ブログで​ネットショップの​集客力を​アップする​方法とは?​ブログ運営の​コツと​メリット

ネットショップへの​集客と​いう​課題の​対応策と​して、​ブログは​有効な​選択肢の​一つです。​ネットショップの​商品ページだけでは​伝えきれない​商品や​ブランドの​魅力を、​ブログを​通じて​多くの​人に​伝える​ためには、​どのような​工夫が​必要なのでしょうか。​ブログを​ただ​導入し継続するだけでなく、​ネットショップの​集客に​効果の​出る​ブログ運営の​コツを​解説します。

目次



な​ぜネットショップが​ブログを​持つ​必要が​あるのか?

ネットショップの​集客に​おいて、​ブログは​有効な​情報発信ツールで​あり、​フロント業務​(商品を​売る​ための​業務)の​一つです。​ブログと​いう​コミュニケーションの​チャネルを​通して​ネットショップや​商品の​魅力を​伝える​ことで、​新たな​ユーザーとの​接点が​生まれるだけでなく、​既存ユーザーにもさらなる​興味を​持って​もらい、​リピーターを​獲得できる​可能性も​あります。

通常、​ネットショップの​商品ページに​載せられる​情報には​限りが​あり、​情報過多では​見づらくなってしまいます。​しかし、​そこに​ブログへの​リンクを​貼れば、​商品を​取り巻く​情報を​ブログ記事を​通して​伝える​ことが​可能です。

たとえば​インターネット検索で​「ベジタリアン おやつ」と​検索した​ユーザーが、​同じ​キーワードを​含むブログを​訪問し、​そこから​ベジタリアン向けの​食品を​取り扱う​ネットショップの​存在を​知り、​商品を​購入する​こともできます。​ネットショップの​商品と​密に​リンクした​ブログが​ある​ことで、​検索からの​新規ユーザー流入の​可能性が​高まります。

ネットショップが​ブログを​導入する​メリット

集客の​ために​ブログを​導入している​ネットショップは​少なく​ありませんが、​ブログを​「効果的」に​運用するのは​案外難しい​ものです。​そこで、​何の​ために​ブログを​運用するか、​ネットショップに​どんな​メリットを​もたらすかを​念頭に​置く​ことで、​効果的に​ブログを​運営しましょう。

メリット1. ブランディングが​できる

ブランディングでは​「お客様に​とっての​商品価値を​向上させる​こと」を​目指します。​ネットショップでも​ブランディングは​売り上げや​顧客ロイヤリティーに​大きく​影響します。

たとえば、​リネン100%の​手作りシャツを​ネットショップで​販売する​場合、​ネットショップAでは​商品名と​簡単な​商品説明だけであるのに​対し、​同じ​商品を​扱う​ネットショップBでは​ブログを​用意して​「なぜリネンを​素材に​選んだか」​「デザインの​背景」​「コーディネート例」​「手入れ方法」などを​解説しているとします。​似た​商品でも、​ネットショップBから​買う​ほうが​価値が​高く​感じられ、​より​愛着の​わく​シャツとなる​ことが​容易に​想像できます。

このように、​ブランディングを​行う​ことで​商品の​価値を​高め、​ユーザーとの​結び​つきを​深める​ために、​ブログは​適した​ツールです。

メリット2. 検索に​ヒットする

買い物前の​情報収集に​検索キーワードを​利用する​消費者は​少なく​ありません。​検索キーワードを​含むブログ記事が​あれば、​検索に​ヒットし、​ターゲットに​見つけて​もらえる​可能性が​あると​いう​ことです。

ブログを​通して​商品に​魅力を​感じれば、​貼っておいたリンクから​ネットショップに​アクセスしてくれるかもしれません。

メリット3. 信頼感が​生まれる

商品に​ついて、​開発から​生産工程までを​誠実に​ブログで​説明すれば、​商品への​信頼感と​同時に​ネットショップへの​信頼感も​育む​ことができます。​ブログを​通した​情報提供で​ユーザーを​安心させ、​購入に​つな​げるだけでなく、​信頼感が​生まれればリピーターに​なる​可能性も​高まります。

ユーザーが​販売者の​顔を​見る​ことができない​ネットショップでも、​ブログを​通して​ショップの​雰囲気や​執筆者の​人柄を​感じる​ことで、​画面の​向こうに​人が​いると​いう​温かみも​実感できます。

メリット4. 商品を​確実に​紹介できる

ネットショップの​商品ページでは、​見せられる​情報の​量と​質に​限度が​あります。​しかし、​ブログなら​ページ数を​自由に​使い、​文章だけでなく​写真や​動画なども​駆使して、​さまざまな​角度から​商品の​魅力を​紹介できます。

商品​そのものの​特徴だけでなく、​類似商品との​差別化ポイント、​旧モデルからの​改良点など、​比較に​よって​特性を​伝える​ことができるのも​ブログの​強みです。​また、​衣類や​バッグなどの​着用例・​使用例なども​紹介すれば、​商品サイズに​迷う​ユーザーに​必要な​情報を​提供できます。

メリット5. ネットショップ自体の​紹介が​できる

ブログで​伝えられるのは​商品そのものの​魅力だけでは​ありません。​ブログで​使われる​言葉の​選び方や文体、​写真や​動画の​クオリティーは、​そのまま​ネットショップの​雰囲気と​して​ユーザーに​受け止められます。​あたかも、​実店舗での​店員の​接客品質が​店の​イメージに​影響するように、​フレンドリーさ、​高級感、​頼もしさ、​安定感、​穏やかさなど、​ECサイトから​伝えきれない​ネットショップの​雰囲気を​伝えます。

同時に、​ブログで​商品に​関わる​説明を​しながら、​ネットショップの​コンセプトや​商品に​込めた​思いなどを​織り込んでいく​ことも​可能です。

メリット6. 拡散して​もらえる

ネットショップの​ブログが​コンテンツと​して​優れていれば、​ユーザーに​よって​拡散して​もらえる​ことも​あります。​たとえば、​伝統工芸品を​扱う​ネットショップが​商品を​作る​職人の​思いを​ブログで​記事化し、​その記事を​読んだ​人の​心の​残ったら、​「他の​人にも​知って​もらいたい」と​SNSや​自分の​ブログで​紹介する、と​いう​ことが​起こり得ます。

jp-blog-how-to-use-blog-to-increase-online-sales-02

ネットショップが​ブログを​導入する​デメリット

ブログの​運営は​ネットショップに​多くの​メリットを​もたらす一方、​デメリットも​ゼロでは​ありません。​ブログ運営に​かける​時間の​使い方を、​しっかり​考えてみましょう。

デメリット1. 投稿に​手間が​かかる

ブログと​して​読んで​もらう​コンテンツを​作る​ためには、​内容に​応じた​時間が​かかります。​ブログの​内容を​考え、​掲載する​写真を​撮影し、​時には​動画を​作成し、​いざライティング作業に​取りかかるとなると、​特に​最初は​予想以上に​時間を​要する​ことが​あります。

そのため、​キーワードの​決定、​書きたい​内容の​箇条書き、​写真撮影、​画像編集など、​作業を​ステップごとに​分けると、​上手に​すきまの​時間などを​使って​効率的に​ブログ投稿を​作成できます。​文章も​一気に​書き上げるのではなく、​章ごとに​少しずつ​書き​進めると​いった​方法も​あります。​時間が​ある​ときに​ブログ投稿数本分を​用意して​おき、​適切な​タイミングで​投稿・公開する、と​いう​ことも​可能です。

デメリット2. 運営に​時間が​かかる

ブログは​情報発信だけでなく、​コミュニケーションの​ツールと​しても​有効です。​ブログ投稿への​コメントや、​ブログを​見た​人からの​問い​合わせなどは、​ユーザーの​生の​声を​知る​チャンスである​一方、​丁寧な​対応には​時間を​使う​必要が​あります。

スパムコメントは​ブロック設定に​する、​過度に​悪質な​コメントは​削除する、​または​コメント欄を​閉じておくと​いった​方法も​あります。​しかし​回答の​難しい​コメントにも​上手に​応えれば​ユーザーの​信頼を​勝ち得る​こともある​ため、​ブログ運営は​あくまで​ネットショップの​集客や​ブランディングの​ためと​いう​目的を​忘れずに、​臨機応変に​対応しましょう。

ネットショップ用の​ブログを​作る​方法

ネットショップ用の​ブログを​開設する​場合、​ネットショップの​ECサイトとは​別に、​既存の​ブログサービスを​利用する​ことが​多いようです。​既存の​ブログサービスは​初心者にも​使いやすく​設計されている​ため、​専門知識は​一切​不要で​ブログを​始める​ことができます。​開設した​ブログの​URLを​ネットショップに​貼り付けて​リンクさせたら、​あとは​投稿を​増やし、​投稿を​ネットショップの​商品ページや​SNSで​紹介する​ことで、​読んで​もらう​チャンスを​増やします。

ブログサービス

さまざまな​ブログサービスが​あり、​各社で​無料・​有料の​プランが​用意されています。​手始めに​無料プランから​スタートして、​追加機能の​必要性を​感じたら​有料プランに​移行すると​いう​方法も​あります。

ネットショップの​集客に​使いやすい​代表的な​ブログサービスには​以下のような​ものが​あります。​実際に​利用している​ブロガーの​ブログを​見ると、​インターフェース​(画面デザイン)などの​イメージが​掴みやすくなります。

ブログサービス名 特徴
アメーバブログ ・デザインの自由度は低めだが、写真や動画を多数掲載化
・アメーバユーザー同士の交流可
・スマートフォン版の表示は制約がある
はてなブログ ・デザインの自由度は低めだが、投稿は簡単
・投稿をSNSに共有しやすい
・スマートフォン版の表示は制約がある
ライブドアブログ ・デザインの自由度は低めだが、投稿は簡単
・独自ドメイン設定が無料
・スマートフォン版の表示は制約がある
LINE BLOG ・ソーシャルメディア感覚で投稿できる
・ブログ管理、投稿は全てスマートフォンアプリから
・デザインの自由度は低い
WordPress.com ・デザインの幅が広く、無料テンプレートも多い
・投稿の自由度が高く、どのデバイスからも読みやすい
・世界中で使われているが日本語サポートも充実

WordPress​(ワードプレス)の​活用法

ブログ運営の​自由度の​高さを​求めるなら、​WordPress.comが​おすすめです。​デザインの​テンプレート数が​豊富なので、​HTMLなどの​知識がなくても​シンプルかつ​おしゃれな​ブログを​開設できます。

操作方法も​簡単で、​ウェブブラウザ、​または​スマートフォンや​タブレットPC用の​アプリから​投稿可能です。​ただし、​無料で​利用可能な​データ容量には​制限が​ある​ため、​容量を​超える​場合は​有料プランを​契約し、​データ容量を​増やす​必要が​あります。

jp-blog-how-to-use-blog-to-increase-online-sales-03

ブログを​成功させる​八つの​コツ

い​ざブログを​開設したら、​ネットショップの​集客の​ための​記事を​投稿します。​その際、​以下の​八つの​コツを​意識する​ことで、​検索に​ヒットしやすく、​かつ魅力を​感じて​もらえる​投稿が​可能に​なります。

1. 読者の​ペルソナを​設定する

ペルソナとは、​架空の​ユーザー像、​人物像の​ことです。​「どんな​人が​ブログを​読むか」を​具体的に​想定しておくと、​読み手を​引きつける​ブログコンテンツを​作る​ことができます。

たとえば、​男性向け革製品専門の​ネットショップの​ブログで、​新製品の​カバンを​紹介する​場合、​誰に​カバンを​紹介したいか​考えます。​そこで、​大手企業の​営業職、​33歳、​東京23区で​一人​暮らし、​身に​つける​ものは​質に​こだわり個性も​重視、​趣味は​サッカー観戦と​ショップ巡り、​余暇には​ジム通いで​健康にも​気を​使い……と​いったように、​一人の​読み手の​イメージを​作り上げます。

ターゲットの​ペルソナを​限定すると、​その人が​興味を​持ちそうな​表現方法を​考えやすくなり、​ペルソナに​合う​文章や​写真を​使う​ことで、​読み手の​心に​刺さるようになるでしょう。

2. 目標を​決める

ブログ自体の​目的は​ネットショップの​集客です。​では、​その目的を​達成する​ために、​何を​すべきかを​具体的な​「目標」に​落とし込みましょう。​集客、​つまり​ブログから​ネットショップに​移動して​もらい、​商品を​閲覧し、​購入して​もらう​ためには、​以下のような​数字が​指標に​なります。

  • ブログから​ネットショップへの​ユーザーの​流入数
  • ブログから​ネットショップを​訪れた​ユーザーの​購入率
  • ブログが​SNSなどで​シェアされた​数

これらの​指標に​対して​具体的な​数値目標を​掲げ、​その目標を​目指して​ブログを​運営する​ことは、​目的達成までの​有効な​ステップと​なります。​ユーザー流入の​多い​投稿が​あれば、​その理由を​分析し、​他の​投稿に​生かす​ことも​可能です。

3. キーワードを​意識する

ユーザーが​検索から​ブログに​辿り着くには、​「検索キーワード」が​重要です。​「オーガニックコットン タオル」と​いう​キーワードで​検索すると、​その​二つの​キーワードを​適切な​割合で​含み、​かつ読み物と​して​内容が​充実している​コンテンツが​検索上位に​表示されます。

その商品を​潜在的に​求めている​ユーザーが、​どんな​キーワードで​検索するかを​想定した上で、​検索に​ヒットする​コンテンツを​作成する​SEO対策を​意識して​ブログを​投稿しましょう。

4. 質の​高い​コンテンツを​作成する

いくらブログを​書いても、​コンテンツと​して​優れていなければ​ユーザーから​読まれる​ことは​ありません。​優れた​コンテンツの​条件とは、​主に​以下のような​ものです。

  • タイトル、​キーワード、​内容が​一致していて、​散漫でない
  • 読後に​納得感や​お得感が​ある
  • 誤字脱字、​語句の​誤りがなく​すんなり​読める
  • 社会常識に​反する​内容、​差別、​個人攻撃などが​ない

優れた​ブログコンテンツでは、​ネットショップや​商品への​信頼性が​高まり、​拡散される​可能性も​高くなります。

5. できるだけ​一定頻度で​更新する

年に​一度しか​更新のない​ブログを​見ると、​ネットショップの​商品が​回転していない、​営業しているかわからない、と​いう​印象を​受けます。​毎日である​必要は​ないので、​週1回や​2週に​1回など、​ある​程度の​決まった​頻度で​ブログ投稿を​する​ことで、​ネットショップの​アクティブさを​伝える​ことも​重要です。

6. 商品と​関係のない​話は​しない

検索から​ブログを​訪問した​ユーザーが​求めているのは、​検索キーワードに​合致した​内容です。​「結婚​式 和服」を​キーワードと​する​ブログ投稿で、​無関係な​個人的な​話題を​持ち出すと、​読み手が​離れていってしまう​可能性が​高まります。​ただし、​自分が​結婚式で​和服を​着た​エピソードや​失敗談など、​読者に​役立つ​「関係の​ある​話題」で​あれば、​個人的な​経験を​活用する​ことも​効果的です。

7. セールや​イベント情報を​発信

リピーター作りを​考えるなら、​ブログで​ネットショップの​特売や​新入荷、​セールなどの​最新情報を​発信する​ことも​おすすめです。​ブログを​訪れるたびに​役立つ​情報が​得られると​わかれば、​ユーザーは​ブログを​ブックマークしたり、​頻繁に​見てくれたりするようになります。​ブログを​更新したら、​即座に​SNSなどで​知らせる​ことも​有効です。

8. 商品の​魅力を​伝える

ネットショップの​商品の​魅力を​伝えるのは、​ブログの​大きな​役割です。​ただし、​自分が​伝えたい​ことだけを​詰め込むのでなく、​「ユーザーが​何を​知りたいか」を​意識すると、​本来の​目的である​集客に​つながりやすくなります。​たとえば​ユーザーは、​商品の​素材だけでなく、​その素材の​丈夫さや​手入れ方法、​使い心地など、​実際的かつ役立つ情報を​求めています。

以上のような​コツを​意識しながらブログを​運営する​ことで、​やみくもに​記事を​増やすのでなく、​ネットショップの​集客に​効果的な​投稿が​可能に​なるでしょう。​プロだから​できる​「ユーザーに​役立つ情報発信」で、​ネットショップを​活況に​導きましょう。

ネットショップを​無料で​開始するなら​Square

EC作成から、​オンライン決済、​店舗連動の​在庫管理まで、​便利な​機能が​無料で​簡単に​始められます。


Squareの​ブログでは、​起業したい、​自分の​ビジネスを​さらに​発展させたい、と​考える​人に​向けて​情報を​発信しています。​お届けするのは​集客に​使える​アイデア、​資金運用や​税金の​知識、​最新の​キャッシュレス事情など。​また、​Square加盟店の​取材記事では、​日々​経営に​向き合う​人たちの​試行錯誤の​様子や、​乗り越えてきた壁を​垣間見る​ことができます。​Squareブログ編集チームでは、​記事を​通して​ビジネスの​立ち上げから​日々の​運営、​成長を​サポートします。

執筆は​2021年11月22日​時点の​情報を​参照しています。​当ウェブサイトから​リンクした​外部の​ウェブサイトの​内容に​ついては、​Squareは​責任を​負いません。​Photography provided by, Unsplash