用途、​料金別の​翻訳サービス比較11選!​インバウンド向けに​多言語化を​進めよう

年々​増え高まり​続ける​インバウンド​(外国人の​日本旅行)​需要で、​小売業や​サービス業の​ウェブサイトや​メニューなどを​外国語に​翻訳する​必要性が​高まっています。​翻訳専門業者に​依頼する​より、​比較的安価または​無料で​使える​オンラインの​翻訳サービスも​増えており、​上手に​活用すれば、​ビジネスの​機会は​さらに​広がります。​そこで、​便利な​翻訳ツールや​サービスを、​用途・料金別に​比較の​ポイントも​含めて​紹介します。

翻訳前に​知って​おきたい​インバウンドの​トレンド

翻訳の​導入を​考える​際、​以下の​インバウンドの​トレンド​(2018年統計)を​把握しておく​必要が​あります。

  • 訪日外国人の​出身国・地域の​トップ3は​韓国、​中国、​台湾
  • インバウンドの​8割強は​アジア諸国から
  • 日本の​都市部だけでなく​地方への​旅行も​人気

これらの​データから​わかる​ことは、​日本語から​英語だけでなく、​アジアの​言語への​翻訳需要も​高まっていると​いう​点です。​翻訳の​導入時は、​世界で​話されている​言語トップ2の​英語と​中国語の​最低2言語を​検討してみては​いかがでしょうか。​なお、​インターネット検索言語の​トップ2も​英語と​中国語です。

また、​近年の​インバウンド旅行先の​特徴と​して、​都市部だけでなく​地方部の​人気も​挙げられます。​地方部の​ビジネスでも​翻訳の​導入で​より​快適な​「おもてなし」を​提供し、​ビジネスの​成長に​つなげましょう。

参考:
インバウンド 訪日外国人動向​(JTB総合研究所)
データで​見る​訪日インバウンド市場トレンド2019​(JTB総合研究所)
Most common language used on the internet

翻訳が​必要な​コンテンツ、​テキスト

インバウンドに​伴う​多言語対応で、​翻訳の​対象となる​コンテンツや​テキストには​以下のような​ものが​挙げられます。

  • 看板、​商品名
  • 案内板
  • 商品説明
  • 注意書き
  • メニュー
  • ウェブサイト

実際に​店頭などで​多言語対応の​問い​合わせの​多い​ものから​翻訳を​スタートしてみましょう。​続いて、​それぞれに​合う​翻訳サービスと​比較ポイントを​紹介します。

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看板、​商品名、​案内板の​翻訳に​便利な​サービス

少ない​文字数の​翻訳なら、​以下の​無料翻訳サービスで​対応可能な​場合が​多いので、​以下の​無料ツールを​比較して​使ってみましょう。

  • Google 翻訳​(103言語対応、​AIの​精度​改善が​目覚ましい)
  • Weblio翻訳​(3言語に​対応、​辞書サービスが​使いやすい)
  • エキサイト翻訳​(33言語に​対応、​分野に​合わせた​翻訳が​可能)

一つの​翻訳サービスに​絞らず、​同じ​日本語テキストを​複数の​翻訳サービスで​翻訳して​その​結果を​比較すると、​違いが​出る​場合も​あります。​精度が​気に​なるときは、​以下の​手順で​翻訳を​進めましょう。

  • 複数サービスで​「日本語から​英語」の​翻訳を​した後、​「英語から​日本語」の​翻訳も​行う​ことで​どんな​日本語に​なるかを​確認する
  • 気になる​単語は​辞書サイトで​別途検索し、​おかしな​意味ではないか​調べる
  • 店名、​業種名、​商品名などは​似た先例を​検索して​参考に​する

文字数に​限らず、​専門用語などには​強くないのが​無料翻訳サービスの​弱点です。

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商品説明、​注意書きの​翻訳に​便利な​サービス

上述の​三つの​無料翻訳サービスは​最大2,000から​5,000字まで​対応可能ですが、​それ以上の​長さ、​あるいは​専門性の​高い​業種の​文章を​訳すときは、​長い​文章を​小分けに​する、​あるいは​以下のような​クラウド翻訳サービスの​活用が​お勧めです。

クラウド翻訳は​比較的リーズナブルな​値段で​利用でき、​24時間ウェブサイト上から​見積り依頼できる​点が​特徴です。​翻訳者の​専門性や​経験、​校正の​有無、​翻訳する​文章の​種類に​よっても​金額が​変わりますが、​自社に​とって​使い​勝手が​良い​ところを​探すうえでは、​いく​つかの​クラウド翻訳を​試してみても​よいかもしれません。

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メニューの​翻訳に​便利な​サービス

海外から​来る​お客様の​宗教上の​理由や​体質など​幅広い​ダイバーシティー​(多様性)に​対応する​ために、​飲食店などの​メニューの​翻訳は​欠かせません。​文章と​異なり、​メニュー名は​固有名詞が​多い​ため、​以下のような​メニュー翻訳に​特化した​サービスを​比較してみましょう。

  • SmartMenu​(基本サービス無料、​精度向上の​有料プランあり、​14言語対応)
  • 翻訳サービス.jp​(400字3,800円から、​バイリンガルスタッフが​翻訳チェック、​8言語対応)

いずれも​飲食店や​ホテルなどで​活用されている​翻訳サービスで、​ただ​翻訳を​するだけでなく、​メニューの​アップデートに​対応、​または​紙や​iPad用の​おしゃれな​メニューブック作成が​セットに​なった​プランも​あります。​好みに​合う​使いやすい​サービスを​比較し、​無料と​有料の​プランを​組み合わせて、​店の​顔でも​ある​メニューを​翻訳してみては​いかがでしょうか。

主に​飲食店などの​サービス業向けに、​日本政策金融公庫が​発行する​「指さしコミュニケーションツール」にも、​メニューや​食事の​提供に​使える​多言語表現が​記載されているので​参考に​してみてください。

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ウェブサイトの​翻訳に​便利な​サービス

ウェブサイトの​翻訳は​他の​コンテンツや​テキストの​翻訳と​異なり、​大きく​分けて​2種類の​方法が​あります。

翻訳対応ブラウザで​閲覧して​もらう

これは​ウェブサイトを​訪れた​ユーザー側に、​翻訳機能の​ある​インターネットブラウザ​(Google Chrome、​Firefox、​Edgeなど)で​サイトを​見て​もらう​方法です。​ウェブサイトを​運営する​店側は​何もする​必要がなく​コストも​ゼロですが、​ユーザーに​とっては​決して​便利ではないので、​一部の​ページでも​翻訳して​多言語化しておく​ことが​理想的です。

ウェブサイトの​各ページを​翻訳する

既存の​日本語サイトの​各ページを​翻訳し、​英語サイトや​中国語サイトを​作る​方法です。​無料翻訳サービスを​使って​訳す方法も​ありますが、​挨拶文や​キャッチコピー、​メニューなどさまざまな​タイプの​テキストが​含まれる​ウェブサイトを​全て​同じ​調子で​翻訳するのは​完成度が​懸念されます。​そこで、​ウェブサイト翻訳に​特化した​有料サービスの​利用を​検討してみては​いかがでしょうか。

  • shutt翻訳​(プランに​より​料金が​異なる、​無料トライアルあり)
  • Conyac​(日本語からの​翻訳の​場合は​1文字6円から、​翻訳者を​指名する​ことも​可能)
  • WOVN.io​(1年契約、​料金は​要見積もり、​大企業の​利用実績有り)

翻訳だけを​するか、​翻訳に​伴う​多言語サイトの​設置までを​依頼するかで、​選ぶサービスが​変わってきます。​どの​サービスも​資料請求や​見積もりは​無料なので、​どの​サービスが​自社に​適しているかを​比較してみては​いかがでしょうか。

このように、​翻訳サービスには​有料から​無料まで​さまざまな​タイプの​ものが​存在します。​メニューや​ウェブサイトの​翻訳は​インバウンド需要を​掴むための​投資なので、​必要に​応じて​精度の​高い​有料サービスも​比較して​検討してみましょう。​好調な​インバウンドの​波に​乗る​ために、​翻訳の​導入で​ビジネスの​機会を​しっかり​捉えてください。

執筆は​2019年12月19日​時点の​情報を​参照しています。
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