6月といえば何を思い浮かべますか。6月頭から半ばにかけて沖縄を除いた九州から東北まで、各地で梅雨入りをする予定です。雨と聞くと憂鬱な気持ちになるかもしれませんが、天候や季節の行事に合わせて商品のラインナップやディスプレイを変えることは集客に欠かせない手法です。今回は、6月に役立つ集客のアイデアを集めてみました。
(参考:リピーター客獲得チャンス!飲食店のための雨の日の集客ポイント)
6月1日は衣替えの日
大人になるとあまり意識しないかもしれませんが、学校の制服が冬服から夏服に切り替わるのが6月1日です。逆に夏服から冬服に切り替わるのが10月1日です。
冬の間に使った衣服や寝具を洗濯し、虫干しなどをして収納する衣替えの習慣は昔から日本に伝わるものです。最近は温暖化の影響もあり多少前後することはあるものの、今でもこの時期に冬服をまとめて仕舞い込む家庭は少なくありません。こうしたお客様を対象に、話題の「ミニマムライフ」や「断捨離」をキーワードに集客をしてみてはいかがでしょうか。
洗濯や収納にかかわる本や雑誌、グッズを前面に押し出してみたり、クリーニング店なら「衣替えキャンペーン」と題して期間限定で割引を行ってもいいかもしれません。
また、整理収納アドバイザーの資格を持つ方と協同で、お店の商品を使った収納テクニックワークショップを開くのも新規のお客様を取り込む良い機会になるはずです。
(参考:女性に人気の職業、ケータリングやパーティープランナー、整理収納アドバイザーにオススメの請求方法)
6月は紫陽花の季節
6月といえば紫陽花の季節です。桜と同様に紫陽花があたり一面に咲き誇る場所は観光地として人気があり、雨のほうが風情があると天候が悪い日でも人が集まります。
もし、店舗の近くに紫陽花で有名な公園やお寺があるのなら、開花状況をソーシャルメディアで発信したり、雨の日に花を鑑賞しに来るお客様に向けて「雨の日限定ランチ」などを出してみるのはいかがでしょうか。
飲食店なら紫陽花を飾ってみたり、紫陽花モチーフのスイーツを期間限定メニューに加えるのもいいかもしれません。親子で訪れるようなお店なら、お子さん向けに紫陽花の塗り絵を用意してみてはいかがでしょうか。
紫陽花は最近では母の日の贈り物としても人気のようです。鉢植えをもらったものの育て方に困っている方や、新たに庭に紫陽花を植えたいと考えている方向けに、ガーデニングの本やグッズを店頭に並べてみるのもいいかもしれません。
ジューンブライド
(Photography provided by, Smart Online Courses)
6月に結婚すると幸せが訪れるとしてヨーロッパから伝わったジューンブライト。残念ながら日本では梅雨の時期です。この時期に結婚するカップルは雨になってもいいような会場を選ぶことが多いようですが、出席する側にとっては雨で礼服が濡れたり、せっかくセットした髪が崩れてしまったりといったトラブルが心配かもしれません。
美容院やヘアセットのサロンを経営していたら、雨の日でも大丈夫なヘアセットのアイデアをソーシャルメディアで発信したり、「雨の日でも華やかさをキープできるヘアアレンジはお任せください」といった宣伝文句を看板を出してみてはいかがでしょうか。
撥水加工をしてある靴やバック、ハレの日に合うような華やかな雨傘をディスプレイしてみてもいいかもしれせん。
父の日
6月の第3日曜日は父の日です。2017年は6月18日にあたります。
母の日と同様、父の日もアメリカから日本に伝わった習慣です。そのルーツは母の日の存在を知ったジョン・ブルース・ドット夫人という女性が、牧師教会に父の日も作って欲しいと嘆願したことから始まります。ドット夫人は母親を早くに亡くし、父親は男手で6人の子どもを育て上げたそうです。父親の苦労も讃えたいという想いから始まった父の日は日本でもポピュラーになりました。
ただ、母の日のカーネーションと違って、父の日というとみんながイメージするプレゼントがないせいか、何を贈れば良いか分からない方も多いようです。アメリカでは白いバラの花が典型的なプレゼントのようですが、日本では少し照れくさいかもしれません。
父の日の贈り物に悩む方に向けて、商品のポップに工夫してみてはいかがでしょうか。例えば、「50代の男性に人気です」や「父の日に人気です」とプレゼント選びのヒントになるような一言を加えるだけで、悩んでいるお客様にとっては助かるのではないでしょうか。
また、体験型のギフトとして「お父さんと一緒のそば打ち体験教室」や「日帰り温泉ギフト券」といった商品を売り出してみても良いかもしれません。
(参考:母の日は売り上げアップのチャンス!揃えておきたいおすすめプレゼントとは)
インバウンドに備える
日本政府観光局(JNTO)の統計データによると、例年5月と6月は比較的訪日観光客の数が落ち着くようですが、7月になると夏休みになるためか観光客の数はまた伸びます。
訪日観光客に人気のあるお店、もしくは今後インバウンド需要を取り込みたいと考えているなら、5月6月は仕込みの時期と考えてよいかもしれません。
訪日観光客の多くは旅行前にソーシャルメディアや親戚、友人知人の口コミから情報を収集しているようです。この点を利用して、来店した観光客にどんなソーシャルメディアを利用していて、どういった情報をメディア上で共有しているのかを聞いてみてはどうでしょうか。もしかして、外国からの観光客は自分が思っているのと違う点を重視しているかもしれません。
(参考:集客チャンスを絶対に逃さないインバウンド対応)
また、夏休みを利用して日本を訪れる外国人観光客の国籍は様々です。全ての言語に対応したメニューやポップを用意するのはあまり現実的な案ではありません。そんな時におすすめなのがインフォグラフィックの利用です。インフォグラフィックは、情報やデータを視覚的に分かるように表現したものです。
例えば、空港を想像してみてください。不特定多数が利用する空港では、国籍や年齢に関わらず全ての利用者に分かるように、出口やトイレの表示にインフォグラフィックを利用しています。空港のようにあらゆる表示にインフォグラフィックを使うのは難しいかもしれませんが、メニューに野菜や豚肉、牛乳など使用している材料がわかるようなイラストや、辛い、酸っぱい、甘いといった味をイメージできるようなマークを付け加えてみてはいかがでしょうか。
宗教や健康上の理由で食べられないものが多い方にとって、また名前からだけでは味を想像しにくい料理にはこういった視覚的な情報は大切かもしれません。
ここで紹介したアイデアはほんの一部ですが、ぜひ、来る6月に向けて集客のヒントにご活用ください。
執筆は2017年5月23日時点の情報を参照しています。
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