クレジットカード決済の安全を守る「オーソリ」とは?仕組みと注意点

クレジットカード決済は現金決済と異なり、売上金の振り込みが後日に行われます。「商品を販売したのに売上金が入ってこない……」といったトラブルを防ぐために、お客さまのクレジットカードでそもそも決済ができるかを確認する作業を「オーソリ」と呼びます。

今回は、決済手続きの重要なステップである「オーソリ」の役割について解説します。承認と売上確定の違いや、承認されない場合の対応を理解しておきましょう。

📝この記事のポイント

  • オーソリは、カード会社がカードの有効性や利用枠を確認し、決済額に相当する利用枠を確保する手続き
  • オーソリの承認後には、売上確定の処理を行う必要がある
  • 利用枠不足やカード情報の誤りなどで承認されない場合、お客さまに別の支払い方法を案内するなどの対応が必要
  • オーソリだけでは不正利用やチャージバックを防ぎきれないため、本人認証などの対策も大切
  • 決済代行会社のSquareでは、取引履歴から決済状況を確認できる機能や安全対策、困ったときのサポートサービスを提供している
目次


オーソリとは

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お客さまが商品の購入を決め、クレジットカードで決済をするとしましょう。

実店舗でお客さまのクレジットカードを端末に通した場合にも、ECサイトでお客さまがクレジットカード番号を入力した場合にも、行われるのが「信用承認」としても知られる「オーソリ(オーソリゼーション)」です。端的にいうと、クレジットカードの有効性を確認する手続きです。オーソリでは、次の2ステップで確認・処理を行います。

  • 商品を購入するための利用枠がクレジットカードにあるかを確認する
    (クレジットカードの利用限度額を超えていないか、偽造されたカードを使用していないか、など)
  • 支払い手続きの際に商品代金が差し引かれるよう、決済額に相当するお客さまのカード利用枠を確保する

お客さまのカードに問題がないと判断されて承認がおりると、承認を識別する「オーソリゼーションコード(承認番号)」が発行されます。オーソリゼーションコードは、その取引が承認されたことを識別する番号です。このコードを取得した後、支払い手続きに進みます。

この流れ全体を「クレジットカード決済」と呼びます。つまりクレジットカード決済には大きくわけて、(1)オーソリの承認、そして(2)支払い手続きの2ステップがあるのです。

オーソリが行われる理由

そもそもなぜオーソリは行われるのでしょうか。

1. 不正利用を防止するため

オーソリは、お客さまが偽造、または盗難されたカードを使用していないかを確認する役割を果たしています。日本クレジット協会の集計によると、2025年通年のクレジットカード不正利用被害額は510.5億円で、2024年の555.0億円から44.5億円(8.0%)減少しました1。

2. 利用限度額を超えていないかを確認するため

クレジットカードには限度額が設定されています。売り上げ処理が行われたときに、きちんと事業者に売上金が支払われるよう、お客さまのクレジットカードに利用枠があるかをあらかじめ確認しなければいけません。

そこでオーソリを通して、クレジットカード会社に限度額を超過していないかの確認をとります。合わせて支払いの遅延などのトラブルが発生していないかを確認するのも、オーソリの役割です。

オーソリが行われるタイミング

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クレジットカード決済では、オーソリでカード会社の承認を得た後、売上確定(キャプチャー)の処理を行います。売上確定は、承認された取引について請求を確定する処理です。

利用する決済サービスや契約によっては、オーソリから売上確定まで自動で進める方法と、オーソリ後に担当者が売り上げを確定する方法を選べます。設定や操作方法はサービスごとに異なります。

・自動で売り上げを確定する

オーソリの承認後、システムが売上確定まで自動で進める方法です。担当者が取引ごとに売り上げを確定する手間を省けます。

ECサイトでは、注文時に売上確定まで進める場合、在庫切れの注文を受け付けたまま請求が確定すると、店舗はキャンセルや返金に対応する必要があります。注文時点で商品を用意できるよう、在庫情報を正しく管理することが大切です。

・確認後に手動で売り上げを確定する

先にオーソリで利用枠を確保し、担当者が在庫や注文内容を確認した後で売り上げを確定する方法です。実店舗とECサイトで在庫を共有している場合など、請求を確定する前に商品を用意できるか確認したい店舗で活用できます。

この方法でも、お客さまの利用枠はオーソリの時点で確保されます。 ECサイトで営業時間外に注文が入った場合などは、オーソリ済みの注文を受け付けた後、担当者が翌営業日に売上確定の操作を行うこともあります。

オーソリには有効期限があるため、担当者は期限内に売り上げを確定する必要があります。注文をキャンセルする場合は、売上確定前のオーソリを取り消します。

実店舗でも、カードを端末に読み込ませる操作と売上確定の処理は別です。自動・手動のどちらを利用できるかは、販売形態だけでは決まりません。店舗は、利用する決済サービスの仕様や契約条件を確認し、在庫確認や発送までの業務の流れに合った方法で売り上げを確定しましょう。

オーソリが承認されない理由とは

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オーソリが承認されない主な理由を見ていきましょう。

カード情報や暗証番号に誤りがある

ECサイトでは、カード番号や有効期限などが正しくなければ確認がとれません。対面決済でも暗証番号の誤りで決済できない場合があります。誤入力を繰り返すとロックされることがあるため注意しましょう。

利用限度額を超えている

商品の購入に使用したクレジットカードが利用限度額を超えている場合、利用枠の確保ができないため、オーソリは承認されません。

カードに問題がある

何らかの理由で使用ができなくなっているカードは、オーソリの承認が下りません。例として以下が挙げられます。

  • 盗難や紛失の届け出があったカード
  • 退会手続きがされているカード
  • 有効期限が切れているカード

不正利用検知により利用が制限される場合もあります。画面の案内を確認し、お客さまに別のカードや支払方法を提案しましょう。

オーソリ承認後も確認すべきこと

オーソリ承認後も、店舗運営者にはまだ確認事項が残っています。

売上確定と決済完了を確認する

オーソリが承認されても、売上確定が完了しなければ売上金を受け取れない場合があります。承認番号だけで判断せず、取引履歴で決済完了を確認しましょう。売上確定の処理漏れにも注意が必要です。

オーソリとチャージバックの関係性

もう1点覚えておかなければいけないのは、オーソリだけではチャージバックは防げないという点です。チャージバックとは、カード名義人の異議申し立てを受け、カード会社が売上代金を取り消すことです。

異議申し立ての内容には、以下のようなものが考えられます。

  • 「支払った覚えがない」(クレジットカードの盗難や情報漏えいによる不正利用の疑い)
  • 「支払いを完了したにも関わらず、商品が送られてこない、サービスを受け取っていない」
  • 「商品が破損していた」「サービスの内容が異なった」

不正利用のほか、商品が届かない、説明と異なるといった理由でも、異議申し立ては起こり得ます。チャージバックが認められた場合、商品が戻らず、売上金も回収できない場合があります。

オーソリだけで、決済を受け付けたカードが不正利用されているかを完璧に確認できるわけではなく、入金や不正利用時の補償を保証する仕組みでもありません。ECサイトでは、不正利用によるチャージバックのリスクを減らすために、本人認証を行う「EMV 3-Dセキュア」の導入などの対策が求められています2。詳しい対策はチャージバックの予防もご確認ください。

よくある質問 〜Squareのオーソリ対応について〜

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決済状況の確認や安全対策、Squareのサポートをご紹介します。

Q. 決済完了を確認するには?

Square POSレジアプリやSquare データの取引履歴で確認できます。未完了の取引も確認でき、二重請求の防止に役立ちます。

Q. 承認されないときの対処法は?

決済エラーの対処法に記載されている方法を確認してみてください。具体的な不承認理由はSquareに通知されないため、解消しない場合はお客さまからカード発行会社へお問い合わせいただくことになります。

Q. 失敗した決済が明細に出るのはなぜ?

保留中の決済が一時的に表示される場合があります。無効になった支払いについては、Squareから銀行へ取消通知を送る仕組みになっています。銀行側の処理のタイミングによって表示が消える時期は異なるため、一時的に表示が残っている可能性があります。

Q. カード情報は安全に扱えますか?

Squareはカード情報の安全な取り扱いを定める国際基準PCI DSSのレベル1に準拠しており、お客さまが入力した情報はすべて暗号化され、Squareのサーバーに安全に送信されます。くわしくはセキュリティと暗号化機能についてのヘルプ記事もご確認ください。

Q. オンラインの本人認証にも対応していますか?

はい、Squareでは対象となるオンラインのクレジットカード決済で、3Dセキュアが自動的に有効になります。カード発行会社が追加の本人認証を求めた場合は、お客さまがワンタイムパスワードを入力するなどして認証を行います。

Q. 通信障害でも決済できますか?

対応端末ではオフライン決済を利用できます。ただし、承認結果は再接続後に判明し、不承認や期限切れのリスクは加盟店が負います。対応条件と送信期限をご確認ください。

Q. 困ったときは相談できますか?

ヘルプセンターやアプリ内サポートに加え、電話・メールでSquare サポートに相談できるサービスも提供しています。決済日時やエラー表示などの情報をお手元にご用意のうえ、お問い合わせいただくとスムーズです。

Squareなら今すぐキャッシュレス決済導入できる

Squareはアパレル店やカフェからサービス業まで、あらゆる業種に対応するキャッシュレス決済サービスです。クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済が簡単に始められます。アカウント作成は無料、月額利用料も0円。売上は最短即時入金、スマホを使ったタッチ決済なら端末購入も不要と、キャッシュレス化をはやさでサポートします。

まとめ

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オーソリは、カード会社がクレジットカードの有効性や利用枠を確認し、決済額に相当する利用枠を確保する手続きです。承認後も、店舗は売上確定と決済完了を確認する必要があります。

オーソリだけでは不正利用やチャージバックを防ぎきれないため、本人認証などの安全対策も必要です。Squareの取引履歴や安全対策、サポートを活用し、日々の決済状況を確認しましょう。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2019年9月2日時点の情報を参照しています。2026年10月22日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。