ECサイトの​運用方法まとめ。​管理や​集客面の​コツを​紹介

総務省の​通信利用動向調査に​よると、​2015年の​1年間で​インターネットを​利用した​ことが​ある​人の​数は​推定1億46万人で、​世代や​地域間の​差は​ある​ものの​インターネット利用は​増加傾向に​あります。

インターネットの​利用状況を​端末別に​見ると、​56.8%で​パソコンが​最も​高く、​次いで​スマートフォンが​54.3%と、​両者の​差は​年々縮小しています。

このような​背景から、​現在の​消費者は​「欲しい​ものを​欲しい​ときに​購入できる​環境」に​あると​言えます。​経済産業省は、​2015年に​おける​消費者向け電子商取引市場規模は​13.8兆円と​報告しており、​前年に​比べると​7.6%の​増加に​なります。​ここで​いう​電子商取引とは、​ECサイトを​利用した​買い物の​ことを​指します。

ECとは、​E-Commerce(イーコマース)の​略称で、​経済産業省の​定義に​よると​”受発注が​コンピュータネットワークシステム上で​行われる​ことを​要件と​している​”ものや​サービス売買の​総称で、​これらの​サービスを​提供する​ネット上の​店舗の​ウェブサイトや​販売サイトを​ECサイトと​呼びます。

参照:国内電子商取引市場規模動向

今回は、​ECサイト運営を​する​経営者向けに、​管理・集客・サポートの​3つの​ポイントから​運用に​おける​コツを​ご紹介します。

ECサイトの​管理

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ネット上に​あるとは​いえ、​ECサイトは​お客様が​実際に​買い物を​する​店舗です。​実店舗が​商品の​陳列や​店内の​雰囲気作りを​重視するように、​ECサイトでも​お客様が​気持ちよく​買い物が​できるように、​便利で​使いやすい​ウェブサイトを​準備する​必要が​あります。

常に​最新情報を

サイト上の​情報が​常に​最新である​ことを​心がけましょう。

例えば、​ある​商品の​在庫情報が​ウェブサイト上と​実際の​在庫とで​異なると、​発送に​遅れが​生じたり、​注文後に​キャンセルが​発生したりと、​お客様の​信頼と​満足度を​損なうことに​なります。​信頼される​サイトに​する​ためには、​商品の​入荷や​在庫切れに​応じて​リアルタイムで​情報が​更新される​必要が​あります。​発注や​在庫管理の​担当者と​連携を​とりましょう。

注文した​商品の​配送日数や​配送手段に​関する​情報も​明確に​提供しましょう。​注文を​確定した​後に​配送状況が​常に​確認できるように、​お客様向けの​情報を​随時更新する​ことも​重要です。

売上管理

相手の​顔が​見えない​ECサイト上での​会計は​特に​慎重に​扱わなければなりません。​請求した​金額が​期日までに​正常に​支払れているかの​確認は​もちろん、​どの​商品が​どれだけ​売れたかと​いう​情報は、​在庫管理にも​売上分析にも​必要な​数値となるので、​正確に​管理します。

選べる​決済手段

銀行振込や​代金引換に​加えて、​インターネットと​相性が​良い​クレジットカード決済の​導入を​検討する​ことを​おすすめします。​多くの​ECサイト利用者は、​カード会社からの​特典や、​オンラインのみで​決済が​完了すると​いう​メリットを​重視して​カード決済を​好む傾向に​あります。

実店舗で​ギフトカードの​取り​扱いが​あれば、​オンライン決済手段の​一つと​して​取り入れてみましょう。​遠方からの​来店が​難しい​お客様に​贈り物と​する​需要が​高まるかもしれません。

ギフトカードに​ついては​こちらの​記事を​ご覧ください。

システムメンテナンス

実店舗と​異なり、​ECサイトは​誰もが​24時間アクセス可能です。​システムが​ダウンしたり、​注文エラーが​起きる​ことのないように、​定期的に​システムメンテナンスを​実施し、​サイトが​正常に​作動しているかの​点検を​行いましょう。

ルールを​守った​運用

酒類や​古物など、​取り扱う​商品に​よっては​許可や​届出が​必要な​場合が​あります。​各種行政機関に​確認を​とって​おきましょう。

ECサイトに​記載する​ことが​義務付けられている​利用規約や​特定商取引法に​ついて​よく​内容を​理解して​おきましょう。

また、​お客様の​個人情報を​守る​情報セキュリティの​徹底も​求められます。

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集客アップは​工夫しだい

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ECサイト上で​多くの​売り上げを​出すためには、​ウェブサイト管理だけでなく、​サイトへの​アクセスを​増やし、​お客様の​購買意欲を​掻き立てる​ための​戦略に​注力する​必要が​あります。

オンライン集客

検索エンジン上に​リスティング広告を​出したり、​メールマーケティングを​取り入れて​来客数​(アクセス数)を​増やしましょう。​Facebookや​Twitterの​アカウントを​開設して、​ソーシャルメディアを​通じてお客様を​ECサイトに​呼び込むことも​オンライン集客の​効果的な​手段です。

リスティング広告に​ついては​こちらの​記事を​ご覧ください。

顧客分析

お客様の​購買行動を​把握しましょう。​どこから​サイトに​アクセスしてきているのか、​どのような​コンテンツが​多く​クリックされているのか、​どの​キーワードが​商品検索に​使われているのかを​把握する​ことで、​集客方法や​ウェブサイト構成の​見直しに​役立てます。

魅力ある​コンテンツ

ECサイトに​訪れた​お客様が​何も​買わずに​ページを​離れる​ことがないように、​魅力的な​コンテンツを​準備する​必要が​あります。​ただ​商品を​掲載するのではなく、​お客様の​目に​止まるような​コンテンツ作りに​取り組みましょう。

例えば、​送料無料を​全面的に​アピールします。​送料無料は、​お客様の​購買を​後押しする​魅力的な​ポイントです。

オンライン会員限定の​コンテンツも​効果的です。​新商品の​先行予約受付や​セール品の​先行販売などの、​ECサイトならではの​特典を​準備してみましょう。​実店舗に​来店する​時間が​取れない​お客様から​多くの​売り上げを​見込めるかもしれません。

各シーズンに​合わせて​特別な​キャンペーンを​打ち出してみましょう。​例えば、​クリスマスや​お正月などの​イベントに​合わせて​期間​限定や​数量限定と​いう、​希少性を​前面に​出した​セールを​開催してみるのは​いかがでしょうか。

また、​一定額以上の​商品を​購入した​お客様には​次回利用できる​クーポンを​提供するなど、​顧客化を​意識した​企画も、​安定した​売り上げを​もたらすリピーター客の​確保に​繋がります。

衝動買いを​促す

商品検索から​注文完了までの​手続きが​複雑で​あれば​ある​ほど、​お客様の​購買意欲は​低下し、​カートの​中に​商品を​残したまま購入を​やめる​可能性が​高くなります。​注文手順を​可能な​限り簡略化させる​ことで、​お客様が​手間​取る​こと​無く​注文完了まで​導きます。

オムニチャネル化

ECサイトで​購入した​商品の​受け取りを、​実店舗や​近くの​コンビニなどから​選択できる​オプションを​提供してお客様の​満足度向上を​図りましょう。​このように、​商品や​サービスの​注文から​受け取りまでが、​店舗や​ネットなどの​チャネルを​問わずに​あらゆる​販売経路と​流通経路が​つながっている​環境を​オムニチャネルと​呼びます。

購買体験の​サポート

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ECサイト上でも​接客は​重要です。​サイトに​訪れている​お客様が​疑問や​不満を​感じる​ことなく​買い物が​できるように、​カスタマーサービスを​意識した​運用を​する​必要が​あります。

お客様目線で​質問の​答えを​準備

お客様から​頻繁に​寄せられる​質問を​回答と​併せて​閲覧できる​ページを​準備しましょう。​購入プロセスを​分かりやすく​説明した​使い方ガイドを​準備しておくのも​いいでしょう。

質問フォームの​設置や、​問い​合わせ先の​記載など、​お客様が​いつでも​店舗に​連絡が​取れる​体制を​整えて​おきます。​問い​合わせが​入った​場合は、​迅速に​且つ正確に​対応し、​お客様の​信頼と​満足度を​獲得しましょう。

注文受付や​決済完了などの​旨を​お知らせする​際は、​できるだけ​お客様の​行動に​合わせて​直後に​送信する​ことが​好ましいです。

買い物を​かんたんに

お客様の​購買行動を​かんたんに​する​ための​手助けを​しましょう。​例えば、​商品名の​入力途中に、​自動で​単語を​補完してくれる​オートコンプリート機能は、​お客様の​検索時間を​短縮するだけでなく、​関連商品を​自動で​表示する​ことができるので、​特定の​目的を​持たずに​サイトを​訪れた​お客様に​とっては​効果的な​販売促進と​なります。

在庫切れだった​場合の​フォローも​重要です。​商品の​再入荷を​後日連絡できるように、​メールアドレス登録を​促すフォームを​設置して​おきましょう。​商品が​確実に​手に​入ると​いう​安心感を​与えられますし、​お客様との​繋がりを​作る​ことで​リピーター客の​確保も​期待できます。

連携が​大事

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ECサイト運用に​ついて、​管理・集客・サポートの​視点から​ご紹介してきました。​店舗運営は、​実店舗に​おいても​ECサイトに​おいても、​プラットフォームだけでは​完結しません。​物流、​決済、​売上分析など​多くの​業務が​関連しており、​互いに​連携しあう​ことで、​お客様に​とって​気持ちの​良い​購買体験を​提供する​ことができるのです。

特に​ECサイトと​実店舗を​併せて​運営している​場合は、​両者間に​誤差が​生じる​ことがないように​情報の​確認と​更新を​徹底しましょう。​Squareでは、​ECサイトを​無料で​作成・利用できる​オンラインビジネスと​いう​ツールが​あります。​あわせて、​スムーズな​決済処理から​在庫や​売り上げの​管理まで​実店舗の​運営に​必要な​ツールが​全て​詰まった​Square POSレジを​導入すれば、​実店舗と​ECサイトの​一元​管理が​叶います。​売上額は​最短翌営業日振込。​かかるのは​カード決済手数料のみで、​予算が​あまりない​個人事業主に​もうれしい​サービスです。​Square オンラインビジネスに​ついて​詳しくは、​こちらを​ご確認ください。


執筆は​2017年2月27日​時点の​情報を​参照しています。​2019年4月24日、​2020年10月16日に​記事の​一部情報を​更新しました。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​スクエアは​責任を​負いません。