夏の暑さが次第に落ち着き始める9月は、夏から秋へと季節が移り変わる時期です。長月とよばれるように次第に夜の時間が長くなります。秋分の日を境に昼と夜の長さがほぼ同じになり、次第に季節は秋へと向かいます。そんな9月は、年によって大型連休になるかならないかで消費行動に激しい差が生じる傾向にあります。2017年9月は残念ながら大型連休にならないため、大幅な消費の伸びはあまり期待できないと予想されます。
今回は、前回の季節に合わせた集客のアイデアを〜真夏の8月編〜に続き、この9月の集客に役立つアイデアを集めました。
新学期
9月になると、多くの学校で新学期がスタートします。新学期を迎えるにあたり、新たな衣料品や文房具などを購入する家庭も多い傾向があります。まとめて購入してもらえるようキャンペーンを行うことも販売促進の一つです。また、休み明けに学習塾や習い事教室などに通い始めることも多いと言われています。学習塾や習い事教室の経営者にとって悩ましいのが、月謝の集金です。月謝の集金についての記事をぜひ教室運営の参考にしてください。
防災の日
9月1日は防災の日です。台風、高潮、津波、地震などの自然災害についての理解を深め、それらの災害に対処する心構えをする日です。近年、台風や地震などの発生により、人々の防災意識はますます高くなっているようです。
自然災害は防ぐことはできませんが、被害を減らすよう準備することはできます。例えば、日頃から店舗内の家具などをしっかりと固定するようにしましょう。また、食器など壊れやすいものがキッチンや商品棚の中から飛び出さないように工夫することも必要です。高いもの、重いものは固定したり、レイアウトを見直したりしてみましょう。
そして、万が一災害が発生してしまった際の安全確保方法や二次災害防止に関して従業員と確認しておくようにしましょう。
敬老の日
9月には敬老の日があります。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」として制定されました。日頃お世話になっているお年寄りの方に、感謝の意を伝えお祝いする人が多い日ではないでしょうか。シニア向けの製品・サービスを中心に販売促進し、シニア割引などで集客をしましょう。調査結果によると、お年寄りの方がもらって嬉しいものには「食事・グルメ」「旅行・温泉」などモノより一緒に体験できることを望んでいる傾向があります。高齢者のみの世帯が増えており、子どもや孫と一緒に体験できるイベントを希望する方が多いことが背景にあるようです。体験型イベント開催についての記事もぜひ参考にしてください。
参考:日本生命保険相互会社 「敬老の日」に関するアンケート調査結果について
食欲の秋
気温が下がるにつれて、食欲が増加する傾向があります。「夏バテ気味で低下していた食欲が、涼しくなって戻ってくる」「秋は旬の物が多いので、食べたくなる」など、実は食欲の秋は、科学的なデータによっても裏付けられているようです。
参考:秋になると食欲がアップするのはなぜ?:タニタからだクローズアップ
多くの人の意識が食べ物に向く時期だからこそ、ぜひ食べたいと思わせるような工夫をしましょう。広告やソーシャルメディアを使って集客してみたり、お客様の食欲を掴むメニューを研究してみましょう。
台風の秋
9月は台風の発生回数が多くなる月でもあります。台風を未然に防ぐことはできませんが、対策を行うことで被害を減らせるよう準備をしましょう。
まずは安全面を考慮した上で営業すると決定した場合、予約確認をしましょう。台風が接近すると、予約のキャンセルが予想されます。台風の影響を受ける可能性が高いお客様に連絡し、来店の確認を行いましょう。なるべくドタキャン(土壇場キャンセル)が発生しないようにします。
台風の中来ていただいたお客様には、割引や特別なサービスを提供することも良いでしょう。客足が遠のく台風という現象を、逆手に取った集客です。
最後に、台風の影響を受ける日は営業時間も柔軟に変更できるようにしましょう。お客様の安全を第一に考えて、状況によっては終了時刻を早めにしたり延長したりするなどの工夫が必要になるかもしれません。
9月はさまざまなイベントがあり、また季節が移り変わる月でもあります。Squareではお客様の購買パターンを把握できるSquareデータを提供しています。ぜひ参考にしてみてください。
大型連休のない2017年9月も、アイデアで乗り切っていきましょう。
執筆は2017年8月24日時点の情報を参照しています。
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