もっと売り上げを伸ばしたい、新規顧客を開拓したいと考えている居酒屋経営者もいるのではないでしょうか。競合他社との差別化として、注目したいのがお子様連れのお客様の存在です。
今回は、居酒屋のファミリー客向け集客方法について紹介します。
ファミリー層の重要性
小さな子どもがいると、食べ散らかしや飲みこぼし、泣き声や動き回ることが気になり、疲れてしまうこともあって、外食を控えてしまう保護者もいます。大人のための場所というイメージがあるかもしれませんが、ファミリー層が多いエリアに立地している居酒屋なら、小さな子どもを持つお客様が通いやすいお店が集客の鍵になるかもしれません。
ファミレス感覚で居酒屋を楽しむ家族も増えているようです。
集客のヒント
では、小さな子どもを持つお客様に楽しんでもらうには、どんな準備をすればいいのでしょうか。
お子様向けメニュー
ファミリー層を取り込むための施策として、鉄板といえるのがお子様メニューでしょう。居酒屋のメニューの定番としてつまみや刺身などがありますが、味付けなどを考えるとあまり子ども向きとはいえません。
オムライスやエビフライ、ハンバーグ、カレーライスなど子どもに人気のある料理をメニューに加えるだけでなく、から揚げやフライドポテト、コーンバターやじゃがバターなど大人も好むものならグランドメニューとしても取り入れられます。また、大人向けのメニューであっても塩コショウの味付けを加減したり、ボリュームを減らしたりすることでお子様メニューとして提供することができます。ゼリーやアイスクリームなど子どもが好きなデザートメニューを充実させてみるのもひとつです。
また、食物アレルギーを持っている子どものために、メニューにアレルギー表示をするとお客様は安心して食事を楽しむことができるでしょう。
子ども用の食器・カトラリー
外食時にお子様連れのお客様にとって困るのが、食器です。大人向けのお皿やお碗は小さな子どもには重くて持ちにくく、落としてしまう原因になります。さらに、小さな子どもは箸が上手に使えず、口も小さいことから、大人用の箸やスプーン、フォークといったカトラリーは使いづらいでしょう。
プラスチック製など軽くて使いやすい食器や子ども向けサイズのカトラリーをそろえておけば、小さな子どもが食べやすくなります。子どもが喜ぶようなキャラクターものや可愛いデザインの食器をそろえてもいいかもしれません。
また、食べこぼしを拾ったり、服についた汚れをふき取ったりすることも食事をゆっくり楽しみたい保護者には負担になります。使い捨ての食事用エプロンの用意も役立ちます。
子ども用いす
座敷席であれば小さな子どもがいても食事しやすいのですが、テーブル席の場合、安全面やいすの高さなどを考えても子どもをいすに座らせて食事をさせるのは不安だと思うお客様もいるでしょう。
そこで用意しておきたいのが子ども用のいすです。落下防止のベルトが付属しているいすもあるので、保護者も落ち着いて食事できるようになります。
キッズスペース
店舗にスペースの余裕がある場合、小さな子どもが遊べるキッズスペースを設けるのも得策です。お子様連れのお客様にとって待ち時間があるお店は避けてしまいがちです。子ども向けおもちゃや絵本などがあるキッズスペースを設けておくことで待ち時間も快適に過ごすことができ、より通いやすいお店になるでしょう。
また、お子様連れのお客様を優先的に個室や座敷に案内すると良いかもしれません。「子どもが動き回って、他のお客様に迷惑をかけてしまうのでは」と不安なお客様の負担を少しでも和らげることができます。
お菓子やお土産
大人にとって食事しやすいお店であることはもちろんですが、子どもにとってまた行きたいお店であることも大切です。
ちょっとした工夫で子どもの心をつかむなら、子ども向けにお菓子、ガチャガチャなどのサービスを提供してみてはいかがでしょうか。たとえば、スティックタイプの飴やラムネなど簡単に準備できるお菓子やおもちゃをプレゼントするだけで、子ども心をギュッとつかみ、また行きたいと保護者にアピールしてくれるかもしれません。
子ども用クーポン
お子様連れのお客様の来店を促すために、子ども向けのクーポンを準備してみてはいかがでしょうか。子ども連れなら10%オフになるクーポンやお子様メニューの無料サービスを提供してもいいでしょう。
ベビーベッド対応トイレや授乳室
紙おむつを履いている子どもがいる場合、その交換場所に困るお客様もいるでしょう。ベビーベッドがあれば簡単に取り換えることができます。加えて、紙おむつの替えも準備しておくとなお良いでしょう。また、赤ちゃん連れの場合、授乳中は外食が難しくなるもの。お店の片隅に授乳室を設けることで安心して楽しい時間を過ごせるでしょう。
禁煙、喫煙座席の振り分け
お子様連れのお客様にとって懸念材料となるのが、タバコの煙です。子どもの健康を考えると喫煙による副流煙やにおいが気になるところです。そこで、他店と差別化を図れるのが分煙です。喫煙席と禁煙席を分けておくことで副流煙を抑え、お子連れのお客様が快適に過ごせるお店になるのではないでしょうか。
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執筆は2018年3月22日時点の情報を参照しています。
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