日本全国、多くの地域で日差しの強さを感じる8月。1年の中で最も暑い8月には、大人の夏休みにあたるお盆休みがあります。帰省やレジャーで普段より遠くに出かける人が増え、店舗にとって集客の機会につなげやすい季節です。
今回は、8月のイベントや季節の特性に合わせた集客のヒントを紹介していきます。
お盆休み
多くの人が休日となるこの期間には、帰省やレジャーといった外出の機会が増えます。ここでは、帰省する人をターゲットに集客プランを立ててみましょう。
小売店・衣料品店
帰省のときに欠かせない「お土産」。
実は、お土産は必ずしも地域の特性を反映したものである必要はありません。最近では、インターネットの普及により、全国各地から名物をお取り寄せすることも可能になりました。そのため、地域性よりも店舗や商品独自のオリジナリティや面白さ、おいしさの重要度が高くなっていると考えられます。
小売店ではこうした点を踏まえて、ソーシャルメディアやインターネットで話題性の高い商品を販売するのもひとつです。
衣料品店では、帰省やレジャーなどで外出する人に向けて「夏のトラベルコーナー」を作ってみてはいかがでしょうか。コーナーの中で着用シーンに合わせて商品群を分けたり、「3点セットで〇〇円」にしたりなど、旅行に必要な洋服が揃うようにしてみるのも良いかもしれません。
たとえば、「親戚宅を訪問するときに着ていくワンピース」「川遊びもOKなすぐ乾くパンツ」「リラックスタイム向けカジュアル着」などのようなポップ広告をつけるとより購買意欲を刺激できるでしょう。
飲食店
飲食店では、店舗のある地域が帰省によって人が増える地域か、減る地域かで提供するメニューや店づくりを変えてみましょう。
帰省で人が増える地域なら、家族でシェアして食べるのが楽しいビッグサイズメニューや、子どもを引きつけられるようなデコレーションのスイーツなど、大人数での食事が楽しくなるメニューがオススメです。
反対に、人が減る地域なら、その地域にいる帰省をしない人向けの店作りを考えてみましょう。店内に落ち着いたBGMを流す、一人でもゆったりとした席を提供するなどして、のんびり過ごせるような雰囲気を作り出しましょう。
夏休み
8月は子どもたちの夏休み期間でもあります。子どもにとっては楽しい夏休みですが、大人にとっては子どもの安全と充実した生活を確保するために大変な時期です。
子ども向けイベント
飲食店や小売店などでは、子どもだけで参加できるイベントを開催してはいかがでしょうか。内容も大切ですが、子どもにとっての居場所を提供することがポイントです。
飲食店では料理教室や見学会、試食ありの簡単な食育セミナーなど、小売店では夏休みの宿題で頭を悩ませることも多い自由研究に役立つイベントがオススメです。
夏休みの子どもの居場所として店舗を提供し、店舗や従業員に親しみを感じてもらえれば、のちのち家族で店舗を訪れることも期待できます。
親子向けイベント
夏休みは、家族でレジャーに出かける機会も多くなります。小売店では、キャンプや海水浴、川遊びなど、季節柄需要が高くなる商品を集めて、「アウトドア体験コーナー」を設置してみてはいかがでしょうか。屋外にスペースがあれば、実際に商品を使ってもらうイベントもオススメです。
また、美容院では、近隣で祭りが開催される期間、親子でのヘアセットや浴衣の着付けがお得になるキャンペーンを開催してみるのも良いでしょう。
祭り
8月には、日本各地で大規模な祭りが開催されます。青森ねぶた祭りや仙台七夕まつりは多くの人に知られ、遠くから泊りがけのツアーで訪れる人もいます。
大きな祭りが開催される地域の小売店や飲食店では、屋台を出店する店舗も多いかもしれません。このとき、祭りを快適に過ごすグッズを一緒に販売してみてはいかがでしょうか。
場所取りをしている人向けのクッションや靴擦れケアグッズといった商品は、ニーズがあるものの、祭りの会場では手に入りにくいことがあります。屋台で購入できれば、会場から離れて買い物に行くことを億劫だと感じる人のニーズを満たすことができます。
また、衣料品店では浴衣のニーズが高くなるとともに、草履や巾着を一緒に購入したいという人も多いでしょう。色味を合わせたコーディネートをし、セット販売をオススメします。
「顧客単価を上げるアップセリング、クロスセリングとは?」の記事もぜひ参考にしてみてください。
野外フェスやイベント
野外イベントで屋台などの飲食店を出す場合、最も大切なことは「安全」です。屋台が提供した食べ物が原因で食中毒が起きてしまうことを避けるために、衛生面には充分に注意しなければなりません。
提供するメニューと野外イベントという環境がマッチしているかという点も重要です。野外イベントでは、お客様がテーブルやイスがない場所で食べることも多くなります。おいしいだけでなく、食べやすいことが大切です。また、暑い季節に外で食べてもおいしいと感じられるか、という点も考慮しましょう。
こういった基本的なポイントをクリアしたうえで、他店との差別化を図りお客様を集めます。
屋台自体が有名な場合や、同じ野外イベントに連続して出店している場合を除いて、屋台は店舗と異なり、どんなお店かを知らずに来店する人がほとんどです。当日目にするマップやパンフレットを見て知る人や、会場に着いて屋台の外観を見て知る人が大半でしょう。
そのため、屋台の外観、つまり第一印象はとても大切です。遠くから見ても何を扱っているのかわかりやすい外観を心がけるだけでも、集客力に差が出てくるでしょう。
加えて、クレジットカード決済を導入することも他店との差別化につながります。支払いの選択肢を増やすことで、集客力向上が期待できます。Squareなら、専用のIC カードリーダー(Square Reader)と無料アプリで、普段お使いのスマートフォンやタブレット端末でクレジットカード決済を受けつけられます。月額利用料金なども発生せず、必要になるのはカード決済端末(Square Reader)の購入にかかる7,980円(税込)と決済時の手数料のみです。売上額は、資金繰りにもうれしい最短翌日(※)振り込みです。ぜひ検討してみてください。
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暑さ対策
外出すればすぐに汗が出てくるほどの暑さとなるこの時期には、涼を求める人が多くなります。飲食店では冷たいメニューが人気を集めます。他店舗との差別化を図るため、一工夫を加えることが大切です。
夏に不足しがちな栄養素を補えるメニュー、カラフルで写真映えするメニューなど、店舗独自のアイデアを加えることでオリジナリティが生まれます。
また、外と冷房の効いた室内の気温差が大きいことで、体調を崩してしまう人も多くなります。食欲がなくても食べやすく、栄養価の高いメニューは、夏の気候に疲れた体でも「あの店の〇〇なら食べたい」という気持ちにつながるでしょう。
紫外線対策とケア
紫外線が強くなり始めるのは春頃です。8月になれば、すでに日焼けをしてしまっている人も多いかもしれません。日焼け止めクリームや帽子、サングラスなどで対策をしていても、外出の機会があれば紫外線をまったく浴びずにいるのは難しいでしょう。
そこで、美容院やエステサロンでは、日焼けによる髪や肌のダメージをいたわり、回復を早めるケアを取り入れることをオススメします。小売店でも、アフターケアグッズを充実させたコーナー展開することで、他店との差別化を図ることができます。
執筆は2018年7月2日時点の情報を参照しています。2019年4月10日、2020年7月1日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。 Photography provided by, Unsplash