ハロウィーンとは
9月に入ると、ハロウィーンをイメージさせるオレンジ、紫、黒を用いたディスプレイが増え、街はハロウィーンムードになります。
毎年10月31日に行われるハロウィーンは、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す古代ケルト人の祭りが起源です。アメリカでは、ジャック・オ・ランタン (かぼちゃのちょうちん)などを飾り、おばけや魔女に仮装した子どもたちが近所の家を訪ねてお菓子をもらう風習があります。
日本のハロウィーン
一般社団法人日本記念日協会によると、2016年のハロウィーンの推計市場規模は約1,345億円とされ、クリスマスに次ぐ規模ということです。
参考: 2016年の「ハロウィン」の推計市場規模は前年比約10%増の約1345億円 (一般社団法人日本記念日協会)
渋谷に仮装した人たちが大勢集まる映像を目にした人も多いのではないでしょうか。
日本においては、宗教的な意味合いよりも季節のイベントとして人気があるハロウィーンは、今年も多くの人たちの興味を引くと予測されます。
前回の季節に合わせた集客のアイデアを〜季節の移り変わり9月編〜に続き、ハロウィーンを中心に10月の集客に役立つアイデアを集めました。
集客アイデア
調査によると、ハロウィーンに関心があるのは20代、30代が多く、男性よりも女性の方が関心が高いようです。
もしハロウィーンに絞って集客する場合、20代、30代の女性に受け入れられるアイデアを活用することも一つの方法です。
仮装
ハロウィーンといえば、仮装を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ハロウィーンには、魔物がやってきて生きている人間から魂を奪うと言われていました。ハロウィーンでおばけや魔女に仮装する元々の意味は、自らも魔物に扮することで彼らに仲間と思わせ身を守るためだったそうです。コスプレ文化がある日本ではハロウィーンの仮装は受け入れやすかったとも考えられます。
参考: ハロウィンのこと、正しく理解していますか (東洋経済ONLINE)
ハロウィーンに合わせて仮装を活用して集客をしてみてはいかがでしょう。仮装して来店したお客様に割引やスペシャルサービスを提供するなどのキャンペーンが方法として考えられます。事前にホームページやソーシャルメディアで、「仮装して来店されたお客様は、ドリンク1杯無料もしくはプロのカメラマンによる記念撮影」などのサービス内容を周知しましょう。また、仮装したまま外を歩くのが恥ずかしいお客様のために更衣室や、レンタルコスチュームを用意することも検討してみてもよいかもしれません。
ディスプレイや商品、メニュー
ハロウィーンにちなんだディスプレイや商品、メニューを取り入れましょう。仮装するのは気が引ける、時間がないというお客様にも、「ハロウィーンらしさ」を感じてもらえるように工夫をしましょう。飲食店であれば、かぼちゃを使ったスペシャルメニューを提供するのはいかがでしょうか。商品やサービスをハロウィーンと関連づけることが難しい場合でも、店内をハロウィーンカラーであるオレンジ、紫、黒を使用したディスプレイやラッピングにするなどの方法があります。
また、かぼちゃを切り抜いて、その中にキャンドルを入れるジャック・オ・ランタンを飾るだけでもハロウィーンのムードになり、お客様に楽しんでいただけるでしょう。
ジャック・オ・ランタンには、次のような由来があるそうです。
その昔、ジャックという嘘つきの酔っぱらいがいました。ある日、ジャックは悪魔に出会い、魂をとられそうになります。ジャックは得意の嘘で悪魔をだまし、自分の魂は絶対にとらせないと悪魔に約束をさせました。ジャックは死後、生前の悪い行いのせいで天国にも行けず、悪魔には魂をとらせないと約束させたため、地獄にも行けなくなってしまいました。ジャックは、かぶ(※)に火を灯したランタンを手にあの世とこの世をさまよい歩き続けるのです。かぶのちょうちんは、そんな真っ暗な道を行ったり来たりするジャックが、足下を照らすために作ったものと言われているそうです。
(※)もともとジャック・オ・ランタン(ジャックのちょうちん)はカブで作られましたが、この行事がアメリカに伝わった時に、収穫量が多く、くりぬきやすいかぼちゃを使うようになったとも言われているようです。
世界を知ろう!楽しもう!ハロウィンってどんな行事?(ベネッセ教育情報サイト)
お客様の視覚に訴える演出は、Instagramなどのソーシャルメディアで拡散しやすく、集客に結びつきます。インスタ映えを集客に活かす記事もぜひ参考にしてください。
トリックオアトリート(Trick or Treat)
アメリカでは仮装した子どもたちが「トリックオアトリート (お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ)!」と近所の家をまわります。子連れのお客様が来店し「トリックオアトリート!」と言われたら、「ハッピーハロウィーン!」とお菓子をあげられるように企画してみてはどうでしょう。
家で楽しむ
人混みが苦手な方や一人で過ごしたいという方のために、家でも楽しむことができるハロウィーングッズを充実させましょう。飲食店ならハロウィーンのお持ち帰りメニューを充実させたり、雑貨屋ならホームパーティグッズをハロウィーン用にしましょう。
訪日外国人旅行者対応
日本のハロウィーンは外国人からも興味を持たれているようです。おばけや魔女だけでなく、映画やアニメのキャラクターなど、さまざまなものに仮装する日本のハロウィーンはソーシャルメディアによって海外にも広がり、外国人から注目が集まるきっかけとなったようです。ソーシャルメディアを利用している訪日外国人旅行者の意識を調査した国土交通省が発表した報告書によると、「好感」する単語ランキングで「Halloween」は4位になっています。 この調査は、goodやlikeなどポジティブな単語と一緒にTwitter上で発信されたものを「好感を示すもの」として分析しています。
参考: SNS等を利用した訪日外国人の意識分析報告書 (国土交通省)
このことから、日本のハロウィーンを楽しむために、訪日外国人旅行者が増える可能性があります。訪日外国人旅行者が日本を旅行中に困ったことの一つとして挙げるのは、クレジットカードを使えないお店や施設が多数あることです。クレジットカードを使えないことは、訪日外国人旅行者にとっても、受け入れるお店や施設にとっても、機会損失につながります。クレジットカード決済を導入することは、訪日外国人旅行者へのおもてなしにもなります。クレジットカード決済を導入されていないようでしたら、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
大いに盛り上がるであろう、ハロウィーンの季節。楽しみながらぜひ集客に結びつくような工夫をしてましょう。
執筆は2017年9月11日時点の情報を参照しています。
当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。
Photography provided by, Unsplash