ネットショップ検定などEC運営を学ぶためにオススメの資格や検定

EC業界にビジネスチャンスを求めたものの、ネットショップ運営に必要な知識やスキルの要領がわからず不安を抱えている個人事業主やスモールビジネスのオーナーも少なくありません。

このとき活用したいのが資格や検定。専門の知識や技能を体系的に習得し実務に生かすには効果的な学習スタイルです。

この記事では、EC運営に役立つ資格や検定を紹介します。特に実践的な運営知識を網羅できるネットショップ検定については、受験に必要な情報も詳しく解説します。

目次



ネットショップ運営に資格や検定は必要?

ネットショップの運営は資格がなくてももちろん可能です。とはいえ、EC運営の知識もスキルも自己流だと集客がなかなかうまくいかないというショップもあるでしょう。ECへの参入が多い中、ネットでショップを運用する専門スキルは不可欠といえます。

ネットショップを立ち上げ、運用するにあたっては、次のようなEC運営上の専門知識やスキルが必要とされます。

  • ウェブサイトやデジタルコンテンツの制作に関するもの
  • アクセス解析や広告など集客に関するもの
  • マーケティングやカスタマーコミュニケーションなどビジネス経営戦略に関するもの

規模の大きな企業であればそれぞれ独立した部署を立ち上げるほどの専門性を要求されるものです。すべて自力で知識やスキルを身につけるには大変な労力がかかるでしょう。

このときに強い味方となるのが資格や検定です。体系立てて知識を学ぶことができ、習得レベルに応じて基準が明示されています。今の自分の運用がどの程度なのか、客観的に把握し、バランス良く運営の力をつけていくことができます。

ネットショップ運営に役立つ資格や検定のメリット・デメリット

ここからは、ネットショップ運営に役立つ資格や検定の特徴と、資格を取得した場合のメリットや注意点について解説します。

ネットショップ実務士(ネットショップ検定)

ネットショップ実務士は、ごく初歩的な知識から高度な経営ノウハウまで、運営全般に関する実務的な能力を体系的に学ぶことができます。EC運営の全体像を知り、効果的に活用したい方におすすめです。

ネットショップ実務士は5段階のレベルに区分され、「ショップ運営」「ウェブ制作」「プロモーション」「マネジメント」の4分野で体系的に学びます。ネットショップ実務士補という入門ステップもあり、運営者のレベルに応じて段階的にスキルアップを図ることができます。

  • 実務士補:ごく入門的な基礎知識
  • レベル1:基礎知識(業界の動向やEC基礎、一般的ビジネス知識)
  • レベル2:実践知識(運営業務やウェブ制作、集客プロモーション業務の基本)
  • レベル3:実践経験(運営、ウェブ制作、プロモーション、マーケティングの実務)
  • レベル4:EC企画能力(情報収集能力、クリティカルシンキングなど経営企画力)
  • レベル5:EC経営能力(組織運営や経営マネジメント、人材管理など経営総合力)

通販エキスパート検定

通販エキスパート検定の特徴は、ネットショップだけでなくカタログ販売など紙媒体の通販にも対象としているところです。通信販売業界全体で必要とされる業務のしくみや関連法規、物流や組織マネジメント力を3段階で体得することができます。

  • 3級(基礎編):通販のしくみ、ネット通販の基礎知識、広告戦略など
  • 2級(実践編):マーケティング戦略、ネット通販の実務戦略、法律知識など
  • 1級(通販マネジメント編):経営戦略、顧客マネジメント、人材育成など

検定の1級合格者に対しては、グレードアップした専門性の高い「スペシャリストコース」も2コース用意されています。

  • カスタマー・セントリシティ:ビジネス戦略、顧客ポートフォリオ、カスタマーセントリシティの実践など
  • データドリブン・マーケティング:顧客戦略、デジタルマーケティングへの展開など

Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)

Googleアナリティクス個人認定資格(Google Analytics Individual Qualification、GAIQ)は、Googleの提供する無料のアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を運用するスキルレベルを認定します。

Google公式の認定資格で、受験料は無料、認定証も発行されます。アクセス解析についての知識を身につけ、ネットショップ運営の分析や改善を実践的に進めることができます。テストは世界共通で、初級者向けと上級者向けがあります。

  • 初級者向けコース:インターフェース、ベーシックレポート、キャンペーン、コンバージョントラッキングなど
  • 上級者向けコース:データの収集・処理、データのカスタム設定、高度な解析テクニック、高度なマーケティングなど

Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は、サイトの運営に不可欠なWebアナリストの養成を目的とした認定制度です。検定は1種類で、デジタル経営に不可欠なアクセス解析データや市場の動向などの情報を分析する知識・スキルが網羅され、EC運営で実用性が高い内容となっています。

  • Webアナリストの定義、データ分析の考え方
  • 集客・流入、回遊、コンバージョン、リピート
  • デジタルマーケティング
  • コミュニケーションプランニング
  • データマネジメント
  • 問題深堀のための調査・分析の手法

ウェブ解析士

ウェブ解析士は、ウェブ上でマーケティングを展開するために必須の解析スキルについて、知識とスキルを体系的に学べます。一般から指導者レベルまで3段階の資格認証により、ウェブ解析の能力がどの程度なのかを客観的に把握し、ビジネス展開に生かせます。

  • ウェブ解析士:ウェブ解析の基本的指標、解析の設計、レポーティングなど
  • 上級ウェブ解析士:事業分析、KPI設定、戦略立案などのコンサルティング・提案
  • ウェブ解析士マスター:マクロ解析、ミクロ解析、講師養成

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング・ビジネス実務検定の特徴は、EC運営に限らないマーケティング知識を網羅できるところです。ウェブに限らず幅広い市場でマーケティングの知識を体系的に把握し、販売に活用することができます。基礎、応用、マネジメントレベルの3段階があり、各級でマーケティング知識とマーケティング事例が扱われます。

  • マーケティング・オペレーション基礎レベル(C級):定型業務ができる
  • マーケティング・オペレーション応用レベル(B級):業務の運営ができる
  • マーケティング・戦略レベル、マネジメントレベル(A級):戦略立案、意思決定や管理、判断ができるレベル、計数管理、関連法務、特許なども扱うことができる

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定の特徴は、数あるマーケティング手法の中でも、ネットの開発者向けではなく、ネット運用者向けであるところです。ビジネスの戦略立案や企画に活かせるネットマーケティングの実務的な知識とノウハウを客観的に把握することができます。

検定は1種類で、業種・職種を問わずネットビジネス全般のマーケティングについての評価項目が用意されています。

  • ファシリテート能力:各部門調整、外部の会社との連携など
  • ウェブに関する知識や技術:サイト構築、運用方法、EC機能の実装方法など
  • ネットマーケティングに関する知識:集客、プロモーション、サポートなど
  • 経営戦略と連動したウェブブランディング能力:顧客、会社、市場とのつなぎかた

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ネットショップ検定を受験するには

前章で紹介した、EC運営全般を体系的に把握できるネットショップ検定について、一般的に公開されているレベル1とレベル2の受験の方法を中心に解説します。

受験資格

入門にあたる実務士補、レベル1(基礎知識)、レベル2(実践知識)については特に制限がなく、誰でも受験できます。レベル3(実戦経験)は一定以上の実績が必要です。

出題内容

レベル1の出題範囲は、公式テキストのビジネス知識、前提知識、実施知識、ビジネス知識から70問が出題され、49問(70%)以上(カテゴリごとに50%以上)の正答率で合格となります。問題は4択のマークシート方式です。

レベル2は、運営業務、ウェブ制作業務、ライティング、プロモーションから出題されます。合格基準や試験方法はレベル1と同じです。

試験日程・試験会場

全都道府県に試験会場をもつCBTテストセンターと提携しており、試験日も会場も、自分の都合にあわせて設定できます。

受験料

レベル1の受験料は7,000円(税込)、レベル2は7,500円(税込)です。

受検の流れ

受検申込みは、CBTテストセンターにアクセスし、受験者登録を行った後、ネットショップ検定を選んで、希望する受検日時と会場、支払い方法を選択するだけの手軽さです。

スモールビジネスの場合、デジタルコンテンツ制作、集客、マーケティング戦略の知識やスキルをすべて極めていくのは負担が大きすぎるでしょう。はじめは各要素の基礎を総合的に学び、現在の実力を把握できるネットショップ運用全般の知識を段階的に深めていける資格をおすすめします。

体系的なネットショップ運営を把握したところで集客やマーケティングの資格へ広げ、実践的な専門スキルを効果的に組み込んで独自性を高めたEC運営を展開していきましょう。

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執筆は2021年9月15日時点の情報を参照しています。
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