大阪・舞洲で開催される野外音楽フェス「OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL(通称:ジャイガ)」。10周年を迎えた2026年は、初めて2週にわたる4日間開催を実施し、約100組のアーティストが出演。7万5,000人以上が来場した。
会場では、アーティストグッズやオフィシャルグッズなど約1,200〜1,300点を販売。約130人の販売スタッフが携わる物販エリアでSquare ハンディ100台を使用し、主催者が管轄する各ブースにはSquare ターミナル20台を配置した。
多くの商品を扱い、来場者が集中する大規模フェスの物販をどのように運営したのか。OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL プロデューサーの川上慎介さんと、物販運営を担当する向井美咲さんにお話を伺った。
| 業種 | レジャー・エンターテインメント業 |
| 業態 | 野外音楽フェスティバル |
| 使用しているSquareのサービス | Square ターミナル、Square ハンディ、Square POSレジ リテール向け(プラスプラン) |
目次
- 10周年を迎え、初の2週・4日間開催へ
- 夏の屋外フェスに求めた、速く安定した決済環境
- 約1,300点の商品を、迷わず会計できる仕組みに
- 複数売場の売上データを、報告から精算まで
- 関わるすべての人に支持されるフェスへ
- Squareで実現できたこと

10周年を迎え、初の2週・4日間開催へ
OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL(以降ジャイガ)がスタートしたのは2017年。当時、キョードー関西グループには自主企画の音楽フェスがなく、「自分たちでもコンテンツを持ちたい」という想いから立ち上げられた。
会場となる舞洲は、大阪市内から約30分。都市部からほど近い場所でありながら、海を望む開放的な景色が広がる。
「普段とは違う環境、海の見える異世界で、音楽を楽しんでほしいです。夏フェスなので過酷な部分もありますが、そこも含めてジャイガを好きになってもらいたいと思っています」(川上さん)
10周年を迎えた2026年は、初めて2週にわたる4日間開催に踏み切った。これまでジャイガに出演してきたアーティストや、ともにフェスをつくってきたスタッフと、できる限り一緒に節目を迎えたいと考えたからだ。約100組のアーティストが出演し、4日間で7万5,000人以上が来場した。
ライブだけでなく、物販やフード、協賛ブースなども含め、企画を考えるうえで基準としているのは来場者の目線だという。
「運営側や各ブースの都合を優先するのではなく、お客さまが楽しんでくれるか、喜んでくれるかを考えながら、会場で提供する体験を選んでいます」(川上さん)
真夏の舞洲では、熱中症への備えも欠かせない。氷の配布をはじめ、ドリンクブースや休憩所を増やすなど、対策を毎年少しずつ見直してきた。多くの人が集まる規模へ成長しても、目の前の来場者が一日を楽しめる環境を考え続ける。その積み重ねが、10年にわたるジャイガを形づくっている。

▲多くの来場者で賑わうグッズ売り場(写真提供:キョードー大阪)
夏の屋外フェスに求めた、速く安定した決済環境
以前のジャイガでは、物販エリアで他社の決済端末を使用していた。アーティストグッズの売場には行列ができることもあり、来場者が集中する時間帯には、スピーディーに会計を進められる決済環境が求められる。しかし、iPadの高温による停止や、iPadとカードリーダーの通信に時間がかかることが課題だった。
そこで候補に上がったのが、ジャイガを運営するキョードー関西が、前売券や当日券の販売などに利用していたSquareだ。他のイベントでSquare ハンディを使用した際に、操作のしやすさや会計のスピードも実感していたという。
「ジャイガの物販でも、Squareなら会計をスムーズに進められるのではないかと期待しました。さらに、音楽フェスやコンサートでは、開催日や会場によって必要な端末の台数が変わります。固定費がかからず、イベントの規模や開催頻度に合わせて運用しやすいことも、決済環境を見直すうえで重視しました」(向井さん)

10周年を迎えた2026年のジャイガでは、Square ハンディ100台とSquare ターミナル20台を用意した。Square ハンディを配置したのは、アーティストグッズやオフィシャルグッズを販売する物販エリア。約130人の販売スタッフが同じ種類の端末を使い、来場者の注文を受けて会計を行った。
「毎日スタッフが変わるので、その都度、端末の操作方法をレクチャーしました。ただ、Square ハンディは操作がシンプルで分かりやすく、初めて使うスタッフにも説明しやすかったです。スタッフが入れ替わっても、操作面で大きな問題は起きませんでした」(向井さん)
手のひらの上で作業が完結
Square ハンディは、決済受付からバーコード読み取りまで、業務運営に必要な機能を手のひらサイズに集約した軽量端末です。居酒屋やレストランでのテーブル会計、商品数の多い小売店での在庫管理など、さまざまな場面で活躍します。ビックカメラやヨドバシカメラなど、家電量販店でもお求めいただけます。また、初期費用をかけずに始めたい方には、お手持ちのスマホを使った「スマホでタッチ決済」もおすすめです。
一方、Square ターミナルは、協賛ブースや当日券売場など、主催者側が管轄する各ブースに配置。それぞれの売場で独立して会計を行えるようにした。各ブースでも、大きなトラブルなく決済を行えたという。
大規模なイベントでは、端末を用意するだけでなく、何台をどこに置き、誰がどのように使うかまで考える必要がある。ジャイガでは、これまでの物販で見えてきた課題を踏まえ、4日間の運営に合わせた決済体制を整えていった。

約1,300点の商品を、迷わず会計できる仕組みに
ジャイガの物販エリアでは、アーティストごとに販売窓口を設けている。来場者は窓口に掲示された商品一覧を見ながら購入するグッズを選び、販売スタッフが商品を用意して、Square ハンディで会計する流れだ。
2026年は、グッズを販売するアーティストだけで約100組。各アーティストの商品は最大10点あり、オフィシャルグッズ約100点や協賛ブースなどの商品も含めると、Square POSレジへの登録数は約1,200〜1,300点に及んだ。これらの商品登録は、向井さんらが本部で行った。
「アーティスト側から届く商品名は、すごく長かったり、英語で表記されていたりします。販売スタッフみんなが分かりやすいように短くしたり、英語をカタカナにしたりする作業には、どうしても時間がかかりました」(向井さん)

さらに、オフィシャルグッズの売場では、商品一覧のPOPに番号を振り、Square POSレジに登録する商品名の先頭にも同じ番号を付けた。販売スタッフは、来場者が選んだ商品の番号とSquare ハンディの画面を照らし合わせながら、会計する商品を選択できる。
「販売スタッフが、すぐにすべての商品を覚えられるわけではありません。POPと端末の商品名に同じ番号を付けて、『ここを照らし合わせて入力してください』と伝えています。この方法なら、商品選択で迷うことはあまりありませんでした」(向井さん)
Square ハンディのシンプルな操作性に加え、商品名を分かりやすく整え、POPと端末を同じ番号でつなぐ。売場に立つスタッフを思った一つひとつの工夫が、多くの商品を扱うジャイガの物販を支えていた。

複数売場の売上データを、報告から精算まで
4日間にわたり、複数の売場で100台を超える端末が動くジャイガ。各売場の売上情報は本部で確認し、開催中の状況把握や関係者への報告、イベント終了後の精算に活用した。
「基本的には日ごとの売上を出して、関係者へ報告していました。時間が取れない日は、翌日に2日分をまとめることもありましたが、本部で売上を確認できるので、それぞれの売場から個別に集計してもらう必要はありませんでした」(向井さん)
イベント終了後には、アーティストグッズの精算にも売上データを活用した。Squareの取引履歴から品目ごとの販売数を確認し、売場に残った商品を検品した結果と突き合わせて、各アーティスト側との精算を進めていく。
「アーティストグッズは、精算の際に売上履歴から品目ごとの販売数を出し、検品した数と突き合わせています。決済不良や二重決済のお問い合わせがあったときも、購入内容や時間帯などを取引履歴で照合しています」(向井さん)
100台を超える端末で行われた取引を、本部からまとめて確認できるSquareの売上データ。開催中の報告だけでなく、イベント終了後の精算や決済に関する問い合わせへの対応まで、物販のさまざまな場面で使われている。

関わるすべての人に支持されるフェスへ
10周年という節目を迎えても、プロデューサーの川上さんは、その成果を手放しで語ることはない。
「手応え、というのはあまり感じていないんです。毎年どうしようかと不安ですし、何をしたら喜んでもらえるのかを考えています。これからもコツコツとライブを見に行き、ジャイガを続けていけるように頑張りたいです」(川上さん)
その先に思い描くのは、来場者だけでなく、ジャイガに関わる多くの人に応援されるフェスだ。
「来てくださるお客さまや、そこで働くスタッフ、地元の方々、会場周辺の店舗、公共交通機関、アーティストの皆さま、さらにそこに関わる方々のご家族も含め、全員に支持され、サポートや後押しをしていただけるフェスになることが大切だと思っています」(川上さん)
物販を担当する向井さんも、グッズ販売を通じて、これからのジャイガに還元できることを考えている。
「グッズ販売の面では、商品をつくって販売するだけでなく、これからさらにデザインを磨き、その売上をお客さまの次の体験へとつなげていきたいですね」(向井さん)
来場者を迎える人、会場を支える人、地域で日常を営む人。そうした一人ひとりとの関係を大切にしながら、ジャイガは次の夏へと向かう。

「毎日スタッフが変わるので、その都度、端末の操作方法をレクチャーしました。ただ、Square ハンディは操作がシンプルで分かりやすく、初めて使うスタッフにも説明しやすかったです。スタッフが入れ替わっても、操作面で大きな問題は起きませんでした」 ー OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2026 物販担当 向井美咲さん
Squareで実現できたこと
100台を超える決済端末を、複数の売場で運用
初の4日間開催に向け、100台のSquare ハンディと20台のSquare ターミナルを用意。複数の物販エリアや協賛ブースで、キャッシュレス決済に対応できる環境をつくりました。
初めて使うスタッフも迷いにくい会計に
Square ハンディのシンプルな操作性に加え、商品名を分かりやすく整え、売場のPOPと端末に同じ番号を表示。日によって販売スタッフが入れ替わっても、スムーズに会計しやすくなりました。
売上確認から精算まで、Square データを活用
各売場の売上を本部から確認し、開催中の報告に活用。イベント終了後は、品目ごとの販売数の確認やアーティストとの精算、決済に関する問い合わせ対応にも役立てています。
記事に掲載されている店舗情報 (商品内容、価格、営業時間など) は2026年8月時点のものです。

