【商いの​コト】“周囲への​感謝”が、​今の​自分を​形成している​ ー CodeCampKIDS​(コードキャンプキッズ)

成功も​失敗も、​すべては​学びに​つながる。​ビジネスオーナーが​日々の​体験から​語る​生の​声を​お届けする​「商いの​コト」。

つなぐ加盟店 vol. 38 CodeCampKIDS 斎藤幸輔さん

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小中学生向けの​プログラミングスクール・CodeCampKIDSの​事業統括責任者である​斎藤幸輔さんは、​プログラミング教育を​通して​子ども​たちに​“決まった​答えの​ない​社会の​中を​生き抜く​力や​世界を​変えていける​創造力”を​身に​つけて​ほしいと​いう​思いから、​プログラミングスクールを​立ち上げ運営している。

前編では、​斎藤さんが​プログラミング教育に​携わる​ことになったきっかけを​紹介した。​後編では、​CodeCampKIDSでは​どのように​プログラミングを​教えているのか、​そして​今後の​展開に​ついても​伺った。

前編は​こちら

「プログラミングって​楽しい!」が​学びの​スタート

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▲写真提供:CodeCampKIDS

プログラミングを​通して​自分なりの​正解を​見つける​力を​子ども​たちに​身に​つけて​もらうには、​まず​“プログラミングが​楽しい”と​感じて​もらう​必要が​ある。​CodeCampKIDSでは​学習を​継続できる​工夫を​していると​斎藤さんは​語る。

「スキルアップや​転職など​明確な​目的を​持っている​大人と​違って、​良い​意味で​子どもには​学ばなければいけないと​いう​義務感は​ないですし、​プログラミングを​学ぶ​こと​自体が​目的ではないので、​最初に​学んだ先に​ある​ものを​見せるようにしています。​ロボットを​動かしたり、​シューティングゲームや​アクションゲームを​作ったりできるよ、と​いった​具合に。​子どもは​自分に​とってわくわく​する​ものを​作れる​手段と​して​プログラミングを​学ぶので、​高い​モチベーションを​持った​状態で​学習を​取り組むようになります。​」

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▲写真提供:CodeCampKIDS

プログラミングで​できる​ことを​示した後は、​やり方すべてを​教えるのではなく、​『どう​やって​作ろうか、​どう​すれば​実現できるのか、​何が​問題か』と​質問を​繰り返しながら​進めていく。​子ども​たちに​考える​癖を​つけさせる​ためだ。​同じ​ゲームを​作る​過程でも、​キャラクターの​絵を​描くのが​得意な​子も​いれば、​ストーリーを​考える​ことが​得意な​子もいる。​子ど​もの​個性は​さまざまだから​こそ、​個別に​コミュニケーションを​取りながら、​その子に​合った​やり方を​決めていると​いう。

「教室に​通う​お子さんが​朝起きて​『今日、​プログラミングの​日だよね!​早く​行こうよ!』と​楽しそうに​していたと、​親御さんから​聞いた​ときは​嬉しかったですね。​楽しんで​教室に​来てくれるのが​一番なので。​あと、​ある​お子さんから​『プログラミングが​たのしい、​おしえてくれて​ありがとう』とか​わいい字で​書かれた​手紙を​もらった​ことも​あって​(笑)。​まだ​サービスを​立ち上げたばかりなので、​これから​もっと​楽しみながらプログラミングを​学習して​もらえるような​やり方を​考えていきたいです。​」

一番​尊敬しているのは・・・・

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「母です。​」

“一番​尊敬している​人”に​ついて​斎藤さんに​問うと、​『マザコンって​言われるかもしれませんが……​(笑)。​』と​前置きを​した後、​少しはにかみながらもはっきりと​答えた。

「母子家庭で、​母は​一人で​二人の​子どもを​育ててくれました。​大人になると、​日に​日に​そのすごさを​感じるようになっています。​当時母は​大変だったと​思うのですが、​いつも​『幸輔が​やりたいなら​そうしな​よ』と​背中を​押してくれたんですよね。​本当に​尊敬しています。​」

母から​受け継いだ​教えは​二つあると、​斎藤さんは​語る。

「『自分の​好きな​ことだけを​やるのではなく、​人の​ためになるような​ことを​しなさい』『決して​環境の​せいには​せず、​他の​人に​負けないように​頑張りなさい』。​この​二つの​言葉が​とても​印象に​残っています。​自分が​今こうして​プログラミング教育に​携わり、​世の​中に​大きな​影響を​与えたいと​考えているのは、​たぶん母の​この​教えが​あるからなんでしょうね。​」

それまで​冷静に​よどみなく​自らの​思いを​語っていた​斎藤さんであったが、​家族の​話に​ついては、​一言​一言​噛みしめるように​語る​姿が​印象的だった。

周りを​幸せに​して、​自分も​幸せになる

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斎藤さんは、​CodeCampKIDSを​「直営教室」​「フランチャイズ展開」​「オンライン教室」の​3軸で​規模拡大したいと、​今後の​目標を​語ってくれた。

「幸輔と​いう​名前には、​『周りに​いる​人が​幸せに​なるよう助け、​あなたも​幸せに​なりなさい』と​いう​意味が​込められています。​子ども​たちに​プログラミングを​楽しく​学んで​もらうだけでなく、​一緒に​この​プロジェクトを​立ち上げた​メンバーにも​『やって​よかった!』と​思って​もらえるよう、​頑張りたいと​思います。​」

プログラミング教育の​先端を​走る​斎藤さんの​人生の​裏側には、​母親や​高校時代の​監督の​存在が​あった。​これから​斎藤さんが​子ど​ものプログラミング教育の​世界を​どう​作り上げるのか、​今後の​展開を​楽しみに​したい。

前編は​こちら

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(つなぐ編集部)
写真:鈴木香那枝