夏期講習の集客について

今年も夏休みまであと1カ月を切りました。夏休みといえば、大人にとっては帰省してのんびり過ごしたり、家族旅行に出かけたりするなど充電期間ですが、子どもたちにとっては学校で学んだ知識を定着させたり、受験に備えて準備をしたりする大事な期間でもあります。

学習塾を経営している人の中には夏期講習のカリキュラムを作り終え、すでに受講生の募集を始めている人もいるかもしれません。

少子高齢化が進む一方で、経済産業省の特定サービス産業動態統計調査の対個人サービス業「学習塾」の調査結果によると、学習塾の受講料収入と受講生数はともに2015年度から増加しているそうです。

参考:特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)

今回は、学習塾にまつわるトレンドと夏休みという書き入れ時を逃さないために、夏期講習の集客のアイデアを紹介します。

集客を開始する時期

Alt text

夏休みまでまだ時間があるように感じますが、夏休みの予定を立て始めているという家庭は少なくありません。子どもがいる家庭、特に受験生のいる家庭にとって、夏期講習は重要な予定の一つになりつつあります。各家庭の予定が埋まってしまう前に、カリキュラムや日程を作成して、早めにお客様である保護者に提案することが大切です。

夏休みの期間は地域によって異なりますが、今年は終業式が7月20日、始業式が9月3日で、7月21日から9月2日までが夏休みというパターンが多いようです。夏休みの真ん中の8月13日から15日までがお盆休みにあたり、この連休を中心に帰省や旅行を考えているという家庭も多いかもしれません。

集客を開始する時期については、あまりに遅すぎて他社から出遅れてしまってはいけませんが、早ければ早いほうがよいというものでもありません。早い時期から集客を始めてしまうと、夏休みの予定が決まっていない家庭ではスケジュールが組み込みにくく、申し込みしづらいといった問題が出てきます。

大手予備校や学習塾では、6月中旬から夏期講習の説明会やクラス分けテスト、申し込みの受付を始めているようです。このような傾向から、夏休みまでまだ少し時間のある6月が、夏期講習の集客を開始するのに最適な時期といえるのではないでしょうか。

ターゲットに合わせた集客

Alt text

ターゲットとしては、初めて夏期講習を受講する子どもや、学校とは違う学習環境で学習に専念したいという子どもが考えられます。また、普段から交流のある保護者同士が情報交換をして、親しい友人と同じ学習塾の夏期講習に通わせることもあるでしょう。

夏期講習の受講世代である子どもだけでなく、保護者もソーシャルメディアを活用している世代です。子どもも保護者もソーシャルメディアでシェアされた情報から夏期講習に興味を持つことが十分考えられます。夏期講習の集客においても口コミは活用したい集客方法の一つです。日ごろから学習塾の評判を大切にすることはもちろん、口コミを広げるために「お友達紹介キャンペーン」などを打ち出すのも効果的です。

口コミで学習塾や夏期講習を知った人の中には、授業内容や受講料を調べるために、ウェブサイトを見る人もいるでしょう。夏期講習について詳しく説明したページや特設のウェブサイトなどを作り、集客期間中や夏休み中はトップページの目立つ位置にバナーやリンクを配置するといった工夫も重要です。

前年の夏期講習の様子や講師を紹介する写真や動画があれば、よりリアルに夏期講習の内容や雰囲気をお客様にイメージしてもらうことができるでしょう。

また、特に地域に密着した小規模な学習塾や新しい学習塾ではチラシの効果もあなどれません。ソーシャルメディアやウェブサイトでの集客と併せて、チラシでの集客も検討してみてはいかがでしょうか。

計画と分析、修正が鍵

夏期講習のカリキュラムを作って、いざ集客を始めてみると、予想外に申し込みが伸びたり、反対に思いのほか申し込みが伸びなかったりなど、計画通りに進まないこともあります。

その際は、夏期講習の準備や集客で忙しい時期ではありますが、少し時間をとって要因を分析してみると、さらなる集客や集客戦略の改善につながることがあります。

たとえば、ソーシャルメディアで好評だったコンテンツは何か、投稿は拡散されているのか、ウェブサイトの夏期講習のページにアクセスが集まっているか、トップページからの導線は確保されているのか、「夏期講習」をはじめどのようなキーワードでお客様はウェブサイトにたどりついたのかといった項目をチェックしてみるとよいでしょう。数字やキーワードから集客計画の成功要因や問題点、お客様の興味を具体的に読み解くことができるようになります。

余力があるようなら、夏期講習の集客プランや情報提供の方法を大きく変えるのも一手です。そこまでする時間がない場合は、ウェブサイトやチラシで使う画像やレイアウトを変えてみる、ソーシャルメディアで夏期講習をアピールする際に使用するキーワードを変えてみるなど、すぐに改善できることから取り組みましょう。

Square 請求書なら、作成からオンライン送信まで簡単スピード対応

請求書の作成、送信、支払いまでの流れが簡単に。自動送信、定期送信など便利機能も無料。

支払いは請求書を活用

夏期講習は数日間に渡る集中講座が多く、複数の講座を受講する受講生も少なくないことから、受講料が高額になることがあります。高額の受講料を子どもに現金で持たせるのが心配という保護者のために、メールで送れる請求書を活用してみてはいかがでしょうか。請求や支払いのデータが整理されるので、経理や事務作業の軽減にもつながります。

たとえば、Square 請求書なら、メールで簡単に請求書を送ることができます。メールを受け取った保護者はそのままクレジットカード情報を入力し、決済をすませることができます。支払い状況をオンラインで確認でき、未払いの場合はリマインダーを送れます。請求書の作成・送信は何通でも無料ですが、講座ごとに請求書の内容をカスタマイズしたいなどの場合には有料プラン(Square 請求書Plus)がおすすめです。ぜひ導入を検討してみてください。

6月下旬に入り、夏期講習の集客もいよいよ本格化してきました。夏期講習は夏休みだけの集中講座という意味合いだけではなく、夏期講習をきっかけに学習塾や講座内容、講師を気に入った保護者と子どもが二学期からの通塾を検討することも十分に考えられます。新規の生徒を獲得する機会としても、春や冬と比べて、期間が長い夏期講習は特に集客に力を入れる価値があるでしょう。

通常講座の運営に加え、夏期講習の準備や集客に忙しい時期ですが、保護者と子どもの2世代が利用するソーシャルメディアやインターネット、まだまだ効果があなどれないチラシなど、新旧メディアを駆使しつつ、便利なSquare請求書も活用して夏期講習の集客の成功につなげてください。

関連記事

月謝の滞納・遅延・未納に悩む前に、トラブルを事前に避けましょう
すべては自分次第!個人契約家庭教師の始め方


執筆は2018年6月21日時点の情報を参照しています。2021年9月30日に一部情報を更新しています。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash