最近は家や会社だけでなく、駅や電車など多くの場所でWi-Fiに接続することが可能になっています。いつでもどこでもWi-Fiに接続できる環境が当たり前になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、飲食店がWi-Fiをお客様に提供することについて紹介します。
Wi-Fi とは
Wi-Fi(ワイファイ)とは、無線LANとほぼ同じ意味を持つ言葉です。無線LANを使うと、パソコンやスマートフォン、タブレット端末からケーブルを使わずワイヤレスでインターネットに接続できます。参考までに、Wi-Fi のもともとの意味は、広く普及している無線LAN規格IEEE 802.11a/b/g/nを指すブランド名だそうです。
参考:いまさら聞けないデジタル入門「Wi-Fiってどういう意味?」(NTT東日本公式ホームページ)
メリット
飲食店でWi-Fiを使えるようになると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
集客力アップ
お客様が使えるWi-Fiを用意することで、集客力の向上が期待できます。今や仕事にプライベートに多くの人が利用しているスマートフォン。コミュニケーションから情報検索まで生活に欠かせないツールとして常に持ち歩いている人も多いです。お店の様子や料理の写真をソーシャルメディアに投稿するお客様もいるでしょう。スマートフォンを利用する人にとって、データ通信量は気になるところです。契約している毎月のデータ通信量の上限を超えてしまうと、通信速度が遅くなるなどの制限がかかってしまいます。Wi-Fiが利用できるなら、データ通信量の心配をせずに済みます。ウェブサイトやソーシャルメディア、お店の前などでWi-Fi利用可能とアピールすれば、集客効果が狙えるのではないでしょうか。
インバウンド対応
観光庁の調査によると、訪日外国人旅行者が日本滞在中に最も困ったこととして、コミュニケーションやクレジットカードが使えないなどを抑えて、無料公衆無線LAN環境を挙げる人が多かったことが分かっています。
参考:外国人旅行者に対するアンケート調査結果について(観光庁)
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて総務省もSAQ2(サクサク) JAPAN Projectを発表し、Wi-Fi導入を促進する動きがあります。
参考:SAQ2(サクサク) JAPAN Projectの公表(総務省)
訪日外国人旅行者にとって、慣れない日本での観光にはインターネット使った情報検索が必須でしょう。日本の携帯電話の契約をしなくても、Wi-Fiを使えばスマートフォンからインターネットに接続することができます。Wi-Fi is availableの文字は、外国人旅行者とってお店を選ぶ時の重要な要素になります。
店側のメリット
Wi-Fi環境を整えることは、お客様だけでなくお店にとってもメリットがあります。たとえば、普段使っているスマートフォンやタブレット端末をレジとして使うSquare POS レジのように、注文や会計などさまざまな便利機能を備えたアプリをスマートフォンやタブレット端末で持ち歩いて使う時、Wi-Fiを利用することも可能です。
気をつけること
Wi-Fiを導入する際にはどのようなことに気をつければ良いでしょうか。
回転率が下がる可能性
Wi-Fiが使えることでデータ通信量を気にせずにインターネットが利用できるため、長時間お店に滞在するお客様も出てくる可能性があります。来店いただけるお客様の数が減り、回転率が下がるかもしれません。立ち食いそばやラーメン店など回転率の高さを重要視するサービスは、Wi-Fi導入がもたらすメリットとデメリットを考慮して、検討することが大切です。
セキュリティ
Wi-Fiを導入する際には、セキュリティ対策を行う必要があります。対策を行わない場合、通信内容の盗聴や第三者への攻撃に悪用される恐れがあります。対策としては、強固な暗号化の設定や利用者情報の適切な確認をすることが求められます。総務省がWi-Fi提供者向けのセキュリティ対策ガイドラインを作成しているので、導入の際には必ず確認するようにしましょう。
参考:Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き(総務省)
安全に配慮した提供をすることで集客力アップや顧客満足度向上にもつながるWi-Fi。事業内容やメリット、デメリットを考慮した上で導入を検討してみてはいかがでしょうか。
執筆は2017年12月1日時点の情報を参照しています。
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