商売繁盛!「熊手」の選び方、飾り方、買い替えのタイミングとは?

熊手とは、福や金運を「かき集める」という意味を込めて、商売繁盛や開運招福を願って飾られる縁起物です。もともとは落ち葉などをかき集める道具ですが、酉の市などで小判、お多福、招き猫などを飾った「縁起熊手」として売られるようになりました。

縁起物の熊手を飾ることで商売繁盛を祈願するという伝統は今も根付いており、店舗やオフィスでは、翌年の商売繁盛を願って1年に一度買い替える習わしがあります。ただ、実際に酉の市に並ぶ多種多様な熊手を前にすると、正しい選び方に迷ってしまうかもしれません。

この記事ではビジネスオーナーなら知っておきたい熊手の意味、起源、2026年の酉の市の日程、熊手の選び方、飾り方、買い替え時期を解説します。

📝この記事のポイント

  • 熊手は福や金運を「かっこむ(かき集める)」縁起物として、商売繁盛や開運招福を願って飾られる
  • 縁起物の熊手を買う代表的な場所は、11月の酉の日に各地の寺社で開かれる「酉の市」
  • 2026年の酉の市は、一の酉が11月7日(土)、二の酉が11月19日(木)。三の酉はなし
  • 飾る場所や予算に合わせて選び、1年に一度買い替えるのが一般的
  • 小ぶりな熊手から始め、飾る場所や予算に合わせて無理なく買い替えていくのが理想的

目次



そもそも縁起物の熊手とは?

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その名前が示す通り、熊手はもともと、熊の手のように広がった櫛(くし)状の先端で庭先などの落ち葉をかき集める道具です。伝統的には木や竹を材料として作られます。

その熊手が装飾され「縁起物」として飾られるのは、その形や用途から、福や金運を「かっこむ(掻き込む、かき集める)」様子がイメージされることが由来であるといわれています。鷲の爪の形にも似ていることから、運を「鷲づかむ」という意味が込められているとの見方もあります1

庭仕事の道具の熊手と区別して、縁起物の飾りは「縁起熊手」とも呼ばれます。道具としての熊手を神社の縁日で売る際に、おまけとして縁起の良いおかめ(お多福)の飾りを付けたことが縁起熊手の起源ともいわれているようです。

現代の縁起物の熊手は、小判、福の神、打ち出の小槌、松竹梅、しめ縄、米俵など、幸運や金運を象徴するモチーフがあしらわれた非常に華やかなものです。「商売繁盛」「大入」「開運招福」「千客万来」など、ビジネスの成功や発展を表す言葉が添えられることもあります。

こうした熊手は個人事業主から中小企業、大企業まで、日本では昔からビジネスオーナーが買い求め、社内や店内に飾ることで仕事の運や縁を祈願するという習わしがあります。金運アップを目的に個人が買うケースも多く、芸能人が熊手を購入してブレイクしたという発言が話題になることもあります。

熊手が買える「酉の市」とは

縁起物の熊手を買う場所としては、各地の鷲神社で開かれる酉の市の出店が一般的です。鷲神社には「おおとりじんじゃ」と「わしじんじゃ」の両方の読み方の神社が存在し、いずれも大阪府堺市の大鳥大社を総本山とする大鳥信仰の神社です。

この鷲神社や、鷲や鳥にちなんだ寺社で毎年末に行われる年中行事である「酉の市」の縁日に熊手の露店が立ちます。

酉の市が開かれるのは、11月の酉の日。酉の日(12日に一度)は、その月の最初の日から順に一の酉、二の酉、三の酉と呼ばれます。まずは、2026年の酉の市の日程を確認しておきましょう。

2026年の酉の市はいつ?

2026年の酉の市は、一の酉が11月7日(土)、二の酉が11月19日(木)です。2026年は三の酉はありません。

一の酉 二の酉 三の酉
2026年 11月7日(土) 11月19日(木) なし

開催時間や露店の有無、混雑対策は寺社によって異なるため、訪問前に各寺社の公式情報を確認しましょう。

日本各地の有名な酉の市

酉の市が開かれる寺社は関東地方に多いのが特徴です。有名な酉の市が開かれる神社・寺院としては、酉の市発祥の社といわれる大鷲神社(東京都足立区)や、有名人も熊手を買うことでも知られる花園神社(東京都新宿区)などがあります。日本最大の酉の市である「浅草酉の市」が開かれる鷲神社(東京都台東区)、そして浅草酉の市の発祥の寺である長国寺(東京都台東区)もよく知られています。

大國魂神社(東京都府中市)の酉の市は、花園神社、浅草の鷲神社と共に「関東三大酉の市」と呼ばれています。その他、金刀比羅大鷲神社(神奈川県横浜市)、鷲宮神社(埼玉県久喜市)、熊野神社(群馬県前橋市)なども酉の市で有名です。

都内で開催されている酉の市は浅草 鷲神社のウェブサイトなどでも確認できます。出かける前に、目的の寺社の最新情報を確認しておくと安心です。

酉の市以外で熊手を買う方法

10月(または旧暦の10月)に各地で開かれる「えびす講」は酉の市とは異なりますが、ここでも熊手が買えます。えびす講は七福神のうち商売、農業、漁業を司る恵比寿様のお祭りです。

ほかにも専門店で注文したり、オンラインショップで購入したりする方法があります。専門店では酉の市に出回る熊手だけでなく、特注品の製作を請け負っているケースもあり、自社のロゴやマスコットキャラクターなどをあしらった高級熊手を作ってもらうことも可能です。オンラインショップでは、一般的な和のモチーフとは異なる現代的なデザインの熊手を販売しているところもあります。

熊手の選び方・買い方

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実際に熊手を買いに出かけると、サイズ、デザイン、値段のいずれもバラエティ豊かで、どれを選べばよいか迷いがちです。小ぶりなものから数十万円のものまであり、一般的にサイズが大きく飾りが豪華なものほど値段も高くなります。

熊手を選ぶときのチェックポイント

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熊手を選ぶときは、次の点を確認しておくと選びやすくなります。

  • 飾る場所に合うサイズか
  • 予算に無理がないか
  • 小判、宝船、米俵など目的に合う縁起物が付いているか
  • お多福、招き猫など、気に入ったデザインか
  • 初めて買う場合は、翌年以降に少しずつ大きくできるサイズか
  • 店舗やオフィスに飾る場合は、来店客、従業員の動線を妨げないか

豪華な熊手ほど効果が高いと考えられていますが、実際には飾るスペースや予算に応じた選び方が推奨されています。小さい店舗の場合は、片手に収まるサイズの豆熊手も選択肢になります。また、最近では横に大きく広がるよりも、横幅を抑えて厚みを増したものが人気だそうです2

デザインにこだわって選ぶのもひとつの方法です。店によっては1点ごとに指し物(飾りのパーツ)のお多福、招き猫の顔が異なるなど、各店が趣向を凝らした熊手を販売しています。金運や財運に効果があるとされているのは、小判、宝船、米俵などお金に関連するモチーフです。気に入った品が見つかったら、店の人に声をかけて買いましょう。

熊手購入にまつわる習わし

高価な熊手を買う際は、値引き交渉をすることも可能です。交渉のやりとりを楽しみ、お金を払う際は、値引きしてくれた金額を店への「ご祝儀」として置いてくるのが粋な買い方だといわれています。トータルで支払う額は元の値段と同じということになりますが、買い手だけでなく売り手の商売繁盛も願って、このような買い方の習慣が生まれています。ただし値引き交渉やご祝儀は必須ではありません。

一般的に、1万円程度を超える熊手を買うと、店の人が「家内安全、商売繁盛」の掛け声と共に手締め(三本締め)と呼ばれる手拍子をしてくれることがあります。景気付けの手締めも熊手を買う醍醐味で、店により掛け声が異なるため、熊手の選び方の条件に加えてみても良いでしょう。

熊手は、一度買ったら終わりではなく、周期的に買い替えます。商売繁盛や金運アップのためには小さい熊手から徐々に大きい熊手に買い替えていくことが理想的とされています。そのため、初めての熊手は小ぶりなものにするという選び方もあります。買った熊手は、正面を向けて高く掲げて持ち帰ることで、よりたくさんの福や幸運をかき集めてくれるといわれています。

正しい熊手の飾り方

本来、熊手はオフィスや家の大黒柱、玄関の柱などに飾るものでした。しかし最近では建物の構造も変わってきていることから、神棚、仏壇などに飾ることもあります。

熊手の飾り方の基本

熊手の飾り方として、以下のような方法が良いといわれています。

  1. 玄関、神棚、仏壇など清潔で落下しにくく高めの場所を選ぶ
  2. 熊手の正面が北以外の方角を向くように飾る
  3. 玄関に飾る場合は、熊手の正面を入り口に向ける

いずれの場合も、来店客、従業員の動線を妨げない場所がよいでしょう。また、飾る位置によって熊手のサイズなどを選ぶのもひとつの方法です。

買い替えのタイミングと方法

熊手は1年に一度、買い替えると良いとされています。古い熊手は酉の市に持参し、1年間の感謝を込めて熊手納め所に納め、新しいものを購入します。他にも、年末年始の神社でのお焚き上げで古い熊手を受け入れてくれる場合もあります。その際はお賽銭も納めるのがマナーです。

古い熊手の納め方は、主に以下の方法があります。

  • 酉の市の熊手納め所に納める
  • 購入した寺社に返納する
  • 年末年始などに神社のお焚き上げで受け入れてもらう

前年より大きい熊手を買うのが理想的ですが、スペースの都合などがあれば、同じサイズのものを買うことが推奨されています。無理に大きな熊手を選ぶよりも、店舗やオフィスの広さ、飾る場所、予算に合ったものを選び、毎年感謝を込めて買い替えることを大切にするとよいでしょう。

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まとめ

熊手は、福や金運をかき集めるという意味を込めて飾られる、商売繁盛や開運招福の縁起物です。11月の酉の日に開かれる酉の市で購入し、1年に一度買い替えるのが一般的とされています。

2026年の酉の市は、一の酉が11月7日(土)、二の酉が11月19日(木)です。2026年は三の酉がないため、訪問予定の寺社の最新情報を確認し、余裕を持って出かけましょう。日本の伝統的な熊手の選び方、飾り方を知ることで、古来から息づくビジネスへの思いを感じながら、商売繁盛や金運アップを祈願してみてはいかがでしょうか。

熊手についてよくある質問

ここでは熊手に関するよくある質問を紹介します。

熊手は何のために飾るものですか?

熊手は、福や金運を「かき集める」という意味を込めて、商売繁盛や開運招福を願って飾られる縁起物です。店舗やオフィスでは、翌年の商売繁盛を願って飾ることがあります。神棚、仏壇、玄関、店舗やオフィスの高めの位置などに飾るのが一般的です。

熊手はいつ買うのがよいですか?

縁起物の熊手は、11月の酉の日に開かれる酉の市で買うのが一般的です。2026年の酉の市は、一の酉が11月7日(土)、二の酉が11月19日(木)です。

熊手は毎年買い替えた方がよいですか?

商売繁盛や金運アップを願う場合、前年より少し大きい熊手に買い替えるのが理想的とされています。古い熊手は、1年間の感謝を込めて酉の市の熊手納め所に納め、新しい熊手に買い替えるのが一般的です。神社のお焚き上げで受け入れてもらえる場合もあります。


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執筆は2019年11月18日時点の情報を参照しています。2026年9月7日に記事の一部を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。