実店舗・オンラインストアをSquareで統一

静岡県伊豆市の修善寺駅から徒歩1分、修善寺駅前商店街に山好きの夫婦が運営するアウトドア用品とドリンクのお店、SANKAKU STAND(サンカクスタンド)がある。伊豆の豊かな自然に惹かれて大阪から移住した山崎和可奈さんと山崎翔悟さんによるお店だ。

移住する前は大手のアウトドアメーカーに勤めていたという二人。結婚を機にもっと自然に近い場所で暮らしながら登山の手伝いがしたいと考えて移住先を探していたところ、伊豆半島を紹介された。

「伊豆半島でアウトドアを楽しむ人は多いけど、伊豆半島にはアウトドアショップがないんです。山自体は見渡す限りあるけど、どんな山に登るとどんな景色が見えるのか、どんなコースがあるのか、そういった情報がなくってなかなか登山に来る人が少ないようなのですが、実際に来てみて、良いフィールドだと感じました」(和可奈さん)

二人は移住を決意し、伊豆半島初のアウトドアショップを2021年5月1日にオープンした。開業にあたって、店舗ではSquareの決済システム、オンラインストアにはSquare オンラインビジネス(オンラインストア作成機能)を利用している。ここでは、Squareを選んだ理由や、普段利用している機能について聞いた。

業種 小売業
業態 アウトドアショップ
利用しているサービス Square リーダーSquare オンラインビジネス顧客管理機能Square ギフトカードSquare 請求書
導入を検討した理由 ・キャッシュレス決済とオンラインストアの開設が両方できる
・審査と端末が届くまでのスピードが早い
Squareが役に立っている点 ・開店に間に合わせてキャッシュレス決済を導入できた
・店舗とオンラインストアの情報が連動する
・お客様の購入履歴が自動で蓄積される
・電話でのお問い合わせには、メールで送れる請求書で決済ができる
・クラウドファンディングのリターンにSquare ギフトカードを利用することで、店舗とオンラインストアの両方で使えるお買い物券を用意できた

山崎翔悟さん、和可奈さん夫妻が伊豆に移住をしたのは、2020年の2月。折しも新型コロナウイルスの感染拡大と重なった。思うように外出ができないなか、移住や伊豆半島の情報を発信するツールとして始めたのがYouTubeだった。

「初めは100人観てくれたら良いほうだったんですけど、登山のHow To動画を上げるようになったら段々と視聴者が増えました」と話す翔悟さん。二人のYouTube「山好き移住者の日記 by もじゃまる」は、2021年9月時点で登録者数が4万人を超える人気チャンネルだ。

店舗開業に必要な資金を集めるべく行ったクラウドファンディングでは、YouTubeを通して二人のファンになった全国各地の人から応援が集まった。クラウドファンディングのリターンの一つとして用意したのがお買い物券。このお買い物券では、店舗でもオンラインストアでも使えるSquare ギフトカードが役に立ったそう。

実店舗とECの両方ならSquare

前職のアウトドアメーカーではカード決済を利用するお客様が多かった。それゆえ、SANKAKU STANDでも準備段階からクレジットカード決済の導入を決めていた。

「アウトドア用品自体が単価が高いものなので、現金払いしかできないとなると購入に一つ壁があると思います」(和可奈さん)

開店前の慌ただしい時期、他社にも見積もりを依頼していたが、どうしてもオープンには間に合わないといわれた。ところが、Squareなら申し込み後すぐ決済端末が手元に届いた。

「オープンの前でバタバタしてましたけど、そんなにややこしくなくって、分かりやすかったのが助かりました」(和可奈さん)

Squareを導入したもう一つの決め手がオンラインストアの存在だ。

「他社も検討していたのですが、Squareなら店舗と在庫が連動するオンラインストアも開けるので、ECも、となるとSquareの方が良いなと思いました」(翔悟さん)

Squareではアカウント一つで、店舗向けのキャッシュレス決済やPOSレジ機能だけでなく、オンラインストア作成(Square オンラインビジネス)などオンライン販売向けの機能も使える。

店舗の開業から約1カ月後、仲間に手伝ってもらいながらオンラインストアをオープンした。オンラインストアの運営は初めてだというお二人。開設にはどれくらい時間がかかったのだろうか。

「1週間くらいです。やりながらどんどん改善していくというスタイルで、まずは公開しました。レイアウトを変えるとかに関しては直感的にできるので、ありがたいです。お店を作るとき、結構時間が限られていたのですが、連動してるとそういうときにすんなり立ち上げられるので、スピード感がよかったです」(翔悟さん)

「最近Instagramを見て来店される人も多くって。Instagramとオンラインストアを連携して、Instagramから直接購入できるのは良いですね」(和可奈さん)

※Square オンラインビジネスとInstagramの連携について詳しくはこちらをご確認ください。

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▲SANKAKU STANDのオンラインストア

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個人店だからこそできる工夫を

SANKAKU STANDには二人で運営する小さなお店だからこその工夫がたくさん詰まっている。

たとえば、オンラインストアには、和可奈さんや翔悟さんが実際にウェアを着用している画像や、二人によるレビューが商品説明欄に記載されている。これはお客様からもらった意見を反映したものだ。

さらに、オンラインストアから購入したお客様には毎回手書きのメッセージを添えて商品を発送している。

「ここのお店で買いたいなって思ってもらうためには、やっぱり思いを乗せるというか。ありがとうございますっていうのを書きたいなと思って」と、少し照れくさそうに教えてくれた翔悟さん。メッセージを書く際に役に立っているのが、自動で蓄積されるSquareの顧客データだ。

「顧客データで何を買われたのか、何回来店したかが出るので、そういうのがすごい良いなと思います」(翔悟さん)

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▲SANKAKU STANDの商品ページ

SANKAKU STANDを利用するお客様は比較的年齢層が高く、オンラインでの買い物に不慣れな人も少なくない。オンラインストアで買いたいけど、買い方がわからないという電話を受けることもある。そんな時、決済手段として利用しているのが、メールで送れるSquare 請求書だ。メールでのやり取りなら記録に残るうえ、請求書を受け取ったお客様は請求内容を確認後、「カードで支払う」ボタンをクリックするだけで支払いができるので、オンラインストアが苦手なお客様でも難なく支払いができているそう。

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▲Square 請求書を受け取ったときのイメージ

女性や初心者が質問しやすいお店に

SANKAKU STANDを利用するお客様には、女性や登山初心者が多いという。

「前職にいたときは、男性の方が7割、女性のお客様が3割でした。アウトドアの中で登山に関していえば、大体同じ割合で女性が少ないです。うちのお客様は結構女性が多いんですよ。理由は女性店長(和可奈さん)がやっているアウトドアショップでして、全国からちょっと聞きづらいことを店長に聞きに来る方が多いです」(翔悟さん)

大型のアウトドアショップでは利用者も店員も男性が多い。翔悟さんも前職ではよく「女性の店員さんはいらっしゃいますか?」と聞かれたという。その経験から、女性が聞きやすいお店作りを心がけている。実際店舗では約半数、オンラインストアでは7割が女性のお客様だ。

YouTubeでも、初心者向けのテントやグッズ情報をはじめ、登山時のトイレ事情、女性向けの登山用下着の選び方など、対面だと少し聞きづらい内容を動画にしている。

また、緊急事態宣言中は来店が難しいお客様向けに「オンライン来店制度」を設けた。ウェブサイト上でお客様が時間枠を予約し、その時間枠の中でZoomを通した接客を受ける仕組みだ。商品のことだけでなく、登山での実践的なノウハウや、「何月にこの山に行くので、この商品は使えますか?」といった具体的な質問が多いという。

1対1の接客に加えて、YouTubeでのライブ配信を参考に購入するお客様も多い。ライブ配信で翔悟さんと和可奈さんが商品を紹介する間、チャットボックスに商品をすでに購入しているお客様がレビューを書き込むことがある。そのレビューを参考にするそうだ。

店舗だけでなく、YouTubeやSNS、Zoomなど、さまざまな手段を通してお客様と接する機会を増やしている山崎さん夫妻。その根底には、一人ひとりのお客様との丁寧なコミュニケーションをしたい、登山にまつわる悩みを解決し、商品の良さを伝えたいという思いがある。

「遠方のお客様とたくさんお話ができたり、手伝いができるのはこのやり方でしかできないなと思っています。北海道とか九州とか、離島から注文が入ることとか、最初の方はそんなに予想してなかったんです。大手さんの送料無料で買えるものも多いので。うちだと、遠方に送るとなると送料もプラスでかかるので。実際にやってみると北海道からご相談を受けて、『ここで買わせてください』とおっしゃってくれる方もいて。それはすごく嬉しいですね」(和可奈さん)

二人に今後挑戦したいことを聞くと、オリジナルブランドの立ち上げに加えて、お客様に自ら会いに行く旅をしたいと話してくれた。

「今はオンラインストアを通して商品を見ていただいてますが、ゆくゆくは移動販売じゃないですけど、ちゃんと商品を見てもらって、私達自身もいろんなフィールドに行きながら、商品を提案していきたいです」(和可奈さん)

「それこそサンプルだけ車に積んで、決済はSquare リーダーでって。今はネットでみんな何でも買える時代ですけど、しっかり話をして人からものを買いたいっていう人もいると思うんです。なので、時代に逆行して、そういう旅に出たいと思っています」(翔悟さん)

「レイアウトを変えるとかは直感的にできるので、ありがたいです。お店を作るとき、結構時間が限られていたのですが、連動してるとそういうときにすんなり立ち上げられるスピード感がよかったです」ーSANKAKU STAND 山崎翔悟さま

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▲画像提供:SANKAKU STAND

SANKAKU STANDがSquareで実現したこと

スピーディーにキャッシュレス決済を導入できた

SANKAKU STANDでは開店まで時間に余裕がありませんでした。他社からは開店当日には間に合わないといわれていたなか、すぐに導入することができたのがSquareの決済サービスでした。Squareでは申し込み後、最短即日で審査結果がメールで届きます。比較的単価の高い商品を扱うSANKAKU STANDでは、7割ほどのお客様がキャッシュレス決済を利用しています。

実店舗とオンラインストアのデータが連動する

商品数が多い小売店では、店舗とオンラインストアの在庫や売上管理を別々のシステムで行うと、それぞれの管理に時間がかかり、在庫数が合わないなどのミスも起こりがちです。Squareでは、店舗で使うPOSレジのデータとオンラインストアのデータが常に連動しているため、SANKAKU STANDでも効率よく両方の運営を行うことができています。

顧客情報が自動で蓄積される

SANKAKU STANDでは、オンラインストアで購入したお客様には手書きのメッセージを添えて商品を発送しています。その際に、以前どんな商品を購入したかなどの情報を知るために利用しているのが、自動的に蓄積される顧客データです。Squareの顧客管理システムでは、オンラインストアや店舗を利用したお客様の履歴が毎回自動で登録されるので、お客様の好みなどを知るための参考になります。

お電話などの問い合わせにはメールで決済できる

SANKAKU STANDでは、電話で商品の購入を希望するお客様にはSquare 請求書を利用しています。お客様のメールアドレス宛に請求書を送付し、受け取ったお客様は請求内容を確認後、「カードで支払う」ボタンをクリックするだけで支払いができます。オンラインストアでの買い物があまり得意ではないというお客様も、Square 請求書ではスムーズな決済ができているそうです。

Squareでは、キャッシュレス決済やオンラインストアに加えて、POSレジクラウド請求書など、小売店の業務に役立つサービスや機能を多く提供しています。

この事例に登場したSquareのサービスは:


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執筆は2021年10月13日時点の情報を参照しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash