クレジットカードや電子マネーなど、決済のキャッシュレス化が進んでいます。決済方法の多様化により、消費者は自分のライフスタイルに合った支払い方法を選べるようになりました。たとえば、キャッシュレスの代表として挙げられるクレジットカード決済。高額の商品を購入するときは、現金を持ち歩かずに済み、ポイントも貯められるクレジットカード決済を選ぶ消費者も多いでしょう。客単価のアップに加えて、クレジットカード決済を導入することにはさまざまなメリットがあります。
クレジットカード決済の導入によるメリットを受けられるのは、BtoCの企業だけでなく、BtoBの企業でも同様です。今回は、BtoB企業のひとつである卸売業でクレジットカード決済を導入するメリットについて紹介します。
卸売業でクレジットカード決済を導入するメリット
コスト削減と業務効率化
近年はインターネットの発展や物流網の簡素化により、メーカーは卸売業を通さず直接、小売店や消費者に商品を届けることが可能になりました。実際調査によると、中小卸売業は事業所数・従業員数・年間販売額はいずれも減少傾向にあるようです。
メーカーが独自の販売チャネルを持つようになったり、小売店とメーカーが直接取引する「中抜き」が進んだりと卸売業を取り巻く環境は変化しつつあります。このような状況の中、卸売業が生き残っていくための方法としてITツールを活用し、コストを抑え、業務を効率化することが挙げられます。
卸売業の役割のひとつに、「金融機能」があります。実際に商品が売れる前に、メーカーに代金を支払うことでメーカーは次の生産に資金を投入できます。一方、小売業に対しては卸した商品の代金を請求する「請求書」を発行することも多いのではないでしょうか。
たとえばSquare 請求書なら、スマートフォンやタブレットを使ってオンライン上で簡単に請求書を作成、メールで送信することができます。支払状況もオンライン上で確認可能です。規模の小さな企業では、請求書の発行業務を簡略化できるだけで、コストの削減につながるのではないでしょうか。Square 請求書は何通でも利用コストなしで(※)送れますが、注意事項などを記載できるカスタムフィールドの追加などは有料プラン(Square 請求書 Plus)からの利用となります。
※クレジットカード決済ごとにかかる決済手数料を除く
顧客満足度の向上
クレジットカード決済を受け付けるメリットに、顧客満足度の向上があります。現金払いや銀行振込、手形の他にも支払いの選択肢が増えることで、取引先は自社にあった方法を選ぶことができます。クレジットカード決済の場合、銀行振込と違って振込手数料を負担する必要がないことも魅力でしょう。
また、中小企業・個人事業主の各種決済ニーズについての調査によると、49.3%の事業者が業務用の支払いにクレジットカードまたはデビットカードを利用していることが分かっています。
参考:ビジネスデビットカード導入意向は27.4%(VISA)
ビジネス用クレジットカードを導入することで、経費精算の煩雑な処理が楽になったり、支払いの公私の区別を明確にできたりなど、さまざまなメリットがあります。「中小企業こそ使いこなしたい、クレジットカード決済」の記事もぜひ参考にしてみてください。
以上のようなメリットや政府によるキャッシュレス化の動きの影響で、今後より多くの事業者が支払いにクレジットカード決済を利用することが期待されます。
貸し倒れリスクの軽減
商品を卸したタイミングで代金を取引先からもらわず、後日支払ってもらう「掛取引」。得意先に卸すときには、この方法を選んでいることが多いかもしれません。しかしながら、いくら信頼関係で結ばれた得意先であっても、倒産や資金繰りの事情で支払い不能に陥る貸し倒れのリスクは常にあります。クレジットカード決済を導入することで、そのようなリスクを軽減することができます。支払う側にとっても銀行振り込みと違って、手数料を負担しなくても良いなどのメリットがあります。「売掛金トラブルや貸し倒れを防ぐには」の記事もぜひ参考にしてみてください。
執筆は2018年4月16日時点の情報を参照しています。2021年9月24日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash