年二回、広島・袋町公園で行われているイベントThe Trunk Market。衣食住に関わる自慢の商品やサービスを、公園で人と触れ合いながら伝えることを目的としたこの蚤の市にはオンリーワンのものを求め、県内外から毎回多くの人達が訪れる。10回目という節目の回に盛り上がる同マーケットに、老舗カバンメーカーである吉田カバンの姿があった。
「東京でも野外のイベントなどには基本的に出店していないんです。The Trunk Marketには、ご縁があって出させていただいています。」
「今回販売している商品は、通常吉田カバンの旗艦店(表参道・丸の内・大阪)もしくは、PORTER STANDというコンセプトショップ(東京駅・品川駅)でのみ販売しているものになります。猿田彦珈琲さんのオリジナルドリップバッグも店舗限定商品です。あとは今回イベントのメインとして、MIN-NAN0というストリートファッションショップとのコラボレーション商品があります。」
「弊社は今年で創業して83年目ですが、創業以来一貫して”ものづくり”に対しては厳しいです。メイド・イン・ジャパンへのこだわりは創業者の遺言でもあり、企画やデザインはもちろんのこと、裁断・縫製も全て国内で行なっています。アジアの中でも日本の職人さんの技術の高さは歴然ですし、世界的ブランドと比べても縫製技術の高さは引けを取らないと思っています。」
「お客さまからも品質を評価いただき、おかげさまで実績は好調です。広告を出さない弊社にとって、商品そのものの品質の高さと、それを購入していただくお客様が最大の”PR”でもあります。」
「高い品質に関して技術力はもちろんのことですが、同じ日本人がつくったものには無言の安心感があると思います。それがもつ優しさや、細かさ、仕上がりの美しさは吉田カバンの商品には大事なことで、それがなければ弊社の商品ではありません。」
「(野外出店するにあたって)Squareを使い始めたのは、色々調べた中でも一番使いやすそうだと思ったからです。電源が必要ないというのは、とても便利です。あとはPOSレジアプリが機能的で、一回見ればすぐに理解できるデザイン性や処理のスピードはありがたいです。」
「在庫の管理ができるというのも非常に便利です。わざわざ会社のレジソフト持ってくるということをしなくて済むので、今回のような限られた期間のイベントには丁度良いんです。」
「弊社の商品は、比較的の単価が高いので、カード決済を利用されるお客様が多いですね。あとは他の(The Trunk Marketに出店してる)お店で現金しか使えないお店が多いので、当店ではカードで支払いたいという方も多いです。」
「今後も伝統を守りながら、新しいことに”挑戦”しつづけ、時代に合ったかたちで”吉田カバンらしさ”をお客様にお伝えしていきたいです。90 周年、100 周年とご支持いただけるように精進してまいります。」