ネットショップの集客に役立つSEO対策とは? コンテンツSEOの始め方と実践の6つポイント

ネットショップへのアクセスを増やし、商品購入につなげる方法の一つに、SEO対策があります。SEO対策の大きなメリットは、無料で始められること、そしてネットショップの商品に購買意欲を持つ層にアピールできることです。ネットショップの集客を成功させるSEOの基礎から始め方、実践で守りたい六つのポイントを解説します。

目次



SEO対策で検索順位が変化する

購入したい商品や興味のある商品をインターネット上で探すとき、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索窓にキーワードを入力して検索します。検索結果の一覧では、莫大な検索結果の中から検索エンジンが「キーワードに最も関連性が高いコンテンツである」と判断したウェブページが、上位に表示されます。

関連性が高く、ユーザーにとって価値あるコンテンツを作り、検索上位に表示されるようにするための施策をSEO対策と呼びます。SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、適切なSEO対策を行うことでネットショップが検索で上位に表示されやすくなり、アクセスや商品購入の増加が期待できます。

ネットショップがSEO対策を行う目的

ネットショップのSEO対策は、無料で始めることができる施策です。ウェブページを検索上位に表示させるためには、検索エンジンがコンテンツを判断するアルゴリズム、つまり仕組みを理解し、それを満たす内容のウェブページを用意します。

参考:検索アルゴリズムの仕組み(Google)

たとえば、同じAブランドのバッグを扱う2店のネットショップBとCがあり、ネットショップBはSEO対策を行っているのに対し、ネットショップCはSEO対策を行っていないとします。検索者が「Aブランド」と「バッグ」という二つのキーワードの組み合わせでネット検索をすると、検索結果のより上位に出てくるのはネットショップBでしょう。検索上位のウェブページほどクリックされる確率が高まり、SEO対策が商機につながる可能性があります。

ネットショップにSEO対策はどうしても必要か?

ネットショップにつながる検索キーワードは、ブランド名や商品名だけとは限らず、商品を使う人の属性(幼児、20代、高齢者など)、商品を使う場面・場所(入学式、デート、通勤など)、商品の機能(収納力、カバー、防水など)のほか、商品にまつわる全ての要素が考えられます。検索者が既に自分がほしいアイテムの名称まで知っている場合はそれが検索キーワードになりますが、何を買いたいかさえわかっていない場合もあります。

たとえば、家のリフォームをするためには、何から始めれば良いでしょうか。「リフォーム 手作り」と検索すれば、自分でリフォームをしたい人のための資材ショップやDIYリフォームの事例などの情報も出てきます。この時点で、壁紙を買いたいのか、フローリングを張り替えたいのか、検索者の要望がまだ具体的でなかったとしても、ネットショップが「リフォーム 手作り」というキーワードでSEO対策を行っていれば、ページが検索上位に表示されやすくなり、サイトを訪れてもらうことで商品情報を含む多様な情報を提供できます。

このように、ネットショップにおけるSEO対策は、検索者のニーズを想像し、それに応じることで集客増加を可能にします。SEO対策をしていないネットショップは、広大なインターネットの世界で、人通りの少ない場所で開店している状態です。偶然の来店を待つのでなく、SEO対策でネットショップまでの道標を作り、「あなたが求める商品や価値は、当店が提供しています」という声を検索者にしっかり届けることで、購買意欲のある人にネットショップにたどり着いてもらいましょう。

ネットショップで行いたいコンテンツSEO

ネットショップの商品ページに検索キーワードを入れることは可能ですが、ただ入れるだけでは十分なSEO対策とはいえません。検索エンジンは、コンテンツの専門性、権威性、信頼性などさまざまな角度から、「ユーザーにとって価値ある内容か」を判断し、検索結果に表示する順位を決定します。そのため、ただキーワードを羅列しただけのネットショップの商品ページでは検索上位に表示されにくいのが実情です。

そこでネットショップとして取り組みたいのが、「コンテンツSEO」と呼ばれるSEO対策の手法です。商品ページとは別に、SEO対策を視野に入れたブログなどを作成し、そのページの検索順位を上げ、ページ内に記載したリンク先の商品ページに興味を持ってもらう、というのがコンテンツSEOのベースとなる考え方です。読みたくなるコンテンツ作りが、コンテンツSEOの肝です。

コンテンツページの作り方

ネットショップの商品ページとは別のコンテンツページを作るといっても、最初は何を書くべきか判断が難しいかもしれません。コンテンツのテーマを見つけるには、お客様からネットショップへの問い合わせや、検索者のサイト流入時の検索キーワードなどがヒントになります。「この離乳食は初期でもOKですか?」「この靴はクリスマスまでに届きますか?」といった問い合わせは、購買意欲のあるユーザーが知りたがっている情報そのもので、他にも同じ情報がほしい人がいる可能性があります。「離乳食 初期」「クリスマス 靴」という検索キーワードによるサイト流入も同様です。そのキーワードを使い、4ステップでコンテンツSEO用のコンテンツを作ってみましょう。

  • 検索キーワードの候補を調査し、決定する
  • そのキーワードの検索者が「何を知りたいか」を想像し、リストアップ
  • リストアップした項目から書く順番、商品リンクを入れる位置を決める
  • キーワードを含む本文を執筆

以下は、「卒業式 スーツ」を検索キーワードとするコンテンツSEOを想定した例です。

検索キーワード 卒業式 スーツ
検索者が何を知りたいか ・子どもの卒業式に着るスーツを買えるネットショップ
・女性用スーツで卒業式にふさわしい着こなし
・自分にどんな卒業式用のスーツが似合うか
順序 ・タイプ別の着こなし例(可愛い系、クール系など)
  - スーツ、靴、コサージュなどのコーディネート提案
・体型別の似合うスーツの選び方(リンゴ型、洋梨型など)
・ネットショップ紹介
   - ECサイト(ホームまたは商品ページ)のリンクを入れる
執筆 ・章立てで読みやすく
・画像も加えて伝わりやすく
・コンテンツSEOであることを意識し、キーワードを文中に使う

作成したコンテンツの公開方法は、ネットショップのウェブサイト内にコンテンツページを作って掲載、または外部ブログなどをコンテンツSEOに使うという方法もあります。

ランディングページを設ける

コンテンツSEOを意識したブログ記事に記載したリンクからは、ネットショップの商品ページにアクセスしてもらうほかに、ランディングページと呼ばれるページにリンクさせる方法もあります。

既に商品を買うつもりがある人にとっては十分な情報がある商品ページでも、特別な目的の商品を探している人や、商品やネットショップについてもっと詳しく知りたいと考えている人には不十分な場合があります。たとえば、前述の例で「卒業式 スーツ」と検索した人に対し、コンテンツSEOで「卒業式専用ではないが卒業式にも着られるスーツ」を紹介した場合を考えてみましょう。コンテンツを読んだ検索者は卒業式に着るスーツを買うつもりで商品ページを訪れたところ、商品ページでは普通のスーツとして売られ、卒業式に特化した説明がなかったとすると、不安になって購買の決断ができないかもしれません。

その場合、ランディングページを設けることで、卒業式でのコーディネート例をさらに紹介、卒業式用にそのスーツを購入した人からのレビューをピックアップして掲載、卒業式以外の日にも着回しができることを説明するなど、検索者の求めるものに合致した提案が有効です。検索者に役立つ情報を凝縮してランディングページとして提供することで、安心してネットショップで買い物をしてもらうことができます。
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コンテンツSEOの六つのポイント

コンテンツSEOを意識したコンテンツには、検索キーワードを使った文章に加え、それをわかりやすく提示する画像や動画があることが多いです。実際にコンテンツを作り始める前に、ネットショップのコンテンツSEOで重視すべき六つのポイントを確認しましょう。

1. 読者に役立つコンテンツ

検索エンジンが重要視することは「ユーザーにとって価値ある内容であるか」です。つまり、発信者(ネットショップ)が言いたいことを詰め込んだだけでは優良コンテンツとは見なされず、集客にもつながりません。発信すべきは、検索者が知りたい内容への答えです。ネットショップが伝えたい内容でなく、ユーザー目線で価値あるコンテンツであるか、今一度考えてみましょう。

その上で、主要検索エンジンの判断基準の一つでもある「専門性」を意識したコンテンツは、読者の満足感にもつながります。検索者は、自分がわからないことを解決するため、より知識のある専門家や経験者の意見を求めています。検索者の困り事に応えるという姿勢で、ネットショップが持つ専門性をコンテンツSEOで発揮しましょう。

2. ネットショップのジャンルと統一する

コンテンツSEOの基本として、ネットショップの専門領域とコンテンツ内容がかけ離れていると、読み手は不自然に感じ、集客につながらない可能性があります。バイク用品専門のネットショップが、女性ユーザーのアクセスを増やすためにバイクと無関係なメイクアップやファッションのコンテンツを公開すれば、どれほど優れた記事であっても、読者は「なぜこのネットショップがこの記事を?」と混乱し、不信感にもつながりかねません。ネットショップのジャンルに特化し、「女性がバイクに乗る際におすすめの服装」「女性ライダーに人気のヘルメット」などのテーマなら、コンテンツSEOとネットショップ自体がかけ離れず、集客に有効です。

3. キーワードを調査する

SEO対策の起点となる検索キーワードは、慎重に選ぶ必要があります。たとえば、「ガーデニング」という1語と「ガーデニング ベランダ」という2語のキーワードで比較すると、2語のキーワードのほうが検索結果が少なく、つまり競合となるウェブページが少ないことがわかります。複数の検索キーワードの組み合わせはロングテールキーワードと呼ばれ、「ガーデニング ベランダ 水やり 留守」というように、1語の場合より検索の意図が明確に絞り込まれています。

ネットショップがコンテンツSEOで狙いたいのは、アクセス増や購買に結びつきやすいロングテールキーワードです。上の4語を含むロングテールキーワードの検索者に、ガーデニング用品を扱うネットショップが「留守の際のベランダの植物の水やり方法」や「水やりを管理するアイテムの使い方」を紹介すれば、検索者のニーズに応えられ、商品やネットショップに興味を持ってもらうことができます。SEO対策を始める前に、さまざまなキーワードの組み合わせを試し、どんな情報が求められているかを調査しましょう。

4. ユーザーの使いやすさを考える

ユーザーにとってのコンテンツの読みやすさ、理解しやすさ、実践しやすさなどの「使いやすさ」も重要です。コンテンツSEOに使われている画像や動画が見づらかったり、説明に使われている言葉が間違っていたりすると、コンテンツの信頼性や専門性が疑われることにもつながります。ちなみに、他サイトのコピーや真似は厳禁です。

一般的に、本文の長さは最低800字は必要といわれます。長ければ長いほど良いということはないので、内容に見合い、読みやすい長さを心がけましょう。SEOコンテンツ内における、ネットショップの商品ページリンクの過多、宣伝文句の過多も、読者の利便性を下げます。あくまでもキーワードで検索した人の視点で、読み進めたくなる、参考にしたくなるコンテンツを目指しましょう。

5. 被リンクさせる

専門性と信頼性が高く、優れたコンテンツだと感じると、読者はそれを他の人に伝えたくなります。たとえば、気に入った動画をブログに載せる、役立ったライフハックの記事をソーシャルメディアで紹介することなどが考えられます。このように、オリジナルのコンテンツのURLが他のウェブページに載ることを「被リンク」といいます。

ネットショップのコンテンツのURLが被リンクされると、検索エンジンはそのコンテンツに「権威性」があると判断します。誰かが引用して参考にするような、価値あるコンテンツということです。そのため、コンテンツを作ったら、ソーシャルメディアで投稿し、コンテンツの存在を知ってもらうために積極的に発信しましょう。

6. 他記事へのアクセスを増やす内部リンクを貼る

コンテンツを複数公開したら、コンテンツを相互にリンクさせることで、さらなる効果が期待できます。関連トピックとしてコンテンツの文末や文中にリンクを貼ると良いでしょう。

具体的には、「旅行 カバン」をキーワードとするコンテンツに、「旅行 スーツケース」という別コンテンツの内部リンクを貼ることで、旅行用にカバンを新調しようとしていた人に、スーツケースを買うという選択肢も提示できます。どちらもネットショップで扱っている商品なら、それぞれのメリット・デメリットを比較した「旅行 カバン スーツケース 比較」がキーワードのSEOコンテンツを作成し、先の2記事と内部リンクすることもできます。

以上のように、ネットショップにとってSEO対策は集客の重要な手立てです。コンテンツSEOでネットショップの専門性に基づく情報を伝えることで、検索順位を上げ、アクセスと売り上げの増加につなげていきましょう。

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執筆は2021年7月28日時点の情報を参照しています。
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