クラウドソーシングで仕事を受注するには

「クラウドソーシング」ということばを聞いたことはありますか。フリーランスの人の中にはクラウドソーシングで仕事を受注している人もいるのではないでしょうか。副業や趣味でクラウドソーシングを利用している人もいるかもしれません。

今回は、クラウドソーシングについて紹介します。

クラウドソーシングとは

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クラウドソーシングとは、crowd(群衆)とsourcing(業務委託)からなる造語です。依頼者が業務をインターネットを介して発注する仕組みです。外部委託を意味するアウトソーシングと異なり、専門性に関係なく不特定多数の人に発注できます。依頼者は比較的安価に業務を外注でき、業務を効率化できるとされています。

デザインやWeb制作、ライティング、翻訳など、クラウドソーシングを活用した業務はさまざまです。

クラウドソーシングを始めるメリット

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クラウドソーシングで仕事を受注するメリットを挙げてみました。

時間や場所に縛られない

クラウドソーシングの受注者は、インターネット上で仕事の受注から打ち合わせ、納品までを行うため、場所や時間に縛られずに仕事ができます。自宅やカフェ、コワーキングスペースなど働く場所を選ぶことができます。クラウドソーシングは、多様な働き方が求められている現代にマッチした働き方といえるでしょう。

スキル向上

クラウドソーシングを活用した働き方は、スキルアップにもつながります。たとえば、育児や介護などでフルタイムの仕事が難しい人にとっては、それまでのキャリアから完全に離れないようにするために、スキマ時間を使って仕事をするのに効果的でしょう。また、「趣味を仕事にしたい」と考えているけれど本業にするには経験が足りない人は、クラウドソーシングで実績を重ねることができます。

気をつけること

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クラウドソーシングを利用するにあたり、気をつけたいことをまとめてみました。

顔が見えない

利用するプラットフォームにもよりますが、受注者と発注者共に身元がわからない場合があります。プラットフォーム上に公開されている情報が全てであり、その情報が正しいどうかを確かめるのは難しいでしょう。

もちろん、真剣にビジネスパートナーを探している発注者もたくさんいますが、顔が見えないリスクもしっかりと頭に入れておきましょう。

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業務を受注するために

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プロフィール

クラウドソーシングで業務を受注するためには、プロフィール作成が非常に重要です。プロフィールは履歴書と同じ意味を持ちます。前述した通り、プラットフォーム上では公開されている情報が判断基準になります。面接のときに履歴書を確認するのと同じように、発注者はプロフィールを頼りに受注者を決定すると考えられるのではないでしょうか。プロフィールを充実させるためのヒントを紹介します。

顔写真

やむを得ない事情がない限り、顔写真を載せることをおすすめします。直接顔を合わせることがほとんどないクラウドソーシングで、顔写真を載せて心理的な距離を近づけましょう。また、第一印象はその後の関係にも影響を及ぼします。デザインやアプリ開発など、業務によって好印象とされる雰囲気は異なるかもしれませんが、清潔感がある身だしなみを心がけ、写真を撮ることが大切です。「経営者として大切な身だしなみ〜男性編〜」「経営者として大切な身だしなみ〜女性編〜」の記事もぜひ参考にしてみてください。

スキルや経験

スキルや経験はできるだけ詳しく書きましょう。たとえば、不動産会社で勤務経験があり、現在はライティングの業務を受注している人がいるとします。

A: 不動産会社勤務5年、ライター2年
B: 不動産会社人事部で労務関連業務5年(給与計算業務を中心に3年、福利厚生業務を中心に2年)、ライター(労務関連が得意)2年

2つとも同じ人の経歴を記載したものですが、Bの方がどんな業務を得意としているのかが明確で発注者に選ばれる可能性が高いのではないでしょうか。また、Aだと得意な労務ではなく、不動産営業についての記事作成を依頼されるなど、受注者と発注者双方にとってミスマッチが発生する可能性があります。

サンプル

過去の作品や実績を公開できるのであれば、サンプルとして記載しましょう。スキルや経験の説明だけでなく、過去の作品や実績があれば説得力が増します。

「顔写真」「スキルや経験」「サンプル」は、顔の見えないクラウドソーシングで、信頼を得るために効果的な要素になるでしょう。

「自分を売り込む集客ツール「プロフィール」の書き方」の記事もぜひ参考にしてみてください。

コミュニケーション

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直接会う機会がほぼないクラウドソーシングだからこそ、当たり前のことをきちんと行うことが大切です。

報連相(ほうれんそう)

「報連相(報告、連絡、相談)」はコミュニケーションの基本です。依頼内容に不明点があれば、そのままにせず発注者に随時確認するようにしましょう。勝手に自分で判断し進めた結果、発注者の意図しないものが出来上がった場合は、受注者と発注者双方にとって時間の無駄になります。

やむを得ない事情で納期に間に合わない場合は、判明した時点で発注者に報告するようにしましょう。顔の見えない関係だからこそ、ちょっとしたことで信頼関係が崩れてしまうことを念頭に置きます。

また、受注者と発注者は対等な立場です。「期日を守り納品したにも関わらず、長いこと支払い手続きをしてくれない」などの懸念点は発注者にきちんと伝えるようにしましょう。

クラウドソーシングは比較的新しいサービスのため、今後も新しい活用方法やプラットフォームが生まれるかもしれません。クラウドソーシングの特徴を理解して、仕事の受注やスキルアップに活用しましょう。

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執筆は2018年1月24日時点の情報を参照しています。
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