アイリストとは?仕事内容・資格、独立までのステップを徹底解説

美容業界で今注目されている職種の1つが、まつ毛や眉毛など目元を整えるアイリストです。繊細な技術が求められる仕事ですが、一度スキルを身に付ければ、フリーランスやサロンオーナーとして活躍できる可能性があります。

ただし、アイリストとして活躍するには国家資格である美容師免許が必須であり、独立には資金計画や集客といった経営の知識も欠かせません。

本記事では、アイリストの具体的な仕事内容から資格取得の方法、独立するための具体的なステップを解説します。

📝この記事のポイント

  • アイリストは、マツエク・まつ毛パーマ・眉毛のデザインなど「目元に特化した施術」を行う専門職
  • 施術には国家資格である美容師免許が必須で、無免許での施術は認められていない
  • 仕事内容には施術だけでなく、カウンセリングや受付・会計・予約管理・SNS更新など幅広い業務が含まれる
  • サロン勤務で技術力を磨いた後、フリーランスやサロンオーナーとして独立・開業するキャリアパスもある
  • Squareなら手軽に予約サイトの作成やキャッシュレス決済の導入ができ、開業準備を効率化できる
目次


アイリストとは?

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アイリストとは、マツエク・まつ毛パーマ・アイブロウ(眉毛)のデザインなど、目元に特化した施術を行う専門職の総称です。 ヘア・ネイルとは異なる専門性が求められる職種であり、繊細な技術力に加えて、トレンドへの理解やデザイン提案力も重要とされます。
アイリストとは?
アイリストとは、目元を魅力的に見せるための施術を行う専門職です。アイリストが行う施術の具体例は以下の通りです。

  • まつ毛エクステンション(以降、マツエク)
  • まつ毛パーマ
  • 眉毛スタイリング(ワックス、カットなど)
  • 眉毛カラー・ブリーチ

会社や団体によっては、アイスタイリストやアイデザイナーとも呼ばれますが、「アイリスト」自体は有限会社ローヤル化研が商標登録している名称です1

アイリストはカウンセリングを通じて、お客さまの悩みや理想の目元のイメージを聞き取り、安全かつ高度な技術で目元の魅力を引き出す役割を担います。

向いている人、向いていない人

アイリストに向いている人、向いていない人の特徴は以下のとおりです。

向いている人 向いていない人
・細かい作業に集中できる人
・手先が器用な人
・長時間の施術に集中できる人
・コミュニケーションが得意な人
・美容やトレンドに関心がある人
・細かい作業が苦手な人
・不器用で繊細な作業が苦手な人
・集中力が続かない人
・人と接することが苦手な人
・美容や流行に興味が持てない人

アイリストは、まつ毛や眉毛を1本ずつ扱うマツエク・まつ毛パーマ、眉毛スタイリングなどの施術を長時間行う職種です。そのため、細かい作業に集中できる人や手先が器用な人に向いています。実際、施術は1時間以上に及ぶこともあり、高い集中力と忍耐力が求められます。

また、来店時にデザインが決まっていないお客さまも多いため、要望をくみ取るカウンセリング力やコミュニケーション能力も重要です。加えて、美容業界はトレンドの移り変わりが早いため、常に新しい情報に関心を持ち、技術向上に前向きに取り組める姿勢が活躍の鍵となります。

一方で、人と接することが苦手な人や美容・トレンドに興味を持てない人は、やりがいや成長を感じにくく、継続的にキャリアを築くのが難しい可能性があります。

アイリストの仕事内容と将来性

目元美容の需要は年々高まっており、目元の施術を手がけるサロンの市場規模も増加傾向にあります。「未経験OK」の求人を出しているサロンもあることから、働きながら専門技術を身に付けることでキャリアを築ける可能性があります。

ここでは、アイリストの具体的な業務内容と、業界の将来性について詳しく解説します。

仕事内容

アイリストの仕事内容は、主に以下のとおりです。

  • カウンセリング
  • 施術方法の提案
  • 施術の実施
  • 受付
  • 会計
  • 予約管理
  • 清掃
  • SNS更新

まつ毛や眉毛に関するカウンセリングから施術、店舗運営に関わる業務まで多岐にわたります。来店時には「まつ毛が短い」「下向きに生えている」といった悩みや希望を丁寧にヒアリングし、最適な施術方針を提案します。

代表的な施術は、地まつ毛の根元から約1mm〜1.5mmの位置に人工まつ毛を1本ずつ装着するマツエクです。片目につき50〜100本程度を約1時間〜1時間半かけて施術します。

そのほか、専用のロッドを使ってまつ毛を上向きにカールさせるまつ毛パーマや、眉毛の形を整える眉毛ワックスやカット、眉毛の色を変える眉毛カラーやブリーチなどの施術があります。

業界の成長と将来性

株式会社リクルートのホットペッパービューティーアカデミーの調査「美容センサス2025年上半期アイビューティーサロン編」によると、2025年上半期のアイビューティーサロンの市場規模は1,384億円と、前年を17.4%上回りました2。特に、女性の間でまつ毛パーマの利用率が伸びています。

また、女性に加えて男性の利用も増加傾向にあることや、SNSをきっかけとした美容意識の高まりも市場拡大の要因になっています。こうした背景から、アイビューティー分野は今後も需要の拡大が見込まれており、専門技術を持つアイリストは将来性のある職業といえるでしょう。

アイリストになるには?資格・免許が必要

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アイリストとして施術を行うには、国家資格である美容師免許の取得が必須です。もともとは免許が不要とされていましたが、目元トラブルの増加を背景に、2008年の厚生労働省通達以降は美容師免許の保有が義務付けられました3

ここでは、美容師免許と、資格取得の方法・費用について解説します。

美容師免許

アイリストの施術は、美容師免許を取得した人のみが行えます。美容師免許は、都道府県知事が指定する美容師養成施設を卒業し、美容師国家試験に合格したうえで申請することで取得できます。

美容師養成施設の入学対象は高等学校卒業者(当分の間は中学校卒業者も含む)で、昼間・夜間の通常課程は2年以上、通信課程は3年以上の修業が必要とされています4

学費は課程により異なり、昼間課程で約200万〜300万円、通信課程で約50万〜70万円が目安です。加えて、国家試験受験料25,000円、登録免許税9,000円、手数料5,200円がかかります5

資格取得の方法と費用

アイリストとしての技術力を高めるため、美容師免許に加えて民間資格を取得するのも1つの方法です。

たとえば、一般社団法人日本アイデザイナー認定機構(JECA)6では、まつ毛エクステンション技能検定1級〜3級、まつ毛カール技能検定初級〜上級、認定講師などの試験を実施しています。
また、一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会(JLA)7では、レベル1〜5の5段階でマツエクの技術評価試験を行っています。
ジャパンアイブロウライセンス協会では、「アイブロウデザイン検定」「アイブロウワキシング検定」などの検定試験を行っています11

検定料は数千円から数万円程度が目安で、受験にあたりセミナーを受講したり教材を購入したりする場合は別途費用が必要です。これらの資格はアイリストとして働くうえで必須ではありませんが、専門性の証明として活用できます。

アイリストの資格・美容師免許なしは違反

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アイリストとしてマツエクなどの施術を行うには、必ず国家資格である美容師免許を取得している必要があります。法令が整備される前は無資格でも施術が可能でしたが、アイサロンの急増に伴って技術不足のアイリストが増え、接着剤による目の充血やまぶたの腫れといった健康被害が増加しました。

これを受け、厚生労働省は2008年3月7日に「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」を通達し、まつ毛エクステの施術は「美容師法に基づく美容(行為)に該当する」ため、美容師免許取得者のみが施術できると明示しました3

この通達では美容師が行う「美容」業の解釈について、美容師法第二条は「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすること」と定めており、「通常首から上の容姿を美しくすることと解されている」としています。マツエク以外のアイリストの施術についての直接的な言及はないものの、まつ毛パーマや眉ワックスなどもこうした「美容」行為に含まれるため、美容師免許なしに業務として施術するのは違法とされています。

また、美容師法第六条では、美容を業とするには免許が必要と定められており、無免許での施術には30万円以下の罰金が課せられます8

アイリストの資格・免許を取るための方法

アイリストとして働くためには、技術だけでなく、必要な資格や免許について正しく理解しておくことが欠かせません。特に目元はデリケートな部位であるため、安全に施術するための法的な要件が定められています。

ここでは、アイリストとして働くために必要な免許の取得方法について詳しく解説します。

美容専門学校に通う

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日本でアイリストとして働くには、美容師免許の取得が前提となるため、まずは美容専門学校に進学するのが一般的な方法です。

美容専門学校では、国家試験合格に必要な基礎知識や技術を体系的に学べるほか、学校によってはマツエクに関する専門スキルを習得できるカリキュラムも用意されています。

課程は昼間・夜間・通信に分かれており、それぞれ以下のスタイルで学びます9

課程区分 通学スタイル 修業期間の目安
昼間課程 平日中心 2年以上
夜間課程 夕方以降 2年以上
通信課程 オンライン授業+一部スクーリング(対面授業) 3年以上

なお、美容サロンで勤務しながら学ぶ場合と、サロン勤務をせずに学ぶ場合で、授業時間が異なるコースを設けている美容専門学校もあります。

通信講座を受講する

仕事や育児、介護などの事情で通学が難しい場合は、通信課程を活用して美容師免許の取得を目指す方法もあります。

通信課程では、自宅学習を中心にレポート提出などを行い、実技はスクーリングと呼ばれる対面授業で習得します。時間や居住地の制約を受けにくいのがメリットですが、国家試験の受験資格を得るには3年間の修業が必要な点に注意が必要です4

学費は約50万〜70万円が目安で、昼間課程に比べて費用を抑えやすい傾向があります。

国家試験に合格する

美容専門学校や通信課程で所定の課程を修了すると、美容師国家試験の受験資格が得られます。試験は春期・秋期の年2回実施され、実技試験と筆記試験の両方に合格することで、美容師免許の申請が可能になります。

試験区分 実施時期
春期(実技) 1月下旬〜2月上旬
春期(筆記) 3月上旬
秋期(実技) 7月下旬〜8月上旬
秋期(筆記) 9月上旬

受験料は実技・筆記を同時に受ける場合25,000円、いずれかのみ再受験する場合は12,500円です。合格後は免許申請が必要で、登録免許税9,000円と登録事務手数料5,200円を納付します5

美容師名簿に登録する

美容師国家試験に合格しただけでは、アイリストとして施術できません。実際に業務を行うには、美容師名簿への登録手続きが必要です。

美容師免許を申請すると、申請者の情報が美容師名簿に登録され、正式に免許証が交付されます。申請時には、申請書や国家試験合格証書に加え、戸籍抄本や医師の診断書などの書類提出が求められます5

免許証の交付までには一定の期間を要するため、国家試験に合格後は速やかに手続きを進めることが重要です。

その他のスクール

美容師免許を取得後も、アイリストとしての専門技術をさらに高めたい人は、資格取得の方法と費用の章で紹介した検定試験の受験や、スクールへの通学やワークショップの受講を通してスキルアップを目指せます。

スクールへの通学やワークショップの受講は、アイリストとして勤務するうえで必須ではありませんが、まつ毛や眉施術の専門的な知識・技術を集中的に学べる場として活用されています。1日〜2日程度で実践的なスキルを習得できる講座もあり、キャリアアップを目指すアイリストにとって有効な選択肢といえるでしょう。

サロンでは施術スピードや接客力を磨きながら指名を増やしつつ、ワークショップなどの追加の学習機会を通じて技術に磨きをかけることが、長期的な成長につながります。

アイリストの資格取得後のキャリアパス

ここでは、アイリストの資格取得後に描けるキャリアパスと、それぞれの特徴について解説します。

マツエクサロンなどで勤務する

美容師免許を取得後、一般的にアイリストはマツエクや眉ワックスなどを扱う専門サロンや美容室などに就職し、キャリアをスタートさせます。

なかでもアイラッシュサロンは、マツエクやまつ毛パーマ施術を専門に行うため、目元技術を集中的に磨ける環境です。美容室やネイルサロンを併設している店舗では、目元以外の施術業務と兼務する働き方も可能で、美容全般の知識を広げられます。

また、眉毛サロンでは眉デザインやスタイリングの専門性を高められます。各種サロンでの勤務を通じて、施術力だけでなく接客・商品知識・サロン運営の基礎を学びながら、将来的に独立を目指すのも有効なキャリアパスの1つです。

フリーランスとして独立して働く

アイリストとして経験を積んだ後、フリーランスとして独立する道を選ぶ人もいます。自宅サロンや出張施術など、働く場所やスタイルを自ら選択できるのが特徴です。

スケジュールを自己管理できる自由がある一方で、集客やマーケティング、経営面まで自分で担う必要があります。

また、個人事業主としてサロンと契約を結び、席を借りて働く「面貸し(ミラーレンタル)」という形態もあります。サロン側は空き時間や空席を活用でき、フリーランス側は店舗を持たずに活動できるのがメリットです。

ただし、収入は集客状況に左右されるため、技術力と固定客づくりが重要となります。

サロンオーナーとして独立・開業する

アイリストのキャリアパスのなかでも大きな挑戦になるのが、自身のサロンを開業する道です。マツエクサロンなどで経験を積み、店舗運営に関する知識を身に付けたうえで独立するケースがあります。

マンションの一室など限られた空間から始められる点や、自分の理想のサービスを追求できる点、売り上げがそのまま収入に反映されやすい点がメリットです。

一方で、物件選定・内装工事・資金計画・集客などを自ら担う必要があり、開業費用は規模によっては数百万円程度かかるとされています。

また、アイリストとして施術を行うサロンは法令上「美容所」に該当するため、都道府県知事への開設届出と設備基準の検査が必要です12。美容所として登録するには、床面積や手洗い場などの設備、座席数といった基準を満たさなければなりません。

細かい基準は自治体によって異なりますが、東京都内の市町村区域(八王子市および町田市を除く)は以下の項目で基準を設けています13

  • 床面積
  • いすの台数
  • 待合場所
  • 床・腰板の素材
  • 洗い場
  • 採光・照明・換気
  • (消毒済み・未消毒備品の)格納設備
  • 汚物箱・毛髪箱
  • 消毒設備
  • 器具など

資格保有アイリストが独立前に決めること

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アイリストが独立する際は、コンセプト設計や資金計画、働き方の方向性など、事前に整理しておくべき事項が数多くあります。

ここでは、独立前に決めるべき要素について解説します。

独立・開業の形態

アイリストが独立を目指す際は、まずどの形態で開業するかを決めることが重要です。

開業といっても、必ずしも物件を借りて店舗を構える必要はありません。開業資金を抑えたい場合や、育児・介護などで時間に制約がある場合は、自宅の一室で小規模に始める選択肢もあります。その際には、美容所としての要件13を満たしている必要があります。

また、出張専門で活動する方法もありますが、基本的に美容業は美容所として届け出がある場所で行わなければならず、出張業務が認められるのは各自治体が定める「特別な事情」がある場合のみとされています。

たとえば、東京都で出張美容が認められているのは以下のようなケースです14

  • 疾病その他の理由により、利用者が美容所に来ることができない場合
  • 婚礼などのイベント直前に施術を行う場合
  • 山間部など美容所がない地域に住む利用者の元へ出張する場合
  • 社会福祉施設などの入所者に施術する場合
  • 演劇などの出演者に対し、出演直前に施術する場合

ライフスタイルや資金計画、目指す事業規模を踏まえて、適切な開業形態を選択することが大切です。

独立・開業する場所

アイリストが独立を考える際、どこで開業するかは事業の成否を左右する重要な要素です。新たにサロンを構える場合、ターゲット層がアクセスしやすく、人通りの多い立地を選ぶことが求められます。

賃料や周辺の競合状況も慎重に検討しましょう。店舗用物件を単独で借りる方法のほか、商業施設内に出店する選択肢もあります。開業予定エリアの市場調査を行い、需要や客層を把握したうえで場所を決定することが、安定した集客につながります。

独立に必要な資金の目安

アイリストが独立・開業する際には、まとまった初期投資が必要になります。以下は、サロンを構える際に必要な初期投資の一例です。

  • 物件取得費
  • 賃料
  • 内装工事費
  • 施術機器の購入費
  • 初期在庫
  • 広告宣伝費

自宅開業や出張型であれば費用を抑えられますが、サロンを構える場合はエリアや規模によっては数百万円以上かかる場合もあります。また、開業後は家賃や材料費などの固定費・変動費も発生するため、事前に収支計画を立てておくことが重要です。

自己資金が不足している場合は、家族や友人からの支援、金融機関からの借入といった資金調達の方法を検討しましょう。

独立後の収益予測

アイリストが独立を目指す際は、開業前に収益予測を立てることが欠かせません。売り上げの見通しを把握することで、事業の持続可能性を判断できます。

収益予測を立てる際は、以下の情報を考慮しましょう。

  • 市場需要
  • 競合状況
  • 価格設定
  • 見込み顧客数
  • 季節変動
  • イベント時の増減

具体的には、1日あたりの来客数と客単価を想定し、少なくとも1年分の月次売上を試算します。そのうえで、家賃・光熱費・人件費などの固定費、材料費などの変動費を差し引き、実際の収入を算出します。

楽観的になりすぎず、現実的な数値で計画を立てることが重要です。

アイリストの独立に向けた準備事項

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アイリストとして独立するには、開業形態の選択や資金計画、物件探しや集客方法の検討などに段階的に取り組み、準備を進めることが重要です。

準備不足のまま開業すると、想定外の出費や集客不振に直面する可能性もあります。安定したスタートを切るためにも、必要な準備を明確にしておきましょう。

独立・開業計画の立案

アイリストとして独立を目指す際は、まずビジネスプランの作成が重要です。

開業計画には、以下の内容を具体的に決めます。

  • サロンのコンセプト設定
  • 市場分析
  • 財務計画
  • マーケティング戦略
  • 日々の運営計画

対象とする顧客層と提供する価値を明確にすることで、開業の方向性が定まります。

また、収支見通しや資金計画を整理することで、開業後のリスクを抑えやすくなるでしょう。目標を数値化し、実行可能な戦略へ落とし込むことが重要です。さらに、開業資金の調達に融資や補助金の利用を検討している場合には、事業計画書が必要になるため、この段階でしっかりと計画を立てておく必要があります。

物件の選定

アイリストとしてサロンを開業する際、物件選びは成功を左右する重要な要素です。以下の項目を総合的に検討する必要があります。

  • 立地条件
  • アクセスの良さ
  • 周辺環境
  • 賃貸契約の内容

特に、ターゲットとする顧客層が来店しやすいエリアかどうかは重要な判断基準となります。駅からの距離や人通りの多さ、近隣の競合状況も確認しておきましょう。

また、家賃や契約条件が事業計画に見合っているかも慎重に見極めるべきポイントです。条件を多角的に比較し、自身のコンセプトに合った物件を選定することが、安定した経営につながります。

資金調達

アイリストとして独立する際は、開業資金の確保が重要な準備事項です。必要額は開業形態によって異なりますが、物件取得費や設備費に加え、開業後数カ月分の運転資金や不測の事態に備える資金も含めて総額を見積もる必要があります。

資金調達の方法としては自己資金のほか、家族や友人からの支援、金融機関からの融資や政府の補助金・助成金などが挙げられます。借入を行う場合は、無理のない返済計画を立てることが不可欠です。

内装、外装工事

アイリストとしてサロンを開業する際、内装・外装の設計は集客やリピート率に直結する重要な要素です。空間デザインはサロンのコンセプトを体現するものであり、来店時の印象を大きく左右するため、ターゲット層に合った雰囲気づくりや快適な空間設計が求められます。

また、限られた予算のなかで最大限の効果を得るためには、プロのデザイナーや施工業者と綿密に打ち合わせを重ね、コンセプトと予算のバランスを明確にしておきましょう。設備などが美容所としての基準を満たしているかどうかも、計画段階でしっかり確認しましょう。

開業届など必要な手続き

アイリストとしてサロンを開業する際は、各種届出を適切に行う必要があります。

まず、店舗を管轄する地域の保健所へ「美容所の開設届」を提出し、所定の検査確認を受けなければなりません。届出書の提出に加え、手数料の支払いも必要です。具体的な手続きは地域によって異なるため、事前に管轄保健所へ必ず確認しましょう。

備品や決済システムの準備

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アイリストとして独立する際は、施術に必要な設備や備品、取扱商品の準備が欠かせません。

サロン運営に必要な物品を事前にリストアップし、優先順位をつけて購入計画を立てることが重要です。開業後に不足が生じないよう、計画的に整備を進めましょう。

あわせて、予約システムや支払い方法の整備も必要です。現金だけでなく、キャッシュレス決済など複数の決済手段を用意することで、顧客の利便性向上につながります。

予約システムとキャッシュレス決済の両方を簡単に導入できるSquareのようなサービスも検討してみましょう。キャッシュレス決済の準備は、Squareのアカウントを作成し、決済端末を購入するだけ。予約サイトも、メニュー名や金額などを入力するだけで簡単に作成でき、予約時間前のリマインダー送信なども自動化できるため便利です。

スタッフ採用

サロン運営において、優秀なスタッフの確保は、サービス品質や顧客満足度に直結します。募集要項の作成から面接・採用までの過程では、技術力だけでなく、サロンの理念やコンセプトに共感できる人材かどうかを見極めることが大切です。

また、採用後も定期的な研修や教育体制を整え、スキル向上を支援する必要があります。チームワークを重視した職場環境を築くことで、スタッフの定着率を向上させ、サロン全体の成長へとつなげることができます。

独立したアイリストの施術以外の仕事内容

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独立後のアイリストは、売上管理・集客・在庫管理など経営者としての役割も担います。これらの業務は安定したサロン経営を続けるうえで欠かせない重要な役割です。

ここでは、独立後のアイリストが担う、施術以外の仕事内容について解説します。

集客

独立したアイリストにとって、集客は施術以外の重要な業務の1つです。安定した経営には、効果的な集客戦略が欠かせません。

ターゲットとする顧客層に合わせて、SNSを活用した情報発信や地域での宣伝、割引キャンペーンなど、複数の方法を組み合わせて新規顧客の獲得を目指します。

また、来店後の満足度を高めることも重要です。質の高いサービスを提供し、次回利用できるクーポンを案内するなどの工夫により、リピーターの増加につなげます。新規獲得とリピート促進の両立が、独立後の安定経営を支えるポイントです。

予約管理

予約管理は、サロン経営を支える重要な業務です。効率的に予約を管理することで、施術や技術向上に充てる時間を確保できるだけでなく、予約時間の勘違いやダブルブッキングといったトラブルを防ぐことができます。

手作業での管理はミスや重複の原因となるため、予約管理システムの導入がお勧めです。システムを活用することで、予約状況の可視化やスムーズな受付対応が可能となり、業務効率の改善や顧客満足度の向上が期待できます。

会計管理

正確な会計管理も、安定したサロン経営を続けるための基盤です。日々の売り上げや経費を記録し、収支や利益の状況を把握することで、経営判断の精度を高められます。

収入と支出の管理を怠ると、資金繰りに影響が生じる可能性があるため、継続的な管理が重要です。会計業務の効率化には、会計ソフトの導入が有効です。また、必要に応じて会計士や税理士の助言を受けることで、専門的な視点からのサポートも得られます。

備品管理

備品の管理も、サロン経営に欠かせない業務の1つです。

サロンで使用する商材や器具の在庫を適切に把握し、必要なものを必要な分だけ確保することが求められます。在庫管理を徹底することで、過剰な仕入れや廃棄を防ぎ、コスト削減にもつながるでしょう。

また、定期的に備品の点検や更新を行うことは、施術品質の維持に直結します。特に目元はデリケートなため、衛生状態を気にするお客さまも少なくありません。常に安全かつ良好な状態の備品を使用することで、顧客満足度を高められます。

Square 予約を導入して予約受付から決済までスムーズに

独立後のアイリストは施術だけでなく、予約管理や受付、会計や在庫管理など幅広い業務をこなす必要があります。施術だけに集中できたサロンスタッフとしての働き方とのギャップに戸惑う人や、「施術以外の業務もうまくこなせるだろうか」と不安に思い、独立に踏み切れない人もいるでしょう。

開業直後のアイリストにおすすめなのが、Squareのサービスです。Square 予約では、オンライン予約の受付や予約の管理ができます。キャンセルポリシーを設定しておけば、直前キャンセルや無断キャンセルの際にキャンセル料を請求することも可能です。無料プランから始められるため、店舗を持たずにフリーランスとして働くアイリストにとっても導入しやすい予約システムです。

さらにSquareの決済端末を導入すれば、クレジットカードや交通系ICカード、QRコードなどのキャッシュレス決済に対応できます。初期費用や月額費用は不要で、かかるのは決済ごとの手数料のみ。売上金の入金サイクルもスピーディーで、三井住友銀行または​みずほ銀行の​​場合は​決済日の​翌営業日、それ以外の​金融機関の​場合は​毎週​水曜日で​締め、​同じ週の​金曜日に​合算で​振り込まれます。さらに、即時入金サービスを利用すれば、その場ですぐに売上額が入金されるため、資金繰りの悪化も防げます(※)。

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まとめ

アイリストは、マツエク・まつ毛パーマ・眉毛のスタイリングなど、目元に特化した施術でお客さまの魅力を引き出す専門職の総称です。施術には繊細な技術と集中力に加え、要望をくみ取るカウンセリング力も必要です。

まずはサロン勤務からスタートし、経験を積んでフリーランスやサロンオーナーとして独立・開業するといったキャリアパスも選べます。

ただし、施術を行うには美容師免許が必須なだけでなく、開業時は計画立案・物件選定・資金調達・各種届出・集客・会計などの準備が必要です。Squareのように予約システムや決済機能を兼ね備えたサービスを導入することで、独立後の業務負担を減らすことができます。

よくある質問

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最後に、アイリストに関するよくある質問をまとめました。

アイリストになるには資格・免許は必要ですか?

はい、アイリストとしてマツエクやまつ毛パーマなどの施術を行うには、国家資格である美容師免許が必要です。

2008年3月7日に厚生労働省が出した「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」により、まつ毛エクステは美容師免許取得者のみが施術できることが明示され、まつ毛パーマや眉毛ワックスなどの施術にもこのルールが適用されています3。美容師法でも、美容を業とするには免許が必要と定められており、無資格でアイリストの施術を行うことは認められていません。

アイリストはどんな仕事内容に従事しますか?

アイリストの主な仕事内容は、マツエクやまつ毛パーマ、眉毛デザインなど目元に特化した施術を行うことです。施術前にはカウンセリングを実施し、まつ毛・眉毛の状態や希望のデザインを丁寧に確認したうえで最適な方法を提案します。
受付・会計・予約管理・清掃などが業務内容に含まれることもあります。

アイリストの独立にはどんな準備が必要ですか?

まず、サロンのコンセプトや市場分析、財務計画、マーケティング戦略などを盛り込んだビジネスプランを作成します。

次に、物件選定や内外装工事、設備・備品の準備を進め、必要な初期投資と運転資金を見積もります。保健所への美容所開設届の提出や税務署への開業届など、法令に基づく手続きも必要です。集客や予約管理、決済端末や会計システムの導入なども重要です。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2024年3月4日時点の情報を参照しています。2026年4月15日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。