BRØD | キャッシュレス決済導入事例

細かい売上記録をオンラインで一目瞭然に確認

2008年より東京・青山で毎週末開催されている「Farmers Market」には、心のこもった農作物や加工品を販売する出店者や、それらを求めて足を運ぶ、感度の高い消費者が集っている。そんなマーケットの雰囲気が気に入り、自身の焼いたパンを販売したいと出店を決めた、北欧スタイルのベーカリー「BRØD」

この度、「Farmers Market」が「Cash or Square」を通じてSquareとパートナーシップを組み、キャッシュレス化を推進していくなかでフォーカスしたのは、日本に移住し、家族のためにライ麦パンを焼く「BRØD」のクリスティーナさんと、そのパンを週末のマーケットで販売するパートナーのヘンリックさん。起業と同時にSquareを導入したBRØDが、自身の描いたストーリーをどのように伝え、販売しているのか。Farmers Marketでのキャッシュレス化による変化を、事業を拡大するなかで感じる思いと共に聞いた。

業種 小売業
業態 パン屋
利用しているサービス Square リーダー 
Square POSレジ
Farmers Marketへの参加理由 ・ オンラインだけでなく直接販売できる場所を探していた
・食への感度が高いお客さまに焼き立てのパンを届けたかった
Squareが役に立っている点 ・現金管理の負担を解消
・売上管理がオンラインで簡単
・ビジネスの成長をサポート

–「BRØD」立ち上げのきっかけは?

デンマークから仕事の関係で日本へ来ることになったのですが、なかなか北欧スタイルのパンに出会うことができず、また、給食のパンが娘のからだに合わなかったこともあり、家族のために自分でパンを焼きはじめたのがきっかけでした。北欧スタイルのパンが食べれるようになり、家族全員が喜んでくれたのですが、その噂が徐々に広まり、まわりからもパンを求められるようになったので、「BRØD」の立ち上げに至りました。

–Farmers Marketへの参加理由を教えてください

2021年の夏、いくつかのマーケットをリサーチしたのち、顔と顔を突き合わせてコミュニケーションができることに魅力を感じ、また、マーケット出店者さんたちのクオリティーの高さや環境への配慮がうかがえたので、出店を決めました。
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▲毎週焼きたてのサワードウをFarmers Marketで販売している

–Farmers Marketの魅力は何ですか?

農家さんと出会えることもこのマーケットの魅力です。ここでオーガニック小麦などの材料に出会えることは、私たちの提案する新たなパンづくりの可能性を広げてくれています。フォカッチャにフレッシュなトマトを使ってみたり、いろいろとコラボレーションしていきたいと考えています。同じアティチュードで野菜をつくっている生産者さんと横並びでパンを販売できることは、私たちにとっても光栄なことですし、もっと広い視野で食の提案ができると考えています。
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▲Farmers Marketは出店者の発信だけではなく、お客さまからのフィードバックをもらう場でもある

–Farmers Marketで販売している商品や事業をする上でのこだわりはありますか?

デンマークのある家族が日本に引っ越してきて、日本ではなかなか出会えなかったライ麦パン「サワードウ」を家族のためにつくり、届けている。そんなストーリーを等身大で日本のお客さんにも伝えていくことが、私たちのこだわりです。
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▲家族のために作る北欧スタイルのパン

これまでは、ドイツやイタリア、アメリカの小麦を使用していましたが、できるだけ国内の、日本の農家さんがつくる小麦を使っていけるよう、新たなチャレンジをしているところです。

–対面販売の魅力は何ですか?

ヘンリック)お客さんは、私たちのストーリーに常に興味を持ってくれています。「どこにお店がありますか?」「誰がつくっているのですか?」「どんな小麦を使っていますか?」「どうやって食べるのが美味しいですか?」と、いつも聞かれます。私は、「私の妻が今朝焼いたばかりのフレッシュなパンです」と伝えるのですが、そういったストーリーを伝えながら、焼きたてのフレッシュなパンを楽しんでもらえることが対面販売の魅力です。
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クリスティーナ)「サワードウ」というパンは、あまり日本人には知られていないので、どんな味で、どんな食べ方をするのかをよく聞かれることがあります。あいにく、早朝からパンづくりをしているのでマーケットには立てませんが、それを広めていくことにすごくやりがいを感じています。

–キャッシュレスで変化したお客さまとのFarmers Marketでのコミュニケーションについて教えてください。

ヘンリック)サワードウの食べ方を知らない方が多いので、キャッシュレスで決済が手軽になったことで、食べ方を伝える時間ができました。「オープンサンドのように、少し薄めに切って、バター、チーズ、サーモンを乗せて食べてみてください」と、おすすめの食べ方を紹介しています。もちろん、こちら側からInstagramでそのような情報は発信していますが、一方通行ではなく、お客さんがくださる意見もすごく大切だと考えています。特に常連さんは、正直な意見をフィードバックしてくださいます。
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お釣りを数える時間がなくなる分、お客さんとリレーションシップが増えるのは助かっています。デンマークから日本に来て、どのお店も現金だけという現状に驚いていたので、これを機にキャッシュレス決済が(Farmers Marketで)広まることを期待しています。

–実際にSquareを使い始めて、何が改善しましたか?

ヘンリック)マーケットは細かい金額の商品が多いので、キャッシュレスが断然便利だと思います。毎月25日は給料日ということもあり1万円札が多いので、何度もお釣りをつくりにコンビニまで買い物に行っていました。マーケット終了後に銀行へ入金するため、現金を持ち歩くことも多かったのですが、セキュリティー面に関してもすごく安全になりました。
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▲SquareでのPayPay決済に必要なのはiPadと無料のSquare POSレジアプリだけ

ヘンリック)キャッシュレス決済はもちろん便利なのですが、毎週のマーケットでの売り上げや、どんなパンが売れているのかを分析できるところが一番の利点でした。デンマーク大使館をはじめとしたイベント出店も多いので、そういう時のセールスがオンラインで一目瞭然で確認できることが時間短縮にもなりますし、私にとっては便利な点でした。

「(Squareの)キャッシュレス決済はもちろん便利なのですが、毎週のマーケットでの売り上げや、どんなパンが売れているのかを分析できるところが一番の利点でした」ー BRØDパートナー ヘンリックさま

–事業を維持させている秘訣は何でしょうか?

ヘンリック)投資銀行で働いていたクリスティーナの前職での経験から、パン屋をつくるときもリサーチを欠かさなかったことが役立っていると思います。全て必要なことは完璧に調べ上げてから行動する、そういう彼女のパーソナリティもあり、決済サービスをリサーチして、Squareともすぐに出会うことができました。
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クリスティーナ)顧客をハッピーにさせることがビジネスを続ける一番の秘訣だと考えています。ハイクオリティーでありながらも健康に良く、環境にも配慮されている。Less Mistakes, Better Service. Squareがあればミスも少なくなるので、ヘンリックが言うように、お客さんとより良いコミュニケーションを図ることが継続する上で大事な要素になっていると思います。

–今後の事業においての目標、挑戦したいことは?

いろいろなマーケットで販売をしてみたいと思っているのですが、すべて私たちが現場へ行って販売するわけにはいきませんし、クオリティーを担保する上で私たちの信じているミッションと同じものを持ったスタッフに立ってもらわなければなりません。そこでは、お金の管理も関わってくるので、Squareのシステムは欠かすことができないものになっています。

ヘンリック)一緒に働くために同じマインドを持っていることはもちろん大切ですが、大きな金額を現金で扱うとなると、どうしても障壁となってしまう。そこをSquareがクリアしてくれますし、お店が大
きくなっても、私たちのミッションを伝えるための間をつくってくれます。

クリスティーナ)最近は、もう少し大きな工房が必要だと感じているので、カフェや本屋などが一体となったコミュニティベースの空間に新しい工房が構えられたら楽しいだろうなと想像を膨らませています。いつか北欧スタイルのパン教室もやってみたいと思っています。
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ヘンリック)北欧では、健康や環境に配慮した自転車でのデリバリーが盛んなので、私も工房からそのようにデリバリーしているのですが、距離の遠いお客さんもいらっしゃるので、配送しなければなりません。工房でのピックアップも行っているのですが、いつも言われるのは「お店はどこにありますか?」ということ。将来はお店を大きくして、フラッグシップとなる店舗をつくるのが私の夢です。

–最後に、思い描く理想のファーマーズ・マーケット像について教えてください。

クリスティーナ)日本の人々は現金に思い入れがあるのかもしれませんが、キャッシュレスが広がることでマーケットはシンプルになりますし、お客さんと出店者、双方にとって良いことだと思っています。

すでに、青山のFarmers Marketが自然にやさしく、食に興味を持ったクオリティーの高いお客さんが来てくれる、私たちの応援したいマーケットにはなっているのですが、日本ではまだまだオーガニック食材を手にいれることが難しいのが現状。時間はかかっても、徐々に環境への配慮やプラスチックを極力減らしていくチャレンジ、本当の意味でクリーンなマーケットが増えていくことを願っています。
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ヘンリック)クリスティーナがまだ時間がかかると言っていましたが、若いジェネレーショにそういった風景が届くことが一番の近道だと思っています。

BRØDがSquareで実現したこと

現金管理の負担を解消

釣り銭が足りなくなって何度もATMやコンビニに足を運ぶ、開店中はお金から目を離すことができない、閉店後も入金するまで安全を気にしながら現金を持ち歩く……このような現金管理の負担はビジネスオーナーにとっては大きなストレスです。Squareのキャッシュレス決済を導入したことで、BRØDでは現金にまつわる負担を解消し、お客さまとのコミュニケーションにより時間をさけるようになりました。

売上分析がオンラインで簡単

Squareではどこで・いつ・どんな商品が売れたのかなどの情報がリアルタイムで蓄積されていきます。Square POSレジアプリもしくはブラウザからアクセスできるSquare データで、いつでも過去の売上情報を分析し、次回の出店に生かすことができます。

ビジネスの成長をサポート

他のマーケットへの出店、スタッフの雇用や工房の拡大など、BRØDでは今後に向けてさまざまな挑戦を考えています。Squareでは一つのアカウントで複数の店舗や販売場所を管理できるので、出店場所が増えても今まで通りオンラインでリアルタイムの売上情報をチェックできます。また、キャッシュレス決済なら現金管理の不安を解消し、スタッフに安心してお店を任せられます。

Squareでは、クレジットカードやQRコード、電子マネーの各種キャッシュレス決済が受け付けられる決済端末(Square リーダー)に加えて、複数店舗管理スタッフ管理などビジネスに役立つサービスや機能を多く提供しています。

この事例に登場したSquareのサービスは:

Squareなら、QRコード決済も最短翌営業日入金

SquareのQRコード決済は、お店が表示したQRコードをお客さまがスマートフォンで読み込むだけで完了。クレジットカードでも交通系電子マネーでも、QRコードでも、売上金の入金タイミングはすべて同じ、最短翌営業日。キャッシュフローも安心です。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2022年8月9日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。