ただの仲良しではない!?チームワークとは

ある目標を達成しようとするとき、一人でできることには限界があります。そこで引き合いに出されることが、チームワークの大切さです。一人では難しいこともチームで力を合わせれば達成に近付けるのではないでしょうか。「チームワークとは何ですか」と聞かれた時に自信を持って答えることができますか。組織自体の多様化が進む現在、チームワークの意味を定義することは難しいでしょう。しかしながら、経営者としてその意味をあらためて考えることで、組織の活性化や業務効率化につながるかもしれません。今回はチームワークについて紹介します。

チームワークに必要なもの

jp blog teamwork 01

チームワークの定義は、組織や状況、人によって捉え方は異なるでしょう。さまざまな考え方の一つに、チームワークとは共通の目標に向かって複数のメンバーが連携する力である、という考え方があります。一人一人のメンバーが力を発揮できるチームワークが良い組織では、1 + 1 = 2 以上の成果をあげると言われています。「メンバー全員の仲が良いこと」と「チームワークが良いこと」は異なります。チームワークが良好な状態とは、たとえお互いの意見がぶつかり合うことがあったとしても、相手を尊重しながら目標達成に向かって努力することができる状態ではないでしょうか。チームワークに大切な要素を挙げてみます。

各メンバーが責任を持つ

各メンバーが自分の仕事に責任を持っていることがチームワークの前提です。共通の目標を達成するために仕事を複数人で単純に分割するのではなく、各自が担当する仕事のスペシャリストであるという意識を持っている必要があります。

たとえば、各プレーヤーたちが自分のポジションを責任を持って守り勝利に向けてプレーするサッカーは、チームワークが必要なものの代表的な例と言えるでしょう。

お互いを認め合う

チーム内にはさまざまな性格や価値観、経験を持っているメンバーがいるでしょう。外向的な人や内向的な人、大雑把な人や細かい人、数字に強い人や強くない人などいろいろなメンバーがいるからこそのチームです。それぞれの違いを認識、活用するからこそ似たようなメンバーのみでは生み出すことのできない斬新なアイデアが生まれる可能性があります。お互いを認め合う姿勢が大切です。

性格や価値観、経験の異なる人が集まるチームでは組織内で影響力のある立場にいる人の方が発言回数が多くなってしまうことがあるかもしれません。一部の人だけの意見によってチームが動くことのないよう、上下関係や経験の差にこだわらず、対等なコミュニケーションをとれるような雰囲気を作り出すようにしましょう。

お互いを高め合う

共通の目標に向かって、メンバー同士が切磋琢磨しながら高め合っていくことが大切です。お互いに励まし合ったり競い合ったりしながら、目標達成を目指すチームはチームワークが良いと言えるのではないでしょうか。

チームワークを向上させる方法

jp blog teamwork 02

経営者として、組織内のチームワークを向上させるためにどのようなことができるでしょうか。チームを作り上げることはリーダーシップにも通じることがあるので、リーダーシップとは何かの記事もぜひ参考にしてみてください。

権限を与える

各メンバーに責任感を持ってもらうために、可能な範囲で裁量権を与えてみるのはどうでしょうか。そのためには、リーダーである経営者が各メンバーの能力や個性を普段から把握しておくことが大切です。一人一人のメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、得意な部分を伸ばせるよう働きかけましょう。たとえうまくいかないことがあっても失敗と決めつけることなく、長い目で見守り育てていく姿勢が必要です。

たとえば、Square POSレジを利用されている場合、スタッフ管理機能を使えば権限レベルを自由に設定し、権限移譲を効率的に行うことができます。ぜひ参考にしてみてください。

また、チームで働く場合お互いの仕事の進捗状況や結果がお互いに影響するので、より責任を感じるようになるでしょう。このように「チームの一員である」という意識を一人一人のメンバーが持つことによって、チーム全体の意識が高まり、活性化につながることがあります。

一人一人のメンバーの多様性を尊重しそれぞれの強みを活かした役割分担を行うことで相乗効果が生まれ、チーム力を最大限にすることにつながるでしょう。

経営者が率先して行動する

経営者が率先して、メンバーの良いところを認め、感謝を表現するようにましょう。経営者の姿勢は組織全体の雰囲気に影響を与えることが多いので、他のメンバーもお互いを認め合い、感謝を伝え合う雰囲気になる可能性が高いでしょう。

また、経営者は目標をメンバーに分かりやすく伝える役割も担っています。たとえチームワークが良好だとしても、目指すべき方向が誤っていたら目標達成までに時間がかかってしまいます。経営者は率先して目指している目標をメンバーに伝えるようにしましょう。

競争を持ち込む

メンバーが切磋琢磨し、より高い目標に達成するよう、目に見える数字などを用いた競争を組織内に持ち込むことも方法の一つです。しかしながら、ただ競争を持ち込むとメンバー同士の足の引っ張り合いになる危険性も否定できないため、お互いを認め、感謝し合う文化や雰囲気が定着した後に検討しましょう。他のメンバーが頑張っている姿をみて、自分ももっと頑張ろうとモチベーションが上がるかもしれません。経営者としては、結果に関わらず、いつも各メンバーの味方であるということを言葉や態度で表すよう心がけましょう。お互いの信頼関係の上での競争は、メンバーに刺激をもたらしより高い目標を成し遂げることができるかもしれません。

チームワークが良い組織を作るには、リーダーである経営者の存在が不可欠です。各メンバーが全力を発揮できお互いを高め合える組織を作り、さらなる発展を目指しましょう。

執筆は2017年10月11日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash