日本では、毎年5月の第2日曜日が母の日に定められています。毎年この日が近づくと、母の日向けのプレゼントやサービスなどを店頭やメディアで目にする機会が増えるのではないでしょうか。
今回は、来たる母の日に向けて、お客様のプレゼント選びのお手伝いになるようなアイデアを紹介したいと思います。通常の運営にちょっとした工夫を加え、季節に合わせた商品やサービス提供に仕立てることで、 効果的な集客に繋げてみてはいかがでしょうか。
カーネーションは母の日のシンボル
母の日といったらカーネーションです。
母の日にカーネーションを贈るという風習が広まったきっかけは、20世紀初頭のアメリカまで遡ります。当時、南北戦争の負傷兵を救護するボランティア団体(Mothers Day Work Club)で活躍していたアン・ジャービスという女性がいました。アンは、北軍と南軍関係なく救いの手を差し伸べ、南北戦争後も平和活動に積極的に取り組んでいたといいます。
アンの娘であるアンナ・ジャービスは、偉大な母親の活動を後世にも残し、感謝の気持ちを伝えていくために、母親のための公式な祝日を設ける活動を行いました。生前アンが気に入っていた花がカーネーションであり、命日が5月9日であったことから、アメリカではこの日に近い日曜日が母の日として制定されました。それ以来、カーネーションが贈り物のシンボルとなり、この風習は世界的に広まったということです。
カーネーションを見るだけで、母の日を思い出す人もいれば、母の日の定番ギフトとしてカーネーションを購入する人もいるでしょう。
フラワーショップに限らず、普段は別のものを販売している小売店や飲食店でも、レジの横や店先に母の日までの数日間だけカーネーションを置いてみてはいかがでしょうか。買い物や食事のついでにお母さんへのプレゼントとして購入していくお客様がいるかもしれません。
お母さんと一緒の体験企画
母親へ感謝の気持ちを表す手段は、カーネーションを贈ることだけではありません。母の日ならではの特別メニューやキャンペーンを企画してみましょう。
例えば、親子で来店した場合に注文できる「母の日特別コースメニュー」を準備します。日本で普及しているカーネーションの色が赤であることからも、食器や盛り付けなど赤を基調として提供すると、食事中も母の日の雰囲気に浸ってもらうことができるのではないでしょうか。普段はなかなか親子で話す機会がなく感謝の気持ちを伝えることができていないお客様にとっても魅力的なプレゼントになるでしょう。
ホテルや旅館などの宿泊施設で、親子で泊まると割引が適用されるキャンペーンを打ち出すのも、ものではなく経験を贈り物にしたいと思っているお客様にとっては選びやすいプレゼントです。
オンライン店舗の活用
Eコマースを利用したオンライン店舗で商品を販売している場合、母の日用の買い物を対象に特典を付けてみましょう。
例えば、母の日に商品が届くように注文をしたお客様に限定して送料無料特典を提供したり、日頃から忙しくてなかなか実店舗で買い物をする時間が確保できないお客様のために、母の日を特集したページを設置したりと、オンライン店舗ならではのサービスを考えてみましょう。
最近では、母の日を過ぎてしまっても、「遅れてごめんね」というメッセージを添えて贈り物をするお客様もいるようです。このようなお客様からの売り上げも逃さないように、母の日にふさわしい商品をピックアップして、メッセージサービスを無料で付けてオンライン店舗上で宣伝してみるのもいいでしょう。
手作りは身に染みる
世界の母親は、自分の子どもが手間暇かけて作ってくれたものは何でも嬉しく思うものです。例えば、母の日の朝はお母さんに寝坊をしてもらって、子ども達だけで朝ごはんを作ったり、お母さんが普段している掃除洗濯を全て子どもたちの手でこなしたり。
お客様が母親への贈り物を手作りできる場を提供しましょう。
例えば、ものづくりワークショップや料理教室などの体験型イベントを開催します。普段は商品を購入したりサービスを受ける立場にあるお客様自身に、実際に手を動かして自分だけの作品を作ってもらうことで、手作りの贈り物を持ち帰ってもらえるだけでなく、通常の営業では難しいお客様と直接コミュニケーションをとる機会にもなります。
プロのパティシエと作った焼き菓子や、知識豊富な店員のアドバイスを受けながら作るフラワーアレンジメント、自由に絵付けができる焼き物などは、母親への感謝の気持ちを手作りで表す「身に染みる」プレゼントになるのではないでしょうか。そんな心のこもった贈り物の準備ができるようなイベントを是非企画してみてください。
ギフトカードで選択の幅を!
「母の日お決まりのカーネーションは贈るとしても、他にも何かプレゼントしたい。でも、何を選べばいいか分からない」と思っているお客様も多くいることでしょう。そんなお客様に向けて、最適な贈り物がギフトカードです。
普段は買うことを躊躇していた商品も、母の日の贈り物でもらったギフトカードであれば思い切って購入に踏み切れることもあります。お母さんのお気に入りのお店を把握しているお客様に向けて、プリペイド式ギフトカードを準備しましょう。
また、子から母へおすすめしたいレストランやお店があれば、ギフトカードの贈り物をきっかけに、お母さんに新しい発見や体験をしてもらえるかもしれません。お店を気に入ってもらえれば、継続的な利用にも繋がるでしょう。
Squareでは、自店オリジナルのプリペイド式ギフトカードが注文できます。テンプレートからデザインを選んだり、オリジナルデザインで作成したりと、お店に合ったギフトカードをかんたんに作ることができます。一枚120円から作成することができ、カードによるチャージ時に決済手数料がかかる以外は手数料は一切ないので、小規模事業でもすぐに導入することができます。
母の日が近づいてきたら、ギフトカードを全面的に宣伝しましょう。ギフトカードは母の日に限らず、様々な用途に向けて人気の高い贈り物です。在庫切れになることのないように、前もって準備をしておくことをおすすめします。
参考:いいことだらけ!今すぐギフトカードを導入するべき理由まとめ
執筆は2017年5月10日時点の情報を参照しています。