の9割がキャッシュレス決済を利用している。

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遠くに住むお客様にはSquare 請求書

カウンセリングルームがあるのは東京・銀座だが、電話やオンラインでもカウンセリングを行っているため、漢方Kaonのお客様は全国にいる。多いときでは月に100件ほど遠くに住むお客様に漢方薬を送ることもある。その際に、決済方法として活躍するのがSquare 請求書だ。

「こういうのがあるんだ!と思って試行錯誤しながら導入しました」

Square 請求書はメールで送ることも可能だが、印刷にも対応している。漢方Kaonでは印刷した請求書を漢方薬に同封している。お客様は届いた請求書の内容を確認し、請求書の下部にあるQRコードを読み込んで決済をするという流れだ。メールでのやり取りがあまり得意ではないお客様でも、この方法ならスムーズに支払いができるという。

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▲生薬をブレンドした「Kaon茶」(注:2022年11月にパッケージがリニューアルされる予定です)

手作業での予約管理が大きな負担だった

漢方Kaonでは、樫出さんを含む少人数のスタッフが、漢方カウンセリングから、漢方薬の送付、セミナーやスクールの開催までを担っている。忙しい日々のなか、業務の大きな負担になっていたのが予約の管理だ。

ホームページの問い合わせフォームにお客様が希望のメニューや日時を入力するという方法を採用しているが、特に樫出さんは2カ月先まで予定が埋まっていることが多く、希望の日時が空いていない場合、予定をすり合わせるのに何度もお客様とメールのやりとりをすることになる。また、初めて漢方Kaonを利用するお客様には、予約前日にリマインドメールも手動で送信していた。

「本当に大変だったんですよ。希望の日が空いてないと、『この日はいかがですか?』『担当が変わりますが、この日ならどうですか?』というやり取りを何回もしてました。お客様からも、『空いてる日にちが分かるものはないですか?』と聞かれることがありました」

こうした課題を解決できないかと考えたのが、予約システムの導入だ。複数の予約システムを検討したが、導入費用や月額料金が高額だったり、顧客情報がSquareと予約システムの2箇所に分かれてしまう点が気になったりと、懸念点があった。

Square 予約の導入

こうした懸念点を解決したのが、2022年5月に提供が始まった「Square 予約」だ。以前から使っていたSquareなら、顧客情報が散らばることもない。また、料金もリーズナブルだった。漢方KaonではすぐさまSquare 予約の導入を決めた。スタッフの堀部朋子さんに導入時に困ったことがなかったかを聞くと、「分からないことが出てきたら、Square サポートに連絡をしました。いつも電話がつながるし、必ず解決まで持っていってくれるので頼りになります」と答えてくれた。

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▲予約専用サイトのイメージ(注:最新の予約状況は専用サイトからご確認ください)

漢方Kaonの予約専用サイトでは、希望するメニューやスタッフを選択すると、予約が可能な日時がカレンダー形式で表示される。

「早く診てほしいというお客様もいらっしゃるので、スタッフの空き具合が分かるのがすごくいいです」(堀部さん)

Square 予約ならお客様はカレンダーを見ながら、自分の予定に合わせてササッと予約が取れる。また、空き具合の可視化はスタッフの稼働率アップにも貢献しているという。

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▲カウンセリング後、その場で次回の予約を取ることも可能。

Google カレンダーとの連携は欠かせない機能

お客様が予約を入れると、スタッフには通知が届くのと同時に、Google カレンダーにも反映される。カウンセリング以外の予定もすべてGoogle カレンダーで管理している漢方Kaonでは、Google カレンダーとの同期は欠かせない機能だ。また、お客様へのリマインドメールが自動で送信される点も、樫出さんは気に入っているという。

※ Google カレンダーとの同期やリマインドメールは、プラスプラン(月額3,000円)とプレミアムプラン(月額8,000円)の有料プランでご利用いただける機能です。

「ノータッチで、気が付けば予約が入っている状況はありがたいですね。予約管理に費やしていた時間を手放せることで、自分の予約に集中できます」(堀部さん)

予約管理の時間が1/10に

コロナ禍をきっかけに、オンラインカウンセリングを利用するお客様が増加した。オンラインカウンセリングを予約したお客様には、ZoomのURLと合わせてSquare 請求書をメールで送っている。海外からのカウンセリング予約もSquare 請求書ならスムーズに決済ができる。

樫出さんに導入後の感想を伺うと、「予約管理に割いてた時間をすごく節約できたと思います。もう10分の1くらい。設定をしておけば、あとは何もやらなくてもいいです」と答えてくれた。

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「予約管理に割いてた時間をすごく節約できたと思います。10分の1くらいですね。設定しておけば、あとは何もやらなくてもいいですから」――漢方カウンセリングルームKaon 樫出恒代様

漢方KaonがSquareで実現したこと

入金サイクルを気にせずにキャッシュレス決済を導入

キャッシュレス決済を導入する際、懸念点になっていたのが入金のタイミングでした。Squareでは、三井住友銀行・みずほ銀行を登録した場合、決済日の翌営業日に決済額が振り込まれます。また、三井住友銀行とみずほ銀行以外の金融機関口座の場合は、毎週水曜日で締め、同じ週の金曜日に合算で振り込まれます。Squareを選んだことで、入金の遅さに悩むことなく、キャッシュレス決済が導入できました。

対面も非対面も決済はSquareで一本化

漢方Kaonでは、対面でのカウンセリングにはSquare リーダー、遠くに住むお客様に漢方薬を送るときやオンラインカウンセリングにはSquare 請求書、セミナーの支払いにはSquare オンラインチェックアウトを利用しています。対面での決済も、非対面での決済もSquareに一本化することで、複数のアプリや管理画面を行き来することなく、一つの管理画面で複数の支払情報を把握できます。

予約管理の自動化

対面でもオンラインでもカウンセリングを行っている漢方Kaonでは、予約日時の調整に多くの時間を費やしていました。Square 予約で予約可能な日時を設定しておけば、お客様は予約専用サイトからご自身で予約が可能です。リマインドメールもSquare 予約から自動で送信されるので、予約管理に費やしていた時間を大幅に短縮することができています。

この事例に登場したSquareのサービスは:

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予約管理はSquare 予約で

Squareの予約管理は無料から導入でき、事前決済はもちろん、有料プランの場合はキャンセル料も取れるので、ノーショウ対策もできます。専用アプリでも、お使いのブラウザでも、場所を問わず、どこでも予約の状況を確認、調整できます。


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