人気スイーツ店sweetie shop GRANDPAに聞く、「iPhoneのタッチ決済」の魅力

シナモンパウダーがたっぷりかかったドーナツに、マシュマロが溶け込んだチョコクッキー、果汁が溢れ出すチェリーパイ、見ているだけで幸せな気持ちになるスイーツが並ぶ、sweetie shop GRANDPA。三上龍馬(みかみ・りゅうま)さんと田渕諒(たぶち・りょう)さんのおふたりが経営する、東京・日本橋にあるお店だ。

週に1回のポップアップストアからスタートし、2023年9月に正式オープン。そのタイミングでSquareのキャッシュレス決済端末とPOSレジを導入した。合わせて、2024年に入ってからは「iPhoneのタッチ決済」機能も活用している。

今回は、sweetie shop GRANDPAのオープンに至った経緯や、キャッシュレス決済導入のハードルをほぼゼロにしていると話す「iPhoneのタッチ決済」の魅力についてふたりにじっくり話を聞いた。

業種 飲食業
業態 スイーツの販売、イートイン
使用しているSquareのサービス iPhoneのタッチ決済、Square リーダー、Square POSレジ
目次

異業種から飲食業へ

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店頭に並ぶ色とりどりのスイーツを見て、ふたりともお菓子作りが好きなのかと思い尋ねてみると、「料理は結構得意なのですが、自分でも自覚しているくらいお菓子作りは苦手です」と意外な答えが三上さんから返ってきた。

実は、三上さんのキャリアのスタートは、柔道整復師だそう。3年ほど整骨院で働いたあと、飲食業に転身した。

「ぼくの中の軸は変わっていなくって、直接人からありがとうと言ってもらえる仕事をしたかったというのが柔道整復師を選んだきっかけでした。祖母がずっと飲食業をやっていたので、その姿にものすごく影響を受けていて、飲食業に転職しようと決心して、そこから6、7年になります」(三上さん)

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▲三上さん(左)と田渕さん(右)

お菓子作りが苦手な三上さんに対し、一方、田渕さんはイギリスやアメリカのお菓子を食べるのも、作るのも好きだった。いつか飲食業で独立したいという三上さんの夢をサポートしようと、それまで働いていたアパレル業界から思いきってベーカリーに転職した。そのベーカリーが入居していたのが、東京・日本橋にある「カミサリー日本橋(COMMISSARY NIHONBASHI)」(以降、カミサリー)だ。

おじいちゃんになるまで続けたい

三井不動産による再開発プロジェクトの一環として、2020年に開業したカミサリー。細長い空間に、ビール、タコス、ピザ、ドーナツ、コーヒーと各専門店が並び、フードコートのような使い方ができる。営業時間も長く、昼時はランチを買いに来る人で賑い、午後になるとおやつを買いに来る親子の姿が散見され、夜には仕事帰りの会社員がビール片手に盛り上がるなど、時間帯ごとに異なる表情が見られる空間でもある。

お客として来た三上さんは、カミサリーという場所にすっかり惚れ込んだ。好きだからこそ、田渕さんの働くベーカリーが夕方に閉まってしまうことが少し残念だった。閉店後の時間帯を間借りできないかと交渉し、2023年6月にスタートしたのが週に1回、夜限定のポップアップストアだ。ポップアップを出す曜日は徐々に増え、前のベーカリーと入れ替わるかたちで、2023年9月には正式にsweetie shop GRANDPA(以降、GRANDPA)をオープンさせた。

ふたりとも自分の店を持つのは初めて。ポップアップから始めたことで、認知を広げつつ、お客さまの反応や商品の売れ行きを掴めたのはラッキーだったと話す。

店名の由来は何だろうか。

「GRANDPAは、ぼくと彼がおじいちゃんになるまで、こういうことをしていたいというところから名付けました。ぼくの家族も、イベントがあると全員がおばあちゃんの料理を中心にして集まったりしていたので、ぼくたちもおじいちゃんになったときに、みんなにとってそういう存在になれたらいいなって。

今も毎週ドーナツを買いに来る小学生の女の子がいるんです。ひとりで来てSuicaで払って帰る。ここが長く続いたら、その子がもしかしたら今後、一時的に来ない時期があっても、社会に疲れて戻ってきたときに、ドーナツを食べて元気を出してくれたら良いなとか。そういう地域に密着したお店でいたいと思っています」(三上さん)

iPhoneだけでキャッシュレス決済を始められるのは、革命的

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▲「iPhoneのタッチ決済」で決済を受け付ける様子

カミサリー内の店舗はキャッシュレスが基本で、GRANDPAもそれに倣っている。キャッシュレス決済サービスに選んだのは、Squareだ。なかでも特に気に入っているのは、2024年春頃から活用している「iPhoneのタッチ決済」。

「iPhoneのタッチ決済」は、iPhoneだけでクレジットカードやモバイルウォレットによる支払いを受け付けられる画期的な機能だ。ふたりが特にこの機能の利便性を実感しているのが、イベント出店時である。

「『iPhoneのタッチ決済』の機能自体がすごいですし、ぼくたちにはすごく合っています。8月も沖縄でイベントがあるのですが、基本的には端末を持っていかずに、iPhoneだけでって思ってます」(三上さん)

月に1回程度、どこかのイベントに出店しているGRANDPA。その際には、「iPhoneのタッチ決済」だけで十分、支払いの受け付けが完結する。

さらに、「iPhoneのタッチ決済」はキャッシュレス決済導入のハードルを限りなくゼロにしていると三上さんは続ける。

「複数の仕事を掛け持ちながら、空いた時間で好きなことをやる人が、素人かプロか関係なく、ぼくたちの周りにたくさんいるので、そういう人たちにとっては本当に良い機能だと思います。ぼくたちもキャッシュレス決済の導入ってもっと面倒だと思っていたのですが、Squareなら端末を購入して、すぐに始められました。『iPhoneのタッチ決済』ならその端末さえなくてもキャッシュレス決済を始められるので、革命的です」(三上さん)

キャッシュレス決済が95%

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店舗では「iPhoneのタッチ決済」に加え、オープン当初に導入した小型の端末「Square リーダー」も利用している。キャッシュレス決済の割合について聞くと、70%がクレジットカードで、25%が交通系ICカードやQRコード決済だそう。現金を希望するお客さま向けに現金も受け付けているが、割合でいうと5%とかなり少ない。

キャッシュレス決済が多い分、レジ締めもすぐに終わる。夜10時に閉店したら、そのまま帰ることも多い。「最初からSquareを使っているので、現金がどうのという経営側の手間を実感したことがない」と三上さんは話す。

95%がキャッシュレス決済となると、決済手数料の負担が気になってくるが、どう考えているのだろうか。

「キャッシュレス決済システムの後ろにはいろんな人が関わってくれている。自分はそこに対してお金を払いたいと思っています。ぼくたちも結局やっていることは一緒で、1個のドーナツの良さをいかにみんなに広めるかという部分でがんばっているので。価値観は人それぞれ違うけど、手数料は最初からあんまり気にしてなかったです。

ピーク時にお客さまを回転させることが本当に大事だと考えているので、そこがスムーズに行くことで売り上げアップにもつながっていると思います」(三上さん)
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ビジョンがあるからたどり着ける

全国で開かれるイベントへの参加に加えて、ものづくりをしている友人とコラボレーションしたり、新商品を開発したり、卸しをしたりと、ふたりの挑戦は絶えない。

最終的には田渕さんの地元である埼玉県の飯能で、広い土地を使って何かをしたいと三上さんが話すと、すかさず田渕さんが今は経営に注力しているけれど、料理が得意な三上さんの魅力をもっと出したいと付け加えた。

常に、お互いのことを考えているのがよく分かる。

「パートナーと一緒にお店をやること自体、ハードルがすごい高いことだと思うのですが、ぼくたちはおじいちゃんになるまでというビジョンが濃いので、自ずとがんばれます。おじいちゃんになるまで、まだまだ何十年かかかりますが、そこのイメージがあることで、ぼくたちはちゃんとたどり着ける気がします」(三上さん)

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SquareとiPhoneのタッチ決済が実現したこと

iPhoneだけでキャッシュレス決済を受け付けられる

「iPhoneのタッチ決済」は、専用の決済端末がなくても、iPhoneだけでタッチ決済対応のクレジットカードやApple Payなどのモバイルウォレットを受け付けられる機能です。決済端末を持ち歩くことなく、手持ちのiPhoneだけでイベントや外出先でも手軽に会計ができます。GRANDPAは、店舗ではもちろんのこと、イベント出店時にもこの機能を活用しています。

※iPhoneのタッチ決済では、クレジットカードまたはApple Payなどのモバイルウォレットに登録されたクレジットカードのみを受け付けできます。電子マネーによる支払いは受け付けられません。

記事に掲載されている店舗情報 (商品内容、価格、営業時間など) は2024年月時点のものです。