テクノロジーが進化し、今や生産性の向上から経営戦略の立案まで、ビジネスオーナーをサポートする経営に役立つ人工知能（AI）ツールが豊富にあります。マッキンゼーの調査によると、AIへの投資を今後増やす予定であると述べた回答者が40％にものぼっています。低コストで導入できるAIツールも増えています。これまで未導入だったとしても、自分の右腕としてAIツールを取り入れる絶好のタイミングです。
AIツールには、レポート作成、業務効率化、マーケティング支援、文書作成、画像生成など、さまざまな種類があります。ビジネスニーズが何であれ、役に立つAIツールがきっと見つかることでしょう。
AI経営とは
AI経営とは、経営にAIの手を借りることを指しています。具体的には、データの収集・分析、価格設定、売上目標の設定・達成具合の把握といった、経営上の重要なプロセスにAIを導入し、活用します。最終的な判断は人間がするものの、その過程をAIがサポートすることで人間の負担を減らしつつ意思決定のスピードを速められるというメリットがあります。
AIツール6選
ここでは、AIの導入を検討しているビジネスオーナーにおすすめの経営に役立つAIツール（※）を紹介します。また、どのようなAIツールであってもルールに従い、責任ある使い方を心がけましょう。
※ 日本でサービスを提供していないツールが含まれている場合があります。ご了承ください。
1.StoreYa
StoreYaはウェブサイトやネットショップのトラフィックを増やし、売り上げを伸ばすのに役立つ広告ツールです。StoreYaのAIがマーケティングキャンペーンの作成をサポートし、Google、Facebook、Instagramのアルゴリズムに沿って最適化するなど、トラフィックの増加に貢献します。
2.Cloutly
Cloutlyは、口コミを管理するツールです。お客さまにレビューを依頼するメールを送ったり、各所に散らばったレビューや口コミを自動で整理しまとめたりします。収集したレビューは集客に生かせます。
BrightLocalの調査によると、97%の人が地元のお店のレビューをオンラインで読んでいます。そのため、潜在顧客に高評価のレビューでアピールすることが大切です。
3.KaizenPrice
価格面で競争力を維持することはけして簡単ではありませんが、KaizenPriceのようなスマート価格設定ツールがあれば効率的に料金を決められます。地域経済や天候などの外部要因と自社データを機械学習アルゴリズムで分析して、最適な価格を提案できることが特徴です。
4.REACH.ai
美容や健康関連の業界なら、顧客とのコミュニケーションにREACH.aiが役立ちます。予約の受付や直前キャンセルへの対応から、訪問時間を過ぎている顧客への連絡の自動送信まで任せられます。予約の傾向とデータを基に、AIが最適なタイミングで適切な顧客にアプローチするため、収益アップも見込めます。
5.Syft Analytics
財務データの確認は、終わりの見えない作業ですが、そこで役立つのがSyftです。商品やサービスの傾向とパフォーマンス、業界のベンチマークなどを、美しくて見やすい資料にまとめてくれます。さらにレポート機能の「Syft AI」により、データレポートを全面的にカスタマイズできるほか、テンプレートの使用にも対応しています。
6.Incentivio
飲食店の顧客体験を改善するなら、IncentivioのAIは強い味方となります。顧客離れを予想したり、キャンペーンを自動で作成したりできるほか、最適なタイミングで適切なお客さまにアップセルやプロモーションを実施するなど、売り上げの増加にも貢献します。
AIの使う際の注意点
今回ご紹介したツールはどれも、事業運営を効率化し、生産性向上に寄与しますが、人間の代わりにはなりません。AIが導き出す結果は割り引いて受け止め、あくまで出発点として使用することが大切です。また、AI業界は目まぐるしく変化しています。AIツールを進化していくこともあれば、サービス提供がある日突然終わることも考えられます。こうした変化にも十分注意しながら、経営に役立つ部分を取り入れていきましょう。
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執筆は2024年5月31日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash