クルーズ船乗客を狙った集客のヒント

世界の港と日本の港をつなぐ「クルーズ船」。多くの外国人観光客がクルーズ船を利用して日本を訪れています。

今回は、クルーズ船と集客のヒントを紹介します。

寄港状況

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まず、日本の湾岸にクルーズ船がどれくらい寄港しているのか、現状を見てみましょう。

国土交通省が発表した2017年(1月〜12月)の寄港回数(速報値)では、クルーズ船を利用して来日した外国人観光客数は、253.3万人(前年比27.2%増)、クルーズ船の寄港回数は2,765回(前年比37.1%増)でした。いずれも過去最高を記録しています。

参考;2017年の訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港回数(国土交通省)

今後もますます増加が見込まれるのではないでしょうか。

寄港促進の取り組み

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政府は、2020年までに訪日クルーズ旅客数を500万人にすると発表しました。日本各地をカジュアルからラグジュアリーまで幅広く対応したクルーズデスティネーションにすることを目指しています。

参考:明日の日本を支える 観光ビジョン(明日の日本を支える観光ビジョン構想会議)

クルーズ船の寄港促進のため、日本政府はさまざまな取り組みを行なっています。

情報提供

国土交通省では関係各省庁と連携し、外国のクルーズ船社からの問い合わせに対してまとめて対応できる「クルーズの振興のためのワンストップ窓口」を設置しました。また、寄港地の魅力を発信する英語のホームページも開設しています。

参考:クルーズ振興(国土交通省)

港湾設備の整備

クルーズ船の受け入れ環境整備に取り組んでいる港湾もあります。

日本の港の中には、大型クルーズ船を寄港させるには、岸壁の長さや水深などが不足している港湾があります。そのような港では、大型クルーズ船を物流ターミナルなどで受け入れなければいけません。しかし物流ターミナルは、旅客船用に整備されていないため、観光客が使うには不便なこともあります。このような状況を改善するための取り組みが行われています。

たとえば、熊本県の八代港は、物流ターミナルで大型クルーズ船の受け入れを本格的に始め、「国際旅客船拠点形成港湾」の指定を受けました。クルーズ船の円滑な受け入れやクルーズ客のターミナル利用環境を改善に向けて、整備計画を進めていく予定です。

参考:外航クルーズ船の受入を円滑化するための先導的事業検討調査を 八代港で実施(国土交通省)
八代港における国際旅客船拠点形成計画書について(熊本県)

クルーズ船寄港のメリット

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クルーズ船の寄港で、寄港地にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

制限を気にしない大量購入

飛行機の場合、無料で機内に持ち込める荷物や受託手荷物には、重量や個数、サイズの制限があります。制限を気にして、購入をあきらめる観光客もいるかもしれません。一方、クルーズ船の場合は飛行機と比べて、荷物制限が厳しくないことが多いようです。そのため、お客様は荷物制限を気にせず、家電製品や家具、かさばる食料品などを買うことができます。

地域活性化

大型のクルーズ船には、大勢の観光客が乗船しています。寄港地周辺の飲食店や小売店、観光スポットの売上増加が期待できます。

また、平成28年5月1日に消費税免税制度が改定され、免税の対象となる最低購入金額が引き下げられました。

参考:消費税免税制度がもっと便利になりました(観光庁/経済産業省)

これにより、単価の低い民芸品や伝統工芸品なども購入しやすくなったのではないでしょうか。クルーズ船が寄港する各地方で、訪日外国人観光客がより多くの買い物をすることが期待されています。

スマホやタブレットでカード決済を受け付ける
Squareでカード決済

集客のヒント

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クルーズ船の観光客に、寄港地での買い物を楽しんでもらうヒントを紹介します。

多言語案内

お客様が母国語でストレスなく案内を理解できるよう、多言語で対応できるようにすることが大切です。英語や中国語だけでなく、地元を訪れる訪日外国人観光客のデータを参考に幅広い言語に対応しましょう。また、文字だけでなく、写真やイラストなどでの案内も効果的です。

Wi-Fi

外国人観光客は、スマートフォンやタブレット端末を使って買い物や観光に関する情報を収集すると考えられます。Wi-Fi環境の有無は顧客満足度に大きく影響するのではないでしょうか。「集客力と顧客満足度アップ!?飲食店のWi-Fi導入について」の記事もぜひ参考にしてみてください。

クレジットカード決済の導入

支払い方法にクレジットカード決済を導入しましょう。

クルーズ船のお客様は、船の上では「クルーズカード」という乗船時に渡されるカードで支払いを済ませることが多いようです。クルーズカードで使った金額が、後日あらかじめ登録したクレジットカードから引き落とされる仕組みです。そのため、現地の通貨を持ち合わせがないお客様もいることが予想されます。

参考:クルーズ基礎知識(はじめてのクルーズ旅行サイト)

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執筆は2018年2月6日時点の情報を参照しています。2019年4月5日、2020年7月1日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash