バーの集客力をアップさせるには?効果的な集客方法を紹介

バーと一口に言っても、まち中には個性豊かなバーがたくさんあります。高級ホテルの最上階にある夜景が楽しめるバーから、路地裏にあるこぢんまりとした隠れ家バー、お坊さんが経営しているバー、ペンギンがいるバーまで、多種多様なバーが存在します。

数ある魅力的なバーに埋もれてしまわないためには、どんな工夫が必要なのでしょうか。この記事では集客の前の土台作りから、効果的な宣伝方法、そして今から取り入れられる集客の工夫までを紹介します。

目次


バー集客で結果を出すには

「とりあえずSNSで発信しないと」と焦って闇雲に取り組んでしまうこともあるかもしれません。しかし、バーの集客を成功させるには土台作りが何よりも大切です。まずは以下ができているかを確認してみましょう。

お客さまの目的を想像できているか

あらためてお客さまがバーを利用する目的を想像してみましょう。

  • 非日常空間でお酒を楽しみたい
  • 普段出会えないお酒を見つけたい
  • 同じ趣味の人と出会いたい
  • 好きな音楽とお酒を楽しみたい
    など

お酒を飲むだけであれば、飲食店でも、自宅でも飲むことができるでしょう。わざわざバーに出かけるのには、上記のような何らかの目的があると考えられます。特にバーは「ブラジル音楽が楽しめる」など、音楽をはじめ特定の分野と掛け合わせたお店が多く、「お酒を飲みながら大好きな音楽を楽しみたい」「新しい知識を得たい」「同じ趣味を持った人とおしゃべりがしたい」などの目的を持って来店するお客さまもいます。

さまざまな目的のうち、自店舗で満たせるのはどれかを明確にしておきましょう。

ターゲットを絞れているか

ターゲットがどれだけ絞れているかは、効果的に宣伝を行ううえで重要なポイントです。

たとえば20代を対象にしたバーなら、SNS映えするような写真が効果的かもしれません。一方、50代を対象としたバーではそういった打ち出し方よりも、お酒に関する知識の豊富さが求められるかもしれません。どんな宣伝が響くかは年齢を含むさまざまな要素に左右されるため、ターゲットはできるだけ詳細に設定するのが理想的です。「うちのバーならこんな人が来るだろう」と想像しながら、以下の点を参考に細かくターゲットのプロフィールを設定しましょう。

  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 収入
  • 学歴
  • 居住地
  • 趣味
  • 家族構成
  • 情報の収集方法
    など

コンセプトや強みは明確か

「うちのバーはここが売りだ!」と胸を張っていえることが何かをはっきりとさせておきましょう。たとえば、店主が世界各国を渡り歩き、60年代のレコードを集めてきたとします。そうしたレコードが聴けるバーだとしたら、立派な強みです。「映画にちなんだカクテルを100種類以上取り揃えている」といったことも強みやコンセプトになりえます。もちろんお酒に関する知識の豊富さを強みとして打ち出すこともできます。何かに特化しすぎないほうがより幅広いお客さまを囲える場合もありますが、コンセプトがあまりにも曖昧だと埋もれてしまう可能性があります。コンセプトはある程度明確にしておくのがベストでしょう。

多方面から集客に取り組めているか

「チラシだけ」「SNSだけ」など、一つの集客方法に頼りっきりになっていませんか。効果的に集客を行うには、さまざまな方法を組み合わせるのが鍵です。次章で紹介する効果的な宣伝方法のうち、取り組めそうなものをいくつか掛け合わせていきましょう。

バーの集客に効果的な宣伝方法

バーの集客において、効果的な宣伝方法を見ていきましょう。複数の方法を組み合わせることでより高い効果が期待できます。

SNSの活用

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インターネットやスマートフォンが広く普及している現代において、SNSを利用した宣伝はいまや欠かせないものです。FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、LINEなどが代表的な宣伝ツールです。店内の様子やカクテルの画像を投稿したり、友達登録したお客さまに向けてお得な情報を発信したりなど、SNSはバーの存在を広く知らしめるツールであると当時に、リピーター獲得の手段にもなりえます。

Google ビジネスプロフィールの活用

Google マップにバーの店舗情報は表示されていますか。近年ではGoogleマップで近隣にあるバーや飲食店の情報を検索する人が増えています。こうしたときに候補として引っかかると、潜在顧客にバーを発見してもらえるチャンスが高まるでしょう。

Google マップに店舗情報を追加するには、Google ビジネスプロフィールへの登録が必要です。登録やマップへの掲載などは無料で行えるので、こちらから登録しておくことがおすすめです。

また、「渋谷区 バー」と検索すると多くの結果が表示され、自店舗が埋もれてしまうことも考えられます。このときに表示順位を高める方法が、MEO(マップエンジン最適化)です。具体的な方法は以下のとおりです。

  • Google ビジネスプロフィールに登録する
  • ビジネスの基本情報を具体的に入力する(電話番号や住所、業種など)
  • 口コミや評価レビューを集める
  • 口コミに返信をする
  • 投稿機能を活用して情報を発信する

地味な作業ではありますが、やるとやらないとでは大きな違いが出てくるでしょう。詳しくは、「MEOとは?店舗集客に必要な対策、注意点を解説」の記事でも紹介しています。

飲食系のポータルサイトに登録する

バーの認知度を高めるにはオンライン・オフライン問わず、バーの情報がわかる場所をできるだけ増やすことが大切です。そこでバーの情報を掲載しておきたいのが、飲食系のポータルサイトです。代表的なものとしては以下があります。

  • 食べログ
  • ホットペッパーグルメ
  • 楽天ぐるなび
  • Retty
  • 一休.com
  • ヒトサラ
    など

訪日観光客をターゲットにしたお店では以下のサイトへの掲載も検討しましょう。

  • Tripadvisor
  • Yelp
    など

予約を受け付けている場合は、電話だけでなくポータルサイトからそのまま予約できるよう設定しておくと、サイト経由での予約が増えるかもしれません。

チラシやフリーペーパーの活用

近隣の人に知ってもらうには、近所の店舗にチラシを置いたり、地域のフリーペーパーに広告を掲載したりすることも効果的です。たとえば音楽バーを営んでいる場合、近所のレコード屋にチラシを置いてもらうのもいいかもしれません。ターゲットと決めた人がどこに出没するかを考えたうえで、設置場所を選んでいくといいでしょう。

公式サイトの活用

必要な情報がそろった公式サイトがあると、お客さまにとっての判断材料が増えます。

公式サイトには以下の情報やコンテンツがあると理想的です。

  • 基本情報(住所、地図、営業時間、電話番号、SNSのアカウントなど)
  • コンセプト
  • メニュー
  • お客さまに守ってもらいたいルール
  • 店内・店外の画像
  • 店主のブログ
  • 予約フォーム
    など

ホームページを作るとなると「コストがかさむ……」と思うかもしれませんが、最近では無料かつ簡単にサイトを作成できるサービスも増えています。たとえば決済サービスのSquareには、初期費用も月額利用料も無料のウェブサイト作成機能があります。ネットショップ機能も兼ね備えているため、今後バーのオリジナルグッズなどを製作して販売していきたいという人にも適しています。

▶️Squareのウェブサイト作成機能について詳しく知る

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▲Squareで作成できるネットショップの例

バーの集客力アップのためにできること

宣伝のほかにも、集客力を高めるためにできることがいくつかあります。ここでは6つの工夫のしかたを紹介します。

入りやすさの工夫

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十分な宣伝をしているのに、新規客があまり来ない……というお店もあるかもしれません。この場合、入りにくいお店になっていないかをいま一度確認しましょう。

初めて行くお店の扉を開けるのは勇気のいる行動です。お客さまが「入りにくい」と感じる理由には以下のことが考えられます。

  • 店内の雰囲気が分からない
  • 料金がどの程度なのか分からない

店内の雰囲気が分かるように外観を変える、メニューの一部を記載した看板を設置するのも一つの手です。事前に店内の様子や料金体系が分かれば、来店のハードルも低くなります。

メニューの工夫

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新規客は来るがリピーター客にならない……という悩みを抱えている経営者も少なくありません。

他店と比較したときに大きな違いが見当たらない、もしくは他店のほうが価格が安いというところからリピートにつながっていない可能性があります。

このときにできる工夫はいくつかあります。

競合を徹底的にリサーチし、ほかのお店にはできないこと・ないものを打ち出すのが一つの方法です。魅力的かつここでしか味わえないメニューの開発につながるかもしれません。また、お客さまの興味をかきたて「次に来たときはこれを頼んでみたい!」と思ってもらえるような、メニューの徹底解説書を用意しておくのもいいでしょう。

メニューだけでなく、提供方法を工夫することもできます。たとえば、オリジナルデザインのグラスや食器を使用する、氷の形を工夫する、お客さまの目の前でパフォーマンスをする、BGMを工夫することなどが挙げられます。

イベントを使った工夫

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バーの差別化にも新規客・リピート客の増加にも力を発揮するのは、イベントの実施です。近隣の飲食店と協力すれば、お酒に合う料理が楽しめるイベントを開催できるかもしれません。バーに行き慣れていないお客さまでも、イベントが来店のきっかけになります。また、以前来たことのあるお客さまがイベント内容に惹かれて再来店してくれる可能性もあります。参加者が多かったイベントは、定期開催にしてもいいかもしれません。

そのほかにも生演奏のイベントや手相占いのイベントなど、店舗のコンセプトに合うかどうかも考慮しつつ、あれこれ企画を練ってみるといいでしょう。

「SNS映え」の工夫

SNSの普及も相まって、お店を選ぶ際に「SNS映えするかどうか」を考慮するお客さまも一定数出てくるようになりました。20代などの若者がその中心のようです。こういった年代層がターゲットの場合、SNS映えの工夫ができているかは確認しておきたいところです。写真におさめたときにおしゃれに見える内装か、趣向を凝らしたカクテルはあるかなどは若者が注目するポイントです。

クーポンを使った工夫

クーポンや割引は、お客さまの来店を促すうえで効果を発揮します。売り上げが落ち込みやすいときの対策として、新規客の来店を促すため、口コミを投稿してもらうためなど、さまざまな目的で活用できます。たとえば「雨の日は全ドリンク5%オフ」は、客足が遠のきやすい雨の日の集客に生かせるかもしれません。

1回でも来店してほしいのか、2杯目を注文してほしいのか、グループで来てほしいのか、お客さまにどんなアクションを取ってほしいのかを考えたうえで、目的に合わせたクーポン発行や割引を実施しましょう。

支払方法における工夫

もう一つできることとして、支払方法を増やすことが挙げられます。

「支払方法を増やしただけでお客さまは増えるだろうか……」と思うかもしれません。財布に現金があまり入っておらず、ATMで現金をおろす時間や手間がかけたくないお客さまは、自然と「カード決済ができるところ」に絞ってバーを探すでしょう。こうしたとき、キャッシュレス決済に対応していれば候補に上がりますが、対応していなければ検討もされないでしょう。豊富な決済方法を取り揃えているかどうかは意外と軽視できない点です。

ここ数年で、キャッシュレス決済を導入する際のハードルはずいぶんと下がりました。短い日数で導入できるサービスや、初期費用がかからないサービスが増えたおかげかもしれません。

たとえばSquareなら、スマートフォンまたはタブレットと専用のIC カードリーダー(Square リーダー)があれば、クレジットカード決済を受け付けられるようになります。月額使用料などの固定費用もなく、必要なのは決済端末の購入代金と決済時の手数料のみです。もう少し予算が割けるという場合には、レシートプリンターとPOSレジが搭載されたオールインワン決済端末、Square ターミナル(39,980円/税込)もおすすめです。

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集客を成功させるにはさまざまな場所に店舗情報を掲載したり、複数の方法を組み合わせたりすることが大切です。地道に一つひとつと取り組むことで、より多くのお客さまを呼び込める可能性が高まります。ただし、適切なターゲットに向けて、適切な方法で、適切な情報を届けられなければ、効果は生まれにくいものです。これらの点が曖昧な場合は、まず明確にするところからはじめましょう。


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執筆は2018年9月19日時点の情報を参照しています。2024年5月21日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash